フジテレビ系の生活情報番組「発掘!あるある大事典2」で、納豆のダイエット効果を取り上げた7日の放送にいくつもの捏造(ねつぞう)があったということが明らかになった。被験者がやせたことを示す写真は被験者とは無関係の写真を使用したり、コレステロール値などの測定はしっかりと行っていなかったようだ。また、無許可の資料なども使用していたらしい。
 テレビというメディアのもつ影響力は、非常に大きい。今回の場合は、スーパーから納豆の売り切れが続出するなど、その影響力の大きさが露骨に示された。だからこそ、テレビ局は、放送に使用する内容には細心の注意をさらわなければならない。だが、製作にあたった関西テレビは、それらの意識が著しく欠けていたと言わなければならない。公共性の高い電波を扱うものとして、データの信用はもっとも大切なものだ。それを捏造するということは、放送局としての規範を著しく逸脱した行為である。彼らは、そのような公共の電波を扱っているという自覚があるのか。
 なぜ、このようなことが起こってしまったのであろう。関西テレビは、米国での取材が難航したからと弁明を行っているが、そんな言い訳は通らない。もし、番組を制作するための資料やデータが足らないとしても、あるもので何とかするしかない。どんなに切羽詰っても、嘘の情報を流すことはいけない。
 また、番組の制作は関西テレビの受注した会社が、また別の会社に製作させるという番組の製作構造にも問題があったようだ。しかも、この番組を制作した会社は、以前にも情報を捏造した番組をいくつか手がけていたようだ。他にも高視聴率を確保しなければならないという焦りから、納豆という意外な食材に目を付け、都合のいいように番組を作ってしまったということも考えられる。
 しかし、今回の場合、視聴者側にも落ち度があったと思う。私は、今回の番組を実際に見てはいないし、ダイエットに関する知識もまったくない。だが、納豆を食べ続けたくらいでやせることができるなんてかなり怪しい話である。そんな簡単にやせられるとは思えないし、楽をしてやせようなんてちょっと都合の良すぎる話だと思う。
 どんなことでも楽をして、いい結果が得られる訳がない。たとえ、どんなに努力をしても望んだ結果が得られることなんてほとんどないのに、何の努力もしないでいい結果なんて得られるわけがない。今の日本人は、そんなことも分からないのであろうか。
 もちろん、悪いのは製作者であるが、最後にその情報が正しいがどうかを判断するのは自分自身であるいうことも忘れていけない。現在では、インターネットなどを通じて、さまざまな情報がとびかっている。そんな中で、私たちは情報がちゃんと正しいものであるかをちゃんと判断できる能力を身に着けていく必要があると思う。