宮崎県知事選で元タレントのそのまんま東氏(本名:東国原英夫)が初当選を果たした。今回の選挙は、安藤忠恕前知事の官製談合事件で逮捕されたことによる出直し選挙であり、全国的にも非常に注目されていた。当初は不利だといわれていた東氏だが、ふたを開けてみると、自民・公明両党の推薦候補者に大差をつけての大勝利であった。与野党は、今回の結果を紳士に受け止めて、参院選に向けて対策を見直さなければならない。
 今回の選挙戦で、東氏は元タレントとしての肩書きを完全に捨てて、非常に地味な選挙戦を展開。独自のマニュフェストを作成し、談合の再発防止策や財政再建策などを全面に押し出し、県民に自身の考えてを訴えた。確かに、保守分裂に助けられたという面があるである。だが、県民が自民・公明に賛同していないのは明らかである。
 東氏は、自公が推薦する官僚出身の他の二人と違って、タレント出身である。そのため、政界や業界とのしがらみない。前知事の談合事件の影響で、そのようなしがらみのない東氏に県民は県政を託したのだ。東氏は、非常に重大な仕事を託されたことを自覚してもらいたい。
 だが、これからどのような政策を行っていくにしても、非常に困難な道が待ち受けていることはまちがいない。さまざまなしがらみがないということは、逆に言うと政界に対する影響力はまったくないということであろう。また、自公や民主などの支援を受けていないのだから、議会はみんな敵ということになる。果たして、独自の政策がどこまで県議会議員に支持されるであろうか。彼らの協力が無ければ、政治を動かすことはできない。結局、丸め込まれたり、妥協したりするという結果にならないであろうか。だが、議会側は、東氏が県民の高い支持によって生まれたことを忘れてはいけない。
 私も、東氏にはがんばってもらいたいと思っている。だが、長い間の体質などはそんな簡単に変えられるわけがないと思う。だが、そんなにゆっくりもしていられない。しがらみのない東氏の立場を積極的にいかして、早急に談合問題などに取り組んでもらいたい。