2023年01月30日
鮎川さん、最高のロックンロールをありがとう!

「ユー・メイ・ドリーム」のヒットで知り、最初にライヴを観たのは1986年の学祭だったかな?以降、時々ライヴを拝見するようになりました。確かクラブチッタだったと思いますが、当時の彼女(現妻)が後方トイレ前に立ちふさがっていたため、「すいません」と言わせてしまい申し訳ありませんでした。


ロックンローラーとしてまっとうした人生はお見事としか言いようがありません。ロックンロール・ギターだけでなく、まっすぐでピュアなあのお人柄の素晴らしさは最高で、誰もが幸せな気持ちにさせられました。鮎川さんはめんたいロックの始祖でもありますから、鮎川さんがいなかったら、それこそルースターズもいなかったかもしれません。鮎川さん、たくさんの素敵なロックを教えて頂き、ありがとうございました。今頃最愛のシーナさんと再会できて、ご本人はきっとお喜びになっていることでしょう。下の凛々しい写真と素晴らしい文章はシーナ&ロケッツ(@rokketduction) / Twitterより拝借。謹んで哀悼の意を表します。

SHEENA & THE ROKKETS' OFFICIAL WEB SITE a.k.a. RokketWEB
2023年01月29日
トム・ヴァーライン、逝去

初めてその存在を知ったのは遅ればせながらの1986年。『MARQUEE MOON』にぶっ飛び、翌年にかけてテレヴィジョンやソロ作を買い揃え、ソロ初来日公演も観ることができました。その後、1992年にまさかのテレヴィジョン復活に立ち会え、更に2013年、2014年、そして2016年にはルースターズとの対バンという夢のようなライヴを観ることができましたが、それがトムとの今生の別れになってしまいました。
結局「FRICTION」と「TORN CURTAIN」はライヴで聴けず仕舞い。半端ない緊張感とそれを凌ぐ昂揚感をもたらす、神経質ながら繊細で鋭角的で五臓六腑に突き刺さるギターと、甲高くヒステリックなヴォーカルを、もう二度とライヴ体験できなくなってしまったのが残念でなりません。寡作でしたが、ソロも秀作揃いでした。トム・ヴァーラインさま、今まで素敵な世界を見せてくれてありがとうございました。
画像はTom Verlaine, frontman and guitarist of US band Television, dies at 73 | Punk | The Guardianより拝借。謹んで哀悼の意を表します。
2023年01月28日
YELLOW MAGIC ORCHESTRA / SOLID STATE SURVIVOR 〜 既成概念を覆し世界を席巻したテクノ

はっぴいえんどもサディスティック・ミカ・バンドも知らなかった当時中坊のいたいけな少年に、畏怖を抱かせたテクノカットの不気味なメンバーのおじさんたち(まだ30歳前後だったんですね)は、細野晴臣(シンセサイザー、ベース、コーラス)、坂本龍一(シンセサイザー、コーラス)、高橋ユキヒロ(ドラムス、ヴォーカル)の御三方。加えて、松武秀樹さんがプログラミング、更にA2でサンディーが沖縄民謡風の合いの手、B2、B4で鮎川誠さんがロックンロールギターで参加し、それぞれ素晴らしいパフォーマンスを披露して絶妙なアクセントを加えています。
特に「テクノポリス」と「ライディーン」はシングルにもなり、当時いつでもどこでもそこら中でかかってて、日本のBGMと化してましたが、歌謡曲からフォーク、ニューミュージック、ロックと好みを徐々に変遷させていた中坊の少年にとっては、そもそも歌がないなどから始まって、それまでの既成概念をこっぱみじんにするYMOのテクノポップは、もの凄いカルチャーショックでした。
「テクノポリス」は教授(坂本龍一)がピンク・レディーの楽曲を研究して売れる曲を作ったとか、「ライディーン」は幸宏さんが映画『スター・ウォーズ』をモチーフにしたとか、後から知ったびっくりエピソードに得心した次第ですが、「ライディーン」途中のインベーダーゲームのバトルを彷彿させる電子音など、当時世代の皆さんはそそられまくったことでしょう。その他、後にクラプトンがカヴァーしたB1、ビートルズのカヴァーのB2、今に通じる教授作のA4、和を感じさせる細野さん作のB3、最後はデジタルパンクなB4で締めと、計8曲、32分に凝縮された画期的名盤です。
世界を席巻した一大ブームは後に終焉を迎えましたが、多大な影響を受けた国内外問わず多くのYMOチルドレンが今を時めくミュージシャンとして大成している事実があり、毎度同じようなことを言っていますが、このアルバムもまったく色あせることなく今の世にも絶妙にマッチしたBGMとして当時と変わらぬ昂揚感を覚える次第です。残念ながら先日幸宏さんが逝ってしまいましたが、YMOは永遠に不滅です。
YELLOW MAGIC ORCHESTRA / SOLID STATE SURVIVOR
A1. TECHNOPOLIS *
A2. ABSOLUTE EGO DANCE
A3. RYDEEN *
A4. CASTALIA
B1. BEHIND THE MASK
B2. DAY TRIPPER
B3. INSOMNIA
B4. SOLD STATE SURVIVOR *
Amazon | ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(2018年リマスタリング) | YELLOW MAGIC ORCHESTRA | ダンス・エレクトロニカ | ミュージック
A2. ABSOLUTE EGO DANCE
A3. RYDEEN *
A4. CASTALIA
B1. BEHIND THE MASK
B2. DAY TRIPPER
B3. INSOMNIA
B4. SOLD STATE SURVIVOR *
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2023年01月27日
花田ストーカー vol.994 流れ(渋川、水戸)!
[LIVE] 流れ(渋川、水戸)!
花田裕之「流れ」
2023/04/08 渋川Casa Midori
OPENING ACT: 高平悠
OPENING ACT: 高平悠
花田裕之「流れ」
都道府県魅力度ランキングでは毎回下位を争っている北関東の流れが決定!知事が大人げなくご立腹した群馬県は、しかしながら昨年の都道府県別花田さんライヴ数では大阪、京都と並ぶ第6位と大躍進。今年も順調にもと姉さまからタレコミ頂いていた第二弾が、そして何やらとんでもない企画を企てているらしい、こちらも常連の茨城・水戸と共に告知解禁!2023/04/09 水戸・開化亭
2023年01月25日
ご当地マンホール蓋(C.M.C) vol.158 北九州編11
2023年01月24日
花田ストーカー vol.993 流れ(島田、小田原)!
[LIVE] 流れ(島田、小田原)!
花田裕之「流れ」
2023/04/01 島田BLUES' BAR SHINE
無事リスケ実現に至った島田と、開店以来継続されている鴨宮の、常連流れが決定!花田裕之「流れ」
Y's DINER 11周年記念
2023/04/02 小田原鴨宮Y'S DINER
SPECIAL SESSION: THE ATARU BANDOPENING ACT: TWO COUNTER(KAZUKI & RIKIYA)
2023年01月23日
ご当地マンホール蓋(C.M.C) vol.157 北九州編10
2023年01月22日
ご当地マンホール蓋(C.M.C) vol.156 北九州編9
(北九州、合流、丸、Color、2021.7.22)
2023年01月21日
60/40 〜 世紀末感漂う近未来PSY-CHOサウンド

どこで見つけたか化け物のような容姿のヴォーカルと、ヴィジュアル系バンドにいたドラマー、実弟のベースとボンデージファッションに身を包んだキーボードと、当初は大丈夫か?という若干の懸念がなくはなかったものの、これがもうずっぱまりの大成功!1991年にライヴ・レコーディングされたカセットが会場で販売されると、世界最先端サウンドを先取りした優越感と共に、とりつかれたように聴きまくってました。「夜間徘徊助長演奏会」などでのライヴを重ねた後、自身が興した「PSY-CHO」レーベルから翌1992年に満を持してリリースされたファーストアルバムが本作。改めてメンバーを紹介すると、Suekichi Guy(Vocal)、湊雅史(Drums)、下山淳(Guitars)、下山アキラ(Bass)、Sun-Chiriko(Keyboards)という個性際立つ精鋭5人組。
あらゆる制限から解放された下山淳さまのギターは、縦横無尽、自由自在に轟きまくり、様々な活動歴の中でも最高峰の輝きを見せる。ちなみに60/40のサウンドを的確に表現したジャケットの絵も下山淳画伯によるもの。勝手にドスの利いた声を想像していたスエキチさんのヴォーカルは予想外のハイトーンクリアヴォイス。なので最初は違和感覚えるも、文学性を感じさせるカオスなリリックと共に、すぐにこのヴォーカル以外にあり得ないと感じさせる独特な魅力は中毒性あり。まったくのアウトオブ眼中、DEAD ENDのドラマーだった湊氏のハイパードラミングは、淳さまのギターとシナジーどころじゃない絶妙マッチしててそそられまくり、いや〜ん、まいっちんぐ。アイドルを凌ぐルックスのアキラさんのラウドなベースもナイス。スエキチさんと共にへたくそに在籍していたチリコさんは網タイツに目が眩みがちですが、意外にツボ押しなキーボードはポイント高し。
セッションを重ねて作り上げた近未来サウンドは、30年以上経った今でもまったく古さを感じさせないどころか今だに近未来的。もう最初から最後まで非の打ちどころのない時代先取りサウンドをぜひご堪能あれ。やっぱり100年早かったですかね。今世紀末くらいに再評価されることになると思うので楽しみに待ちたいと思います。ちなみに名曲ばかりで下記のオススメ曲(*)から漏れてしまいましたが、「T.N.K.」はビートルズのあの曲の世界屈指の名カヴァーです。
60/40は本作リリースの翌1993年に、今の状況を予言しているかのような「ウクライナの騒めき」が歌われているこれまた名作『PSYCHORIA』を発表。1994年、花田裕之さんのROCK'N' ROLL GYPSIES始動と連動するようにいつの間にか活動休止してしまいましたが、2014年の下山淳生誕55歳記念「PSY-CHO 55」でまさかの復活に感涙。しかし2016年にスエキチさんが急逝し、残念ながら60/40を再び観ることは永遠に叶わなくなってしまいました。
60/40
01. ソフトマシーン SOFT MACHINE *
02. テーマソング A THEME SONG *
03. 乗り物交換(ヴィークル ケーブル) VEHICLE CABLE
04. 昔話 AN OLD STORY
05. PQ *
06. T.N.K.
02. テーマソング A THEME SONG *
03. 乗り物交換(ヴィークル ケーブル) VEHICLE CABLE
04. 昔話 AN OLD STORY
05. PQ *
06. T.N.K.