2005年07月21日 15:37 [Edit]
強老弱若
ガテン系な忙しさにかまけてだいぶEntryが遅れてしまったのですが、
404 Blog Not Found:強想弱筆まだつづく
この本と絡めながら、
isologue −by 磯崎哲也事務所 Tetsuya Isozaki & Associates: 家電萌えと同時爆破テロとすれば、日本も移民政策を変更して無理して労働力の供給を増やすなんてことはせずに、「今くらいの感じ」をあえて継続することで、21世紀前半の「ロボット+ブロードバンド社会」の世界のリーダーになるってのはどうでしょうか。あと20年は中国の低廉な労働力とマーケットのデカさにかなう気がしませんが、国家50年の計を考えて。
への反論を展開して一応の締めとします。
人口減少に限って言えば、それが即社会の衰退につながるとは限らず、むしろ社会が活性化された例もないことはありません。本書に収録された堺屋太一のエッセイにも、こんな下りが出てきます。
では、人口の大幅な減少にもかかわらず、経済と文化が発展し続けた例が世界史にあるだろうか。それらしく推定できるのはいくつかあるが、はっきりしているのが、15世紀のイタリア半島だ。
ルネサンスに関しては、私も堺屋氏の仮説を支持してもかまわないのです。問題は、それが21世紀初頭の日本に適用できるかどうかということになります。。
15世紀のイタリアに関して、堺屋氏の主張では全体の人口増減しか取り上げていません。世代別の統計がそもそもあるかどうかも疑問ではあるのですが(おそらく教会のデータを丁寧に洗って行けば、ある程度のデータは出そうではある)、それは人口減少ではあっても、少子高齢化ではないというのは確かでしょう。
問題は人口が減ることにあるのではないのです。老年人口が減らないにも関わらず、若年人口が減ることにあるのです。
そうなると、経済も政治もおのずと高齢者の方に注力してしまう、いや、若年者はシカトされているといった方がいいでしょう。いかに現在の日本が「老尊若卑」かは、「娘たちにとても語れない年金の話」などにも書いたので繰り返しませんが、実は文化の面でもすでにこのトレンドに入っています。
フジテレビは開局45周年を、白い巨塔のリメイクで祝い、ハリウッドは世界中でリメイク権を物色し、スピルバーグすら「宇宙戦争」をリメイクし、シンガーソングライターであるはずの小田和正まで、クリスマスに歌うのは、自分より若い桜井の"Hero"。その桜井は中島みゆきの「絆」を歌い....
日本に限ったことではないのですが、実はすでに文化の世界でも、もはやリスクを冒してまで新しいものを創るより、売れることがわかっている過去の遺産を手直しした方が効率よくなってきているのです。
若年層が市場としての魅力を失うというのは、そういうことをも意味しているのです。そういう社会で「『ロボット+ブロードバンド社会』の世界のリーダー」とは、誰が何のためにリーダーとなるリスクを取ってくれるのでしょう?
シカトされている若年層に「『今くらいの感じ』をあえて継続する」なんて台詞は、とても私には言えません。「今ぐらいの感じ」というのは、年収400万しかないとーちゃんが、孫の分まで借金して年収800万の生活をしているということではないですか。子としては、なんで放蕩親父の老後のために身を粉にして働かなければならないのでしょう。
そういえば、堺屋氏は、小渕政権のときに借金を増やすのに多いに貢献した人でもあったっけ。
これからの日本も、大胆な国土の再編成と労働配置を行えば、人口減少を恐れることはない。21世紀にも一般の反映、未来への文芸発展時代を築く事ができるだろう。[堺屋太一]
もうおなかいっぱいだと思っているのは私だけでしょうか?
Dan the 35 years old and Disappointed
追伸:このシリーズは「ですます調」でやっていたので、文体統一
