2005年09月24日 13:56 [Edit]
チョー普通の本 - 書評 - 「超」整理法
さっそくsatoru君が便乗している。
naoyaのはてなダイアリー - 刺激を受けた本5冊...プラスで技術本5冊Tech総研さんから取材をしていだきました。刺激を受けた本を5冊、とのことですのでハッカーと画家とかを中心にピックアップしてみました。「参考になった」ではなくて「刺激を受けた」というテーマだったので、気づいたら自己啓発本とマーケティング本のみになっていて、いわゆる技術書が入ってませんでした。
自分も便乗しようかと思ったが、256冊というのならとにかく、とても5冊には収まらないので、人の取り上げたのを書評するというやり方を取ってみようと思う。当分ネタに困らないなあ、この方法だと。第一弾は、これ。
読んですぐ出た感想は、「なんだ、これって電脳じゃん」というもの。押し出しファイリングはLIFOなのでまさにStackだ。本棚がハードディスク、メモリーが机、手元がレジスターといったところか。袋に入れるというのは構造体ともオブジェクトとも取れる。
しかし、その事がまさに新鮮だった。それまでは電脳に実世界のメタファーを当てはめる事が多かったのに、電脳の手法を野口氏は実世界に取り入れたのだ。
文章の運び方も、新書というよりは電脳ハウツー本に近い。まず結論をばん、と述べ、その理由を説明し、最後に「まとめ」を持って来て、ときどきコラムを挟むというのは「超」新書的であった。この方法は書きやすいし読みやすいのだが、なぜか新書ではその後もあまり取り入れられないスタイルだ。電脳ハウツー本はそれがフツーなのに。
しかしこの本のミリオンセラーにまで高めた最大の功労者は、なんといっても「超」だろう。今日「超」はチョー使われすぎてインパクトがチョー薄れたが、それはチョー廃れたのではなくてチョー使われすぎてチョー一般的になっただけである。「チョーきもちいい」みたいに何かのきっかけでまた流行ったりするきっかけを作ったのは本書である。まだ本書が出た頃には「超」は今ほどフツーでなかったのは「超整理法」ではなく「『超』整理法」と鍵括弧つきであることからも伺える。
ちなみに著者の本職は経済学者であり、その前は大蔵省の役人であった。最近の著作も税に関するものが多い。この人の本職がらみの著書も『超』はつかずとも面白い。
しかしこれが電脳学者ではなく経済学者から出た事に関しては、電脳学者一同はちょっと反省した方がいいかも。
Dan the Bibliomania


