2005年11月19日 12:37 [Edit]
Geek 2.0
なぜわざわざWeb 2.0という言葉まで持ち出すか?
ガ島通信 - ウェブ2.0とその議論を終わらせた言葉ウェブ2.0は単なる言葉ですが、時代を区切る言葉です。
Web 2.0でくくられるものが地味だからだ。
Web 1.0の時代というのは、それぞれの技術が充分に派手であり、これといったキャッチフレーズを用意せずとも「素人でも見ればわかる」時代であった。Web 1.0の直接利用者は素人であり、わざわざ1.0などとのたまわなくとも「一目見ればわかる」のである。
これに対し、Web 2.0というのは、「Webが使うWeb」であり、一般利用者はWeb 2.0に直接触れるのではなく、Web 2.0によってWeb 1.0に「変換」された環境を通して利用している。blogを書くのにXMLなんぞ知る必要はない。XMLが必要なのはblogサイトを書くもの達だ。
この事は自動車に似ていると思う。「自動車の作り方」は革命的に変わったし、これからも変わり続けるだろうが、「自動車の使い方」はほとんど変わっていないし、これからも変わらないだろう。
切込隊長BLOG(ブログ) - 本当に技術が必要とされる現場にgeekがいない富士通は堅実なシステムの構築に失敗し、ソニーは一般向けデジタルガジェットの製品化で失敗し、医療ソフト屋は競争のないなかでクオリティの低いソフトを納品して収益を上げている。産業全体で見た場合、こういったところに本当の意味で高い技術志向を持った職人的技術者が存在しないとおかしい。というか、ソフト立国とかU-Japanとか言ってる場合じゃあない。我が国のソフトウェア関連は他国に比べて生産性が低いとか言われているようだが、ある意味で当然なんじゃないかと思った。
「技術が高い」という場合、自動車を発明したものだけがその栄誉に属するような感じがするが、流れ作業もカンバン方式もその革新性において自動車の発明そのものに劣るものではないだろう。とはいえ、「一目見てわかる」のと「違いがわかる人だけわかる」、すなわち技術の下地があってはじめて革新性が理解できるのとではかなり性向が違う。
そして、自動車を見てわかる通り、日本はGeek 2.0向きの人が多いように思う。そこで重要なのは、発明を「創り出す」より「使い込む」ことである。Geek 1.0が「芸人」なら、Geek 2.0こそ「職人」だ。
ただし、発明を職人に使ってもらうためには、Geek 1.5の存在が必要だ。Geek 1.5はGeek 1.0のように発明まではしないが、Web 1.0を知悉し、Web 2.0の効用を職人達に伝授する役割を担っている。芸術的職人といったところか。
その意味では、切込隊長の指摘には一理ある。今をときめくWeb 2.0の伝道者達の指向はまだまだGeek 1.0より、というのか「芸術」寄りなのだ。これは無理もない話で、彼らはWeb 1.0の功労者たちの弟子でもある。その段階では、まだ「芸」と「技」は分離されていない。技を磨きたければ芸まで真似なければならない。
しかし、「芸」と「技」は着実に分離されて行く。言葉を変えると専門化は確実に進んで行く。どんな学問も産業も必ず通る道である。公式を見つけるのは芸だが、それを使いこなすのは技であり、公式を覚えるのに公式を見つける能力は必要とされない。そして公式さえ覚えていれば、フィールズ賞は取れなくても職にありつくことは出来るのだ。
その点からすると、現在のWeb 2.0の伝道者たちを見て「高い技術志向を持った職人的技術者」というのはおかしい。彼らが職人であることではなく芸人であることを欲しているうちは、Geek 2.0ではないのだから。
Dan 0.2
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切込隊長の話だとI氏がF通の金融システムとかにいれば問題は起きなかったような印象を受けるんだけど、それに近い職場にいる者としてどうもそういうイメージは沸かないので...。
I氏や今の露出度高いGeekはH社とかにいてこそ輝く希ガス。

