2006年01月25日 00:37 [Edit]

容量制限はマスコミ援護の最後の逃げ場

この容量制限がないという事実だけでも、blogosphereの方がマシだと私は思うのだが。

佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン:推定無罪はマスコミ批判の最後の逃げ場
ついでに過剰報道批判で他の問題が隠されているというのもあるけれど、隠されてなどいない。基本的に報道容量の問題であって、それ以上でもそれ以下でもない。過剰報道というならブログも同じ状態ですね。

実は同様の指摘を私自身去年の3月に行っている。

404 Blog Not Found:小さすぎる「公の器」
そしてその物理法則こそが、放送が「公の器」としては小さすぎることの最大の証明なのである。チャンネルは1局に1つしかなく、一日は86400秒しかない。これだけ小さな器に公として必要なものを全て詰め込むのは不可能だ。そしてそれを人間が編集する以上、そこに主観が入る余地は避けられない。放送による報道とは、実は編集者という作者が「ノンフィクション」という素材を「コラージュ」して作った「フィクション」であるといったら言い過ぎであろうか?

そして、容量制限があるところには必ず利権が発生する。土地から電波に至るまで。電波に関しての利権の実態はここで紹介した同書に詳しいが、限りある資源を配分する際には、恣意を排除することは不可能だ。

もちろん限りある資源の配分においては、常に「よりよい配分はどうあるべきか」を問い続けるべきだし、不当な配分に対してはペナルティーが科せられるべきだ。その check & balance が頻繁になされればなされるほど、「よりよい配分」がなされるのだろうと思う。その点に関しては日本社会は未熟である上なかなか「先に進め」ていない。土地も電波もそうだ。いや、既得権が強過ぎてそもそも議論にすらならないといえば言い過ぎだろうか?

ところが、言論空間そのものは、本来容量無制限なのである。容量無制限のコンテントを、容量制限のあるメディアに無理矢理詰め込もうとしてきたのが問題の根源だったのではないか?

そしてネットにはこの制限がない。実は書籍もこの制限がマスメディアに比べればずっと低いのだがそれでも紙という有限の資源に依存する以上はやはり「容量制限問題」と無縁ではない。容量制限からの開放。それだけでもネットというのは「マシメディア」なのではないか?

オヤジギャグがはいってしまった。一つ言えるのは、今回の騒動において、

のような意見に、マスメディア経由では今のところお目にかかってないということだ。もっとも最近私はTVもあまり見ないし、新聞も取っていないので私の目が単にふしあなであるというだけなのかも知れないが。

一つ言えるのは、人の時間もまた有限であり、そして各人においてはそれこそが最も貴重な資源であるということだ。その貴重な資源を割くだけの価値が今のTVや新聞にあるのだろうか。

Dan the Limited Man

追伸:

踊る新聞屋?。: ライブドアニュースlivedoor newsが実現する!?編集権の独立
※ところで「開放」は「解放」だと思います、と誤字脱字が止まらない自分が言ってみるす。

一般的にはこの場合「ときはなつ」がいいと思いますが、この場合は「あけはなつ」の方がいいような気もする(封じ込めの終わりというニュアンスがある)ので、あえてそのままにして置くことにします。


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この記事へのコメント
 僭越ながら失礼しました。
 系をオープンにするか、容量制限からリベレートするかってことでしょうか。確かに、どちらの意味も内包してるかもしれませんね。
Posted by 踊る新聞屋−。 at 2006年01月26日 21:23
テレビタックルまでがあぼーんされるとはさすがに思わなかった。
Posted by 佐藤秀 at 2006年01月25日 20:20
TBありがとうございました。現実、検察にチェック&バランスを働かせるのは、国民への大量伝達手段をもっているマスコミくらいしかないと思うのですが、それが一緒になっておもしろおかしくたたくだけだと、子供の教育にもよくないんではないか、などと思ってしまいます。
Posted by Max at 2006年01月25日 15:43
TBありがとうございます。
興味深いのは、普通なら同じネタを流しても限界効用は逓減していくので、ある点を過ぎると別のネタとか視点への切り替わりが起きてもおかしくないのですが、実際にはネットワーク効果でもあるかのように、同じネタ同じ視点の増殖が起きるところですね。
つきつめて分析すると、面白そうなネタですが、とりあえず現象として起きていることは・・・ヤフー・ニュースの各新聞のヘッドラインを見ていて、「錬金術」という言葉がずらずらと並んでいるのをみていると、怖いというか不気味というか・・・
Posted by 47th at 2006年01月25日 10:18