2006年02月15日 16:15 [Edit]

印税進化論

こちらは書評でなくてメタ書評なので、以前書いた書評をそのままTBするのも気が引けるのでEnter。

Life is beautiful: 「ウェブ進化論」はなぜ「書籍」として出版されなければならなかったのか
「今の時代になってもブログから情報を得ることをしない(できない)ような経営者、エスタブリッシュ層が日本にはたくさんいるので、その手の人たちに彼のメッセージを伝えるには古典的な書籍という手段に頼らざるをえない」

もちろんそれが「わざわざ出版した」理由の一つではあろうが、もう一つ散文的な理由として「さもなきゃ現金化できないから」というものはないのだろうか?現状では少なくとも「ブログ本の出版」というのは、アフィリエイトよりよっぽど「現金化効率」がいい。

blogを書く、というより思索とその発露、というのはそれ自体Jobsの言うところの"Good Kharma"ではある。書いた時点で脳内報酬ちゃりーん。commentでちゃりーん。TBでちゃりーん。はてぶでちゃりーん。blogはじつに「うまい」。それがなきゃ私のような怠け者が毎日欠かさずentriesを重ねるということなどありえない。

しかし、それだけでは時折不満になるというのもまた事実でもある。我がblogの統計を見るたび、溜息が漏れそうになる。「1PVにつき一円入ったら」、なんてね。TVの出演料一回分と一年分のアフィリエイトの収益が同じというのはorzものである。

私の場合、それでもこれだけ多量に書ける背景には、「他でぼちぼち儲けてますから」ということも多分にある。「干される心配なしに書きたいことを書ける」というのは、ある意味最高の贅沢である。それを知りつつもこの浅ましさである。金はとにかく手間と暇がかかっている以上、やはり「兌換可能な報酬きぼんぬ」というスケベ心と無縁ではいられない。

その意味において、Webの進化というのはあまりに俊足で、どう「お金を持っているこちら側の人たちを、知恵を持っているあちら側に誘導するか」という議論抜きでここまで来てしまった。その結果「あちら側」のはずのGoogleも、ずいぶんと「こちら側より」な手法で利益を確定している。

この編の相克の克服もまた、Value 2.0の課題なのだとアサマシく我田引水した上で本Entryを締めくくらせていただく。

Dan the Greedy Man


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  平政の刺身を肴にお酒をいただいた昨晩であり、書きたいよねえ!と思いながら、書き忘れていたことを駆け足で、書いてみよう。   BigBang氏の「これで何幕目?---IT記者の「下層報道」はなぜにそもそも。」 に以下の記述がある。 コンピュータやWeb2.0について詳しく
[言葉][ことのは騒動][web2.0] web2.0はお金の夢を見るか?【けろやん。ブログ。】at 2006年06月03日 08:16
ここ数日,広島の片田舎でこの本をさまざまな人に紹介している。エスタブリッシュな方,若手の技術者,感度の高いWEB開発者,さまざまな人に紹介しているが,私がこの本をそういった方々に紹介している理由は,この本が1995年に出た[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/AS...
コラム風書評:ウェブ進化論−−本当の大変化はここから始まる【ハニーポッターの部屋】at 2006年02月26日 23:50
最近、「ウェブ進化論」という本を読んでいる。奥が深く興味深い。 今何が起こっているのかを再考する良い手引き書だ。 Google、Amazon、知の再編、チープ革命、ロングテール、Web2.0...etc 機材もサービスも価格の下落が続く。その中でビジネスをしていると どう物事を...
インターネットそれは身近なフロンティア【まうえん勝ち猫Blog】at 2006年02月16日 11:17
isbn:4480062858:detailを梅田望夫から送ってもらった。読まないわけにはなるまい。 はてなやいろいろなBLOGで取り上げられている。いきなりベストセラーである。すばらしい。内容ではなくてその周りのことについてちょっと考えてみた。(というようなことを書いてクリックし...
ウェブ進化論【未来のいつか/hyoshiokの日記】at 2006年02月15日 23:54
ここまでふつうのブログ本だとはねえ。 「へんな会社」のつくり方 近藤 淳也 404 Blog Not Found:印税進化論現状では少なくとも「ブログ本の出版」というのは、アフィリエイトよりよっぽど「現金化効率」がいい。
ふつうのブログ本のつくり方【404 Blog Not Found】at 2006年02月15日 18:29