2006年03月14日 03:06 [Edit]

放っておいて欲しかったんじゃないのか俺達は?

そう望んだのは、他の誰でもない我々だったはずだ。

空中キャンプ-だめな人が、単に放っておかれる社会
今現在、性的弱者、コミュニケーション弱者は、ただ単に放っておかれる。共同体そのものの効力が、ないに等しいからだ。

かつての少年少女たちは親がウザくて、学校がウザくて、世話焼きババアがウザくて、説教ジジイがウザくて、ムラがうざくて、家を出た。こうした少年少女達は、「ウザい世間」を反面教師にして自分たちの子供たちを育てた。かくしておせっかいは消滅し、自由は勝ち取るべきものから、生まれたときからそこにあるものへとなっていった。

そして彼らの孫達が、そのかつてあったらしい美しき日本のおせっかいを懐かしみ、うらやむ。

上掲の Pet Shop Boys のアルバムには、"What I have done to deserve this?" Pet Shop Boys - Actually - What Have I Done to Deserve This? という強烈なタイトルの歌がある。大まかな意味は「こんな仕打ちを何故受ける?」といったところだが、直訳すると、「こういう仕打ちを受けるのに、私は何をした?」ということになる。英語の方がすっきりと言えるフレーズの一つだ。

この歌は相方をソデにして今は一人の心境を歌った歌だが、よかれと思ってやったことが「こんなはずじゃなかったのに」という酸っぱい結果になった時になぜか必ず私の頭の中を流れる。

Since you've been away, I've been hanging around.
And I'm wondering why I'm feeling down.
You went away and it should make me feel better.
I don't know how am I gonna get through.

今回の状況にぴったりである。

世話を焼かれればウザくなり、放っておかれればサミしくなる。我々はまあなんと度し難い生き物であることか。

とはいえ、

そのような弱者は確実にいただろうが、共同体が後押しするかたちで、性やコミュニケーションは、あるていど平等に享受された。

という世話焼き礼参を支持するには、その代償は大きすぎるようにも思われる。

かつての美しき日本のおせっかい村では、「子消し」は避妊の単なる延長で、次男次女以降は長男長女のバックアップで、余れば丁稚や女中として売られて行くのが常識で、そして掟を守らぬものには村八分が待っていた。そもそも、「出て行く自由」はあまりなかったのだ。

そんな大昔の話しじゃあない。個人犯としては最狂の殺人事件の一つである津山30人殺しは、わずか68年前の事だが、ムラという共同体がなければおき得なかった事件でもあった。

また、「共同体」がしっかりしていたはずの昔の方が、凶悪犯罪、とくに少年による犯罪が多かったことは統計が示している。

私とて、生まれるのがほんの100年ほど早かったら、私は恐らく座敷牢の中で一生を終えていたいたか、あるいはキレて都井睦雄になっていたか。

少なくとも、私にとっては「放っておかれる」ことはプラスに働いたのは確かだ。

だからこそ、コミュニケーションに困難を感じる人たちには、がんばってほしい。がんばれ。それがこの論を締めくくる言葉である。ばかみたいな結論だとおもうでしょう。これだけ書いておいて、最後は「がんばれ」だもの。

そう悲観したものでもないと思う。世話焼きおばさんや頑固じいさんはいなくなったかも知れないが、世話を焼いて欲しかったら出会い系も2chもある。そんなに「がんばる」必要はないのだ。むしろ赤の他人であるはずの名無しさんの支援すら得られる分、現在の方がずっと「居場所」は増えたのではないか。

というわけで、Pet Shop Boys のもう一つの傑作、"Go West" Pet Shop Boys - Very / Further Listening 1992-1994 - Very: Go Westで本Entryをしめることにする。まだこの頃にはソ連があったんだっけ。

(Together) We will love the beach
(Together) We will learn and teach
(Together) Change our pace of life
(Together) We will work and strive

Dan the Prisoner of Freedom

追記:タイムリーなコメントスパムが来たので、id:namgenへTB。


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折角id:dankogaiを持っているのだから、有効活用しよう。 というのがのっけからこれというのも気が引けるのだけど。 さっき[http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50413994.html:title=この記事]に再編集をかけたら、いつまでも「再構築開始」から先に進めない。 大...
Livedoor Blogがなんか重い【404 Hatena::Diary not Found】at 2006年03月14日 15:44
この記事へのコメント
懐かしいなぁ What have I done to deserve this?
当時ヒットチャート連続ナンバーワンだった…
イギリスではこれを聞かない日はないってくらい、さんざん流れてました
弾さんは当時西海岸在住ですかね?
Posted by King's Cross at 2006年03月15日 13:02
はじめまして

コメントスパムの基準はあまりないみたいですよ。
あえていうなら「スパマーがツールでスパムをぶち込んだ時に最新更新として掲載されていたブログ」とでもなるのでしょうか。
私のところは自前のサーバーでブログを運営していますが、pingサーバーから拾ってきたと思われるコメントスパムがたまにありますね。
送信メールドメイン認証じゃないですけど、そういう仕組みがそのうち出来るようになるのかもしれませんね… すでにTypeKeyのような仕組みもありますけど。
Posted by Phantom2k at 2006年03月14日 23:01
うっ、イタタタッ!エロ・スパムが。。。doumaサン、また来ましたか。
弾サンこんにちわ。
私のほうもエロ・スパムがしょっちゅう入るので「削除」と格闘中なのdeath。何を基準に打ち込んでくるのでしょうか?ビッグ・ブロガーが標的であれば私のようなボロ屋は狙わないのだろうし・・・。それともエントリィのテクスト内容に故意で呼応するのでしょうか。二度も三度も、って事になるとやはり、笑った自分が恥。スマン
『頑固じいさん』というと、そういうジジイは大概世話を焼かれるのも嫌うものでしたね。そういえば私もよく叱られたものでした。私の場合はお寺で預けられ育ったのでことさら檀家のジジイ共には目を付けられていました。共同体という概念からすれば規範の抵触には厳しいものなのです。村社会の中で皆が生き延びる為の最大公約数というか、今も形は違いはすれ根源的な部分では残っているような気がします。
Posted by 南無 at 2006年03月14日 17:10
↑こんなもんでいかがでしょうか、南無さんことid:namgenさん
cf. http://d.hatena.ne.jp/namgen/20060313/1142249850
Dan the Blogger
#でも削除よりめんどいなあ
Posted by at 2006年03月14日 15:12
お金を払ってでも、童貞をものにしたい女性が多いこのご時世
貴方が童貞であるのなら当社は全力でサポートいたします!!!
Posted by douma at 2006年03月14日 15:04
>だからこそ、コミュニケーションに困難を感じる人たちには、がんばってほしい。がんばれ。
>それがこの論を締めくくる言葉である。ばかみたいな結論だとおもうでしょう。これだけ書い
>ておいて、最後は「がんばれ」だもの。

うわ、鬱病持ちにとっては禁句な結論ですねえ。「苦しめ」「死ね」と言っているのと同じ。
鬱病が原因でコミュニケーション弱者になった人というのがどの程度いるのかはわからない
けれど、確実に一定数はいそうな気はします。
Posted by E-WA at 2006年03月14日 12:47