2006年05月04日 15:00 [Edit]

一人一人が恒星だ!

元ネタも、さらにその元ネタもなかなか面白いのだけど、それに対するコメントに Inspire the Next Entry されたので。

独りの超電波プログラマ - お前らがmacを使わないべき10の理由。-名無しさんのコメント
一番問題なのはnaoya氏やdan氏ややねうらお氏やhigepon氏のような、「リソースがありあまっている人間」だ。コンピュータの世界っていうのは物理学や医学のように専門分化がしきっていない、少なくともそれに関わる人々の中では、あれもこれも習得することが当然なような風潮がある。javaもC++もC#もperlもphpもpythonもみんな使えるという人のなんと多いことか。彼らのようになれるわけないのに皆がなろうとする。

確かに、「セーリョクノアマッテル奴」というのは、別にblogに限らずどんな社会でも近所迷惑な存在ではある。静かに穏やかに暮らしたい人々にとって、これほどウザイ存在というのはないだろう。

静かに穏やかに暮らす事が至上命題だった江戸時代、こういうウザイ存在というのは、ウザイ度合いに応じて、あるものは座敷牢に入れられ、またあるものは遠島にされ、そして獄門されるものも少なくなかった。なんとももったいない話だ。

その頃欧州では、こうしたウザい人たちは船に乗った。壊血病に倒れるものも、難破したものもいたが、富と新知識を得た者も少なくなかった。「新大陸」の人々にとってはウザイどころの騒ぎではなかったようだが。

茂木健一郎 クオリア日記: 一人一人が惑星だ!
 私たちは、みな、一人一人が惑星だ!

ある意味、こうしたウザイ連中というのは、惑星どころか恒星なのだろう。1パーセクも離れていれば美しくまたたく星々であり、1天文単位も離れていれば地球に命をもたらすありがたい存在だが、彼らの実体はむき出しの核融合炉であり、近づきすぎればたいていの人は姿焼きになってしまう。

そして、文明によって、一人一人の「表面温度」は確実に増しているのである。

独りの超電波プログラマ - お前らがmacを使わないべき10の理由。-名無しさんのコメント
彼らのようになれるわけないのに皆がなろうとする。

この台詞は、太陽がシリウスやヴェガを妬いているようにすら聞こえる。こう書いた名無しさんは、こうしてPC(あるいはMac?それともケータイ?)経由、日本語で書いている。そもそも日本語で書けるというのが、江戸時代の世界標準の「表面温度」よりずっと高いということだし*0、blogを読むというだけではなくコメントを書き込むというのはそれだけでも「ネット標準」よりもかなり「表面温度」が高い。私のblogの統計を見る限り、だいたい読者一万人に対してコメントを書いた事がある人は100人未満、そのentryに対してTBまでくれる人はさらに1/10から1/100程度だ。

「モバイトして南の島にバカンス」に行くようになったほど、我々の「平均表面温度」は上がってしまったのだ。わずか50年前には集団就職して三丁目の夕日を拝んでいたのに。

この「アマッタセイリョク」を、どう昇華させるというのは、「タリナイセイリョク」をどう補うかよりも重要な問題になりつつある。63億の太陽が地球を妬き焦がさずに済むにはどうしたらいいのだろうか。

ネットというは、このセイリョクを昇華させる場所としては理想的なのではないだろうか。そうすることで、それぞれの「恒星」と適切な距離を保ち、凍えもしなければ消し炭にもならないようにもするために、これ以上の「時空」が存在しただろうか?

これらの恒星を抑えるという方策は、むしろ「超新星爆発」を生んでしまう。オウムもまた、行き場所のない「喪闘気」がより集まった結果なのではなかったか?

恒星同士を現実空間でぶつけあうという、「大航海時代モデル」は現在においてはさらに危険だ。こちらはさらに「ブラックホール」を誕生させる。ヒトラーやスターリンに吸い込まれた人の数の合計は、江戸時代の日本人の合計より多かったのだ。

結局、恒星たちにどうエネルギーを、願わくば発展的に昇華するかということになる。今日の献立の隣にXSが載っているぐらい、「全海洋蒸発」に比べればかわいいものではないだろうか。自分が欲しい「波長の光」だけをフィルターする技術だって進んでいる。いや、それを極めればGoogleみたいに大もうけできるということもわかってきたではないか。

頭のよい人たちよ、お願いだからもう黙ってくれないか?

彼らに黙らせて超新星爆発するより、日頃blogでハッサンしてもらう方がまだましなのではないか?blogであればせいぜい太陽フレア程度で済むのだから。

Dan the Cyberastronomer


  • そう、江戸時代の日本人の表面温度はこれだけでずいぶんと高かった。明治維新が「うまく行った」理由の一つだろう

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ブログがエネルギー発散の場というのは、確かにそういう側面もあるのだろうけれども、実弾訓練というか、アウトプットする能力を錆び付かせないためにも機能していると思う。仕事で使うそれは質の高くなる傾向はあるけれども、それはあくまでも限定された状況でなされるので
[ブログ]ブログはあくまでも日記【できうる限りの素描】at 2006年05月16日 00:01
最近はスーパープログラマー界隈が話題になってるな。なんでみんなこうミーハーなんかね。Dan調子ノリすぎ。そんなに尊敬されたいならなんか作れよ凡人ども。
[Life] あ【浪人プログラマーmoceanの日記】at 2006年05月14日 00:15
この記事へのコメント
プログラム言語ってプログラマの使う道具の中では
割とどうにでもなる部類のものだと思う。
LLとか言われてる類のスクリプト言語なんて
1日もあれば大体コードを書けるようになるが、
WindowsとVS.NETにどっぷりな私が明日からEmacs使って
Linux上でアプリ書いてくださいって言われると多分何もできない。

リソースの有り余ってるプログラマは確かに興味本位で
いろいろな言語に手を出す。
でも彼らのすごさはそこにあるわけじゃない。
JavaやC++やC#やPerlやPHPやPythonを使いこなすこと、
そんなことは私にもできる。
しかしhigeponのように一からOSを書いたり、
yaneuraoのようにアセンブラでGolfを
したりは逆立ちしても出来ない。
Posted by 半端者 at 2008年02月09日 01:04
まあ。確かにプログラム言語とか、金融商品とか、「お前ら勝手なルールを作ってこれ以上世界をめんどくさくしてくれるなよ」とは思ったりします。リソースが少ない人間としては。
Posted by もういっぱいいっぱい at 2006年05月05日 11:36
アメリカの人は、ヨーロッパの人に比べ、ADHDである比率が高いということをどこかで読んだ記憶があります。ただADHDのような心理的なものは色んなバイアスがかかりやすいので遺伝的調査などがされない限り信頼はできませんが。まあ、面白い話だとおもいました。
Posted by あらいしゅんいち at 2006年05月05日 03:32
なんか本文とあまり関係無いカキコですいませんが

まず法によって規制する。
次に「資格」を取り決める。
この「資格」は、定期的に更新しなければならない。
無論、更新時には手数料がかかる。
当然、管理団体には監督官庁のOBが流れ込む。

はい、官僚支配のできあがりですね。
これに対して日本ではほとんど誰も怒らないのが不思議ですが、、、
フランスは日本の遠い未来か、あるいは異世界か。
Posted by hamasta at 2006年05月04日 18:55
お上は、その「ウザい人たち」を押さえ込みたいみたいで『ネット規制法』を作るみたいです。
Posted by 自由人 at 2006年05月04日 15:38