2006年05月13日 17:00 [Edit]
滅びゆく知の巨人-立花隆はどこへ行くのか
かつては尊敬の対象だったものが朽ちていくのを見るのは悲しい事だ。
例えば「電脳進化論」と今の「メディア・ソシオポリティックス」を比較すると、彼の「知的足腰の衰え」は見るも無惨だ。
Passion For The Future: 滅びゆく国家 日本はどこへ向かうのか地位も名声も築いたのだから書籍やテレビの権威の仕事で十分なはずだが、敢えてネットで論陣を張るのが、根っからの論客なのだなと尊敬してしまう。この本には、はずれた予想や、当初の誤認識も、意図的に直さず掲載したと自ら述べている。これもなんだかネット的である。
立花隆の真骨頂は、頭にあるんじゃない。足にあるんだ。
ネコビルまで建てて確保した蔵書も、あくまでも食事。それを第一線で活躍する者達への取材という筋トレで肉に変えていたのが立花隆だ。
その彼が取材するのをやめたとき、こうも衰えるのかと愕然としたのが、メディア・ソシオポリティックスだ。
もし彼が本当に「足腰」を大事にしていたら、絶対に「メディア・ソシオポリティクス」は単なるWeb記事ではなく、TBもcommentも受け付けるblogにしていたはずだ。はっきり行ってもう立花隆はネット的じゃない。
一方的に世迷い事を並べる、ただの老人だ。
そうはっきり彼に伝えた方がいい。
肉体的な足腰が衰えても、取材を続ける事は可能だ。TBやcommentやmailのやりとりだけでもかなりのことが取材できるし、彼ほどのbig nameだったら、取材対象を呼びつけることだって可能なはずだ。
彼がそれを知らないとは言わせない。事実インターネットに関する書物も複数著しているし、そこに書いてあることはほとんど外してない。
もう立花隆を甘やかすのはやめよう。彼のためにも、出版界のためにも、言論界のためにも。
もし立花隆が本当に知の巨人だったら、その言葉を真っ正面から受け止められるはずだ。
とりあえず、彼が自分を取り戻すまでは、彼の新刊は奨めない。
その間にも「立花隆が足りない」という人は、ぜひ「サイエンス・ナウ」から「脳とビッグバン」まで続く、科学朝日-サイアスの連載の単行本を奨める。特にWeb 2.0なGeekには↑の「電脳進化論」を奨める。自分の扱っている世界がいかに狭いかがよくわかるから。
彼は、確かに知の巨人だった。
それを過去形で言わなければならないのは悲しい事だが。
Dan the Ex-Fan Thereof
この記事へのトラックバックURL
Amazon.co.jp:電脳進化論―ギガ・テラ・ペタ朝日文庫: 本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022612185/
「勘」の秘密を解明する―高炉内シュミレーション
手術ロボットも可能か―医療の現場
シュミレーションが拓く技術―建築産業
計算機の発達と重なる歴史―原子力研究
20万円の手作りスパコン―宇宙科学
以上は単なる現場での応用ということで
勉強になるとしても、
素粒子創成の謎に挑む―並列コンピュータ
新方式で脳機能の謎を解く―コネクションマシン
人間を凌駕できるか―ニューロコンピュータ
「あいまいさ」が全てのカギ―ファジーコンピュータ
100万個のニューロンを1チップに―光コンピュータ
世界をリードする独創的研究―量子コンピュータ
人間の脳の活動領域に迫る―バイオコンピュータ
上記は web 2.0 の Geek にはお勧められない。
当事者の宣伝文句にのせられているだけ。
そのリアルな実態を知りたければ、関係国際会議
い出るべし。立花本とはかけ離れていることが分かる。
専門的すぎて、理解不能な批判本もでてます。
判断を誤る危険性が非常に高いのです!!どうか、がんに負けないで生きてください!必要なら、私の個人の病歴をお知らせします!おだいじに!!
衝撃を受けた32歳の男性です。
ここ3〜4年前の立花さんは「サイエンスライター」よりも
「インターネットウォッチャー」「政治評論家」の色合いが
強くて、正直読む気があまりしないでいました。
・・・Danさんも見抜いていたのですね。
Danさんの知見と重なる部分があるのはとても嬉しいけれど
立花さんの力が衰えているのはとても悲しいです。
立花さんが読まれた蔵書に自分が読んだ本が入っていたことが
わかった時の、あのドキドキ感。
もう味わえないかもしれませんね。
立花さんには、もう一度「サイエンスライター」としての
骨太な作品を書いてほしいです。
(正)はっきり言って
立花隆氏が知の巨人だなんて思ったことはありません。彼の分子生物学の知識は、生物学科出身の私にとっては、剽窃の次元。
偉大なるかな満州国。偉大なるかな故ピーター・ドラッカー クレアモント大学大学院教授。
私にとっては、アカデミックな知識の水準では、立花隆氏は、西尾幹二先生に遠く及ばないと思っています。
弾さんも老害にならないようにお気をつけください。
