2006年05月18日 14:00 [Edit]
"Hello, world!"から始めたくない人は - 書評 - Perl Cookbook
この答えもまたPerlらしく、"More than One Book to Read"なのだが、すでに他のLightweight Languagesをある程度知っているという人ならこちらだろう。
F's Garage:Perlを勉強する順番Perl の学習コストを大幅に軽減するスゴイ方法に書いてある、以下の本から、まずはこれは読んでおけというオススメの本があったら教えてくださいってのと、読む順番がよくわからんので教えてください。
以前にも何度か紹介したのだが、単体での紹介がまだなので。
Perlで飯を食うようになるなら、いづれはラクダ本と「ロングテール本」(Perl Best Practicesのこと。たった今命名)は手に入れるべきだが、「とりあえずまかない飯ぐらい自分で作りたい。料理そのものはしたことがある。道具がわからん」という人なら、いきなりコレから初めてもいいと思う。
本書のウリは、なんと行っても豊富な実例。「これしたいんだけどPerlならどうやるの?」という例がこれでもかこれでもか、と載っている。実は私が一番多く参照するのも、ラクダでもロングテールでもなく実はこちら。自分が得意な料理だけではなく、不得意な料理まできちんとレシピが載っているところが素晴らしい。
分厚い本だし原著でも5000円近い価格、邦訳だと分冊されて両方そろえると一万円というのは確かに高いように見える。しかし、この本一章だけで他の本なら一冊成り立つ実例が、20章以上載っているのである。本を20冊買う事を考えたら、こちらの方がずっと安上がりだ。
逆に、プログラミングそのものの初心者で、最初から体系的な知識を身につけたい人は、←リャマ本とその続編、アルパカ本がいいと思う。この続編、改訂を重ねたため、タイトルもいくつか存在するが、最新はこの"Intermediate Perl"となっている。Perl固有の問題もさることながら、プログラミング一般の全体の流れをつかむことができる。
あと、オライリー本全体に言える事は、「高いけどそれなりの価値はある」、ということ。プロが使っているのはだてじゃない。本題ぐらいはすぐ仕事で元が取れる。これまた以前書いた事だが、「原典ほどやさしい入門書はない」のであり、そしてオライリー本はほとんど原典扱いなのだ。
ただ、あの版形だけはちょっとムカつく。本棚へのおさまりがすごい悪いのだ。A版にしてほしい。
Dan the Man with Too Many Books to Read
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XSを使った拡張や、OOPを使ったモジュールを書いたりといったあたりはまだまだ遠い道のりで、最近クックブック(日本語版)を読んでみて、勉強になることしきりという状況ではあります。
「デスクトップリファレンス」はいつでもバッグの中に入れておけるので重宝しているのですが、いつの間にか日本語版が絶版になっていて少しびっくりしています。5.8対応の第4版の翻訳待ちかなとも思いますが、近刊情報にもありません。(ページの編集方針を別にして、原著で十分といえば十分なんですが、英語を読むのに壁のあるひとには薦めにくい。)
とりあえず、Cookbookの日本語版の方を注文しました。
Perlはオライリーの中でも、とびきり冊数が多いだけに本屋で圧倒されてるのは僕だけじゃないと思うので、道筋が整理されるととてもありがたいです。