2006年09月13日 01:45 [Edit]
Gundam Economy - 画評 - トニーたけざきのガンダム漫画
まずびっくりするのが、その安彦タッチ。一部(特にセイラさん関係)自分の絵を残しているので、
たけくまメモ : 田中圭一・復刊三連発!!いや、それどころか近年、会得に2年かかったという70年代手塚スタイルでエゲツナイ下ネタを描き続けてますからね。
には徹底度で劣るものの、オリジナルとのクリソツ度という点では田中圭一の手塚絵にも匹敵。なにしろ安彦画伯にして、「ときどきどっちがオレの原稿だったかわからなくなる...」と言わしめるほど。
そして、ネタの破壊力も田中圭一の手塚絵に負けていない。ガンダムのダムってそういう意味だったのか....シャア専用ザクレロ....塩は足りないがエグさ抜群。
「似せるところは徹底的に似せてオトす」というのは、漫画の世界ではむしろ珍しい。唐沢なをきの「犬ガンダム 地上編」のように、絵は自前というのが普通。
これは文学の世界とは好対照で、文学のパロディは文体模写が基本で、これは筒井康隆ほどオリジナリティの高い作家でもそうである(「裏小倉」、「カラダ記念日」あたりを参照)。文章のマネコストの圧倒的な低さ故そうなるのだろう。コストが低いので川柳のように「オープンソース」なものも多く、パロディのパロディも多い。私自身「ダベリング創世記」というのを思いつきで書いて、正三郎さんに思わぬお褒めの言葉を頂いたことがある。
それに比べると、絵の模写コストというのは驚くほど高い。トレースとかなら別だが、「塗り」が多い安彦絵をここまでパクれるというのは尋常じゃない。たけくま教授は田中圭一の分析で、田中圭一がパートタイム漫画化であることに求めているのだけど、田中先生は手塚絵の習得に2年を要したそうだ。トニーたけざきはどうだったんだろう?もともと絵の上手な人なのでもう少しコストは低そうではあるけど。
最後にもう一つびっくりしたのが、本書がかなり売れていること。初版が2004年の3月で、手元にあるのが2006年6月で11刷。11刷というのは驚くなかれ、2002年初版のThe Origin第二巻と同じなのだ。トニーたけざきオリジナルの「岸和田博士の科学的愛情」はこんなに売れたのだろうか?
確かに四半世紀前の作品でこれだけ派生物が売れるなら、Gundam Economyはやめられないよなあ。このあたりはネズミからクモからコウモリまで、アメコミ作品じみているのだけど、法律まで変えさせて延命させるのを見るとこれはどうよ、という気にもなる。しかしネズミなみに寿命があるとなると、まだまだガンダムは壮年期なんだなあ。
君は、まねしきることができるか。
Dan the Copycat
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>ザクって雑魚ってこと?
まだこんなデマを垂れ流してる人がいるとは…。「ザク」は雑魚から来ているんじゃなくて、「ザクザク歩く」兵士のようすから来た名前なのに。いまだに正しい情報が行き渡ってないのか。
まさに衆愚。
あとtypo。
×>パートタイム漫画化
○>パートタイム漫画家
田中圭一の「神罰」収録第一話はガンダムパロなのに絵が全然似てない。