2006年10月18日 02:45 [Edit]

プロが正論にのぼせ上がってしまうと始末に負えない

プロとは一般的な正論を押さえ、明白な持論を持ちつつも、それでもなお顧客の各論のために働くものだと私は思っている。

税理士:花村一生の税務相談室 - 女がマイホームにのぼせ上がってしまうと始末に負えない
 サラリーマンは安い給料でこき使われ、いつクビになるか分からない「ハイリスク・ローリターン」の哀れな職業である。それなのにいまだにマイホームを買おうとするバカが多いのには呆れる。

税理士:花村一生の税務相談室 - 女がマイホームにのぼせ上がってしまうと始末に負えない
プロフィール
hana-ichi
花村一生:相続税申告と不動産税務に特化した名古屋の税理士

テラワロス。この御仁は潜在顧客をバカよばわりしているわけだ。

今日のサラリーマンが、明日起業するかも知れないこのご時世に、だ。

正論を百万言述べようが、クライアントを見下すのはその時点でプロではない。

partygirlの日記 - 女がマイホームにのぼせ上がった時に貧乏でも家を買う方法
あの偉そうなエントリーにむっとして書きました(笑)

というのは完全に正しい態度だ。それがマイホームだろうが、起業だろうが、たいてい何かを始めるときというのは(その時点での)正論からはほど遠い無謀な企てなのだ。その無謀な企てを、少しでも無謀でなくすのがプロの仕事ではないのか?

もちろん、それでもプロとして期待に答えられぬほど無謀な依頼もある。その時にきちんと顧客を諌めるのもまたプロの仕事である。たとえその結果その顧客を失うことになっても、それが出来るプロには必ず別の顧客がやってくる。

そうしているうちに仕事の依頼が増えてくると、依頼の全てに答えるには多忙すぎるようになってくる。他のentriesを見るとどうもこの方はそのステージにあるらしいが、この時点になると自分が顧客を選べるようになってくるので、どうしても顧客を見下したくなる誘惑が頭をもたげてくる。それが「わからずや」の顧客であればなおのこと。ましてやまだ顧客となっていない他人であればさらになおのこと。

プロの姿勢が本当に問われるのは、実はそこからなのだ。

ここで顧客を見下すと、自分のビジネスに逆風が少し吹くだけで顧客は離れて行く。顧客をバカにしてはいけない。彼らはあなたの専門分野に関してたまたまアマチュアだというだけで、他の分野ではプロなのである。そしてプロである以上、他の分野のプロの心象を確実に見抜くのだ。よい顧客ほど、その傾向は強い。よい顧客というのは、プロをあくまで「下」におく。プロを厚遇しつつも、最後の決断は自分でする。それもそのはず、リスクを取るのはプロではなく顧客なのだ。

税理士:花村一生の税務相談室 - 女がマイホームにのぼせ上がってしまうと始末に負えない
自慢じゃないが、私はいまだにマイホームを持たない。ヤドカリ生活だ。マイホームが欲しいという人の気が知れないのだ。

断言する。

客の気が知れない者をプロと呼んではいけない。

Dan the Professional, or the One Trying to Be


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女がマイホームにのぼせ上がってしまうと始末に負えない という税理士の記事に対して、プロが正論にのぼせ上がってしまうと始末に負えないという反応があるが、読むとわらけてくる。 税理士が言っているのは次のようなことだ。 サラリーマンは安い給料でこき使われ、いつク....
のぼせ上がってしまうと始末に負えない話【Interrupting Blog】at 2006年10月18日 23:14
弾さんの「プロが正論にのぼせ上がってしまうと始末に負えない」と、patygair
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ただ、これblogエントリー自体がメタ構造になっていて。「正論からはほど遠い無謀な企て」と言えるマイホーム信者批判を税理士自らがblogに書く事だって、少しでも無謀でなくすのがブロガーの心意気ではないのか?
void GraphicWizardsLair( void ); // 正論だけど自らのマイナスになる意見は「プロらしくない」のでblogに書かない方が良い。……ってのも正論だけど、blogってそういうのが書いてあるから面白い【void GraphicWizardsLair( void ); //】at 2006年10月18日 10:47
弾氏のブログから。 言及先の花村さんという税理士の書いていることが「正しい」のかどうかはともかくとして、 プロとは一般的な正論を押さえ、明白な持論を持ちつつも、それでもなお顧客の各論のために働くものだと私は思っている。 という言葉にはすごく納得。正論をおさ
[self]プロとは【PM見習いの読書日記】at 2006年10月18日 10:15
この記事へのコメント
2chチックなバカな書き込みだ。本人だったら反省しようぜ
Posted by you at 2006年10月20日 23:44
俺こそがプロの名に相応しい男だってところでしょうか。
花村氏のほうが人間として好感が持てますね。
Posted by : at 2006年10月20日 14:30
マイホーム信者の嫁を持つ旦那の駆け込み寺になったりしてね
嫁を改宗してくださいってね
Posted by ほっさん at 2006年10月20日 08:49
朝生でIT不得手なおばちゃんをおいつめていた小飼氏は
まさに専門性にのぼせ上がってるとしか思えなかったけど。
あの場合は税理士と逆で「お前もとっとと買えよ」っていう
ようなものでしたが。
Posted by 理系が理屈にのぼせあがると嫌われる at 2006年10月20日 05:38
よく分からんがこういうことなのかな?

お客様「○○という本ありますか?」
書店員H「ねーよwwww」
書店員D「只今品切れしております」
Posted by . at 2006年10月19日 18:31
まぁ、得てして正論とは詰まらないものですからね。
ですから正論を言うときこそオブラートで包まないと・・・・。
Posted by bob at 2006年10月19日 07:12
も〜好きにして、って感じ
Posted by ゆであがった初学者K at 2006年10月18日 22:02
素人が持論にのぼせ上がってしまうと始末に負えない
Posted by undefined at 2006年10月18日 20:10
> 自分の小さな専門性という窓
おっしゃることがよくわかりません。 ローンの話は税理士の専門分野ですよね。
で、客はその専門知識を頼って(自分より大きな窓を持ってると思って)相談に来て、
税理士がその専門知識を用いて判断し、アドバイスして、何か問題がありますか?

> 小馬鹿にしている
ですから、小馬鹿にされたと思うのは、
「収入に見合わない返済プランのローンを組んででもマイホームを買う行為(or夢)」
はバカではないと思ってる人だけではないでしょうか。
それはバカげてると思う私には、普通に当たり前のことを述べているだけに見えます。

これがマイホームじゃなくて、たとえばWebページ製作の無茶な依頼の話だったら、
人の目を引くために多少扇動的な書き方されてても、誰もマジ切れしなかったんじゃないかな?
Posted by ふしぎふしぎ at 2006年10月18日 17:24
また油注いじゃってぇ。

まあDan氏が一番気に入らなかったのは自分の小さな専門性という窓から見て、他人の「夢」を完全に小馬鹿にしている態度でしょう。私もそこは腹が立つょ。
Posted by 希望を失った初学者K at 2006年10月18日 15:53
自分も安月給サラリーマンですが、件のエントリ読んでも、
「ゴミ投資家のための人生設計入門」にも書かれていたことだよね、
と思っただけで、別に腹も立ちません。

不愉快だという方は、長年信奉してきた「持ち家教」あるいは「土地神話」を
正面から否定されて混乱し「見下された」ことにすりかえて、
「家を持つこと自体は間違ってない」と、
教義にしがみついているだけではないでしょうか?

まぁ、不動産がインフレリスクに強いのは確かですし、
それを見込んで数十年の借金生活するのも、
資産運用の一つの選択肢だと思いますよ。
Posted by ふしぎふしぎ at 2006年10月18日 15:42
花村氏が手がけてる税理業務ってのは相続・不動産関係ですよね。
個人の確定申告や法人の税務申告で稼いでるわけじゃない。
いわば彼の顧客の対象ってのは資産家なわけで、言及してるサラリーマンは彼の顧客の対象外なわけ。
もっとも自分はそう思ってるだろうけどブログを読んでる人たちには税理士は税理士でそんな業界内の専門の区別がつくわきゃないから。
ただ言えるのは俺は金持ち相手の商売してるのでという傲慢さが匂ってくるところですね。
Posted by toshi at 2006年10月18日 13:26
あ・・・私、あのエントリー、別に不快じゃないです〜
あれはむしろ思いやりを感じました。
ぎりぎりで家を買っても、かえって夢から遠のくよと言われたんだと
思ってます。

ただね、あのくらいの冷や水では・・・
のぼせあがった女の前では

一瞬で蒸発してしまいますけどね(*^ー゚)ノ ♡
Posted by partygirl at 2006年10月18日 13:19
夢見る奥様のためにはパパが借金漬けの生命保険加入者になろうと
全然構わないだろうということですね。
Posted by hama at 2006年10月18日 13:13
車の運転も、仕事も、慣れてきた頃が一番偏狭で一番脆い。
初心を忘れずにいたいものです。
Posted by 「初心」を忘れた初学者K at 2006年10月18日 13:01
リンク先のエントリーは「仕事の愚痴」だな。
プロならのぼせた貧乏人を説き伏せてやらなきゃいけない。
税理士なんだから、今の収入だと何年でこうなるとか怖い数字を出してやればいいだけのはずなんですがね。
他の税理士が「こうすれば出来ますよ」と覆したとしても、
信念として、顧客の利益の為に解決策を示さない、というのもありだと思うんですけどね。
Posted by azt at 2006年10月18日 11:40
弾さんの仰ることはもちろん正論で同意なのですが、ここは一つ深読みをしてみます。つまり、それだけ税理士というのは、自由業とはいっても、鬱憤が溜まる商売で、こうやって自己満足のブログを書いていないと、精神の安定を保てないものなのかと。ちっとも客に自分の見識を聞いてもらえないのだなと。結論として、税理士はあまり魅力的な商売に見えませんねと。
Posted by 長谷川 at 2006年10月18日 11:35
花村さんの気持ちもわかりますけど,要するにめんどうな客がうっとおしいって言ってるだけですよね.他者(後にお客になる可能性のある人|過去にお客だった人)も見るブログに書くようでは精神的に未熟だと思います.
特に過去このような依頼をこの人にしたお客さんは「あぁ自分もこう思われてたんだ」と感じて,二度とこの人に依頼しないでしょう.
忙しくて相手にしていられないというなら他の税理士をお客さんに紹介すればいいだけなので,自らのマイナスになる意見を言う必要はないですね.その点もプロらしくないです.
Posted by 通りすがり at 2006年10月18日 09:28
花村氏は正しいことを言っていると思うけどな・・ダン氏は書き方が気に入らないのかな。ある意味自棄的な彼のメッセージのおかげで未来のない借金(自家購入)から救われる「顧客」はいると思うよ。
Posted by mint at 2006年10月18日 09:10
たしかにお客様を切り捨てる口調はどうかとは思います。
ただ、事業の規模とマーケティングの観点から、優良顧客のためにリソースを集中するという方向性が感じられます。
見るべきところもあるBlogかなぁと個人的には思います。
Posted by ak2i at 2006年10月18日 08:45
プロじゃないけど橋本のおっさんを思い出しました。
この年代の人ってこういう人多いよね。
自分をアピールしないとメシが喰えなかったからなのでしょう。

Posted by cyberbob:-) at 2006年10月18日 06:35
ちらっとリンク先のエントリー他見ましたが、【私はまたお客を失うことになる。それでよい。稼ぐばかりが能じゃない。私も開き直っているのだ。「分かる人とだけ付き合う」ために“需要を抑える”というのもひとつの営業作戦である。】とまで花村氏は書いてもいますし、マイホームについてのエントリーの表現はわざと過激にしているかもしれないですね。

勿論、弾さんの仰ることもごもっとも。
Posted by ncd108 at 2006年10月18日 05:49
なるほど。
逆に言うと、
税理士花村氏は自身の"プロ"としてのマイナス・ロスを覚悟の上で、
マイホーム反対の意を唱えたかったのかもしれんですね。
Posted by んだなぁ at 2006年10月18日 04:32