2006年11月08日 14:45 [Edit]
絵空事
まず、一つ確認しておこう。
人権というのは、絵空事であることを。
人権を莫迦にしているからではない。
人権を大切にしたいから、人権が絵空事であることから目を背けるべきではないのだ。
アンカテ(Uncategorizable Blog) - 人権を失ったまま生き続けても、そんな命に意味はない。人権は命より大事なものだ。絶対に守るべきもので、もし奪われたらどのような手段を取ってもそれを訴えるべきだ。訴えが聞かれなかったら、聞かれるまで訴え続けて、それをやり尽くしてそれでもダメだと思うなら、人権侵害を止める唯一の手段が自殺だと思うなら、死んだほうがいい。
このような考えに我々が至るまで、あるいは思い込むようになるまでにはずいぶんと時間がかかっている。我々は口ではそれが至高の価値を持つと唱えつつも、それをないがしろにするような行動を平気で取る。
それが絵空事だからだ。
絵空事を「大事」(だいじ|おおごと)として捉えるには、かなりの想像力が必要だ。貨幣も絵空事だが、それでも「兌換」という形で「リアル」な裏付けがある。そのリアルな裏付けがある、というよりリアルに裏付け可能な貨幣という絵空事ですら、我々がそれを受け入れるのには長い時間がかかっている。リアルに裏付けしきれない部分が出てきたからこそ「複素経済学」などという言葉を私はでっちあげたのだが、それはさておき、こうしたリアルな裏付けが取れない「人権」であればなおのこと、それを「具現化」するのには想像力が必要なのだ。
結城浩のはてな日記これはレトリックでも何でもなく、とにかく、理屈抜きで、自殺しちゃだめ!
リアルとアイディアルの違いの一つは、意味を必要とするか否かだ。「人権を失ったまま生き続けても、そんな命に意味はない」というのは、リアルの観点から見れば実に「無意味」な「空言」だ。しかし我々の耳には、この文言はそうは聞こえない。もし戯言にしか聞こえないのであれば、もう私はあなたに言うことはない。
essaさんの文言をrephraseしてみよう。「アイディアルを失ったままリアルを保っても、そんなリアルは(魂(ソウル)にとって)意味はない」ということだ。
そう。実は絵空事は大事なのだ。絵空事こそ大事だというぐらい。
しかし、絵空事もまたリアルというキャンヴァスと絵の具を必要としている。リアルがなければ、絵空事すら描けないのだ。自殺というのはこのキャンヴァスを捨ててしまうことだ。キャンヴァスが捨てられてしまえば、絵もまたなくなるしかない。
だから、もし意味とか人権とかといった絵空事を大事にしたかったら、貨幣がモノを大切にする程度には体を大切にしなければならないのだ。
絵空事は、今後ますます大事になってくる。しかしそれは、絵の具を粗末に扱っていいということではないのだ。
そしてその反対に、絵の具を惜しんで絵を描かぬこともまた絵を粗末にすることにあたることは言うまでもない。
絵空事が大事なら、どちらもおろそかにはできないではないか。
Dan the Vehicle of Thoughts
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逆に、学校というリアルが腐ってくると一番最初に被害を受ける子達なのかもしれない。そこしかリアルを知らないからだ。
大人になれば、学校なんてものが以下に特異な環境であったかというのが良くわかるのに。
人権云々の前にリアルは決して悪いものばかりじゃないことを教えてあげる方法をもてれば、いじめがあっても生きていけるのではないだろうか。
人権が出来る前から人はそれなりに生きてきたのだから。
>絵の具を粗末に扱っていいということではないのだ
その次の行の粗末は合ってるのですがね・・・
突き詰めれば人が生きる上で持てる物は何もなく、自由選択の結果として背負い続けるものしかないような気がします。
そういう意味で、人権というのは絵空事だと僕も思います。絵の具の比喩は素敵な表現ですね。
ありがとうございます。
しかし誤字というのか、人間業じゃない誤変換が多いなあ。
日本語を粗末にしているつもりはないのですが。
Dan the Typo Generator
UCBは何でも教えてるんだなあ。

