2006年11月16日 00:00 [Edit]

口コミ2.0

[初掲載2006.11.14; 発売開始まで掲載]

郵便受けの中に明日香出版からの小包が。本が入っているのはすぐわかったけど一体何の本かと思いきや、これでした。

RTC Vol.17『口コミマーケティング』 Supported by 日経BP | 近江商人 JINBLOG
「口コミマーケティング」と呼ばれるこの領域のマーケティングでは、時には成功、時には大炎上と、未だ様々な法人・個人が試行錯誤を続けているところです。

本書「口コミ2.0」は、その「口コミマーケティング」に魅せられた3人のブロガーによる、口コミの口コミによる口コミのための一冊。


どうやら本書の売り方もまた口コミマーケティングの実践例なのでしょう。私のところに献本があったのがその何よりの証拠(笑)。ありがとうございました。

その割に、著者の三名とも、「本書に関する話題はここにComment/TB」というEntryがないのはまずいんじゃなっすか?とりあえず本書が登場するentriesにTBしますが、このあたりもう一工夫欲しいところ。Binary Hacksの周到さを見習って欲しい(今見たらまだAmazonでは予約段階なのに66位。「口コミ2.0」の倍以上の値段なのに。本blogでも非常によく売れております)。

ガ島通信 - 「口コミ2.0」表紙ができました
先日ブログでも紹介した、11月中旬に出版される「口コミ2.0 正直マーケティングのすすめ」の表紙ができました。なかなか目立つピンク色です。

そう。表紙だけ見たら、とても明日香出版の本とは思えない。だけど背表紙も版形もしっかり「明日香スタイル」なところがさすが。ここの本は実用書が多いので、ベストセラーよりロングセラーが多くて、むしろ平積みが終わってからが勝負というところもある。私も会社設立の際にはお世話になったものです。

目次は以下のとおり。

明日香出版社 新刊案内 新刊紹介 口コミ2.0より加工
  • 序章 あなたの生活にも入り込んできているWeb2.0
    1. 最近の子育てママが昼ドラを見ないってホント!?
    2. 増え続けるインターネットユーザー
  • 言いたい放題 PART1 これからどんどん増える? ネット主婦、韓流オバサン&ネット株オジサン
  • 1章 「広告が心に響かない」人々を静かに巻き込むAISCEAS
    1. 情報のシャワーを浴びる時代から情報を選別できる時代へ
    2. Web2・0時代の消費者購買行動モデル「AISCEAS」
    3. 小さく始めるWebマーケティング
  • 2章 口コミを巻き起こせ
    1. Web2・0がもたらしたリアルとネット世界の融合
    2. 深いメッセージを広く伝えるチャンスの到来
    3. 感動が口コミを呼ぶ
    4. 口コミを始めたくなる4つのツボ
      1. エッジを立てろ
      2. オープンにさらけ出そう
      3. ストーリーを描け
      4. クロスメディアで戦略を練る
    5. ネットだけの盛り上がりに注意せよ
    6. 甘く見ると痛い目に遭う口コミマーケティング
    7. 「企業人」でなく「個人」として
    8. コミュニティに入ってみる
    9. 最も避けたいブログ炎上
    10. 口コミで失敗しないための3つのポイント
  • 3章 口コミ2.0活用実践例紹介
    1. リアルな感動体験とブログプロモーション 〜洋菓子フェスタin Kobe〜
    2. 口コミはこうやって発生した 〜赤城乳業「ガリガリ君」〜
    3. 若い担当者の心意気ブログ 〜大塚製薬〜
  • 4章 オンライン×オフライン
    1. スクリーニング&自発的発想型リアルイベントへのニーズ
    2. なぜビジネスカンファレンスが受け入れられるのか
    3. カンファレンスをやってみよう
  • 5章 ブロガー言いたい放題

見た目の軽(快|薄)さと異なり、実に丁寧に作った本です。自己blogでのプロモーションの貧弱さはそこまで手をまわす余裕がなかったと好意的にとらえさせていただくことにします:)

その事例の一つとして、保田さんが自身によるガリガリ君の経験を本書で披露してます。

ちょーちょーちょーいい感じ - ブログ|11・20:口コミマーケティングセミナーのお知らせ
ゲストは「ガリガリ君」のマーケッターでいらっしゃる赤城乳業の萩原史雄氏です。私が8月に書いたブログがきっかけで交流が始まり、今回の本の出版のために電話インタビューさせていただき、そして、果てにはこうやってゲストスピーカーとしてご登場いただくという、なんともすごいブログの威力。

私がこうして本書の寄贈を受け書評しているのも、その流れの一環かも知れません。

もっとも、私の読書の愉しみは行間を読むことにもあるので、いちいち大事なところを太字にしたり大きなフォントで表示したりというのは個人的にはあまり好きではありません。「おまいら読者にはどうせ読解力がないのだろ」と小莫迦にされた気分になるし、それだけ早く読み終わってしまうということは楽しむ時間も少ないということで、私は読み易さを必ずしも良書の条件とは考えていないのです。この辺はマーケティング業界の味付けがちょっと私には強すぎのように感じました。

とはいえ、「言いたい放題」がちょうど毒消しになっていて、個人的に一番面白かったのは主題よりもこの部分。各人がblogでも言っていない本音が書かれていて、実は本書で一番お買い得感が高いのはこの部分かも知れません。

口コミ2.0で一番大事なのは、本書の副題でもある「正直マーケティング」。その意味では本書はマーケティングといよりは脱マーケティングの本でもあります。しかし脱マーケティングはノーマーケティングではありません。この二つがどう異なるかは、本書を読んでのお楽しみ。

それだけに、「自民党に学ぶメディア戦略」が本書の中にあるのは、かなり冗談がきつい。あれはむしろ見事なマーケィング1.0というべきで、ノーマーケティングの他党が負けるのも無理もないというとは思うのだけど、「正直マーケティング」の正反対の例としてあれほどふさわしい例もないように思います。

それらの点を差し引いても、本書は充分ためになって面白い。1,500円分以上の知見はかなり乱暴に読んでもきっちり手に入るようになっていて見事な明日香クォリティですし、「面白い」という点では他の「明日香本」にまさります。1,500円という値段設定も絶妙で、これならAmazonで一冊注文でも送料無料。blogを読むにしても書くにしても、blogから何かを得たい人すべてにおすすめです。

Dan the Influence(r|d)


See Also:


この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
保田さん@ちょーちょーちょーいい感じと藤代さん@ガ島通信と一緒に精魂こめて丹念に書いた本、出来上がり...
『口コミ2.0』??正直マーケティングのすすめ です【近江商人 JINBLOG】at 2006年11月18日 17:24
代表上原、取締役保田と弊社アドバザイザーの藤代氏による共著、『口コミ2.0』が、...
代表上原らによる書籍『口コミ2.0??正直マーケティングのすすめ』が出版されました【Mynet Japan Info Blog】at 2006年11月17日 14:41
 職業柄、専門的な本を頂くことはしばしばあるのですが、この手の本をもらうのは珍しいことです。著者のひとりの方が謹呈してくれました。           本をクリックすると出版社の詳細情報が出ます。  さすがに本が本だけに、この本についてのマーケティング...
口コミ2.0【5号館のつぶやき】at 2006年11月16日 15:51
こんな本が、小飼弾氏のブログで紹介されてます。 口コミ2.0−404 Blog Not Found−口コミの口コミによ ...
口コミ2.0【feel the wind】at 2006年11月15日 01:56
この記事へのコメント
口コミは思いもよらないことで、人気が爆発する時がありますからね。
それに、宣伝費も経費もなにもかからないので、

メリットだらけなんですよね♪
ただ、それだけ良い商品を開発しなけれ行けないのですがね。
Posted by 口コミ at 2009年04月06日 09:31
情報が拡散していくと、広告の成否を決めるキャスティング要件は、実は情報を相手に伝えるところではない。

いまは情報インフレの時代だから、近い将来、情報デフレの時代が来る。
そんな分かりきったことを、ウェブ2.0論者たちは言わないんですよね。

ま、コメント欄もTBも拒否する人たちがウェブ2.0を論じている。
そんな論理矛盾を許している日本の言論界ですから、ま、それでいいんでしょうけれど…。

自説開帳、失礼いたしました。
Posted by スポンタ at 2006年11月20日 11:57
口コミをマーケッティングにするのは、論理矛盾、もしくは、口コミの無価値化を予想させるんですが、反面教師として読んでみる価値もありそうですね。

口コミマーケッティングって、近所の井戸端会議だと思ったら、タッパウエやフィスラーの鍋や、健康食品のセールスの集まりだった。
…んな、感じがします。
結局、時を経て、そういう人たちはコミュニティーからツマハジキにされる…。それでも、女大学生ブロガーなんて、使い捨てだからいいんでしょうね。

Posted by スポンタ at 2006年11月20日 11:56
あわててブログエントリー書きました(苦笑)。
ありがとうございます!
Posted by ちょう at 2006年11月17日 14:24
774さん、
弾の誤字脱字はえ続けるばかりです:)
atさん、
とても自分の誤変換は思えない:)

ありがとうございました。
Dan the Typo Generator
Posted by at 2006年11月15日 19:16
s/とても明日香出版の本当は思えない/とても明日香出版の本とは思えない/
Posted by at at 2006年11月15日 19:03
s/え続ける/増え続ける/
のような気が。
Posted by 774 at 2006年11月15日 13:51
日本語で書けるところをわざわざ英語で書くのも
Posted by   at 2006年11月14日 23:10