2007年02月20日 22:00 [Edit]
経済学より重要なもの
その観点ならば、さらに重要なものがある。
経済学は厳密な科学ではないかもしれないがそれでも必要だ - FIFTH EDITION弾さんとこからの引用だけど、これは「ためにならないと困る」レベルだと思う。
そう思うのは、もう一つには第二次大戦を引き起こした世界大恐慌のせいだろう。
心理学だ。
第二次世界大戦はなぜ起きたか?
大恐慌のためではない。大恐慌は藁ではあってもマッチではない。
誰が第二次世界大戦というマッチを擦ったのか?
ヒトラーをはじめとする、当時の為政者達である。
ではなぜ彼らはマッチを擦ったのか?
火事をコントロール出来ると確信したからである。
なぜ彼らは火事をコントロール出来ると確信するに至ったのか?
市民を群衆に転じることにより、群衆が彼らの意のままに動いたからである。
何が市民を群衆に転じさせたのか?
心理学、である。
もう少し細かく言うと、集団心理工学とでも言おうか。
もちろんヒトラー、というよりゲッベルスは学問として心理学を学んだわけではない。しかし、工学的に集団を動かすことは知っていたのだ。その意味では希代の集団心理工学者と言えよう。
心理学は経済学以上にわかっていないはずなのに、なぜ集団心理工学が成立してしまったのか?
実のところ、工学が科学に先行する事は決して珍しい事ではない。現代では科学の知見を工学が利用する事例が多く、それが当然だと思われているが、実のところ人類は長い事工学先行でやってきた。とりあえず使えるものは使っておいて、原理は後で見つけていたのである。科学、というより理論先行の物理ですら、順序が今のとおりになったのはだいぶ後の話であり、今でも少なからぬ分野、たとえば医学や薬学などは工学先行だ。心理学に関して工学が科学より進んでいるのは、むしろ当然とも言える。極論してしまえば、政治家というのは「天然心理工学者」なのである。
心理学を経済学の一形態と見なす事は確かに可能だ。インセンティヴを研究することは、心理を研究することに他ならないのだから。しかし私はむしろ経済学こそが心理学の一分野だとすら思っている。もちろん経済学の知見は生物学など心理学以外の分野にも応用されてはいるが、「役に立たねばならぬ経済学」というのは、実は心理工学のことなのである。
心理学は、経済学以上に分かっていない事が多い。が、集団工学に応用するのに格好の法則が一つ見つかっている。
それは、多くの人を狭い所に閉じ込めると、人は群衆化し、その行動は単純化し、予測が容易になるということだ。ナチスがやったのは、まさにそれである。そして今では人々を閉じ込めるのに、物理的な手段は必ずしも必要ないことも我々は知っている。人々を群衆化する檻は、情報であっても構わない。「群衆化による行動制御」というのは、今では第二次世界大戦の頃よりずっと巧みに行われている。
戦争が嫌なら、だからやることは簡単だ。人々を群れさせなければいい。現在程度の心理学でも、その程度のことはわかる。
とはいえ群れとなった人々でないと動かせないものが確かにある。そしてそれらを動かし--動かし続けなければ、充分な糧が得られないというのも確かだ。そこに経済学の登場する余地はたしかにある。そして経済学における「経済人(Homo Economicus)」というのは群衆そのものである。そして、群衆を成立させるのは、心理学なのだ。
だから私は、社会学や経済学といった人文科学は、心理学に収斂すると考えている。Hari Seldonがそれにbehavioral sciences ではなくPsychohistoryと名づけたのにはわけがある。
だから、役に立つ学問として真に必要なのは心理学なのだ。これが役に立つレベルになれば、社会学も経済学も自動的に役に立つレベルになる。しかし、心理学が役に立つレベルに達したとき、その悪用をどうやって防ぐことが出来るだろうか。いや、そもそも悪用されていることに気がつく事すら可能なのだろうか。そしてそれ以前に、我々は「悪用」をきちんと定義することが出来るのだろうか。戦争ですら「技術の悪用」にあらずという人たちすら少なくないのに....
そう,何を「悪」と感じるか、これもまた心理学の問題ではある。その意味では、心理学は科学でありうると同時にメタ科学でもありうる。そう考えて行くと、経済学以上の奥行きと面白さがある。が、その恐ろしさもまた格別なのである。
Dan the Psychological Animal
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弁当おじちゃんもいうてますが、心理学は心理の学問というより
心の理学かと。むしろ統計学に近いと考えた方が○。
よって、何を「悪」と感じるかは心理学の問題ではない。
究極的には,脳の働きを解明する学問なのだと思います.
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50594746.html
広告費ではなく心理操作費に見える。
http://www.yomiuri.co.jp/net/cnet/20070221nt0b.htm
心理操作を暴露している媒体が高い成長を見せている!?
群れのターニングポイントは”2011年7月24日”の
アナログ放送終了あたり?
占いもいい例ですね。
統計学と初め言っておきながら占いを比喩にして経済を語る方もいるし。
社会全体が今、不安と安堵を消費の道具に使っているのが
鮮明になっているように見える。
心身をどの空間に置いて時間を使うか
セカンドライフ(定年&仮想世界)や今後の科学で明らかになる新しい空間は
人々をどう解放するのだろう。
最後は一人でいる時間中、込み上げるだろう
不安なのか寂しさなのかをどうするかで群れは決まるのかな?
群れにいる 不安が私 閉じ込める
群れを去りし日 寂しさにいる
経営学も心理学と重なった部分があります。統計学もそうです。
医学とて同じことです。
社会学とて同様。
人口知能に心理学の一部を応用発展されることから生まれました。
今は学際(あや揺る分野の学問がクロスオーバーする)時代なので、人間が主なテーマ(パブロフは医務にも実験しましたが・・)の心理学は、どの学問にも接点があります。もちろん工学もそうです。
物理だって 生化学だって、接点があります。
群集心理や大衆心理が怖い(?、問題?)のなら、心理学のメインストリートである発達心理学に力点を置けば、社会の幼児退行は防げます。
今の日本では発達心理学者はマスコミが光を当てないだけです。
最後は宗教とか倫理学の問題になるかとは思いますが・・・。
心理学としてはかなりお粗末なものだと思います。
もっとも、整然とした経済学にドロドロした心理学を持ち込むのはそもそもどうなんでしょうかね?
細かい運用は現場の判断に任せるべきではないかと思うのですが。