2007年05月16日 08:00 [Edit]
書評 - データはウソをつく
本書「データはウソをつく」は、副題に「科学的な社会調査の方法」とあるとおり、現大阪商業大学学長の著者が、超初心者向けにデータの集め方から分析のしかたまでを解いた本。その過程で当然読者はデータの誇張の仕方を学んで行く事になる。
と書くと、なんだか難しそうだ。実際本書には数量変数とか従属変数とかT-検定とかといった、統計用語もちゃんと登場する。しかしご安心あれ。いしいひさいちの漫画がわかる人なら、本書は確実に理解できる。なにしろ著者自身が、本書の最後でこう述べている。
P.164引用した十一編の4コマ万がをザッと見るだけで、本書の言いたいことのほとんどがカバーされています。
そう。本書の挿絵は、いしいひさいちの4コマ漫画なのだ。それも、書き下ろしではなく今まで描いた100冊以上の中から、著者が厳選して選んだ珠玉の十一編。最後に登場する「漫画(K)」は、私の一番のお気に入りでもある。
この挿絵が、実に本文とあっているのだ。適切なたとえかどうか自信がないが、ニコニコ動画やYouTubeで「才能の無駄遣い」タグがつく作品に見られるような、こういう風に組み合わせるかという絶妙な配置なのだ。「マッシュアップ」というとちょっと違う。マッシュしないで素材がきちんと見えるようにしているので。しかし画像をコラージュして、独自の音声を付けるとそれはもうそれで独自の作品としかいいようがないものになる。
4コマを経済エッセイの挿絵にする例は、実は欧米ではかなり見られるのだが、日本ではなぜかこの手法の使い手が少ない。権利交渉がややこしすぎるのだろうか。それとも単に書き手が4コマを読んでいないだけなのだろうか。秋月りすなどは、下手な経済学本よりよっぽど面白くて役に立つのだが。4コマ漫画との組み合わせというのは実は 日下公人(それも秋月りすと)がやっていたが、もっと流行っていい手法だと思う。
データを読み書きする全ての人におすすめ。
Dan the Data Cruncher
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トラックバックの「学者のウソ」はちょっとガチンコすぎましたので。
データーがうそをつくんですか?
一番上の広告の写真を見ると
ソニーの久多良木さんを思い出すのは
私だけ?


