2007年07月21日 01:00 [Edit]
責任は現金払いじゃないよ
これほどおじさんには正しくて若人には正しくないのに、その逆に誤解されていることはないのではないか。
Bad dreams also come true - 自分の童貞についてちょっと語ってみる少なくとも自分でやったことの責任を取れないうちにやるのはちょっとおかしくねぇか?と思ってるんです。だって、最悪の場合相手が妊娠しちゃうわけですよね? そうなったとき出産or中絶のどちらをするにせよ、結局自分(たち)だけでは責任取りきれないですよね。
責任というのは、実は「見込み」でいい。
今は負いきれなくても、将来それを負えるようになるという見込みがあればいい。
家一つ買うのだって、別に家一軒分の金が手元にある必要はないではないか。
そして責任というのは、「見込み」まで込みである以上、当然若ければ若いほど「頭金」は少なくて済む。そして少なからぬ場合に、「今は負いきれない責任を負っている」ことが、自分の責任能力を強化する方向に働く。将来を担保に入れた以上、一刻も早くそれを返したくなるから。
ところが面白いことに、若ければ若いほど、「今この場で」決済できるだけの責任能力が必要だと思い込む。実のところ、私もそうだった。このあたりのことは、以前書いたのでここでは繰り返さないが、しかし親になるという、当時としては負いきれないように思えた責任を負うと決めたことが、私の責任能力をあらゆる面で強化してくれたことは事実だ。もしかして、私が父親になる選択をしなければ、上場を標榜する会社の役員となることもなかったかも知れない。それがなければ、20代の終わりから30代の前半にかけて、あれほどしゃにむに働くという経験もあり得なかっただろう。
今の自分には負いきれないけれど、時間をかければなんとか負い切れるだけの責任を今負っておくというのは、自分にとっても自分を好きになってくれた人にとっても悪いことではないはず。確かに見込みが甘くて破産するというケースも絶対数から行けば少ないとは言えないし、マスメディアはそういった事例を好んで取り上げる。しかし、それを怖れて「自分が成長するまで待つ」を選んでいる人は、「見込みで責任を負う」人々の大半が「うまくいった」ということをもう一度見直すべきではないのか。
少なくとも、自らの成長を願うのであれば、責任は見込みで負った方がいいというのは確かになる。なにしろ、「成長できればいいな」が、「成長しないわけにいかない」になる。尻に火をつけて加速するわけだ。
勘違いして欲しくないのは、この「借金も財産のうち」メソッドは万能ではないこと。年をとれば取るほど、この手法の効用は薄れ、弊害が大きくなる。この国の場合、むしろ問題は若くもないのに若いとき有効だったこのメソッドにすがろうとする人々かも知れない。その結果自分では負いきれない責任を将来におっかぶせ、それを見てあきれた若者が「やっぱ借金は駄目でしょう」となるというデフレスパイラル。
しかし、彼らが「破産メソッド」を取っているからといって、自分もそうなるかも、というのはあまりに悲しい誤解じゃないのかな。
Dan the Eventually Responsible
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> いったい、誰を見つめているのさ?
目をつぶっているんだから、
(1) 誰も見ていない
(2) 夢の中の住人を見ている
のどちらかでしょう。
思春期における過剰な自意識から現れる様々な
恥ずかしい言動を「中二病」と定義して盛り上がって
いたらしいです。その派生として「小四病」とか「小三病」
も定義されていましたが、そのひとつとして中年男性の
ブログ著者に見られる「コガイ病」もそろそろ定義したほう
が良いのでは?と思います。私が思う症状としては、、
・自分の自慢のために他人のブログや発言を恣意的に解釈、批判してしまう
・自分はいつも「教える立場」だと信じて疑わない
・記事の途中で論理が破綻してしまう(が、気にしない)
・ブログを1日に4,5回更新してしまう
・アフィリエイト自慢をしてしまう
、、、皆様ご注意を。
参考:ウィキペディア「中二病」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%BA%8C%E7%97%85
人の恋愛の古傷に塩を塗りつけるような発言が
大ッ嫌い!
相手の気持ちを考えないオナニーブログなんてやめちまえ!
かつての自分はそれすら持っていなかったわけで。
そしてそれを人に見透かされていたわけで。
自分が結果的にDQNになってしまっても「そうなる事を恐れて何もしない」という手は無いなぁ、と思う。
全部計算して人生歩んでる・歩めている人なんて希奇人でしょ?
経済観念がついたら、見通しを建てられるようになるよ。
学問や本は、他人の経済観念でしかないよ。
だから、弾さんの話を信じてしまった人は、
もう、間違った見通しを建ててしまって、
どっかで痛い失敗をしてしまって、
清算もできなくなるかもしれないよ。
弾さんは、目をつぶって語りすぎ。
いったい、誰を見つめているのさ?
以前の日記で、
>妊娠を打ち明けたとき男がどう振る舞うか
が突き刺さった。
当時20の私は弾さんとは違う選択をしました。
当時はネットで人の意見に触れることもないから
一人悶々と考えて。
それから8年経ちその当時の彼女とは別れて
その後何人か付き合ってから今は結婚もしていますが、
未だに過去のその記憶、自分がどう振舞ったか、
当時の苦悩は鮮明です。
今も幸せで、矛盾しますが、やったことへの後悔もある。
色々説明してくれた産科の女医さんが堕胎費用40万と言うので
病院変えましたが、後から考えると親心だった気も。
20代前半は大きなリスクを選んでも何とかなってしまう、
それはもっと後になってからでないと気付かない、
そういうパラドックスも弾さんのような人のBlogで
解消されるのでしょうか。
TB元のモテることとヤルことはある年代過ぎれば関係ないんですけどね。。