2007年10月15日 18:00 [Edit]
ニコニ考 - ニコニコ道が見えてきた
ニコニコ動画(RC2)発表会から5日。ニコ割時報にも慣れてきたこのごろ。そろそろ自分の考えをまとめておくことにする。
本題に入る前に、まずはおさらい。
「ニコンドライフ」、いやニコニコ道が何かを知るためには、上のプロモーションビデオでも充分伝わってくる。それに、記者会見の質疑問答でのひろゆきの返事を加えれば、それが何なのかがはっきりとわかる。
それは、著作権に関する質疑。ありがたいことに「Pro著作権」の立場の人と、「Proクリエイティブコモンズ」の立場の人の双方から、質問の形を借りた「ニコ厨氏ね」的つっこみがあった。それに対して、彼はこう答えたのだ(ただし、正確な引用ではなく論旨再構成)。
線がはっきりわかって誰もニコニコしていないのと、線はおぼろげで見えないけどみんながニコニコしているのとどちらがよいか
これは、刺さった。
何が大切なのかを、改めて教えられたから。
結局著作権というのは、著作権保持者がニコニコするための線だ。しかし、それをあまりに厳しくすれば、今度は利用者がメソメソになってしまう。逆に、「カスラック氏ね」を本当にやってしまったら、こんどは逆に著作権者がメソメソになってしまう。
どの程度どちらが譲るかというのは、「線」ではなく「運営」で対処するのが一番ではないのか。
これは、先ほどのentry、
404 Blog Not Found:書評 - なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?彼らがライ麦畑から落ちないよう見張っている、そう、Catcher in the Ryeでいいのではないか。
にも見える。ライ麦畑と崖の間には、晴れることがない霧がかかっている。子供たちが落ちないようにするにはどうしたらよいか。崖と畑の間にあまりにマージンを取れば、畑は小さくなってしまう。かといって崖ぎりぎりで捕まえようとすると、勢いのいい子供を止められない。
ニコニコ動画の運営を見て心から感歎するのは、その運営の絶妙さ。
「圧力には、微笑みで」。YouTubeからブロックされればSMILE VIDEOを立て、ヘビーユーザーから「繋がらない」コールがかかればプレミアムアカウントを創設し、「大人の事情によりご覧になることが出来ない」回数が増えれば、ニコニコ市場でDVDを売り、そしてついには著作権側との提携にまでこぎ着けて。
まだ始まって一年未満なのに、もう何年もかけて運営を練っているような印象さえ受けるではないか。
こうして運営を通して明らかになったニコニコ道のあり方には、二つ、いや三つの「原則」がある。もちろんこれらの「原則」がぼやけているのもニコニコをニコニコたらしめている特徴なのだけど
0. 線はぼやけてていてもいい--それでニコニコできるなら
まずはこちら。ひろゆきの台詞でもある。
ニコニコ動画の運営の特長は、アクティブではなくリアクティブであること。ニコニコ動画がどこに行くかは、運営者ではなく利用者が決める。注意して欲しいのは、ここでいう「利用者」は、単なる「視聴者」のみを指すのではなく、コメントを打つ人からオリジナル作品をアップロードする人まで、著作者から視聴者までの全ての段階の人々を指している。
リアクティブであるということは、アクションを起こすまでにどうしてもタイムラグが生じるということだ。実は「線のぼけ」というのは、このタイムラグを稼ぐためのマージンとしても働く。これがGANTZばりに、線を超えたら確実に脳をふっとばされるという実装だったらどうか。運営は何の工夫もいらない代わりに、利用者はとてもニコニコしていられない。
1. ウハウハは最大の罪
みながニコニコするためには、誰かが泣いているのを放置して自分だけおいしい思いをしている者は戒められなければならない。なぜ「ニコ厨」たちがマスメディアに対して厳しいかといえば、ニコ厨から見るとマスメディアはウハウハしているように見えるからだ。
そんな彼らは、決して野方図に著作をタダ見している社会の寄生虫ではない。さもなければニコニコ市場があれほどにぎわうわけもないし、全再生23億に対して総コメント数4億、すなわち「コメント率二割」という現象は起こりえない。「ただ見る以上の働きかけをユーザーが行う」率が二割というのは、とんでもなく高い。これはblogを運営してみればわかる。コメントやTBやSBM経由の反応率は、blogの場合は一桁から二桁少なく、TVであればさらにその二桁ぐらい少ない。TVならば万に一つの反応が、ニコニコ動画なら打率二割りなのだ。
そしてこの「反応」こそ、実は制作者のほとんどにとってもっともうまい心理報酬なのだ。
そう考えれば、ニコ厨たちは制作者たちがニコニコできる程度には気前がいいとも言える。ただし、上述のとおり、ウハウハには厳しいのだ。
2. マジ受け、マジ切れは無粋
そしてもう一つの原則が、英語で言えば"take-it-easism"とでも言うべき、「ものごとを深刻に受け止めすぎない」という姿勢だ。たとえば削除一つとっても、Fooさんの笛の音で「大人の都合により削除されました」。ニコニコ動画の「びしっとしてなささ」は、運営方針からサイトのアイコンに至るまで実に徹底している。
このことは、
Twitter / ニセkomaku: はてなはRimoは作れたけどニコニコは作れなかった。こ...はてなはRimoは作れたけどニコニコは作れなかった。この差はなんだろうか?
の答えにもなってる。はてなはまじめすぎるのだ。
この「徹底のなさを徹底する」というのは、軟派に見えて実に難しい。すべることも珍しくないし、ネタも過ぎれば炎上する。初音ミクだっていじめにあう。しかしそれをガッチリ押さえ込もうというのではなく、マッタリ抱え込もうとするありようこそ、ニコニコ道なのだろう。
ニコニコ動画(RC)‐ニコニコ宣言(仮)第一宣言 ニコニコは無機的な集合知ではなく人間のような感情を備えた集合知を目指します
それはもはや集合知ではなく、集合情とでもいうべきものではないか。
RC2の記者会見というのは、それを外に知らしめるのが最大の目的だったように思う。今後も、ニコニコ動画に対しては、右からも左からも上からも下からも前からも後ろからもさまざまな圧力がかかることが予想される。しかしそれが何だというのだ。
今や、ニコニコにはそれらをすべてニコニコといなすだけの力があるのだから。
Dan the Niconicologist
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×)著作者者
○)著作権者
ありがとうございました。
Dan the Typo Generator
壁は越えられなかった。
バブル世代は生活ランクを落とせない。
そのツケを下の世代(現在の30代)にまわし、無償残業奴隷を強いるから
そんなインチキゲームに誰も関わっていかない。故に働かない。
バブル世代が理解できないものは糾弾、弾圧される。
そこに「大人は理解ってくれない」的なラインが一本存在しています。
日本のアニメに少年が大人以上の能力で活躍する作品が多く、
現30代が普通にその少年に感情移入でき、人気が出る点や
ロリコンが多いのはその為です。
残業推進政府を撲滅する方法として、バブル世代の居ない世界を
作り上げてしまう・・・それがまろゆき氏の「商才」であり、
これからのスタンダードな概念としてバブル世代の「金持ちは偉い国!」
という思想を殲滅していく事を望みます。
ムラ社会とも違うし。
モヒカン族とムラ社会の争いに颯爽と現れた第三の勢力。
ニコニコ星人!
いや、いい子ちゃんで痛いんだと思う。
国際ニコニコ映画祭の応募注意事項、
ニコニコ市場へのドワンゴ着メロの導入なんかを見たりすると
ウハウハ動画(RC2)の匂いを感じ始めたりもするのです。
ニコニコの運営がウハウハしたいだけと思うけどね
そもそもウハウハしたいんではなくてみんなでニコニコしたいなんて考えてるなら
プレミアムアカウントなんて自分たちにウハウハをもたらしてくれる人に優待券を与えてるようなもん作らないでしょ
まぁこれらをニコニコと感じるかウハウハと感じるかの感じ方はニコニコ大好きな人とそうでない人で違うだろうけど
ていうかようやく黒字化できるのが来年の9月期でしょ(これだって予定は未定な話だけど)。それまでの累積赤字を考えたら、ウハウハになれるのはもっと先のはず。っつーか、ウハウハできるほど黒字だせるのか? 無理だろ絶対w
プレミアムが出来る前は回線費用とかサーバー増強とか、経営的に見ればむしろ相当なメソメソ動画だったみたいだし。
だからいろいろ展開してちょっとでも利益貢献できるサービスを作っていくのは、これはこれで良いんじゃないかな。
でも時報はヤメテ。
儲からない前提じゃなければこんな
『無料で見れる』けど『投資もいる』
産業なんて
やろうとも思わないのではないかね。
というか、はてなが儲かってるかもかなり疑問。
まだ、ニコニコのほうが黒字化できそうな余地は
あるのかなとおもうわな。
はて、2chにしろニコニコにしろ、
日本において、もっとも影響を与え続ける
集会場には間違いないとは思うがな。
カッチリしたのはネットに”盛り上がる”って観点だと
まるで違うしね。
「誰かが泣いているのを放置して自分だけおいしい思いをしている者は戒められなければならない」
という言葉を見るに、このエントリの言うウハウハしてる=儲かってるって事じゃなかろ。
他人が儲けている事なんて、それだけなら別に興味無いだろ大抵の奴ぁ。
任天堂が時価総額10兆超えたらしいが、ニコ厨は任天堂に厳しいか?
先日の任天堂カンファレンスの動画見る限り、そうは思えないなあ。
最近のダンさんのニコニコ持ち上げはしょうじきキモいです。
完全に世間の一般的認識を失っている。一時期いろんな
学者が2ちゃんねるを持ち上げた時にも似てる。
もう少し大人の視点からまともに論じれる人が現れないだろうか。
ここで問題なのは酒樽の酒はどんどん減っていくこと。そればでは門番がもうけた金で工場で作った酒を注ぎ足していたのですが、その部分に渡る金が少なくなれば、結果酒樽の中身もすぐに底を付きます。
ニコニコユーザーの出した金で工場に還元するのであればある意味「健全な」市場が完成するのですが、現状ではタダ飲みできるから人がわんさか集まっている、としか思えません。ニコニコが取っている金はせいぜい「コップ代」みたいなもので。
儲けが少なくなった門番はどうするか。金儲けを欲する人間なら、結局工場に「無理やり安く作らせる」か「酒つくりをやめる」になりますから・・・
> という言葉を見るに、このエントリの言うウハウハしてる=儲かってるって事じゃなかろ。
ふーん、じゃあ、
・泣いているのが誰で
・ニコニコ動画はどんな「おいしい思い」をしているのか
そこらへんの解説もよろしく。
それは「ニコニコ動画はウハウハしてる(しようとしてる)!」と言う方のやる事ですよね?
私は別にニコニコ動画がウハウハしてるとは思いませんので。
コメの中でウハウハという言葉が単純に「儲かってるか否か?」
というだけ意味で扱われていたので、
「何かエントリの言うウハウハと意味ずれてないか」と言った迄です。
ああ、すまんです。矛先が間違ってましたね。ごめんなさい。
私としては単純に「ウハウハ = 儲かってること」と解釈してましたので、じゃあ儲け以外に何をもってウハウハと言っとんのかいな? と思ったもので。
まあこのエントリにおけるウハウハの定義なんて、弾さん本人に回答してもらう以外、確実な決着はつけられないですけどね。
<ニコニコでの創作活動を後押してくれそうなソフトのご紹介。>
弾さん、はじめまして。Jazzfantasistaと申します。
先日、TVをみていて面白いソフトを発見したので、
紹介いたします。このソフトは、「うるまでるびペイント」
と申しまして、アニメーションが簡単に作れるソフトです。
以下が情報元のリンクになりますので、
よろしかったらご覧ください。
TVに「うるまでるび」さんが出演された時の動画。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1331303
→ソフトを使用したアニメ制作の実演は、
6分ぐらいからはじまります。
ソフトの紹介ページ
http://udpaint.com/top.html
すでにご存知でしたらすみません。