2007年11月21日 00:00 [Edit]
コードに入らずばコーダーを得ず
これを見て(38|0x26|046)な俺も書きたくなった。
36歳になって思う「プログラマ35歳定年説」:ITと人間の意外な関係 - CNET Japanプログラマ、SE、マネジメント、経営の一通りを経験してきて、その説の私なりの考えを書いてみたくなった。
久しぶりに「私」でなくて「俺」で書く。
俺に限って言えば・・・35歳定年説は本当だった。というより、プログラムを動かすことより、人を動かすことに魅力を感じてしまったのだから、ずっとプログラマだったらどう思うかというのは残念だがわからない。
俺は、実のところプログラムを動かすのと同じぐらいかそれ以上に人を動かすのも人に動かされるのも好きだ。
だから、わかる。
プログラマーの手だけではなく心まで動かせるのは、プログラマーでしかないのだ、と。
世界最強の軍隊を擁する合州国の五軍(陸軍(Army)、海軍(Navy)、空軍(Air Force)、沿岸警備隊(Coast Guard)、そして海兵隊(Marine Corp))の中で、最精鋭とされているのは、最も小規模な海兵隊だ。なぜ海兵隊が最精鋭かは中公新書「アメリカ海兵隊」に詳しいが、その理由の一つは、専門職でもライフルマンとしての訓練を受けさせるという、専門化が進んだ現代に逆行するような兵士(a marine)の全能性にある。以下に将帥として優れていても、兵卒の仕事が出来なければmarineにはなれない。少なくともそういうことになっている。
現代におけるプログラマーの仕事というのは、この海兵隊の役割にそっくりなのだ。まだ橋頭堡なんてない。ないから作る。作るのに必要な道具がなければその道具を作る。上意下達の命令系統だって、そこでは機能しているとは限らない。どんなに偉い奴の命令だって爆音にかき消されてしまうかも知れない。そういう場所でも自らの役割を判断して行動することを、そこでは求められているのだ。
そんな海兵隊には、"Once a Marine, Always a Marine"という言葉がある。「海兵隊員一生もの」という意味だ。ex-armyやex-navyという言葉はあっても、ex-marineという言葉は辞書にないそうだ。退役後も"OB"ではなく「同志」として扱ってもらえるのは、その仕事の苛酷さと、そこから来る連帯感があるのだろう。
blog.bulkneets.net : [あとで消す] 梅田望夫さんの感動的なお言葉ところで、お前はてなのコードどんだけ書いたの?Twitter / mala: ところでひろゆきはニコニコ動画のコードどんだけ書いたの
ところでひろゆきはニコニコ動画のコードどんだけ書いたの
この二つは、似ているようでまるで違う。梅田望夫はstaff(参謀)ではあるがmarineではなく、ひろゆきはmarineだということだ。「ライフルマン」として大したことがないと本人は言っているが、それでも2ちゃんねるの最初のコードを書いたのが彼であることは間違いない。
だからこそ、もっと腕のいい奴が過負荷危機を見て助っ人に駆けつけたのだ。その助っ人は今はドワンゴでコードを書いているそうである。もしひろゆきが最初から「傭兵」を呼んでいたら、そうはならなかっただろう。
ひろゆきの2007年現代のおける技量はわからない。それでも「プログラマーとして」話をした俺と会話が成立したことは、「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」が証明している。俺には、それで充分だった。
とはいうものの、海兵隊とプログラマーと圧倒的に違うことが一つある。「兵器」の進歩の速度だ。単発式ライフルで訓練を受けたのに、突撃銃どころかF-35を飛ばせといわれるようなことが平気で起こるのがこの世界。いくら"once a marine"と言われても、10年前どころか5年前のmarineでも"always a marine"というのは気が引ける。現役バリバリはとにかく、予備役程度には訓練しておかないと、連帯感は維持できない。
もっとも、35にもなって、コードしか書けないというのは、それはそれで悲劇だ。malaの台詞は20代だから絵になる。35過ぎてもそれが許されるのは、20代と同じぐらいタフに、20代よりずっと洗練されたコードを書く者のみだ。それはそれで素敵なことだし、俺もそうありたいのだが、幸か不幸か俺にはコード以外にも書くべきものがたくさんあるし、それらを書くのもまた楽しい。その意味において、35歳定年説にも星占い以上の根拠はある。
しかし、「今の部署ではもうコードは書けない」というのは、コードを書かない理由には実は全くならない。別に製品にする必要はない。プロトタイプを作る。最新の動向を追いかける。いや、FizzBuzz程度の手慰みを退屈な会議で内職するでもいい。その時にコードを組めるのと組めないのとでは、それこそ素手とF-35ぐらいの違いが出る。俺の場合、むしろ某社を退職した後の方が、小さなコードを組む機会が増えたぐらいだ。
俺がコードを諦めない理由はもう一つあって、「いざというときに自分しかそこにいない」、口を出しても間に合わない状況で手足を出せるかということがある。たとえ自分がディフェンダーでも、たまたま敵のゴール前に自分がいたら、その時の俺がやるべきことはパスをまわすことじゃないはずだ。
別にエースでありつづける必要はない。しかしコードを諦めた者は、弾避け(ダンヨケ?タマヨケ!)にすらならないのだ。そこに流れ弾が飛んでくる可能性が少しでもある以上、弾避け程度には役立つ技量は保持しておきたい。
だから、俺は今日もコードを書く。コーダーを理解するにはそれしかやり方を知らないから。
Dan the (38|0x26|046)-Year-Old Programmer
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38|26|046です。肝心のdecimal間違ってどうする!
Dan the Typo Generator
http://mala.nowa.jp/entry/32573da402
あとひろゆきばっかり評価が高いように見えるけど、他のニコ動の開発・運営ももっと評価されていいと思う。ニコ動ささえてるドワンゴの技術者も含めて。
あと、海兵隊は少佐以上になれなければ20年で強制退役だそうですが、コードしか書けないと「35歳定年」ってところに見事符合してますな。
「プログラムが分からない」SE、リーダー、プロマネ等々
これいかに、というハナシでしょ
どうでもいいよ、そんなこと。
10年後なのは、自分が35になるからなんですけど。
変わらないのは変化することだけと昔から言いますが、どうなんでしょう?

