2008年02月09日 06:15 [Edit]
課長が着るべきなのは「戦闘服」
発売開始まであとしばらくあるが、先ほど確認した時点でAmazon144位。なかなか好調のようで先行書評した甲斐がある。
せっかくなので販売開始を待つ間、しばらく著者とblogでやりとりしようかと思う。私は本書を高く評価しており、そのことは著者にも言えるのだが、だからといって私は著者の意見にすべて賛成しているわけではない。むしろその考え方の違いを提示する事が、本書の読書体験の価値を高めると考えている。
NED-WLT : 課長はスーツを着るべき?結論から言えば、悩むようなら課長はスーツ(しっかりとした服)を着るべきです。
はっきり言おう。
それは課長というものをなめている、と。
結論から言うと、課長に着るべき服は、「戦闘服」である。研究所なら白衣、建設現場ならヘルメットにジャンバー。もちろんスーツが「戦闘服」の場合もあるが、スーツは後述のとおり、「礼服」にはなっても「戦闘服」としてはなにかと不適である。
なぜか。
課長には「現場のトップ」という機能が欠かせないからだ。課長というのは軍隊で言えば尉官。管理職としては、最前線に立つ機会が多いポジションでもある。古代ローマで言えば、百人隊長である。
もし「兵隊」たる平社員がスーツを着てなくて、課長のみがスーツを着ていたら、士気は高まるだろうか?課長にとって、もっとも避けねばならない事態の一つは、「あいつは(所詮)『あちら側の人間』だ」と思われることである。それでは部下は付いてこない。部下が現場で汗まみれになっている時に、スーツを気にするような課長は最低である。
それで、スーツの「戦闘服」としての機能であるが、これは現代のビジネス事情を考えると最低と言わざるを得ない。
まず、収容能力の乏しさ。上着、特に男の上着というのは単なる服ではなく、「武装」を収納する場所でもある。女性の場合、男性がポケットに入れるようなものはバッグ(purse)に入れる場合が多いが、これは女性の方が服装をも含めた「見た目」で判断される度合いが高いことの裏返しでもあるのだろう。
話を元に戻すと、収納装置としてのスーツには、せいぜいペン程度しか入らない。あとはハンカチとコンドームぐらいか。財布(wallet)ですら、最近はカードを多く収容しなければならないので、伊達男ならスーツには入れないだろう。ケータイを入れただけでも型くずれするスーツは、現在のビジネスという「戦場」ではあまりに「おぼっちゃま的」である。
次に、気候。スーツというのは寒冷な欧州で発達したものである。ところが現在ビジネスの主戦場は、もっと赤道よりになっている。高温多湿な日本や、さらに高温多湿な中国沿岸部や台湾、赤道直下のシンガポール、さらに中東などでは、スーツはエアコンの設定温度を不要に押し下げるだけの代物に過ぎない。ちなみにこれらの赤道直下の国の方がエアコンの設定温度は低いが、なんとかして欲しいところである。
最後に、ネクタイ。これ、何の機能もないただのお飾りであるが、現場によっては単なる飾りを通り越して危険ですらある。例えばプレス機ががんがん動いている工場で、ぴらぴらしたアレがプレス機に挟まったときのことを想像して欲しい。自転車で移動する際にも危険である。
スーツの一番の問題、それは服というのは状況にあわせて変わるべきものであるのに、スーツが状況の方を服にあわせることを少なからず強いていることだ。たかが服の分際でおこがましいことこの上ない。
NED-WLT : 課長はスーツを着るべき?確かに「スーツなんて機能的じゃない」という意見もあります。しかし、近年のアップルコンピュータの躍進に見られる通り、時代は数多くの物事に対して「機能」ばかりではなく「デザイン」も求めているのです。
アップルのデザインを持ち出すのであれば、なおのこと笑止である。アップルのデザインが美しいのは、機能を反映しているからだ。スーツなんぞと一緒にされたら私のMacBook Proが泣く。
真に機能的で、それでいておしゃれな服を作るのは可能であるはずだし、それを提案するのがデザイナーの仕事であるはずであるが、その意味で服の世界にはデザイナーが不在であるのは残念なことだ。はっきり行って、スーツというのは過去の栄光にあぐらをかいた、いいところなしの植民地時代の負の遺産でしかない。その元植民地のエリートたちがせっせとスーツを着こなして、元宗主国の市民たちがスーツの耐えられない軽さに気がついて「まともな」格好になっているのは、滑稽としか言いようがない。
はっきり言おう。
スーツでごまかせるなら、課長なんぞ不要だ、と。
スーツはメイド服と同じ程度には仕事向けである。すなわちコスプレには最適である。
Dan the Suitless
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弾さんにしては紋切りに過ぎるような印象を受けました。
研究者で白衣着ているというと化学系がせいぜいでしょう。少なくとも私がかって在籍した溶接工学研究所には白衣着てウロウロしている人なんていなかったですね。デフォルトは作業服というやつでした。
弾さんの言う「戦闘服」が明確な職場の課長は、そもそもスーツを着るかどうかで悩まないでしょう。
こないだIT用語を誤用してたけれどもw
この点は、DAN氏に激しく同意です。
うちの会社は、所謂大企業ですが、課長になっていく人間に
ろくなやつはいません。
誰かを蹴落とそうとか、誰かに取り入ろうとか。。。
「あちら側」の人間になりたいヤツに、仕事の出来るやつはいませんし、
付いていきたいと思う人間がいないことが悲劇です。
先頭を走るのであれば作業服でしょうね。
御者としてソリの上にいるのであれば、スーツもアリだと
思います。どちらを選ぶかは本人次第で、どちらも選べるのが
課長という立場かもしれません。
ただ、トラブルがあったときに真っ先に客先に出向くのは
課長の仕事だと思います。(平社員だけが行って謝っても
かえって逆効果になりかねないですよね。)
そういう意味で、普段は着てなくても職場のロッカーに
スーツを用意しておく必要はあるとは思います。
同志がこんなところにいてちょっとうれしい。
ただ、お勧めするのはいいが、どうせお勧めするなら、なぜ弾さんにお勧めかってところを説明してほしかったかな?
「王様の仕立て屋」の中にこの議論と同じ方向性の内容があることと、
(伝統維持を重視する人間でも、機能を反映したスーツには一歩譲る)
その一方で、本記事の内容を真っ向から叩っきる話も存在すること(クラシックやスーツの世界は広く、存在そのものを否定できるわけではない)について説明してほしかったかも。
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今回は対話のつもりと書いてるし、後の展開に期待。しょっぱなの本記事は割と無茶振りというか極論だと思うし。
というか、相手先が丁寧に回答しているのを見て、これで弾さんがちゃんとリアクション返さなかったらさすがにヒくな〜。無茶振りして回答させたうえで、返事返さないなんてのが許されるのは採用活動の社長だけだよね


