2008年04月15日 12:00 [Edit]

紹介 - 小飼弾のアルファギークに逢ってきた

はじめに

以下、序文を全掲載します。

はじめに−−アルファギークとは?[小飼弾のアルファギークに逢ってきた(WEB+DB PRESS plusシリーズ)]|gihyo.jp … 技術評論社

本書のタイトル,『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』の「アルファギーク」とは何でしょうか? まずは「ギーク」の由来から。

もともと “geek” とは,サーカスやパレードなどの見世物で,ヘビやニワトリを食いちぎったり,昆虫を呑み込んだりするパフォーマーのことをさしていた。(中略)中世低地ドイツ語で「愚者」「嘲笑すべきもの」「騙されやすい者」といった侮蔑的な意味の語であった。 ──Wikipedia

一言で言うと「バカ」という感じですね。それは間違いというわけではありません。しかし「バカ」にも「バカ正直」や「空手バカ一代」のように,良い意味もあります。「ギーク」は,徐々に悪い意味から良い意味で使われるようになってきた言葉です。

ギーク(geek)とは,アメリカの俗語で卓越した知識があるということを指す。特に,ある種の趣味には長けているが,人付き合いが得意でない人に対して用いられる。そもそも良い意味では使われなかったが,インターネットが注目されるようになると共に,コンピュータやインターネット技術に時間を費やし,深い知識を有する者もギークと呼ばれるようになった。 ──Wikipedia

それでは,なぜ「ただのバカ」だった「ギーク」が「尊敬すべきバカ」に変わったのか。それはギークたちが世界を少しずつ,しかし確実に良い方向に変えてきたからです。世間の無理解もなんのその,ひたすら好きを貫いて正しいと信じる道を往く。それが,ギークたちです。

本書に登場するギークたちは,その上にさらに「アルファ」がついています。アルファというのは,動物行動学ではリーダーとなる個体を指します。「アルファギーク」のアルファはその「アルファ」です。そんな国内外のアルファギークたちを2年間インタビューし続けてできあがったのが,本書です。

本書の元となった連載が掲載されているのは,『WEB+DB PRESS』という,ウェブ技術のギークたちによる,ウェブ技術のギークのための雑誌です。しかしそれをまとめた本書は,ウェブ技術のギークたちのための本にとどまらない1冊だと自負しております。確かに本書に登場する人物たちは,IT業界のギークばかりです。だからこそ,彼らの生の声をそれ以外の方にお届けしたいのです。

彼らが何を考えてギークとなったのか。
彼らがどういう過程を経てアルファとなったのか。
そして彼らが,どんな世界を目指しているのか。

それを知ることは,今後の世界がどこに向かうのかを占うのに必ず役に立ちます。なぜなら,彼らは「世界はこうなる」に満足せず「世界をこうする」人々だからです。

The best way to predict the future is to invent it.
(未来を予測する最善の方法は,それを発明することである)

そう言ったのは,アルファギークの1人であるAlan Kayです。パソコンという概念そのものを発明した人でもあります。そのパソコンがどれだけ世界を変えたかは,読者のみなさんもご存知かと思います。

弾言しましょう。アルファギークを知らずして,未来を知ることならず,と。

世界を変えたいあなた,ギークの世界へようこそ。ギークとなる最短の道は,ギークを知ることです。本書はそんなあなたのためにあります。

本書を妻直美,長女はずみ,次女きわみの3名に捧げます。私が好き放題ギークでいられるのは,彼女たちのおかげなのですから。

2008年弥生,春雨を眺めながら 小飼弾

感想

発売前に献本された方々から寄せられた感想です。

  • TOKYO HUNGRY GO AROUND  [書評]小飼弾のアルファギークに逢ってきた
    そんな人が404 Blog Not Foundで誰でも観られるような形でBlogを書いていたり、IT業界で注目を集めるアルファギークの本音を対談で聞きだしてこのような本を出してくれたりすることは、IT土方や貧乏くじ世代と揶揄される20代後半-30代の漠然たる不安に対してカンダダの蜘蛛の糸を垂らしてくれている印象がします。実際、インタビューにおける小飼弾氏の切り返しや対談者への深堀りは見識と地頭力がなければ不可能ですから、学歴ヒエラルキーや雇用形態とはまったく違う星から来ている小飼弾氏の存在が今後の日本社会がブレークスルーするロールモデルになり得ると感じます。
    ちょっと気恥ずかしいけど、ありがとうございます。
  • 書評 - 小飼弾のアルファギークに逢ってきた (今度こそ) - 黎明日記
    人選がよくも悪くも WEB+DB PRESS だなぁと思います。目次を見ると、ほとんど Web 関係なのがわかります。なので、 Web 関係の人にはなかなか面白いかと思いますが、そういう方面にさほど興味がないと微妙でしょう。
    思想的な視点ではなかなか楽しめました。「如何にしてよい物を作り、そして生き残っていくか」、あるいはそれさえ相対化した話は、専門がなんであれ役立つのではないかと思います。
    そうなのです。本書は明らかに「Web+DB ギーク」に偏っています。連載はまだ続いているので、「こんなギークを取材しろ!」と編集部にリクエストを出すと実現するかもです。
  • 「ギークって何?」な方向け【小飼弾のアルファギークに逢ってきた】 (地元密着なびメールマガジン)
    この本や他の人に任せるとして、ほかの業界やほかの場面でも役に立ちそうな話をいくつかピックアップしてみます。
    各章ごとの感想まで書かれています。
  • yohei-y:weblog: 連載読んでても楽しめた。子飼弾のアルファギークに逢ってきた
    よかった
    縦書きは良い。読みやすい
    版型も良い。手ごろで読みやすい
    きたみさんによる弾さんのインタビューもよかった
    もう一歩
    登場する人全員の URI リストがあればよかった。今からでもgihyo.jpでOPMLを提供すればいいのでは
    せっかくだから注のインデックスも0からはじめればよかった
    索引もあればよかったような
    「もしかして:小飼」という野暮なつっこみはとにかく、実に的確な評だと思います。
  • 提案力をつける!  書評:『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』
    凄腕のIT技術者になるためのヒントなんて書かれてはいない。書いてあるのは、アルファギークたちがいかに楽しそうに修羅場をくぐってきたかである。本書だけでは彼らはみな単なる楽天家にしか見えないかもしれない。
  • フロイトに聞け!!: 献本御礼 書評:『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』
    本書の魅力は、IT業界を牽引しているアルファギークが何を考え、どう行動しているかを著している点である。
  • いつか音楽と呼ばれるもの ? 「小飼弾のアルファギークに逢ってきた」
    結論から書くと,プログラマー,ソフトウェアに関わる人 いや,これからの社会の動向に興味がある人は必読でしょう.

よろしくご愛読のほどおねがいします。

Dan the Author



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この記事へのコメント
発売おめでとうございます。
アマゾンから発送されたようです(^^)
Posted by 藤沢あゆみ at 2008年04月16日 11:17
おめでとうございます
これでようやくウザいRSSが消えると思うとうれしくてたまらない
Posted by おめでとう at 2008年04月15日 17:58