2008年07月02日 17:00 [Edit]
s/と一緒に/の前に/g - 書評 - 地球と一緒に頭も冷やせ!
ソフトバンク クリエイティブ上林様より献本御礼。いつもありがとうございます。
地球温暖化について、今後本書を読まずにして語るべからずと断言できる良著。Amazon経由で買うと明らかにCO2が増えるのだけど、大丈夫、それくらいきちんと元がとれますよ。
本書「地球と一緒に頭を冷やせ!」は、地球温暖化対策反対論ではない。不要論でもない。ましてやAl Goreをはじめとする地球温暖化対策推進派を誹謗する本でも中傷する本でもない。
本書はあくまでも「そのやり方だと、骨折り損のくたびれ儲けになっちゃう可能性がありますよ」と、現時点での提案を見積もった上で、「こういうやり方もあるんですけどいかがでしょう」という、地球温暖化防止「ムーヴメント」に「まあもちつけ」という本なのである。
目次 - ソフトバンク クリエイティブの本:地球と一緒に頭も冷やせ!をはじめどこにもないので手入力orz
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忙しい人は、まずはグラフだけでも斜め読みを。本書は確かに数字のオンパレードで、数字アレルギーの人はドン引きしちゃうかもしれないけど、かといって本書を無視するのは不都合な真実というもの。このグラフだけでも、著者の第一の主張、「今のやり方だと骨折り損のくたびれ儲けになっちゃう」は一目でわかる。
その逆に、数値フェチの人に、本書の本文は堪えられないだろう。最近は「数字力」モノがブームだが、本書はその副読本としても最適だ。
そしてなにより、「おいおい、それって著者の妄想じゃね?」という懐疑派には、1000を越える注を丁寧に追って行くという楽しみが待っている。これだけ多いと、さすがにハイパーリンクにしてもらいたくもなる。本書のHTML版って出ないのかなあ。
という具合に、本書は実に幅広い読み手にアピールする、「ワイドスペクトラム」な一冊に仕上がっている。このあたりが武田邦彦あたりより一枚上である。
もっとも、訳に関しては、こういう突っ込みもある。
地球と一緒に頭も冷やせ! - 池田信夫 blogあいかわらず邦題が(おそらく訳文も)下品だが、それを我慢して読めば、現在の温暖化騒動のバカさ加減がよくわかるだろう。
たしかに、今回は山形節も全開だ。一人称複数は「私たち」でも「我々」でもなく「ぼくたち」。これで引っかかる人は実は少なくない(私の母もそうだ)。しかし、仕事の速さと訳のスムーズさがそれを補ってあまりある。個人的には、そこまで山形節を嫌う必要もないと思うのだが。
著者の主張の前半、すなわち「現状の対策はハイコスト・ローリターン」に関してはすでにあちこちでも書評されているし、なんといっても本書を読むのが最も手っ取り早いのでこれ以上は指摘しない。私として付け加えておきたいのは、著者の対案である。すなわち、
P. 81重要なのは、いまちょっと削減することではなく、将来的にたくさん削減することだ。これを理解するのがポイントだ。そうすると、もう少しちがった方法を考えてみてもいいかもしれない。
ということである。具体的には
P. 82ぼくの長期的な地球温暖化対策の提案は、すべての国がGDPの0.05%を炭素排出無しのエネルギー技術の研究開発に向けると約束することだ(287)。P. 308
287 同じアプローチがクリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップ(APP)に組み込まれている。これは電力、交通や主要産業セクターにおけるエネルギー効率と先進技術の普及を目指している。今世紀最大の排出者である中国、インド、アメリカに注目しているので、これは2050年に世界の炭素排出の11%を減らすと予想している(Fischer et al. 2006) - 参考までに京都議定書を完全に実施しても排出は2050年までに9%しか減らない。でもその費用は現時点では不明。安上がりで自主的な手段だけでAPPのポテンシャルがすべて実現できるかどうかは疑わしい。そしてもちろん、長期的にはもっと賢い手段が必要だ。
この「0.05%ヒモなし開発投資」は、本書の各所に登場する。ちょっと我が目を疑った。0.05%というと、日本の負担分はわずか2500億円。こんなに少なくてインカ帝国?ファンド一個作っちゃえば簡単にまかなえちゃうじゃん。税金投入すらいらなかったりして。
最後に、本書の主旨からはちょっと外れるが、以下のチェックリストがあまりに秀逸だったので引用して本entryを終わりにすることにする。この本、下手なライフハックものよりよっぽど使えまっせ!
P. 260- 問題の規模はどれくらいなの?
- その問題によい側面はないの?
- それえあなたの解決策は何?
- それをやると問題はどれくらい解決できるの?
- それにはいくらかかるの?
- 他の専門家はどんな解決策を提案してるの?
- 他の専門化は、それでどれくらい解決できると言ってるの?
- 他の専門家はいくらかかると言ってるの?
- 経済学者に費用便益分析をしてもらってください。
- それを世界の他の問題の解決策と比べてください。
Dan the One of the 6.6 Billion Globe Polluters
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おかげで二の腕がマッスルだぜ!!
新書系で熱いの頼むぜ!!
中傷……ですよね?
です。ありがとうございましあ。
Dan the Typo Generator
専門化→専門家?
1)案件は魅力の無いのばっかりだが単金は他社より5万ほど良い。4年ほど付き合いのある会社で会社の規模は中。(基幹系のアドオンとか、証券系のアドオンとか。何よりNTTデータとかのSIerが裁いているザ・スーツなノリのびっくりするぐらいしょうもないやつです。)
2)Web系案件はそこそこ持ってて魅力的だが単金は5万ほど落ちる。会社の規模は中。付き合いは今回初。
3)Web系案件も単金もそこそこ良いが、会社の規模と営業力が小さい。付き合いは今回初。
まぁ僕は若いんで5万程度の金なんて目をつむって将来的に役が立ち、かつ自分が興味のある仕事をくれる会社とやっていくのがベストかなと思ってます。そう考えると2か3かなとかおもってます。
typoなのか微妙なんですが…。
正 : それであなたの解決策は何?
本を読んでいないので、本自体にtypoがあって、余計な指摘なのかもしれませんし、正しい記述がこれでいいのか自信はないけど。
→まあおちつけ?
