2008年07月21日 01:30 [Edit]
新ジャンル:経済学的ダイエット - 書評 - わかっちゃいるけど、痩せられない
本書「わかっちゃいるけど、痩せられない」は、副題に「メタボの行動経済学」とあるとおり、「ダイエットに学ぶ行動経済学」であると同時に「行動経済学で学ぶダイエット」でもある。「ダイエット」も「行動経済学」もどちらも人気のジャンルだし、実際本書を読むと行動経済学とダイエットの相性のよさが、コーヒーにクリープどころでなくよいこともわかる。
目次 - Bookデータベースより- はじめに 痩せられない行動の「ココロ」を探る
- 第1章 「元を取りたい」人は痩せられない!? 〜サンクコスト効果
- 第2章 ダイエットは太り始めがチャンス 〜価値関数
- 第3章 ご都合主義は痩せられない!? 〜確率加重
- 第4章 ものは言いよう 〜フレミング効果
- 第5章 太った仲間が多いと太る!? 〜ヒューリスティックバイアス
- 第6章 浮気なココロにご用心 〜選好の基準
- 第7章 わかっちゃいるけど、我慢できない 〜時間割引率
- 第8章 「脱・メタボ宣言」しよう! 〜コミットメント
- 第9章 メタボはこんなに損をする 〜コスト増と機会損失
- おわりに 人生の満足度を最大にするには
- 特定健康診査・特定保健指導の流れ
- あとがき
で、なぜ今までこの組み合わせがなかったかといえば、単純に書ける人がいなかったのだろう。著者は、歯科医を経て経済学者となった異色の経歴の持ち主で、専門はもちろん行動経済学。そして自らにも「行動経済学的ダイエット」を施した実績の持ち主。まさに「誰もが知りたい」ことを「自分にしか書けない」ように書いた一冊と言えよう。
本書に従って行動すれば、読者は適度な体重と行動経済学の知見の片方か双方を手に入れること請け合いである。
ただし、著者には申し訳ない事に、私は本書読了後は「反ダイエット」の気持ちがむしろ強くなってしまった。それがなぜかというと、行動経済学に関しては著者は「自頭」で語っているのに対し、ダイエットに関しては、大本営^H^H^H厚生労働省の言い分をそのまま援用していることにある。
たとえば、本書が理想とするBMIは22であるが、これに関しては以下のような調査結果も出ている。
内科開業医のお勉強日記 : 体重増加と寿命:overweight(過体重)も寿命短縮メタボリックシンドロームもそうだけど、肥満の定義も日本はおかしい。BMI25以上や26.4以上をすべて、overweightを無視して肥満に入れ込んでしまっている。国際的に統一する気はないのだろうか?同一のterminologyの方がのぞましいとおもうのだが・・・
そして、BMI=22を金科玉条の如く守っているが・・・それも再考が必要と思う。
見ての通り、このグラフでは総体死亡リスクが最低になるのは、BMIが25-26のあたりにある。今の私がそんなもんだ。ただでさえ
404 Blog Not Found:書評 - いつまでもデブと思うなよ少なくとも、こういう似顔絵を描いてもらううちは、デブぎみのままでいいやというのが心境である。
というところにもってきて、お上に言われるのは少なくとも私のようなあまのじゃくにとっては逆効果だ。だいいちいくら体重を落としたところで骨格は変わらない。私は肩幅がありすぎてユニクロの服は着れないのだが、ダイエットしたってそれは変わらない。一方で既製のパンツ(ここではズボンの意)が履けぬほど太ってもいない。このままでいいやというのが今の心境だ。
さらに懸案だった
肩こりがちっともよくならないだとかいろいろあるが
に関しては、コンディショニングという解が見えてきた。このあたりを書いたのが「40歳からの肉体改造」なのだが、先日その著者にコンディションして頂くという貴重な機会を頂いた。あれは凄い。一回のセッションで肩の位置が変わってしまった。肉体操作系であれほど驚いたのは、はじめてかも知れない。本を読めば「納得」は出来るのだが、さすがにやってもらわないと実感までは出来ない。
とはいえ、どんな体型が理想で、そして現実の自分とどれだけギャップがあるかというのは人によって異なる。そのギャップを埋めるのに、行動経済学ほど役に立つものはないかも知れない。レコーディングダイエット自体、その応用の一つに過ぎないのだ。
というわけで、本書はダイエットへの興味の有無に関わらずお勧め。ただし「特定健康診査・特定保健指導の流れ」は批判的に読む事。ダイエットはあくまで自分のためにやるべし。政府のためにやれっていうのであれば、贅肉で物納できるようにしてもらいたいもんだ。
Dan the Economic(al)? Blogger
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こういう体験ってよくありますよね。
友人はイトオテルミーとかいう、一見あやしげなんですが、
お香を使った体質改善??の施術で
>さすがにやってもらわないと実感までは出来ない。
と、同じようなことを言っていました。
どの本も、「誰もが痩せたいと思っている」という勝手な前提から始まるものばかり。岡田の「見た目至上主義」って、私のようなガチムチ〜デブ好きな人間にとっては、キモガリの寝言。世の中の男が全員、少年隊のヒガシになっちゃったら、絶望して死んじゃうよ。
まあ、ダイエット本を手に取る時点で、「デブ否定」寄りなんだろうから、痩せ=正義な内容でもいいのかのしれんが、たまにはちゃんとデブ好きを納得させて、「ちょっとはダイエットでもしようかな」と思える論に出会ってみたいきが「ちょっとだけ」する。
ちょい太(BMI24〜26)が良いとおっしゃっていましたね。
「主治医が見つかる診療所」バックナンバー
http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/back/080609/index.html
「デブ好き」=「太っている男はかっこいいという認識」=「わざわざ醜いガリになろうという発想が無い」=「こんなにデブの俺って、けっこういけてる」、となるので、思考の流れ的には矛盾はありません。
いきなりですが、女性非喫煙者の場合は22〜23ぐらいがリスク最小ですね。
喫煙者は多少太ってもいいから栄養(ビタミン類?)をたくさん摂れるようにしろ、ていうグラフなんじゃないですか、これ。

