2008年08月12日 00:05 [Edit]
取扱説明書はこちら - 書評 - iPhone 3G Perfect Manual
ソーテック社古市様より献本御礼。
初出2008.08.10; 販売開始まで更新
iPhone 3Gが日本で発売されて早1ヶ月。すでにiPhone本も数多く出版されており、本書を書評するにあたって近所の本屋にあるものは全て目を通したのだが、iPhoneの箱と一緒に収納して違和感がないのは本書だけだ。
本書「iPhone 3G Perfect Manual」は、紙の取扱説明書が付属しない iPhone 3G の事実上の取扱説明書に相当する一冊。
目次 - iPhone 3G Perfect Manualより- Part1 iPhone 3Gの購入からセットアップ
- Part2 最初にやっておきたい基本設定
- Part3 電話の操作
- Part4 連絡先を使いこなそう
- Part5 メールを使いこなそう
- Part6 SafariでWebサイトを見てみよう
- Part7 iPodで音楽とビデオを楽しもう
- Part8 iTunesを使いこなそう
- Part9 カメラと写真の操作
- Part10 マップ、YouTube、SMS
- Part11 カレンダーを使いこなそう
- Part12 iPhoneの便利な小道具
- Part13 MobileMeで情報を同期する
- Part14 App Storeでアプリをゲット
- Appendix
- A.トラブルシューティング
- B.iPod touchのアップデート
本書の類書にない特長は、なんといってもその装丁。本書そのものが iPhone のように作られているのだ。知識だけであれば、類書でも問題ないし、そもそも iPhone そのものが紙の取扱説明書が不在なことからもわかるとおり、そもそもそれらの知識自体、使っているうちにわかるものではある。むしろ知識やうんちくを求めるのではなく、iPhone本ではなく今月号の「Mac Fan」や「Mac Power」を買った方がいいだろう。
iPhone に限らず、Apple製品のパッケージングを褒める者は後をたたない。IPhone本もまたしかり。にもかかわらず、IPhone本のほとんどは「知識紹介」に留まっている。しかし本書には、「もしiPhoneに紙の取扱説明書が付属していたら、それはいったいどんな形をしているだろうか」という観点がある。けばけばしくないのだ。
二つほど、表紙のロゴが iPhone の実物よりも一回り大きかったこと。これは現物とサイズを一致させるべきだっただろう。そうなると本書はもう一回り小さくてもよかった。A5が理想的だったのだったが、B5。確かに本書のレイアウトだとA5はきついのだが、ページ数を増やしてでもA5がよかったのではないか。
もう一つは、中のレイアウトが表紙ほど美しくないこと。章(本書ではPart)ごとに見出しの色を分けているのは確かにわかりやすいのだが、むしろ類書じみてしまう。これはiPhone的にこの色で統一した方がよかったのではないか(ちなみに#6d84a2)。
それを差し引いても、本書はiPhoneの取扱説明書として充分な出来である。素晴らしいのは、類書には必ず掲載されている、App Storeのアプリケーションの紹介がなかったこと。本書はあくまで「取説」なので、それを載せたらちぐはぐになってしまうのだ。その代わり、本書では VNC Liteを例にApp Storeの使い方をきちんと紹介している。
iPhoneには取扱説明書がない。それがなくても使えるのがiPhoneのよいところでもあるが、しかし実際には取扱説明書がないと気がつかない機能も結構あるのだ。たとえばフルキーボードの[123]をタップではなくドラッグすると、キーボードが切り替わるのではなく、その時だけキーボートが代わって入力後は元に戻ることなど。そう考えれば、iPhoneに似合う取扱説明書を一冊持っていても損はない。本書は1,600円。類書の中では最も高額だが、これで節約できる時間と満足感を考えると実にリーズナブルである。ましてや今月からはパケット定額フルが完全固定ではなくシーリング制になった。試行錯誤を少なくすることが、料金低下にもつながるのだ。もっとも電話代を気にする使い方はiPhoneらしくないというのも事実なのだが。
というわけで、紙の取扱説明書が欲しいという方、入手するなら本書を。
Dan the iPhone Owner
