2008年09月29日 00:30 [Edit]
仮説 - 「売女」や「土方」が蔑まされる理由
しかし、蔑視されているのは風俗嬢たちだけではない、というのがこれを書いた理由。
「風俗嬢に説教たれる人々が痛い理由」と「売春を合法化し、厚生労働省売春管理局を作る案」 - 分裂勘違い君劇場そのように、社会全体の倫理体系が、男女の肉体関係に決定的な崇高さを与えているがゆえに、「お金で女を買う」という行為は、恥辱であり、罪悪ですらあるように感じられてしまう。
先日ラジオの収録をしたのだが、その時に私が「土方」という言葉を使ったら、それは放送禁止用語だということで s/土方/土木作業員/g する羽目になった。この「土方」は私自身を指した言葉であり、実際私は土木作業員だったこともあり、その土木作業員たちも自らを「土方」と呼んでいたのだがそれでも駄目らしい。
「売女」「土方」「百姓」....これらの言葉に共通するものは何だろうか。
体を張って、自然と向き合っていることなのではないだろうか。
そして自然に近ければ近いほど、体を張れば張るほど、蔑視度も高まるように感じるのだ。
これらが大変な仕事であることも、社会が切実に求めている仕事であることも我々は知っている。にも関わらず、これらの仕事を蔑む者は後を絶たない。現代日本だけではなく、古今東西これらの仕事が蔑まされていたことは、これらの仕事の名がそのまま罵倒語になっていることから伺える。
なぜだろうか。
私の仮説は、「これらの仕事は、『誰でも明日にでも出来る簡単なお仕事』だと思われているから」というものである。
確かに、これらの仕事は「やる」と決めるだけで参加できそうに思える。いずれの仕事も求人欄には「経験不要」と書いてあったりもする。参入障壁は世間の白い目ぐらいしかなさそうに見えるのも無理はないかも知れない。
「誰にでも出来る」仕事である→安易な選択→蔑視に値する
というわけである。
しかし、それが本当に出来るかどうかは、やってみないとなかなかわからないものだ。少なくとも「土方」が「健康な肉体さえあれば誰でも出来る仕事」でないことは、経験者として弾言できる。おそらく「売女」もそうだろう。「男性器を上下の口に入れるだけの簡単なお仕事」ではないことは確かなはずだ。
これらの仕事に対する感情が単純な蔑みではなく、罪悪感をともなった複雑なものとなるのは、そこが理由なのだろう。「いざとなれば私にだって出来る」という気持ちと、「でも本当にそうなのだろうか」という気持ちが交錯しているのだ。
もしそうだとしたら、これらの仕事が蔑まされないようにする方法が一つある。
参入障壁を作ってしまうのだ。
これがうまく行った例が、医療だろう。「自然に近くて体を張った仕事」という点で実は医師は売春婦と似ている。どころか体の内部までアクセスするという点においてその「生臭さ」はそれ以上であるのに、社会的地位が正反対なのはそこに理由がありそうだ。実際、中世における外科医の地位は「肉屋」と同等かそれより低かった。
しかし、今ではそのどちらも「今日決意して明日就業できる仕事」ではなくなっている。長い教育を経てやっと従事できる、文字通り「選ばれた者」でないと就けない仕事となっている。医師に限らず、その職の選抜の難易度と社会的地位には明らかな相関がある。そう簡単に就けない仕事ほど社会的地位は高いとみなされるのだ。
実際のところ、「経験不要」な仕事にだって選抜はある。いや、むしろ厳しいとすら言ってよい。社会的地位の高い地位の志願者を選抜するのは同業者だが、経験不要な仕事の志願者を選抜するのは客なのだから。誰でも入れるが、誰でも続けられるわけではないのだ。
例えば「売春学校」を作り、そこの卒業生しか「売春師」になれないようにして、売春者の地位を向上するのは不可能ではなさそうに私には思える。不可能に感じる人は、外科医がかつてどんな扱いを受けていたのかを知らないだけだ。
しかし、客や売春婦たちといった当事者たちが、それを望んでいるのだろうか。客は売春婦に免許を求めるのだろうか。そして売春志願者たちはそのために学校に通うことを受け入れるのだろうか。
むしろ私には、「いざとなったらいつでも就ける職」でありつづけることを「求職者」が求め、客もまた「そういった人々が就く職」であることをよしとしているように思えてならないのだ。
「尊厳」より大事な何かが、そこにあるかのように。
Dan the Man with too Many Trades
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肉体労働は権力が少ない。参入障壁は供給をコントロールして権力を得るための手段の一つに過ぎない。
> 思われているから」というものである。
それもあるでしょうが、親が子供にさせたくない仕事だからではないでしょうか?
だから、親が子供に、それらの仕事の名をそのまま罵倒語にしてしまって、
「そんなことしてたら、土方にしかなれないよ」とか言ってしまう影響が強いような気がします。
「蔑まれる」のことですか?
読み取れる内容だと思うけど(苦笑)
羨ましがられる憧れの職業になる気がする。
例として出すのは不適当であると思います。
特に昨今、かつてなら聖職と呼ばれた医師や教師が、明らかに蔑視・賤別化の対象になっています。…その中でも看護師さんは相変わらず聖職扱いですが。
網野史観を持ち出すまでもなく、聖賤の転換はしばしば起こります。中世の日本では一種の聖職であった湯女や歩き巫女、白拍子、皮革業者や葬送業者の賤別化がありました。それは庇護権力の没落という文脈で読み解くことができます。
昨今の医師と教師の賤別化の傾向の背景には、庇護権力の没落はありません。公共への貢献をエスタブリッシュメントが軽視あるいは厄介事扱いしはじめたという価値観の頽廃に説明を求めることができるのではないでしょうか。
百姓はそれほど蔑視されてないと思うがな。
>読み取れる内容だと思うけど(苦笑)
普通の知能なら書き間違えない語句だと思うけど(苦笑)
そうですよね。普通の知能なら方言や知能の劣る人が理解できない書き方で書くことなんてありませんからね。
肉体関係に決定的な崇高さって、単に自分の種か人の種かを明確にしたい男のエゴ?
勉強が好きか嫌いかで、進む道の広さは変わってくるけど、やっぱり、仕方なくこの仕事に就く人は、勉強嫌いだな
でも、好きで就く人も結構いるよ
上に気を使ってヘーコラ生きてるよりは気楽だし
あるよ
キツイ・汚い・金にならない仕事をしている人<体力的には負担が少ない・ホワイトカラー・金になる仕事をしている自分
ってことで見下してるんだと思う。
足掛け4年間イメクラ、デートクラブ、オナクラ、ヘルスと
渡り歩いてきました。
風俗の世界に浸かっていた私から一つ聞いて頂きたいことは、
風俗の職種全てが男性器を上下のお口に入れるわけではありません。
それはソープのみです。
ヘルス店といいながら、実際は本番行為が横行している店もありますが。
風俗の世界にいた私から見ると男性が風俗嬢を貶しながらも、
風俗は世間から決して無くならない、男性にとって風俗という
ものは必須なものではないか?
そのダブルスタンダードが今でも不思議でなりません。
風俗を聖なるものとみなして、もっと世間で風俗の存在を
当たり前のものになさいたいのでしょうか?
男女の関係も対等であるべきとされているが、
なぜかSEXにはSとMがある。
そのような上下関係があるほうが、
本当はどちらも楽だからなのだろう。
対等な関係同士の煩雑な意思決定から逃れたい、
それが理由であるように思う。
>それはソープのみです。
他にも、置屋、本サロ、援交....下の口に入れるケースは多いよ。
安いところは5000円とか、さ。
日本は、官憲の手から逃れる言い訳で口のサービスが異様に拡大
しただけで、他国だと基本は下の口。上だと疲れるからね。
「売女」はどこの国でも蔑まされている。
それは職業とか倫理とか道徳とかいうよりは、
ほとんど宗教的な理由。
イランみたいにバレたら死刑という国もある。
日本はそれが欠如しているから、ちょっと感覚が変になる。
>男性が風俗嬢を貶しながらも、
>風俗は世間から決して無くならない
男の一部は他のパートナーとしたいと思うし、
感情がなくてもできるからね。
それと、「参入障壁」は昔はそれなりにあったけど、
それが崩壊したのは90年代。
玄人と素人との境が崩れて、労働者の数か増えて、
店の数が増えて、過当競争と価格暴落が続いてしまった。
でも、風俗嬢に否定的なのは、男よりも女の方だと思うけどなあ。
大変だから子供には農家を継がせたくない、
というのはよく効く話。
農業が主産業の田舎かつ非農家出身の俺からすると、
農家ってお金持ちっていうイメージが強い。
周りが農家な性か、蔑むってのがよく分からないかも。
いつも私が思ってしまうのは、本当は本を読むのが早くないから、経済がわからないままでいられるのでしょうということ。
弾さんと同じことを考えておりましたので、驚きです。
なぜアダルト系の仕事は蔑視されるのか、なぜ社会はエロい仕事のイメージを低めようとしてきたのか、この仕事を始めてから長いこと考えてきました。
そして、それは参入障壁が低いせいである、との結論に至りました。
宗教社会学的な見方も当然ありますし、これが十分条件にはならないと思いますが、少なくとも必要条件ではあるだろうと思うのです。
売春婦(男)を国家資格にして難しい試験を課し、セックスカウンセラー、セックスコーチ的なポジションにおいてしまえば、聖穢は逆転するのではないかと、よく妄想しております(笑)
性を扱う職業を聖なるものにすることが私の夢です。
やーさんとの付き合い
女の子の集め方
女の子の教育
もし羅漢したときの医者のかかり方
警察の対応
きっと風俗をどうのこうの言える人は
警察のふてぶてしさと 独裁にたいして もちろん
ある程度はしってるよね。
どんな人が お客さんなのか
どんな人の 下で働いてるのか
どんな人が 働いているのか
どんなお金が 流れているのか。
風俗で商売やってますって言って思われるいろんなこと
やくざがかかわってるって?
性病だって?
借金を抱えてるって?
タコだって?
全部 弾無視したトークは それはそれは 有意義でつね
風俗は肉体を売ってるんじゃないよ。
人間とのかかわりを商ってる 超高度産業だと思うよ。
肉体産業とか言ってる時点で本質から3光年ぐらい離れてるよ
だって 商売スキルも契約に関する自己防衛すらできない人に
夢を売ってる素敵な商売でしょう。
自己管理能力の無い下の組員にどんどん借金を回しちゃいましょう。
契約社会において対等に契約を結んでいるのだから
それこそ 合法にするべきだし
胸を張って 私は マルチをやってますっていうべきだよね。
風俗のイメージが悪いことは悪いんだっていってる皆さんは、もちろんマルチも力をいれて援護しちゃってください。
そして自然に近ければ近いほど、体を張れば張るほど、蔑視度も高まるように感じるのだ。
「いざとなったらいつでも就ける職」でありつづけることを「求職者」が求め、客もまた「そういった人々が就く職」であることをよしとしているように思えてならないのだ。
「尊厳」より大事な何かが、そこにあるかのように。
ー 風俗で働いたことが無い人の妄想だけど 風俗はまだよかったが、マルチに力を貸すことだけは ことわりますた
何が悪いのか本心からよくわからなかったけどね。
合法 非合法はさておいて。
私には偏見なんてないって人たちも考えてみてね。
ぜってーマルチには反対してるでしょう。
あんだけ必死に勧誘してる姿は
いっしょうけんめいしごとをしてると ぼくは おもうんだ
>百姓はそれほど蔑視されてないと思うがな。
その職業に某国出身の人が多いからだけじゃないの?
学校を作って参入障壁を作る。非常に賛成です。
では、なぜ、学校がないのか。
それは、風俗嬢という仕事は、長い教育を受けても、
教育投資に見合ったリターンを得られないからです。
風俗嬢は若くなければ、稼げません。
男性は、技術よりも、「若さ」の消費に対価を払う傾向があります。
これはかつて差別されていた髪結いと現在の髪結いを比較すると瞭然かと思われます。
土方も同じです。
百姓は、歴史的に差別されていないと思います。
日本では、あらゆるサービス業が、かつては差別の対象でした。
すなわち、農業従事者=百姓(水呑除く)と農業資本形成者=武士の職業以外は差別対象です。
ただ、近世・近代に入って、さまざまな職業差別が「ある程度」解消されました。主な理由、次のようなものがあります。
たとえば、「金貸し」ですが、これは金貸しという個人の自由事業を、幕府のコントロール下に置き、農民や武士の不満を解消させています→大名貸し
「河原者」=江戸幕府がコントロール下に置き、ある程度庇護しました→歌舞伎
「髪結い」=理容師、美容師免許として国家が個人に免許を与えています。
「車夫・馬丁」=タクシー運転手、自動車整備工として、これも国家が個人に免許を与えています。
「口入、人足」=派遣業。国家が最近免許を与えましたが、国家のコントロールが緩く、いまだ差別対象です。
いずれも共通点は、国家からの免許によって、長期・特権的に稼ぐことができます。
ですから、風俗嬢も、風俗事業者の男に免許を与えるのではなく、オランダのように風俗嬢個人に免許を与え、
特権的な地位を保証すれば、差別が「ある程度」解消されると思われます。
なぜ、そうならないかといえば、風俗事業者と客である「男」が、情報の非対称性(格差)を使って、女性から収奪したいからです。