2008年11月07日 15:00 [Edit]

The enemy we share

被害妄想にもほどがある。

Yes you can - finalventの日記
補足すると。 この国の真珠湾に爆弾が落下し、日本の独裁が世界を恐怖で支配しようとしたとき、時の国民が立ち上がり、偉業を達成し、そして民主主義を救うのをクーパーさんは見ていました。Yes we can。私たちにはできるのです。

確かに"the harbor"が真珠湾であることは間違いない。しかしtyrannyが指しているのは、「日本の独裁」じゃないよ。主としてナチス。少し広げて枢軸国。スターリンも入っているかも知れない。

でも、重要なのは、そこじゃない。

ここ、あえてぼかしてるんだよ。

他の部分と比べてみるといい。他は、きちんと地名を入れている。

404 Blog Not Found:惰訳 - Barack Obama's acceptance speech in full
She was there for the buses in Montgomery, the hoses in Birmingham, a bridge in Selma, and a preacher from Atlanta who told a people that "We Shall Overcome." Yes we can.
彼女は、モントゴメリーのバスや、バーミングハムの放水や、そしてセルマの橋も目にしました。そして聞いたのです。アトランタの宣教師が、「わたしたちは乗り越える」(We Shall Overcome)と説くのを。Yes we can.

なんで自国の恥はきちんと書いているのに、他国の恥はぼかしているのか。

これこそが、ドイツや日本を彼が"they"でないと見なしている証拠だと、私は見た。

あの文脈から言って、真珠湾は絶対外せない。でも「わたしたちの湾」と、実に不自然な言い方をしている。同演説のクライマックスとも言えるアン・ニクソン・クーパーのエピソードで、その完成度を下げてまで伝えたかった彼のメッセージが、そこにある。

our stories are singular, but our destiny is shared

もしsharedでなかったら、彼は Pearl Harbor と言ったはず。

では、彼の敵とは誰だろう。

本当に彼の道程を追ってきたなら、わかるはず。

It's the answer that led those who have been told for so long by so many to be cynical, and fearful, and doubtful of what we can achieve to put their hands on the arc of history and bend it once more toward the hope of a better day.
歴史というものに手をかけ、より良い明日に引き寄せることができるのだということに対する疑念、恐怖、そして冷笑に対する、答えががこれなのです。

Cynicism, fear, and doubt.

冷笑、恐怖、疑念。

彼の敵は、イラクやアフガニスタンやウォール街ではなく、自分たちの内側にあるものなのだ。

我々の内側にも、それはある。

だからこそ、この敵に対して、わたしたちは共に戦うことができる。

この敵に対し、Weには「すべての人々」を入れてしまっていいのだ。

この敵に「かつ」ことは出来るだろうか。

今は答えだけ書いておくことにしよう。

Yes we can.

Dan the Part of "We"


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批判を受けるかもしれないけど、気になったのでエントリ。 オバマさんはハワイ育ちの方なので、「harbor」に大きな配慮・想いを感じます。 dankogaiさんの記事が多くの方に読まれ、支持される事を望みます。 404 Blog Not Found:The enemy we share Yes you can - finalvent
オバマ次期米大統領の勝利演説・全文翻訳の「harbor」の件【牌語備忘録】at 2008年11月07日 17:09
そうなのかなぁ? weというのは、世界人民じゃなくてアメリカ人民だと私は思うけどどうなのでしょうか?英語ができないので、WEB翻訳君とかに聞いてみても当然のことながら分かりませんね。
Yes we can. vs Yes you can.【某氏のたわごと】at 2008年11月07日 21:00
The enemy we share(404 Blog Not Found)
我々の敵【恵比寿大黒屋日記】at 2008年11月10日 23:31
この記事へのコメント
やっぱりharborは日本人ならピクッとする部分ですよね。あのあいまいな言い方にはやっぱりいろいろな国への歴史にたいする配慮があったんでしょうね。
Posted by nao at 2008年11月07日 15:32
翁は精神的に弱い人なので...
Posted by K at 2008年11月07日 18:31
被害妄想というより誇大妄想ですね。東條が独裁者としての知名度でヒトラーに勝り、米国では第二次世界大戦といえば対独戦というよりも対日戦で、従ってマッカーサーの方がアイゼンハワーより英雄視されている、という認識がなければあんな解釈は出てきませんわな。
Posted by 暇人 at 2008年11月07日 20:38
本音はまだまだわからないけれど、少なくとも、意図についての受け取り方を慎重に考えた証拠ではあるよね。
Posted by sakurada at 2008年11月07日 20:50
tyrannyを日本と切り離すように解釈するには、"When the bombs fell on our harbor, and when tyranny threatened the world" などのようになっていなければならない(カンマとwhenを追加)でしょう。
この文を、オバマ氏やアメリカに対する感情がニュートラルな状態で、つまり機械的に解釈したら、finalventさんのようになると思いますよ。つまり、the bombを使って、またはthe bombに象徴される行為によって、tyrannyが...という文脈です。それがごく自然な読み取りのはず。
そして、仮にそのような意図がなかったにしろ、finalventさんのように読めることはライターにもオバマ氏にも明白なので、そう読まれて困るなら、そう読めないような工夫をしますよね。
つまり、少なくとも、このように解釈されてもかまわないという意図は読み取ることができると思いますよ。
Posted by vdna at 2008年11月07日 23:26
>>弾翁

 どしたん? 最近は爺ちゃんイビリが流行なん?
Posted by 野ぐそ at 2008年11月07日 23:43
弾さん、こんばんわ。
お邪魔します。

相変わらず高知白バイ事件のお話です。

画像系強い方。

この写真が合成かどうか見抜く方法は無いですか?(重いです)
http://photos.yahoo.co.jp/ph/littlemonky737/vwp?.dir=/d4d3&.dnm=8e68.jpg&.src=ph&.view=t&.hires=t

高知白バイ事故=冤罪事件確定中
http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/44778108.html
Posted by カーネルサンダース見習い at 2008年11月07日 23:44
日本がアメリカにとって特別な存在だと思いたい人って多いんだな……
Posted by akira at 2008年11月08日 00:31
事実をねじ曲げない程度に多様に解釈可能とする表現の意図として根底にあるものは、「それぞれのレシーバーとしての解釈(志の高さ)を自身によって計られている」と考えるのが妥当かと。

そういう意味において、弾さんの解釈は最高レベルかと思います。
だからといって他人の独自の解釈を否定する権利はないとも思います。
Posted by K2nd at 2008年11月08日 00:42
自分はあの演説を生中継で見ていましたが、まったく弾さんと同じように受け止めました。

というのも、オバマは、あの時まさに「アメリカの過去と未来」について語っていたのであり、
どこか特定の外国名を挙げ、その国を非難したい文脈で語っていたのではないからです。
(演説全体を音声で聞かないと、オバマが、どこに熱を込めて語りかけているか、
判りにくいかもしれませんが。。。)

そして満場のアメリカ人の聴衆に対して
オバマが一番伝えたかった(熱を入れて語りかけた)部分は、
「武器でなく、理想や希望で世界をリードするのが、
アメリカのトルゥー・ジーニアス(真髄)なのです」
という部分だと、私は感じました。

Oratorとしてのオバマの才能が発揮された、感動的で説得力に満ちたスピーチで、
共感と涙なしに見続けるのは困難でありました。
Posted by 在住者 at 2008年11月08日 15:04
>K2nd

議論するのは大事なこと...
Posted by K at 2008年11月08日 15:13
>議論するのは大事なこと...

それはその通り。

僕が伝えたかったのは、
それぞれの個(me)を尊重できないものに
私たち(We)という強い絆をもった繋がりができないのも
また事実であるということ。
Posted by K2nd at 2008年11月09日 05:33