2008年11月26日 04:30 [Edit]
情熱は百(薬|毒)の長 - 書評 - ワークライフアンバランスの仕事力
ディスカヴァー社より献本御礼。
最初にお断りしておくと、本書は劇薬である。
二割の人にとっては薬ともなりうるが、残りの八割にとっては毒である。
よって、
ディスカヴァー社長室blog: よくぞ言ってくれました! 田島弓子さん! 「ワークライフアンバランスの仕事力」 ●干場で、あるからして、すくなくともディスカヴァーのスタッフ諸君、よもやまだ読んでおらぬ者はおらぬと思うが、本書の田島さんの言葉を我が言葉と心得よ!?
というのは、看過しがたい失言であると諌言させていただく。
本書「ワークライフ“アンバランス”の仕事力」は、マイクロソフト日本法人元営業部長だった著者が書き下ろした仕事術。その要諦は、いかに自分に負荷をかけ、それを成長の糧とするかである。
その案配が、難しい。
目次 - Discover: ショッピングカートより実のところ、私もまた「ワークライフ『アン』バランス」でやってきたものの一人である。その「アン」バランス度は、著者以上である。四週間窓のない部屋で寝泊まりして仕事をしたこともあるし、8時間ぶっつづけで「朝まで生取締役会」をやったこともある。だから、著者の主張には多いに共感を覚える。
しかしそれ以上に、私はそれが一般論でないことも知っていたし、自分の「アン」バランスを部下たちに強いないよう心がけて来た。なぜなら、私は自分の待遇を自分で決められたのに対して、部下たちにはそこまでの権限はなかったからだ。
「ワークライフ『アン』バランス」において最も心がけねばならないのは、実はどれだけ仕事に熱くなるかではない。どれだけ職場がそれをきちんと受け止めてくれるかなのだ。熱くなりすぎたら、冷やしてくれるような職場か、自ら「冷やしている」ときに「冷やかされない」ような職場でないと駄目なのだ。
だから、本当にすごいのは著者ではない。著者の仕事に対する情熱をきちんと受け止めてくれた著者の職場であり、そう采配してきた著者の上司であり、そしてその采配を可能にするだけの条件を整えた著者の勤務先なのである。それにきちんと言及していないのは、率直に言って著者はのぼせているとしか受け取れない。著者が営業部長という、自ら仕事をするに留まらない、人にも仕事をしてもらう職にあったことを考慮に入れれば、なおさら。
もっとも、私とて岡目八目にそう言えるほど、職場をきちんと設計できたかといえば「至らなかった」と率直に告白せざるを得ない。「残業したかったらもっと偉くなれ」といって社員を帰宅させたこともある私だが、それでも「燃え尽き」になった社員は出た。それほどITベンチャーというのは面白く、そしてハマりやすい職場なのだ。
社員の情熱は応援したい。しかし燃え尽きさせてはいけない。その点において、私の上司としての自己評価は厳しいものにならざるを得ない。他の項目は「いい仕事をしてきました」とかなり胸を張れる私も、社員のワークバランスに関しては「もう少し何とかできなかったか」という思いが残る。
404 Blog Not Found:ちょっとはまともな仕事を選べって「仕事が忙しくて出会いの機会もない!」と思っているあなたは、実は「それほど忙しい自分」に陶酔してはいないだろうか?それは働く方にとっても働いてもらう方にとっても危険な兆候なのだ。そして残念ながら、働いてもらう側は今のところその危険性に対してより鈍感だ。働く側に注意を促すと同時に、働いてもらう側もこの問題に関してもっと積極的かつ戦略的に考え抜くよう強く薦めたい。そう。従業員の「自己陶酔」に甘えることは、本当は雇用者にとってより危険なのだから。
しかし、これはあくまで働いてもらう立場の心得であり、働く立場としては、一度はハマる時期はあってしかるべきだろう。そういう時期が一向に来ないのだとしたら、それはあなた向きではなかったということになる。そして実際きちんとハマって熱く仕事をすれば、超人でもない限り八時間も仕事は出来ない。もしそれよりも時間がかかっているのだとしたら、それはハマっているのではなく空回りしているのだ。
著者が薦めているのは、そういう「アン」バランスである。断じて過労死のススメでもなければ自己搾取入門でもない。実際著者は休むべきときにはきっちり、そしてときにはちゃっかり休んでいる。本書で一番感銘を受けたのは、いかに同僚に後ろ指をさされないようにサボるかを論じている箇所。先日の勝間さんとの対談でも、勝間さんが「サボり術」をちらっと披露してくれたが、ハマれる人は上手にサボれる人でもある。
よって、本書は処方を誤らなければ、医者の言うところの「キレる」一冊ではある。しかし、本当に難しいのはその処方なのである。過剰投与すれば、比喩抜きで患者は死ぬ。しかし過少では効果はない。そしてそれを推し量るには、実際に「診察」して見るしかないのだ。
それを一般書という"OTC"として売るからには、少なくとも「使用上の注意をよく守って」という但し書きぐらいはつけるべきだし、「迷ったら医者ならぬ上司に相談しなさい」ぐらいはその但し書きにつける必要があったのではなかったか。
ましてや「ワークライフ『アン』バランス」でうまくやってきた者は、私も含め「それくらい患者ならぬ読者が案配するでしょ」と思いがちだ。自分でうまく行ったからといって、他人もそうであるとは限らない。それが、本書を人に薦める際の最低限の見識ではないのか。
それでも、「もっと熱く仕事をしてみたい」というあなた。
始めは処女の如く、後は脱兎の如く、お試しあれ。
Dan the Workaholic
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徹夜するのは、
「生きる時間」の前借りです。
徹底と割り切りがないと、
早死にします。
テレ朝「報道発ドキュメンタリー宣言」
ついに、高知白バイ事件がゴールデンタイムに登場
12月1日(月)午後7時〜8時のテレ朝系「長野智子の報道発ドキュメンタリー宣言!」 に高知白バイ事故が報道されます。
2008/12/01 19:00〜19:54 の放送内容 テレビ朝日
報道発 ドキュメンタリ宣言
なぜ私が収監されるのか!号泣する家族を残して、無実を訴えながら刑務所に送られていった元バス運転手。多くの無実の証言や警察による証拠捏造疑惑はなぜ黙殺されたのか?
「何のために刑務所に入るのか分からん…」2006年、高知県で起きた白バイ衝突事故で業務上過失致死に問われた元運転手。数々の無実の証言集まり、実証実験で証拠捏造疑惑も浮かび上がった。しかし… 刑務所に収監される瞬間まで1年間にわたり無実を求める壮絶な闘いに密着。
ナビゲーター:長野智子 ナレーター :大竹しのぶ
http://www.tv-asahi.co.jp/d-sengen/
片岡晴彦さんを支援する会」が新たな署名活動を開始
http://www.geocities.jp/haruhikosien/syomei3.html
この点を指摘しているのはスゴいと思いましたし、このような指摘ははじめて見ました。しかしまったく同感します。
こんな風に考えことが出来る上司っていったいどれ位いるのでしょうか。
ジーンときました。
「弾言」の刊行記念の勝間さんとの対談で、バックオフィスで働く場合
「上司が大切」と言っておられましたが、その言葉を痛感しています。
あと少しで燃え尽きそうになり、復活するまでまでかなり時間かかりま
した。
自分でも上司にアクションすれば良かったのでしょうが、徹底的に
上司を受け止めていましたね。
疲れ果てて、受け止めることしか出来なかったというのもありますが。
上司が、
最後の最後の評価を、
「あいつは、無能」とか
「がっかりだ」とか
やるからです。
今それで能率上がれば大したもんです(嘲笑
