2009年01月15日 15:00 [Edit]
相続税 - ゼロかイチか
久々に爽快な大前節。
ここで述べられている目的はほぼ全面的に賛成する。特に
その第1は、個人の金融資産を高齢者から若者に移すことである。
は大賛成。しかし、
そんな老人に少しインセンティブを与えて、「消費税を払わなくていいから、お金を使ってください」といったところで、消費に向かうことはないだろう。従来の延長線上にはない、まったく新しい方策が必要とされているのだ。それは相続税の廃止である。
という手法には「大賛成」しつつ「正反対」する。
というのは、多くの金持ちが息を潜めて2010年を待っているからだ。あと1年半すれば大量の資金がニーズのある若い世代に移り、アメリカは盆と正月が一緒に来たような好景気を迎える可能性があるからだ。
ここは正確に読み替えなければいけない。読み替えるとこうなる。
あと1年半すれば大量の資金がニーズのある一部の若い世代に移り
そして一部の若い世代が、相続財産をどう使うか。
パッっと使ってくれる....わけがない。
自分の老後と自分の子孫の将来に備えてかなりの部分を使わずに残しておく、に決まっている。
一人が一億円を相続しても、一年で使ってくれる人はまずいない。億ションを買っても、それは単なる現金から不動産への振替であって、たいていの相続人は一生かけてちまちま使うだろう。
しかし、それを100人に配れば、ほぼ確実に使ってくれる。
ところが1億人に配っても、何も起きない。
よく知られているように、お金の効用というのは線形ではない。1万円の価値は1円の一万倍以上ある。しかし1億円の価値は1万円の一万倍もない。現代社会においては、100万円/1万ドルオーダーのあたりに Value for Currency のピークがあるように感じられる。
さすれば、財産はそのように配るのが社会的効用が最も大きくなるはずだ。
「弾言」 P. 193第2章では、カネを必要とする人間にカネが行き渡らない、カネがストック化してしまう弊害についてお話ししました。これに対する解決策こそ、ベーシック・インカムと社会相続のセットです。死んだ人間の持っていたカネがベーシック・インカムとして全員にばらまかれる、すなわちストックがフローとなって必要な人間に行き渡るようになるわけです。
と書いたが、「どうやるか」だけではなく「どれだけやるか」という点においても、これはまさに上の目的に合致する。
日本の高齢者は、墓場に行くとき1人平均3500万円もの大金を持って行く。
これ、実は金融資産のみの数字で、不動産まで合わせるとこの倍。日本で去年亡くなったのは114万3,000人。単純にかけ算すると、80兆円もの財産が「誰かに」相続されたことになる。しかしこれだけの財産が「動いている」という実感は我々にはない。
あまり動いていないからだ。
この80兆円のうち、相続税とトラップされているのは、わずか一兆円。残りは全て遺族が「無言」で受け取っていることになる。仮にこれをゼロにしたところで、国以外の誰かが受け取る額は、今回の「二兆円ばらまき」の半分しかない。
同じゼロなら、きちんとばらまいた方が絶対いいはずだ。
ちなみに80兆円を均等にばらまくと、一人当たり66万円/年となる。月5万円ちょっと。私が「弾言」をはじめさんざん言っているベーシックインカムの実装とほぼぴったり合致する。
というわけで、「ベーシック・インカムと社会相続のセット」というのは大前案の正反対なのだが、実はこれは国民の側から見た場合で、政府の側から見た場合、税収がゼロという点では大前案と合致する。
相続税ゼロだけでは、今とほとんど変わらない。これは相続税ゼロ%の国々が証明しているし、相続税がすでにかなり安い日本の事例だけでも傍証となる。
より重要なのは、誰が受けるかだ。
「全員が受け取る」。しかも充分な効用が出来る額を。
バラマキの人気がなぜ今イチかといえば、総額が大きな割に一人当たりの額が小さいからだ。しかし、これなら一人当たりの額は充分大きく出来る。公平という意味においても、これに勝るやり方はありえない。
問題は、どうやって通すかなのだが....
Dan the Mortal Taxpayer
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そんな醜い争いがおこるなら、お国に全て譲渡し有効に使って
くれた方が良いです。
>億ションを買っても、それは単なる現金から不動産への振替であって
マンション購入だってずいぶんと消費効果が出ると思いますが。
弾さんは、「お金は飲み食い旅行のような残らないものに使わないと
ダメ」という独自ルール(?)を設けたようですが、意味不明です。
>これは相続税ゼロ%の国々が証明しているし、相続税がすでに
>かなり安い日本の事例だけでも傍証となる。
それはどこの事例でしょうか?
(前提が違いすぎて単純には比較できないと思いますが。)
なんか、他の人が想定しないような「弾ルール(?)」があって、
それに沿わないものは「認めない」、と主張されているようにしか
見えないです。
私には大前案の方がきわめて理にかなっていると思います。
日本の風習上、難しいかもしれないが、問題を先送りにする政府と同じ。
確かに、マンション買っても悪くないはず。
日本は相続税が他国に比べ、上昇傾向だがそれは、日本の老人が消費しないから、とは周知の事。
金を自分のものと勘違いしている、愚かな老人を何とかしなければ、いつまで立っても実感できる好景気など来ない。
遺言をきちんと書かず、子孫に争いの種をまいてしまう老人がいることでも分かるように、たいていの老人は自分のことしか考えていない。たいていの若者と同じだ。だから相続税を上げても下げても、1500兆円(?)という資産のうちの1%〜2%ほどしか移転されない。子孫の取り分の増減は、本人にとって大した問題じゃないからだ。
それでも愚かな老人たちは、大前に騙される愚かな若者ほどには愚かしくない、と言っておこう。
妄想、夢想、あるいはふざけんなバカヤローという内容も中にはありますが。
人昔前に宇宙に行くとか給料を二倍にするとか言って、任期中に実現させてしまった大統領や総理も居ましたね。
大きな夢を語る政治家がもっと居てもいいのでは、と思います。
子供世代は若いというと若いのですが、住宅需要に関係するほど若くはありません。むしろ、子供の教育費に押し潰され、あるいはリストラに怯える世代です。
私の両親へ全て相続すると。
ただ、両親(父方)兄弟が遺留分?だのなんだのをよこせと
うるさいらしいのです。
祖父の面倒や医療費や生活費の面倒はこちらが全てみてきたのに
今更金だけよこせか!っと私の両親は激怒。
私の両親の変なプライドも悪いですが、祖父の面倒を放棄して
きた兄弟も悪いし・・・。
このような状況から私は「金融資産を高齢者から若者に移す」事
に賛成させて頂きました。
いちおうこんな説明を拾いましたけど、非常に厳しい要件のように読めますね。
これは会計的に正しいです。
まったく足がつかない。所得税を廃止するという大前の案はほとんど意味がない。逆に控除枠を小さくするのも一案だがよほどの金額でないと捕捉されないままでしょうね
その後にコンクリートの駐車場ができる。
相続税は即刻廃止すべきだと思うが。
あれ、会計の話してるんだっけ?
「経済を活性化させよう」という話じゃないの?
消費を盛り上げて経済回復という。
ダンさんや、ここの投稿みていると、金持ちが気に食わない、
共産主義的に平等にしろと騒いでいるようにしか見えない。
金持っている老人何が悪いの?強制的に取り上げるんじゃなくて
憂いなく心地よく消費させる方策考えるほうがよっぽど生産的
だと思います。
そういった点で大前案はとても魅力的に見えます。
まあ、ダンさんは最後には御住まいになっている高級マンション
うっぱらい、妻や娘さんには相続させずに「残らない形」で
全額消費するんでしょうかね?そこまでやった上での主張なら
それはそれで天晴れです。
>相続税のせいで
駐車場ならまだマシですよ。
都内は土地がどんどん細分化されて20坪に満たない
家があちこちに。
最近は、土地の相続税は安くなりましたね。