2009年02月18日 02:30 [Edit]
ハコモノ行政はもうたくさん、でもヤネモノ行政はいけそう
太陽光発電の現状に関しては、Wikipediaがむちゃくちゃ詳しい。
一般書では「新・太陽電池を使いこなす」がやはり一番のお勧めなのだけど、初版が1999年で、さすがに手に入りにくくなっているので、まずは上の記事を読んで欲しい。
で、ねらーとはてな村民の多くがしている誤解をまず解く。
「原発作れよ、原発」
私も一技術者として、実は原発大好きだったりする。が、日本において原発を今以上作るべきではないと考えている。以下その理由。
- 原発は「今から出力を二割増にして」が出来ない
電力というのは、使いやすくて貯めにくい。そのくせ使用量は刻一刻と変わる。そのため基本的に「使う時に作る」ことになるのだが、原発の場合、一度動かしたら出力を上げ下げするのが非常に難しい。そのため原発は常に一定出力で運転させつつ、不足分を火力発電所で補っているのが現状だ。
面白いことに、電力使用量は太陽の動きと連動している。昼間が多くて夜が少なく、夏が多くて冬が少ないのだ。年末年始にはなんと東京電力の発電量の九割が原発由来ということすらあった(ただし柏崎刈羽停止前)。原発をこれ以上作っても、夜間や休日には電力が余ってしまうのだ。
太陽光発電は、これをちょうど補完するような出力特性を持っている。「原発か太陽光か」ではなく、「原発と太陽光」というのが望ましい組み合わせだ。
- 原発は今日発注して明日出来るものではない
実際には10年以上の歳月がかかる。それだけあれば、太陽光発電のコストが同等になる可能性は非常に高い。
- 原発は分散して建てられない
原発を建てられる用地は限られている。そのため原子力発電所の多くは、「何号機」という形で複数の原発を同じ発電所の敷地に建ててきた。それゆえに、その土地が持つリスクもそこに集中してしまう。世界最大の原子力発電所である柏崎刈羽が止まったことでこのことは誰の目にも明らかになったはず。
「またハコモノ行政かよ」
確かに。しかし今までのハコモノは「高価格、消費型」で、ハコを作った後は利用はされても、そのハコそのものが何かを生産するということはほとんどなかった。利用者が金を落とすことを期待して作った三セクのリゾートがあちこちで無惨な姿をさらしているのはご存知のとおり。
しかし、こちらは電力という、貨幣のつぎに流通性が高いものを生産するのである。しかも事実上メンテナンスフリー。極端なことを言えば、廃屋の屋根に太陽電池パネルを置くだけでも効用があるのだ。その点が、人が来なければ効用が発生しない、今までのハコモノとは違う。
「でも高いじゃん」
特性だけみるといいことづくめのほぼ唯一にして最大の泣き所がこれ。なのだけど、あと4年もすればグリッドパリティ、すなわち既存の電力会社ともタメをはれるところまで価格が低下すると見られている。
太陽光発電のコスト - Wikipedia太陽光発電のコストの相場は、いまのところ他の電源の数倍とも言われる。電力量あたりのコストでは価格競争力が不足するため、現時点では普及促進に際して助成が必要とされる[3]。ただし用途などによっては現状でも価格競争力を有する。普及に伴い、ほぼ経験曲線効果に従ってコストが低下しており[4]、世界的には2012年頃には系統電力よりも安価になる(グリッドパリティに到達する)と見られている[5][6]。
しかも、すでにタメをはれるほど安価に作っていると主張するベンチャーすら現れている。
First Solar :: Lowering the Cost of Solar Electricity :: Company OverviewFirst Solar has achieved the lowest manufacturing cost per watt in the industry, $1.08/watt for the third quarter of 2008
「太陽光発電そのものはクリーンでも、それを生産するエネルギーと資源のコストが高い」
最大の神話はこれだろう。実のところ、CO2ペイバックタイムもエネルギーペイバックタイムも1年から3年ほどである。
太陽光発電の環境性能 - Wikipedia価格的にペイバックしないから環境的にもペイバックしないという主張が見られるが(武田邦彦など)、価格と環境負荷が常に比例するという論拠に科学的証明は無く、日本および各国での調査結果にも反する。
武田邦彦に関しては、山本弘も「“環境問題のウソ”のウソ」で批判的に検証している。
二十兆円分の太陽電池ってどこにあるの?
こうやって見ると、太陽光発電に張るのははずれようのない賭けに思えるし、私もそちらに賭けたい。が、残念ながら
勝谷誠彦様の華麗なる脳みそ:勝谷総理の日本経済回復策 - livedoor Blog(ブログ)たとえば、と私は夢想する。二兆円の金をバラまくくらいならばいっそ二十兆円を投じて日本国のあらゆる建物の屋根にソーラーパネルをつければどうか。
もうまく行かない。理由はシンプル。二十兆円ならあっても、二十兆円分もの太陽電池を作る能力は今のところ世界にないからだ。
右のグラフを見てみよう。太陽電池の世界の総生産量は、3500MWをやや上回るぐらい。これに現在の平均単価である300円/Wをかけると、1.05兆円となる。二十兆円ばらまくには、2007年の生産能力の20倍も必要なのだ。システムコストと設置コストが太陽電池本体と同じぐらいだとしても10倍。太陽電池は供給が需要に追いついていない、現代では数少ないアイテムなのだ。
だから、出来ることを今やっておくべきだろう。このグラフを見ると、先行していたはずの日本は見事に欧州に抜かれている。この日本の頭打ち状態は、補助金が止まった時期とも重なるが、それ以上に政治が停滞していた時期と重なる。
太陽光発電は、いわば卵から孵ったばかりのヒナである。立派な鳥になるのはもうはっきりしている。日本において壁にぶつかっているのが確かだからこそ、私ももう卵ではないヒナの側に立つ。
Dan the Taxpayer
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自然エネルギーを使うにしても発電量を平滑する仕掛けは必要だし。
まずコチラをどうぞ。
http://openblog.meblog.biz/article/1388182.html
技術ではなく、もっと別のアプローチが必要なんでないの?
電源3法だけではなく、電力価格の決め方が
すべてのコストを乗せてという方式は いくらなんでも
社会主義ちっくだろう。
アメリカのエンロンのような自由化は行き過ぎだとしても
まずは法律を変えて規制をなくした上でも原発を作る度量があるのか知りたいっす。
ここから引用ーー
陸上に人工の池(ドック)をつくり、「前に進まない原潜」を浮かべておけば、どんな大地震がきても平気な原発ができるだろう。ちなみに、米海軍の原潜用エンジンがメルトダウンなどの放射性物質を撒き散らす大事故を起こしたことは、過去に一度もない。初代のノーチラス号から、一度もだ。
ーーーー
http://sorceress.raindrop.jp/blog/2007/07/#000807
それに、ハコモノにも関わらず競争力ゼロの土建屋には一切金が流れない。
最先端技術の固まりなのだから。
ウランを掘り出す所から考えれば原発は非効率。
長期的に見れば太陽光は必要。
太陽光発電は日本の技術が世界をリードできる可能性がある数少ないかつ重要な分野です。
ドイツが補助によって世界一の市場になりメーカー(Q-Cells)も世界トップになったように
日本のメーカーもこれで活性化すれば世界のトップ10に戻れる
(2008年はトップ10に入っているのは多分シャープと京セラだけ)
力が付くでしょう。
すべて「作れない理由」であって、「作るべきではない理由」ではありません。論理の飛躍。
ただ、設置場所さえ選べば採算がとれるので後20年くらいは助成金を続けてもいいかもね。
日本は狂った人たち、特にマスコミ関係者の狂った報道で、狂った将来に向かってまっしぐらです。
まあ、この狂った人たちは、戦前同様、何もかも他人に押し付ける面の皮の厚い人たちですから、麻生に何もかも押し付けるのでしょう。
一番気になるのは美観。現状ただでさえも美しいとはこれっぽっちも思えない商業地域・住宅地の景観が、さらに太陽光に反射してキラキラ光るソーラーパネルに埋め尽くされるのは、おめめに痛すぎる。
パネルがメンテナンスフリーだと言うが、日常的についてしまう埃や雨水垢、鳥フン等は除去しないといけない(稼働が落ちる、品質劣化等)。その屋根の上にくっついたものの掃除は誰がするの?まさか家人??転落事故続出。
いきなり20兆円分とかじゃなくて、とりあえず屋根の平らな公官庁や学校の屋上に設置して、実験してみるのが妥当な気がする。
この神話は「環境問題を考える」をはじめネットでは非常に強いですね。
これについて徹底的な検証を学問的に行い、またテレビでしっかりと議論して疑問の余地なく公に知らせたしたほうがいいと思います。
特に、「反環境本に反論する本」でその件に関する検討がなされていないのが残念です。
Wikipediaも信頼しない人が多いです…公開での徹底的な検証が望ましいです。
何で政府がやるべきなのさ?
税金つかうなこの社会主義者め。
で、このblogでは何をするのがいいと言っているんだ?
できることってなんなんだ?
もちろんより高効率とかシリコン以外の材料で、というのは最先端技術ですが。
設置も中小の電気設備業者で十分やれます。
問題は、売電で設備費用をペイさせようとするとまだ多少きついところがあるということくらいですね。
一般家屋に設置する程度の面積では中々ペイできません。
まあ、中にはソーラー発電をライフスタイルの中に組み込んでしまう人もいるわけですが。
ミュージシャン 平沢氏 (前編) ソーラー発電は創作意欲をかきたてる楽しい「趣味」なんです - ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル
http://eco.nikkeibp.co.jp/style/eco/interview/070202_solargene1/
絶対に設置・維持費とか設置場所・方法なんかの具体的なこと言わないよな
電力、防衛、インフラって公共性高いから、民間でやるか政府がやるか微妙なラインだと思うけどね。まあ、どっちでも出来るならいいんだけど、中々進まないからなぁ。
必要かどうかは自動車と同様市場が判断するのであって、断じて政府の出る幕ではない。
自動車も官製プロジェクトで、とか言うやつは社会主義国へいけ。
ま、電力供給手段が増えること自体は否定しないので、コストに見合うものならやってちょうだい、って感じ。
http://www.hiroro.net/8eggs/index.php?categ=1&year=2009&month=2&id=1235160374
原発なら出力がどうのこうの言えるけど、
他の電源も運用の難しさがどうのこうの言えるし
どの観点で見ても一長一短だよ、と。
そもそもCO2削減って短期的に問題を解決する手段として用いられたのに
ここまで世界規模で大掛かりになるとはなぁ・・・
上で維持費云々って話が出てますが
雪の降る地域はどうやって冬を越せばいいんですかね・・・
>私も一技術者として、実は原発大好きだったりする。
本当に技術者ですか?w
考えが浅すぎ。技術者じゃなくて評論家じゃないの?
理由はコメの方々が大半指摘してくれてる。
