2009年02月27日 12:15 [Edit]

成功本100冊分のエキス - 書評 - 法則のトリセツ

著者より献本御礼。

なんともはや、これなら、必然的にいい本になる。

なにしろ、いい本のいいところばかりを集めたのだから。

成功本で本棚が埋まってしまった人は、本書を手に入れて本書で言及されている本を古本屋行きにするという手もあるかも....って、やべ、「弾言」も入ってるじゃん、その中に(笑)。


本書、「知っているようで知らない 法則のトリセツ」は、希代の成功本読者が、成功本を集めて作った成功本。

登場する法則の一部 - 「法則のトリセツ」 Powered by プロモ商人より
1.パレートの法則、2.ハインリッヒの法則、3.ピークエンドの法則、4.AIDMAの法則、5.エメットの法則、6.ジップの法則、7.プロスペクト理論、8.フット・イン・ザ・ドア、9.ロー・ボール、10.ピーターの法則、11.ゲーム理論、12.判断のヒューリスティック、13.好意の返報性、14.コミットメントと一貫性、15.自 己高揚帰属バイアス、16.マキシマイザーとサティスファイザー、17.アファメーション、18.NLP、19.ミラーニューロン、20.ハロー効果

著者が希代の成功本読者であることは、「成功本50冊「勝ち抜け」案内」とそれに続く「成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内」で明らかなのだが、その「まとめ力」の凄さを知るには、この図一枚見るだけでいい。

matrix

本blogも右肩に登場しているというのはさておき、著者がいかに多くのblogを鳥瞰し、それらを的確に配置しているかはよくわかる。

そして本書において、著者は「まとめる」、すなわち成功本カタログという情報に対するメタ情報に留まらず、メタ情報の情報化、つまりそれぞれの著作をマッシュアップした著作という領域に踏み込んでいる。「パクリ」といえばパクリであるが、きちんと書名を上げた上で引用しているので、法的にも道義的にも筋が通ったパクリである。

それだけなら「よくまとまっている」で済むのだが、本書にはそれを超えた、単体の作品としての価値がある。それは各書のどこを引用しているかという部分で、そこに著者の個性が光っている。特に感心したのが、「ゲーデル、エッシャー、バッハ」からの引用。そもそも本書の文脈でGEBが登場すること自体すごいのだが、それをどう著者が捉えたかというのが凄い。私から見ると、超誤読なのだが、その誤読の仕方が実にクリエイティヴなのだ。

本書でもう一つ感心したのが、索引がきちんとついていること。本書はそれ自体が成功本であるのと同時に成功本への索引でもあるので、これはありがたい。

種本の著者の一人としては、ちょっと複雑な心境ではある。が、面白くて役に立つという点が確かである以上、これは薦めざるを得ない。優れた本というのは、他の本への扉でもあるという点において、本書に勝る例はないだろう。他の本への扉を開くまでもなくその中身のおいしいところが手に入るというのがくやしいところではあるのだけど。

Dan the Summarized


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この記事へのコメント
誤読の仕方が実にクリエイティヴ

カノッサの屈辱みたいなもんですかぃ?
Posted by higekuma3 at 2009年02月28日 08:08
小飼弾様



「弾言」いただきました。
ありがとうございます。
これで執筆の苦労が
半分くらい報われた気がします。
取り急ぎ御礼まで


Posted by 水野俊哉  at 2009年02月27日 17:31
Yuichirouさん、
いつもありがとうございます。
ちなみに Dan と Typo Generator は同義的です:)
Dan the Typo Generator
Posted by at 2009年02月27日 15:27
誤:法的にも同義的にも筋が通った
正:法的にも道義的にも筋が通った
Posted by Yuichirou at 2009年02月27日 14:22