2009年08月21日 00:05 [Edit]

一票はこれを一読してから - 書評 - 脱貧困の経済学

自由国民社柳瀬氏経由にて共著者より献本御礼。

初出2009.08.19; 販売開始まで更新

これ、この一年で出た経済学の一般本としては最もいい出来の一冊。

しかも、総選挙前というすばらしいタイミングで上梓される。

投票権のある人は、老若男女を問わずこれを読んでからどの党/候補者に入れるかを決めて欲しい。


本書「脱貧困の経済学」は、今やワーキングプアのスポークスパーソン筆頭ともなった雨宮処凛と、「ロスジェネ世代エコノミスト」のホープ、飯田泰之の対談を、きちんと一冊の本にしたもの。

目次
序章 雨宮処凛から飯田泰之への質問
「カネより人命を優先する社会を取り戻すために、経済学には何ができるのですか?」
第1章 働いても働いても食べられない! 大貧困社会はどこからきたのか?
第2章 ほんとうの敵は「世間の常識」?
第3章 「経済成長はもういらない」でほんとうにいいのか?
第4章 生きさせろ! 食べさせろ! 「なんちゃってベーシック・インカム」を要求する!
終章 飯田泰之から雨宮処凛への返答
「経済学はプレカリアートを救うための、いちばん安くて便利なツールです」

本書は、対談というより、雨宮が出した無理難題を、飯田が解いていくという形式になっている。まずこれがよい。実のところ飯田の答えは「経済成長って何で必要なんだろう?」と変わるところはないのだが、本書は二つの点で同書より優れている。

一つは、誰に対して話しているか。前著において飯田はシノドスという、「話のわかる」相手に対していたのに対し、今回の相手は、学者が最も苦手とするタイプである雨宮が相手だ。どれほど「わからずや」かは、雨宮の質問を見れば経済学者でなくとも「経済通」であればわかるだろう。

  1. 最低賃金は時給2000円にしろ!
  2. 派遣切りをする前に、内部留保を取り崩すか、経営陣が減給しろ!
  3. 派遣の使い捨てをやめろ!
  4. 低収入・無収入者に住宅援助をしろ!
  5. 生活保護の「水際作戦」をやめろ!
  6. 結婚・子育てしたい人ができる社会に!
  7. ベーシック・インカムを月15万円よこせ!
  8. 全員分の仕事ってほんとうにあるのか?

飯田の答えは、ぜひ本書で。

「払う方」にしてみれば「んな無茶な」というものばかりであるが、対話というのはこれくらいの極論からはじめた方が実りあるものにある。こういうのも何だが、私が雨宮の立場だったらもっと極論を持ってきただろう。しかし私がそれを言ってもワーキングプアを代表することにならないし(一応元ワーキングプアなのだけどね、それも雨宮より)、こういったものは「何を言ったか」だけではなく「どこに立っているか」も問われるので、これらは現時点で引き出せる、「もっとも中庸な極論」だと感じた。

もう一ついいのは、本書の編集。本書は単なる対談録ではなく、その対談の背景となるデータがふんだんに登場する。これほど表とグラフの多い対談本は稀だ。さすが「現代用語の基礎知識」の出版社である。

飯田は「ダメな議論」という本も出している。この本の率直な感想は、「だから著者はダメなのだ」というものであった。

404 Blog Not Found:書評 - ダメな議論
我々のほとんどは経済学者ではない。同学の学者どおしが議論を戦わすのは大変結構なことだ。しかし、我々のほとんどは、学者のみなさんの議論を吟味するだけの時間も余裕もないのだ。どんなにダメな結論でも、終わらない議論に勝ると思うのが、全知でもましてや全能でもない我々の本音なのではないか。

ダメな議論を避けて会話をダメにする。それが著者に限らず多くの学者の欠点なのだが、著作を重ねるごとに、著者はこの点がよくなっている。「これだから学者はダメなのだ」と、学者による一般書に幻滅した方も、本書であれば飲めるのではないか。

もう一つ重要なのは、著者の「経済方針」のプライオリティが変化したことだ。いや、著者としてはかつてから首尾一貫していたつもりなのだろうが、「経済成長マンセー」が一人歩きしていたことは否めないし、そう「誤解」されても仕方がないものいいを著者は繰り返してきた。しかし、本書でははっきりとこうなっている。

2009-08-16 - こら!たまには研究しろ!!
とにかく「再分配・安定化・経済成長」……この3つの歯車を一刻も早くかみ合わせないと心底やばい.本書は実現可能で資本主義の良さを損なわない再分配の話が中心になっています.次は安定化だ!

経済成長は、目的ではなく手段。それをはっきり示した点を、私としては最も高く評価する。

もっとも、オビにある「0%成長 = 2%失業」というのは、はっきりいって甘いと経済人としての私は感じる。なぜなら現在は「2%成長でも10%失業でおかしくない」時代なのだ。なぜそうかといえば、著者もうすうす気がついている。成長のルールが変わったからだ。

かつて2%経済成長というのは、全員の経済が2%成長した結果もたらされるものだった。今や違う。10人のうちたった一人が20%経済成長し、残りが頭打ちというのが現代的経済成長というものであり、実はそれすら甘く、100人のうちたった一人が10倍成長し、90人はマイナス1%成長し、そして9人はマイナス68%成長した結果平均で2%成長という姿の方が近いのだ。

あしたの発想学 p. 227
 口の悪い友人が「岡野、お前のところは、ほかの会社がなくなるものばっかりつくっているじゃねえか」って言うから、「あたしのせいじゃねえ」と言い返すけど、心の中では"これを作るとあそこがなくなる。かわいそうに"って思うよ。
 うちが何かを作ると工場が増えて、五十人も百人も雇用できるようになるなら、日本の将来はバラ色だけど、現実はそうじゃない。その反対だもの。こんなふうに先行きが見えると、本当に嫌になってしまうね。

極端な成長が難しい、ものづくりの世界ですらこうなのである。他は推して知るべしである。

だからこそ、再分配の方が優先順位が高いのだ。現行のシステムでは、せっかく誰かが成長しても、それが社会の成長へはつながらない。そして実のところ再分配、それもストックの再分配をするだけで、フローの成長が見込まれる。これをどうするかは、私も本blogやこれから出す著書を通じて語っていくつもりだ。

「経済学はプレカリアートを救うための、いちばん安くて便利なツールです」という結びに、共著者の傲慢がまだ残りはする。しかし公論はこれくらいゴーマンであってちょうどよい。プレカリアートがまず学ぶべきなのは、傲慢(hubris)なのかもしれない。

Dan the Economic Animal


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誤解を招く企業の内部留保と言う言葉【文理両道】at 2009年08月21日 22:46
この記事へのコメント
足利事件、菅家さんの選挙権が剥奪されたままであるという記事を紹介します。

-----
http://homepage2.nifty.com/otani-office/flashup/n090824.html

菅家さんを守る党はどこだ ― 冤罪事件なのに選挙権はく奪 ―

 「無実の可能性が高まった者にこれ以上、刑の執行を続けることは著しく人権を侵害する恐れがある」。6月4日、足利事件の菅家利和さん(62)を釈放したとき、東京高検幹部はそう話していたはずだ。その菅家さんが30日の衆議院選挙で投票できないことがわかった。こんなバカなことが許されていいのか。

・・・

まさかこの国が選挙権を剥奪したまま、放ったらかしにするとは思っていなかった。

 こんな子どもが聞いたっておかしいと思うようなことを、私たちの国はなぜゴリ押ししようとするのか。菅家さん釈放の理由は「刑の執行を続けることは著しく人権を侵害する」ではなかったのか。ならば、そういう理由で執行を停止された人の選挙権を剥奪していることは「著しい人権侵害」には当たらないのか。加えて今回の選挙では同時に最高裁判事の国民審査が行われる。無実の菅家さんの無期刑を確定させ、獄につないだ裁判官はすでに退官、今度審査される9判事の中にはいない。だけど、こんな日本の司法に対する菅家さんの思いは私たちの比ではないはずだ。選挙権を奪うということは、その権利も剥奪することになる。

・・・

(日刊スポーツ・大阪エリア版「フラッシュアップ」平成21年8月24日掲載)
Posted by 鉄馬 at 2009年08月27日 12:19
雨宮という人が右翼団体に入ったとか雑誌で読んだときに、直感的に左翼に転向は予想できました。というより、そういう売り出し方なんでしょう。
飯田さんは秀才です。しかし、師匠が証券界出身であるというバイアスをもっていることに無頓着だと思います。(証券界出身がいいとかわるいとかの問題ではないです。)リフレ派は、そういう政治的なバイアスも自覚しないと、孤立無援で袋小路に追い詰められると思います。
Posted by PK at 2009年08月27日 09:06
「経済成長って 何で必要なんだろう?」には、すごい違和感があったのですが、それだけに、すごく触発される本でもありました。

長々と読書メモを書いたので、読んでもらえたら幸いです。

http://tu-ta.at.webry.info/200908/article_12.html
Posted by tu-ta at 2009年08月25日 19:30
適切な所得再分配とは?というのが余り知られていませんよね。

『脱貧困の経済学』では飯田氏が市場所得と可処分所得(租税・社会保険料を徴収された後の所得)の違いを説明しています。弾氏が指摘する「成長のルールが変わった」という指摘を掘り下げると「これまでは市場所得の格差が小さかったが、これからは市場所得の格差が極端に広がりそうだ・・・」ということですよね。

適切な所得再分配とは、原則として、全ての所得階層の可処分所得の"成長率"が平準化されるような所得再分配です。経済状況によりローレンツ曲線・ジニ係数は変動しますので、それに従い適切な累進の度合いも変動します。

全ての所得階層の可処分所得の"成長率"が平準化されるような租税・社会保険料の徴収を原則としながら、政府の非効率が目立つなら批判して標準税率を下げてゆけば良い訳です。


なお移民は、貧困層の受け入れは基本的にしないほうが良いでしょう。理由は主に2つ。

1。インフレ非加速的失業率に達し人手不足になっている訳でもないのに非熟練労働力を誘致したら、失業率が高くなるだけ。また、所得下位層が増えると「適切な所得再分配の原則」により富裕層の税率を引き上げないと釣り合わなくなります。

2。西欧所得で外国人労働者帰ってくれムードが強まっていますが、やはり、所得や学歴に恵まれていない異民族の混住は負の外部効果を高めてしまうようです。免疫の過剰、または、インパルス応答の発散みたいな事が起こりやすくなるのですね(共同体の恒常性維持機能と関係があるようです)。
Posted by JFM at 2009年08月24日 21:58
少し続き。

日本企業を、大企業から孫請けまでの総体と見れば、この十数年「中国・インド・ベトナムに追いつけない者は死ね」が続いてきたに他なりません。
どれだけの中小企業経営者が従業員を守って過労のあげく、ヤクザに生命保険にサインさせられた上で吊るされてきたでしょう?
Posted by Chic Stone at 2009年08月24日 19:25
現状、今後、再分配を最優先にしないといけないのは間違いないと思われます。

ただ、ものづくりの世界だから、逆に、極端な成長が難しいのだと思います。

農業生産も工業生産も、まだまだ生産量も増え、高付加価値化して、生産額も飛躍的に大きくなるとは思います。

でも、今後の経済は、たぶん、流通・サービス主導だろうと思います。

私自身は、札仙広福にも地下鉄を充実させ、国際便の発着数を増やし、超伝導産業や海洋開発に力を入れれば、日本だけでもまだまだ馬鹿にしたものではないさらに大きな経済的な豊かさを国民全体にいきわたらせることができると考えています。大切なのは、インフラと未来産業への研究投資です。

目を海外に転じれば、ニューヨーク経由ボストン・ワシントン間、サンフランシスコ・ロサンゼルス間、北京上海間に日本の新幹線を開通させれば、アメリカと中国だけでも世界的な経済成長の牽引を可能にできると考えます。

ようは、意思決定の問題なのではないでしょうか。
Posted by enneagram at 2009年08月24日 08:22
日本人に関しては日本で基礎教育を受けさせることができる訳ですから、それなりに真面目で勤勉で社会性のある人材を育てることに注力すること、そして、社会保障を少なくとも中福祉のレベルまでは実現すること、そして、介護にせよ環境にせよ、これから伸びる産業に円滑に人材が移行できるよう職業訓練をきちんと整備することで十分乗り切れるでしょう。
Posted by 一言 at 2009年08月24日 02:25
地球全体では実際に、毎年一千万人以上「生産性の低い人」を餓死という形で抹殺しています。
「生産性の低い人には死んでもらう」ところは、プランテーションなど現実に今の地球に何千万人も、何十カ国も存在、持続しています。

企業は生産性の低い人を…国によってはやめさせ、日本では採用しないで非正規化しています。
今は、国内で生産性の低い人たちは別のところでなんとか生きています。
家族扶助によって、補助金や最低賃金制度で支えられた低生産性仕事によって、漏れはあっても福祉によって。
でもそれはいつまで続くでしょうか?
それらが国際競争で破綻したとき、特に日本人は「働かざる物食うべからず」を選ぶ気配がとても強いです。生存権は支持されていません。
職業訓練をして新しい産業に移ればいい、のであればいいのですが、もしこれからの産業構造では職業訓練は無効、新しい産業では(IT、介護のように)生きられないのなら…?

何より地球全体の経済として、全員を生かすかいい生まれの人=優れた人だけ生かすか。
その答えは今実行されているのでは?
Posted by Chic Stone at 2009年08月24日 00:46
>チックさん

簡単です。「生産性の低い人10%を毎年抹殺します」ということをやる国がでてきたとします。そもそも生産性向上ごときのために国民を殺す国家に、住み続ける人は確実に少数派なので、持続不可能です。
例えば、「業績下位10%の社員には毎年度末に服毒自殺してもらいます」という就業規則のある企業に人は集まるでしょうか。
Posted by 一言 at 2009年08月23日 23:15
>100人のうちたった一人が10倍成長し、90人はマイナス1%成長し、そして9人はマイナス68%成長した結果平均で2%成長という姿の方が近いのだ。
>極端な成長が難しい、ものづくりの世界ですらこうなのである。他は推して知るべしである。

ならばその成長する一人以外には死んでもらえば十倍成長できるのでは。

日本がそうしないとして、それを選ぶ国があったら日本はその国に勝てず滅びるのでは?
「自分はもう必要ない人間なのではないか」という恐怖を感じていない人はいないと思います。それに対する答えは?
世界の爆発的な速度で突っ走る先端についていけない、もはや経済的価値は露骨に言えば存在しない人に、生存権を認めるべきでしょうか。それとも「働かざるもの食うべからず」をさらに現代的にした「世界標準を超えた価値創造できぬもの生きるべからず」とすべきでしょうか。
本当に再分配は、生存権は必要ないのでしょうか。それを捨てて、不用者の抹殺に成功すれば社会はより成長でき、国際競争にも勝てるのでは?

もちろん僕自身は再配分、生存権はあってほしいです。でも、キリスト教と根拠のない小児正義感のどちらも用いず、理性だけでその必要性を証明することはできません。
Posted by Chic Stone at 2009年08月23日 21:39
日本で移民政策すると、中華・朝鮮貧困層が流れ込んでくるだけでより一層経済成長しなくなるような予感がする
Posted by taka at 2009年08月23日 11:43
>柳生さん

数字を見ればわかるように、日本の労働者の方がアメリカの労働者よりはまだマシだと思います。
Posted by 一言 at 2009年08月23日 06:21
日本の非正規雇用はセーフティネットの欠如、同一労働二重賃金、雇用形態の固定と先進国一搾取された労働者であることは間違いない。(厳密には韓国が一番だが、韓国は世銀の分類だと途上国だからね)
Posted by 柳生十兵衛 at 2009年08月23日 05:12
>人口は一人当たり経済成長には何ら意味を持ちません。

お願いですから、日本語を書いてください。
Posted by 二言 at 2009年08月23日 01:18
人口は一人当たり経済成長には何ら意味を持ちません。戦争をする気がある場合以外は、重要なのはGDPではなく一人当たりGDPです。
Posted by 一言 at 2009年08月22日 12:53
日本が移民を受け入れるようになれば成長可能性も少しは見えてくる
かもね
Posted by at 2009年08月21日 12:31
『ダメな議論』に対する批判には同意いたしますが、以下の部分については、ちょっと理解しかねるので、簡単にコメントさせていただきます。

> 100人のうちたった一人が10倍成長し、90人はマイナス1%成長し、そして9人はマイナス68%成長した結果平均で2%成長という姿の方が近いのだ。

国民全体の1%が10倍成長したとして、その1%の人たちは他の99%の人たちに対して経済鎖国でもしているのでしょうか? そうでなければ、上記の図式は成立しないように思います。1%の人たちが、99%の人たちから原材料を仕入れて、出来上がった商品(サービス)を99%の人が買っているのなら、仕入れも10倍、購入額も10倍になっているはずです。つまり、他の99%の人も豊かになっているのではないでしょうか。

「あしたの発想学 p. 227」の引用部分も、ゼロ成長の世界でパイの奪い合いをやっているモデルであって、経済成長している世界のモデルではないように思います。
Posted by SMAP/V at 2009年08月21日 04:36
雇用の流動化が一番のボトルネックでしょう。正規・非正規の賃金格差、または正期間の賃金格差を改めることです。貰いすぎてる、大企業中高年正社員の給料の再配分が大事。
Posted by 渡邊 at 2009年08月20日 16:58
今日アマゾンを読んでいて直観した。

 それは、必ず現代の日本人20代は直接か間接かを問わず、戦争に関わることになると。

 最悪、今の日本人10代以下が兵士として外国人を殺すことになると。

 それは何故か?

 今の20代は最低最悪の知性であることを直観したからだ。

 私は、以前から、mixi等を見ていても気になっていた。

 諦めないで、世間に訴えることが大事だと思っていた。

 しかし、もはや手遅れだ。右を見ても左を見ても愚劣すぎる。

 私にできるのは、それを遅くすることだけだ。

 恐らく20年以内に憲法は変わるだろう。5年以内かもしれない。

 覚えておくと良い。憲法が変われば10年以内に必ず戦争に巻き込まれることになる。いや、戦争を起こす側かもしれない。

 私は、日本に絶望した。日本の若者に絶望した。小林よしのりを熱狂的に読む若者に、最早何も期待できない。2ちゃんねるに入り浸る腐った知性に何も期待できない。誰にも何も期待できない。期待できる人材がいるなら、ぜひコメント欄に立候補してほしい。

 そして、50年後、恐らく私は生きていないが、日本は消滅するだろう。

 ちなみに、私の悪い予感は今まで外したことがない。

 私にできるのは、来たるべき時を遅くすることだけだ。

 さようなら、愚劣な日本人20代。私には、20代若者が、せいぜい小林よしのりを読んで、2ちゃんねるに愚劣に書きこんで、アホな政治家を選んで、憲法を自ら変えて、洗脳されて、戦争に突っ走っていくのを防御する、遅くすることしか、できない。
Posted by はひろ at 2009年08月19日 23:46
初めてコメントさせていただきます。はひろと申します。

この本とは直接関係ないのですが、私は以下のブログ記事を書きました。

小飼さんなら、来るべき時を遅くすることが出来ると思いました。

突然、失礼しました。今後も読ませていただきます。ぜひご活躍ください。
Posted by はひろ at 2009年08月19日 23:45
会計学の教科書にも簿記の教科書にも経営学の教科書に、内部留保という言葉は無いんですけどね。
現金とか利益剰余金とか利益とか、どれも似て非なるモノですよ。
内部留保とか言葉を使ってる時点で、ああ何にも勉強してないんだな、まわりに間違いを指摘する人も居ないんだなって思います。

日本の経営者は1億ももらってない人がほとんどです。その給料をゼロにしたところで、分配に限度があります。アメリカの金融機関並みなら意味はあるんでしょうけど。
経営者1人の一億給料より、1000人の1千万の給料の方がよっぽど問題。正規社員の高すぎる給料に何も文句を言わないのはおかしい。出版社やテレビ局の社員が相手にしてくれなくなるから黙っているんだろうか。

派遣労働者は全労働者の1割にも満たない数です。これを諸悪の根源のように言うのは間違いです。

こういう声を上げる人の存在は貴重だと思いますけど、自分の知らない部分に口を出すのはやめた方が良いですな。論破されるのがオチです。最低賃金2000円だけで押し通した方が良いでしょう。
Posted by ny at 2009年08月19日 23:26
なんでもかんでも売上の競争をすれば伸びるってもんじゃないんですよね
どこもかしこも自転車操業で今月の入金のことがトッププライオリティーで動いているから、チャレンジなんてできっこないです。

 それと、近年の過剰な合理主義って「焼畑農業」的すよね。短期的に見て合理的でも、長期的に見て市場を消滅させてしまうような様々な手法が、何の警戒心もなく行われてきた。その結果、今の悲惨な状況があるような気がします。それに「ノー」って言いたくても、そうしないと食っていけないからどうしようもない。

 そしてそういった手法はだいたい「ウソ」を基軸にしてあるから、社会的疑心暗鬼がとてつもない。

 いわゆる普通の人まで秋葉原住人になりたがるのってそういう疑心暗鬼の末にある当然の結果で、病理でも何でもない。
 「のりぴーという女の子がいますよ」ってのはウソだけど
 「もし、綾波レイっていう女の子がいたら。。」っていうのはファンタジーだけど、アニメってだけでウソであることを明言しているだけに、ある意味ウソではない。

しかし、映画「パンズラビリンス」を見たときに、もしかしたら今現在も空想の中にしか平穏を見いだせない世界になってしまったのでは?という恐怖心を抱きました

 手法はともあれ、「売上」競争だけの極端な社会でなく、バランスのとれた社会に日本がなってくれることを切に思います。
Posted by う at 2009年08月19日 17:09
>マルクスアウレリウス主義者

つまりあなたも雨宮処凛と一緒なんですね。
Posted by 夏休みボケ中 at 2009年08月19日 12:45
弾さんの書評を読んで満足してしまいました(^^)


>だからこそ、再分配の方が優先順位が高いのだ。現行のシステムでは、せっかく誰かが成長しても、それが社会の成長へはつながらない。そして実のところ再分配、それもストックの再分配をするだけで、フローの成長が見込まれる。これをどうするかは、私も本blogやこれから出す著書を通じて語っていくつもりだ。

次回作に期待しております。
弾言を読んで、個人のB/Sについて書かれていたので、フローについて
いつ書くのだろうと思っていました。
Posted by 通りすがりの者 at 2009年08月19日 11:02
この手のサヨク系文化人って
「内部留保を切り崩せ」とかってやたらに言うけれど
本当に「内部留保」の意味をわかって使っているのか・・・
覚えたての言葉を、たいした思慮もなく使ってる
政治系サークルの大学生みたいでイタい。

それにしても、最近やたらに「左」の側がいきがってるけど
何なんでしょうね。雨宮にしたって「左の小林よしのり」でしょ。
自意識を充たすための道具として、ワープアとかを利用してるだけで。

雨宮に本気で何かを変えるつもりなんてないでしょ。
もし本気なら権力の内部に入っていくべきであって。
麻生太郎の豪邸を観にいくデモなんてやって
警察に取り押さえられたってしょうがない(笑)

Posted by マルクスアウレリウス主義者 at 2009年08月19日 10:28
細かい点で恐縮ですが、傲慢は、hubrisではなくhybrisではないでしょうか。

再分配の優先順位が高いことは、私も同意します。ベーシック・インカムはその有力候補だと思いますが、その情報を毎週さまざまな角度から紹介しています。ぜひご覧ください。
Posted by ベーシックインカム・メールニュース編集長 at 2009年08月19日 08:57