2009年10月03日 15:00 [Edit]

つぶやきも積もれば本となる - 書評 - ツイッター 140文字が世界を変える

本書「ツイッター 140文字が世界を変える」は、日本語で書かれたtwitterのまとめのうち、現時点において最良の一冊。

目次
はじめに
ツイッター早分かりガイド
第1章 日本におけるツイッターの歴史
ツイッターとの出会い/2年前に第一次ブーム(2007年)/ツイッターで突発的な飲み会が開催される/2008年は、横ばいだった?/なぜ2009年になって再ブレークしたのか/携帯電話とツイッター/アイフォーンとツイッター、その高い親和性/2009年春先から、著名人がツイッターに参入/ビジネスや著名人の利用が目立ち始める(2009年5月)/IT系著名人が続々参加(2009年6月)/ファンタジスタ「@asahi」の登場/「@asahi」のフリーダムっぷり/ビジネスでの利用が活発化(2009年6月)/ビザビとツイッター/毎日新聞とツイッター/2009年7月 ―エポックメーキングな1カ月/フジヤカメラとツイッター/ツイッター小説の出現/勝間和代がツイッターを始める/冬の女王・広瀬香美、夏にツイッターを始める/広瀬香美と「ヒウィッヒヒー」/「ビバ☆ヒウィッヒヒー」誕生/ツイッターでスポーツ中継する「スポルタァァァ!」/ツイッターと政治
第2章 ツイッターとは何か?
ツイッターは分かりにくい?/ツイッターは誰が作ったのか?/ツイッターはいつ作られたのか?/なぜ140文字なのか/140文字というコンテンツの単位/「フォロー」と「フレンド」は違う/人が先か、情報が先か/タイムラインとは/ツイッターがオープンであることの意味/リプライとリツイート/リプライとは/リツイートとは/ハッシュタグとは/公開か非公開か/ミクシィとツイッター/ツイッターはよりダイレクトなサービス/セカンドライフとツイッター/ツイッターはこのまま普及するのか? 化けるのか?/ツイッターは「情報フィルター」そのもの
第3章 ツイッターを楽しむためには?
ツイッターに決められた使い方はない/情報との距離が近いツイッター/利用頻度の高いツイッター/使い方は人それぞれ/ツイッターはプラットフォーム/とりあえず「おすすめユーザー」をフォローしてみる/まずは知人がいればフォロー/知らない人でもとりあえず100人くらいフォロー/同じタイムラインは二つとしてない/ツイッターの三カ条/月面にいるようだ/ボットもフォロー/時事ニュース、ニュース速報もボットで/ツイッターを利用する二つのスタンス/醍醐味はコミュニケーション/何が面白いのか/「つぶやきを非公開」はもったいない/ツイッターは世界に開かれた窓/つぶやいてはいけないこと/どのくらいの頻度でつぶやいているのか/クライアント・ソフトを活用する/ブログの更新情報の配信先として利用する/ツイッターを利用した周辺サービス/それでもやっぱり向き不向きがある
第4章 ツイッターをビジネスで活用する
ビジネスにツイッターを活用することができるのか?/ブログもそうだった/ツイッター・ユーザーは「量」より「質」/企業がツイッターを始めている事例/ポーケン・ジャパン(Poken Japan)/ビザビ/フジヤカメラ/毎日jp/ヤフー・ショッピング/広瀬香美さんに、ツイッターでインタビュー!
第5章 ツイッターの今後
ツイッターの価値の変化?/なぜツイッターはここまで成長してきたのか?/ツイッターと連携するモバイル端末/ツイッターと実況中継の相性の良さ/ツイッターと検索/グーグルからの買収話を断った/なぜグーグルがツイッターを恐れるのか/日本での今後の展開は?/ツイッターにおける欧米と日本の文化的な差異/日本語に有利なツイッター/日本の携帯電話での展開/試練を受けるツイッター/ユーザーに愛され続けるツイッター/ネットを通じた社会実験としてのツイッター/フォローとフォロワーズの関係/情報を出していく人がより面白いことになっていく社会/ツイッターは自分の人間力の鏡である/ツイッターはツイッターでしかない/14年かかってネットはついにここまで来た
おわりに
参考URL一覧
ツイッターを便利にするウェブ・サービス
ツイッターを便利にするクライアント・ソフト
おすすめボット

前述のとおり、twitterそのものは2年前から存在した。なぜ今になって(改めて)注目されるようになったのだろうか

それを読み解く鍵が、TIm O'Reilley の台詞、"Data is the next Intel Inside"だ。

twitterをtwitterとたらしめているのは、http://twitter.com でもなければ API でもなく、つぶやきそのものなのだ。

つぶやきがたまるのに、それだけの時間がかかったという訳である。この点において、twitterというのはWikipediaなどと何ら変わるところがない

本書が秀逸なのは、こうしてつぶやきが貯まった結果なにかが起こるという過程を、本としてきちんとまとめ直しているところにある

「まとめ直す」。実はこれこそtwitterを「つぶやき以上」のものに変える力であり、twitterそのものが提供していないものなのである。

twitterそのものは、あらゆるWebサービスの中でもっとも使うのが楽なサービスの一つである。これ以上楽なものというのはありえないという点では究極と言ってよい。

しかしそれをまとめ直すのが難事であることは、こうして tweet で書評を一本書こうとするだけでわかる。

本書でも、最も手がかかっているのはこの再構成の作業。私の「地震なう」 http://j.mp/rOvqu というつぶやきも収録されているが、著者からきちんと確認のmailが来た。本書はそういった地道な作業の積み重ねで出来上がったものだ

twitterを使うのは簡単だ。twitter本を、きちんとtweetsを集めて作るのは難しい

twitter本は他にもあるし、今後も出ると思われるが、ここまできちんと「つぶやきつつ作った」本というのはありえないのではないか。少なくとも単著では駄目だ。それでは「つぶやき感」が出ないのだから。

Dan the Tweeter


この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
読了ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)コグレ マサト いしたに まさきはじめにツイッター早分かりガイド第1章 日本におけるツイッターの歴史ツイッターとの出会い/2年前に第一次ブーム(2007年)/ツイッターで突発的な飲み会が開催される/2008年は、横ばい
[本]ツイッター 140文字が世界を変える【Bugle Diary】at 2012年09月15日 23:53
ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)コグレ マサト, いしたに まさき毎日コミュニケーションズ ( 2009-10-09 )ISBN: 9784839933166おすすめ度:s...
『ツイッター140文字が世界を変える』ツイッターでかなえられる領域を感じる【hobo-多読多評-】at 2010年04月05日 07:04
ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書) おすすめ平均 Twitterを始めたばかりの人へ ツイッターってなんじゃ?に答えてくれる本 情報を自分から積極的に出すこと つぶやきの事例を公開 入門書? Amazonで詳しく見る by G-Tools 著者二人はそれぞれ著...
【読書録】 Twitterを始めたばかりの人へ??ツイッター140文字が世界を変える【読書と音楽と写真と日常】at 2009年11月14日 07:55
洋泉社より献本御礼。 Twitter社会論 津田大介 Twitter本が旬だということもあって、私の手元には何冊も届いているのだが、その中でも最もハードボイルドな一冊が本書である。 tsuda: Twitterが誤報に踊らされるなんて当たり前だよ。そういう仕組みなんだから。だ...
twitter >> Σtweets - #書評_ - #Twitter社会論_【404 Blog Not Found】at 2009年11月05日 15:11
Twitter (ツイッター)というサービスを僕が知ったのは、2009年の7月頃。 ブログ関係でお付き合いのある方から「始めたのでよろしく??」という連絡を貰うようになったり、よく見るブログでもそのようなことを書かれていることを目にすることが多くなったりしたことがきっ...
【書評】ツイッター 140文字が世界を変える【ビジネス書で「知」のトレーニングを! ?? 知磨き倶楽部】at 2009年11月04日 14:01
先週の金曜日に手渡した 拙著「 ツイッター 140文字が世界を変える 」を、小飼弾さんが「 つぶやきも積もれば本となる 」と、つぶやき書評してくれました! ありがとうございます!土曜日に埼玉スタジアムにいたら、急にこんなつぶやきが目に飛び込んできたのですよ。 ...
小飼弾の“ツイッター本”つぶやき書評【[N]】at 2009年10月05日 11:03
この記事へのコメント
携帯で見たら本文が全部リンクになってるようです。
Posted by あびる at 2009年10月04日 22:16
↑ツィッターについては何も言及してなくてすいません。

でも、言わんとしていることはわかっていただけると思います。
Posted by enneagram at 2009年10月04日 10:30
人間誰でも、生の現実というのはものすごく扱いにくいんです。

誰かが編集してくれたもののほうが絶対に扱いやすい。

そして、編集が進行すればするほど抽象的になっていく。もちろんある水準を超えると理解が容易でなくなっていく。そんなわけで、適度に編集されている情報は扱いやすいから人気がある。極東ブログも404blogも切込隊長ブログも人気があるのはそういうわけだろうと思います。かつては、週刊新潮や週刊文春がその地位を寡占していたのだろうけれど、いまでは、かつての地位からは完全に追い払われてしまった。

生の現実を読解するのも大変だし、「純粋理性批判」や「資本論」や「摩訶止観」や「成唯識論」を読み解くのもすごく困難。

そんなわけで、具体的事件の生情報をいくつも集めて、加工編集して、さらにそれら諸事件の背後にある哲学的実存的意味を解説してくれる人というのはいつの時代も存在が要請されます。

そういう人で成功者は、日本ではかつては長谷川慶太郎、堺屋太一といった人たちだったのだろうけれど、いまでは切れ味がかなり悪くなっているし、海外ではピーター・ドラッカー先生は逝去してしまった。

そのうち、ジャック・アタリの「21世紀の歴史」を読んでみます。読み終えたら感想を報告させていただきますよ。
Posted by enneagram at 2009年10月04日 10:29
ヒィヒィヒィ
ハライタイ
Posted by コウミ at 2009年10月04日 01:22