2009年10月06日 23:30 [Edit]

頭が悪い?社会が悪い! - 書評 - ドキュメント高校中退

筑摩書房松本様より献本御礼。

これは、ひどい。

内容が、ではもちろんない。

中退していく子供たちの学力が。

そして、それを放置しているどころか悪化させている我々の社会が。


本書「ドキュメント高校中退」は、元埼玉県立高校教諭による、タイトルどおり高校中退のドキュメント。

目次 - mailにて
はじめに
第一部 高校中退の現実
第一章 底辺校に集中する高校中退
  1. SA高校の苦悩
  2. C高校の問題
  3. 大阪の底辺校とその背景
第二章 中退した若者たちに聞く
第三章 子どもの貧困
  1. 貧困に直面する保育所
  2. 障害児通園施設で
  3. 子どもの貧困対策――学校と地域の連携は欠かせない
  4. 大阪府北河内地域の保育所
第二部 高校中退の背景
第一章 なぜ高校をやめるのか
第二章 高校中退の問題点
第三章 就学援助から中退へ
第四章 終わりに - 労働、地域、そして若者たちの生きがいを結ぶ教育
あとがき

本書に登場する中退生たちの学力は、本当にひどい。どれくらいひどいかというと、これくらい。

P. 24
この高校では、定員割れすると中学からの成績がオール一でも入学できる。高校入学まで、小学校低学年レベルの学力のまま放置されている生徒が相当数いる。そのため、教師は一から一〇〇まで数えさせるといった補習授業をするのである。順番に数えていけば数えることができても、では「55の次はいくつ?」と聞くと、一〇%の生徒はできない。SA高校の生徒にとって数字の理解は三〇までで、それ以上の数を概念として理解することはむずかしいようだ。一円玉、五円玉、十円玉をいくつか出して、「全部でいくらになる?」と聞いてもわからない生徒もいる。「一五三二五は?」と聞いても、高校三年生になっても読むことすらままならない。

「九九が言えない」というレベルではない。私の小学二年生の次女より学力が低いのだ。これでは「おつかい」すら任せられない。ましてや就職は難しい。

こういった生徒は、本来「出来るようになるまで」面倒を見るべきであろう。そうであれば本書のタイトルはこうはならない。彼らは高校中退という形で社会に放り出されるのである。

そんな彼らが親となり--そう、親になるのも早い、早すぎる--、そんな彼らの子供たちは、まず親に見捨てられ、次に小中学校に見捨てられ、そして最後に高校に見捨てられ、以下振り出しに戻る。本書に出てくるのは、典型的な無学と貧困のスパイラルだ。

なぜそうなってしまったか。答えはあまりに明らかだ。

子どもの貧困」PP. 95-96
図3-4は、先進国における子どもの貧困率を「市場所得」(就労や、金融資産によって得られる所得)と、それから税金と社会保険料を引き、児童手当や年金などの社会保障給付を足した「可処分所得」でみたものである。税制度や社会保障制度を、政府による「所得再分配」と言うので、これらを「再分配前所得/再分配後所得」とすると、よりわかりやすくなるかも知れない。
これをみると、十八カ国中、日本は唯一、再分配後所得の貧困率のほうが、再分配前所得の貧困率より高いことがわかる。つまり、社会保障制度や税制度によって、日本の子どもの貧困率は悪化しているのだ!

その結果がどうなのか。本書に登場する中退生たちを見ればいやでもわかる。愕然とするのは、彼ら中退生に、社会にネグレクトされているという自覚がほとんど見られないこと。親にも期待されず、学校にも期待されないで育った彼らは、自尊ということを知らないまま社会に放り出される。だから「社会が悪い」という発想すらそもそも持てないのだ。

本書は、明らかに政権交代前に書かれている。高校無償化は彼らにとって悪いニュースではないだろう。しかし本当の問題は、それ以前の「すでにある義務教育」の段階で、教育の義務を果たしていないこと。本書では「学費」以外の負担が彼らにとって「無理」になるほど大きいこともあわせて示されている。給食費のような費用まで含めて、義務教育であれば無料とするべきだろう。

出自や外見で差別するのは悪いことだというのが、日本に限らず世界のコンセンサスとなっている中で、こと「学力」に関しては自己責任であり、ゆえにその欠如は非難されるべきことであって救済すべきことではないと思われている。「ブス」は禁句でも「バカ」はOK。しかし本書を読めば、学力、少なくとも成人として生活を営むことが出来る程度の学力は自己責任に帰せないことがわかる。

バカっていう方がバカなのだ。少なくとも、成人として充分な学力に関しては。

高校中退どころか行っていない私にも、わかる。

生きる力とは、学ぶ力だということを。

Dan the Self-Taught


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ここは酷い興亜挺進軍ですね【障害報告@webry】at 2009年10月08日 00:41
この記事へのコメント
漢字の読み書きや九九などの訓練を要するものは別として、
勉強せずとも普通に生活していれば習得出来るはずの知識と理解力を持ち合わせていない子供達に対しては特別なプログラムが必要だろう。

知識を得たいとか学びたいという欲求は誰にでも有ると思っていたが、そうではないのか?
極端な話、ある程度の知識や知恵が無いと遊ぶことさえ出来ないだろう?漫画も読めず、ゲームも出来ず、テレビを見てもわからない…その状況から抜け出ることさえできないのは理解しがたいが、それを現実として甘受している人もいるということか。

バカがバカを作るという負のスパイラルを断ち切るためには、今のままではダメ。全体の学力を引き上げようとするならば、上を引き上げるのではなく、下を持ち上げなければならない。

そして昨今の不自然な平等感覚の押し付けが、さらなる不平等を助長していることに気付かないのか?レベル別のクラス分けをして各レベルごとに適切な教育を受けさせなければならない。

臭いものに蓋をするとか出来ない者を見限るという安易な手段に頼ってると…終わっちゃうね。
Posted by きゅう。 at 2009年10月30日 08:41
小〜中学生向けの塾講師をしていたものです。
成績が芳しくない生徒の親に共通することは「この子は勉強しても無駄」「どうせやっても成績は上がらない」「この子はバカ」といったことを子どもに向かって言ってしまうということ。自分の子どもに対する評価がとても低い。

「わたしバカだもん」と言う子に「どうしてそんなこと言うの?」と聞くと
「だってお母さんがそう言うもん」と返事をされてショックを受けた覚えがあります。

親から子へのポジティブな声かけと、サポートで改善されるところは大きいと思います。政府の動きを待っていては、ダメだと。
Posted by モト塾講師 at 2009年10月23日 09:57
親のせいではないし、もちろん学校のせいでもない

某県の調査では、すでに子供の6%が何らかの知的障害を抱えている。

余りにも馬鹿な子供の食生活、睡眠時間などのライフスタイルを調べてみると良い。
脳の神経伝達そのものが化学的に阻害され、ただでも馬鹿だったものが更に馬鹿になるように肉体がおかしくなっている。

彼らに必要なのは学校ではなく、隔離病棟である。
あらゆる現代文化から切り離し、朝起きて夜寝る。三食食べる。手足を動かす。裸足で歩く。
そういうところから治さないとどうにもならない。

精子の奇形の割合もしらべたら良い。
実はおおざっぱな学力と相関関係がある。

栄養心理学は日本ではマイナーだが、学ぶことが多い。
Posted by 去年まで高校生の親 at 2009年10月21日 00:44
高校中退とは関係ありませんが地元の公民館の習字展で現在の小学生の名前の外国人のような名前たらないです。驚愕しますよ。学習障害は親の生活環境に依存しているので、先天的ならともかく子供の教育より親の再教育の方がいいと思いますけどね。昔の子供教育環境は下手に外国の教育に染まっていなかったので子供同士の上下関係と近所の相互監視がよく働いてました。子供の数も違いますしね。核家族のおかげで怖い人がいなくなり誰も注意することができない社会になっていることも原因だと思います。誰も注意しないので修正がきかないんですね。
Posted by 中退 at 2009年10月15日 00:41

>思い込みだね。
>
>>(たしかに再分配の仕組みがおかしくなってきているのは事実でしょうけれど)
>>もしそうだったら戦後日本の子たちはずっとバカなままのはずではないですか?
>
>この自分の発言の矛盾に気が付かないようでは……。

おおそうですね.すいません.

もっと端的に思う事をいえば,
「いくら貧乏だからって,(親が子供に教育を受けさせたいという意思)がわずかでもあれば
 いくらなんでも記事のようなバカにはならないじゃないか?」と.
逆に,こういう(障害とかではなくて)極端に学力が低い子たちは時代にかかわらず存在してるのではないか?と思ったのです.
再分配云々レベル以前に,もっと貧しい時代があったと思うのですが.
Posted by S.O. at 2009年10月11日 09:52
ちなみにWISCもWAISもノンバーバルなテストではないです。
Posted by まろ@補足 at 2009年10月09日 16:54
>sa100様

>wiscは一斉検査ではないので、児童1人の検査に、スタッフ2人と2〜3時間が必要です。

いらんですよ、そんなスタッフと時間。子供なら普通は60分から90分で、心理監督官が1人でできますよ。米国にはshortversionもあるらしい。

>毎年1回、全員のテストというのは非現実的だと思います。

転勤族の子供は(親によるが)学力形成が困難に陥りやすい。

とくに非正規で外国から出稼ぎにきている労働者の子供にはできればノンバーバルな知能検査が必要。

このごろは南米からの出稼ぎ労働者の学力の問題が目立つようになった。ああいう労働者はかなり頻繁に引っ越す人もいる。転校を繰り返す子供は災難だ。

WISCが問題が1種類しかないのは、日本では知能検査があまり一般的でないから。毎年、大量の子供に受験させるようにすれば問題の種類も増えますよ。

国が力を入れて、落ちこぼれを出さないようにしようと思えば、知能テストを定期的に行うぐらいしかスクリーニングの方法がない。
知能テストはWISC以外にもいろいろあるので、集団式のものでいいから、定期的にやったほうがいいと思われる。

Posted by まろ at 2009年10月09日 16:49
>そんな軽度の知的障害者は、適切な対応も取られず社会の底辺に生き
結局は刑務所に集まってきてしまうそうです。

元国会議員の堀の中の日記では、知的障害者が沢山いるそうです。
「累犯障害者」より
Posted by 朝 at 2009年10月09日 10:49
>まろ

wiscは一斉検査ではないので、児童1人の検査に、スタッフ2人と2〜3時間が必要です。毎年1回、全員のテストというのは非現実的だと思います。

また、学力をはかるものではないので、何度検査しても、検査結果が大きく変わるものではありません。発達の偏りは、努力によって是正されることは少ないです。(補う手段なら身につけられます。)

問題の内容が1種類しかないので、毎年実施していたら問題に慣れてしまい、正確な結果がでません。
Posted by sa100 at 2009年10月09日 06:20
はじめまして。勝間和代『目立つ力』小学館新書を読んで訪問しました。

このような生徒はこれからますます増えると思います。今年の神奈川県の教員採用試験の結果が以下です。http://www.pref.kanagawa.jp/siken/kyosyokuin/21bjokyo.html

特に小学校は1次と2次をあわせて2倍弱となっています。教員の力量不足もこの問題の要因の一つであることは否めないでしょう。特にベテラン・若手問わずに学級崩壊が顕著になっているようです。

小学校段階で生活習慣はもとより基礎学力を身につけさせることが困難になって、それが積み重なり結局高校で中退に追い込まれるのです。
Posted by k2 at 2009年10月08日 19:44
全国共通学力テストは止めにする。

小学生時代から、年に1度、全国共通「知能テスト(WISC-掘法廚鮗損椶靴

健常以下の子供(IQ70以下)はいちど特別支援教育に回す・・ほうが

その子のためになると思うね
Posted by まろ at 2009年10月08日 11:40
どうも、こういう話になると、話を仏教、宗教に結び付けてしまって申し訳ないのですが、こういう、学生さんたちには、文部科学省が特別指導要領を設けるようにしたほうがよいのではないでしょうか。

たとえば、教育内容は、基本的に身の回りの生活能力と衛生観念に関する教育と、挨拶など基本的な礼儀とマナーを中心にして、あとは、中村元訳なり、友松円諦訳なりの「法句経(ダンマパダ・真理の言葉)」でも、何度も繰り返し唱えさせて、1つでも多くの章句を暗記暗唱できるようにさせるとか。心は素直な学生さんたちばかりだと思うので、お経の短い文句に精神を集中させて反復させれば、よく覚えて、生活の心得にしてくれるような気もするのですが。

キリスト教系の学校なら、「ヨハネの福音書」を用いてもよいと思います。

こういう教育に変えたからといって、学生さんたちが社会的弱者である運命から解放されるわけではありませんが、多少は、当人たちの心に光が射すような気はするのです。

どうも、原始仏教教団では、釈尊も、釈尊の直弟子たちも、インドの下層階級の頭の弱い人たちに、辛抱強く、短いお経の文句を繰り返し繰り返し教え、復唱させて、啓蒙してらしたそうなのです。
Posted by enneagram at 2009年10月08日 07:14
問題は、
類友で、
「同等の学力」
「同等の非常識」
「同等の無力さ」
「同等の職業」
「同等の価値観」
「同等の不気味」
にステイするしか方法がなくなってしまうことです。

辻ちゃん(加護ちゃん?どっちだっけ、バカなのは)の会話とかテレビで見てて思いました。

自分の言っていることの
「不気味さ」に、まったく気づいてないのです。

Posted by higekuma3 at 2009年10月08日 05:09
他のコメにもありますが、非常識な程の低学力な生徒には
軽度の知的障害が多く含まれている事を留意すべきでしょう。

日本の知的障害者の割合が他の先進国に比べて著しく低いといいます。
これは、軽度の知的障害を『バカ』とくくって『障害』とみなしていないからです。
親族もあえて障害者と認定して欲しくない風潮もあります。

そんな軽度の知的障害者は、適切な対応も取られず社会の底辺に生き
結局は刑務所に集まってきてしまうそうです。

晩婚化・高齢出産化によって遺伝的障害は今後も増えていくはずです。
ADHDなどの発達障害も含めて遺伝的な病気である事を周知しなければなりません。

親の教育の問題と、障害の問題を混同してしまっては話がおかしくなります。
異常に学力の低い生徒は、障害を前提とした対応をするべきで、
健常者と同じような対応をしては何の解決にもなりません。
Posted by kato at 2009年10月08日 01:07
軽い知的障害を持った生徒に対する特別授業みたいものはあった方がいいかもしれませんね(養護学級に入れない親が多いので)
Posted by hiiragi at 2009年10月08日 00:53
こんな酷い状況とは信じられません。
これでも、その子の親は
「勉強なんかできたってねぇ」とか言ってたりして。
Posted by くま at 2009年10月07日 23:17
小学校一年から学力別クラスを導入。
授業の邪魔をする人・授業を受ける木のない人は追い出す権利を教師に与える。
これでかなり改善可能かと。

授業中に立ち歩くとか普通らしいですね。自分が子供の頃は考えられなかったです。
教師には純粋に授業をさせて上げましょう。生活指導や、立ち歩く子供をイスに座らせて前を向かせるところまで教師に任せるのは無理です。
一般企業のように分業すべきです。営業と警備と総務を兼務できるようなスーパーマンは100人に1人も居ません。
Posted by ny at 2009年10月07日 20:23
>q

本も読まずに批判する馬鹿。
Posted by ?? at 2009年10月07日 19:41
パチンコ屋の駐車場で死んでいたかもしれない人生だったのが、
生きているんだから、むしろ幸運なのでは・・・。

と考えるのは不謹慎ですよね。
Posted by saru at 2009年10月07日 18:12
一応、今でも就学援助という制度はあります。
また、こども手当が支給されれば、公立小中学校に通う経費はそれでまかなえるでしょう。
Posted by zzz at 2009年10月07日 18:05
例として挙げられているのもを見ると、どう考えても、
高等教育の問題ではなくて、初等教育の問題だとしか
思えません。
むしろこういう状況の生徒でも高校進学できるほど
豊かであると言えます。

>S.O.
>もしそうだったら戦後日本の子たちはずっとバカなままのはずではないですか?

これは酷すぎます。
例えば昭和10年には中学校への進学率は18.5%に過ぎず、
大半の人間は義務教育以上の教育を受けることはありませんでした。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpad196401/hpad196401_2_007.html

戦前こそ、貧困のせいで高等教育を受けられず、一生
日本語以外の外国語を理解することも、方程式に触れることも
なくすごす人間が大半だったわけで、まさか戦後の高卒の
平均より戦前の小卒の方がより良い教育を受けたと思ってますか?
Posted by another S.O. at 2009年10月07日 17:54
甥っ子の勉強の面倒を見てるけど、字がきたないのは自分もそうだったからいいとしても、字が“つたない”のはいかんともしがたい。
ほかの字の“うまい”子の字を見てあんな字を書きたいとは思わないのか?って聞いたら、ほかの子もそんな“つたない”字なんだと。
自由だのと個性の尊重だのと絵空事をホザいている間に、子供の知への基本的な姿勢すらスポイルされている。
Posted by t_f at 2009年10月07日 14:10
小学校に通って教室で椅子に座ってちゃんと授業を受ける、という程度のしつけが出来ていれば解決する話です。なぜカネの問題になるのですか。数字の読み方ぐらい親が教えればいい。

親は子供に期待していないのではなく、勝手に育ってくれることを期待しているんです。子供に甘えているんですよ。親が子供を育てる義務を負っているのに、子供には育つ義務があるという風に責任転嫁しているんです。そういう責任転嫁のしつけだけはされているから、子供たちは親を恨まないし社会も恨まない。自己責任だと思わされている。

こういう子たちの親はいわゆるバブル世代で、集団としては大人になってから時代に甘やかされて駄目になったグループです。モンスターペアレントなどもこの世代からですし、権利意識ばかり強く義務感や責任感がどうかしてる。親の人格に問題があるのに、それを社会のせいにしたりするので、ちゃんとした批判が行かない。

親同士で許し合っているからこうなるんです。同世代の親をもっと痛烈に批判すべきです。被害者である子供たちが可哀相過ぎます。この子たちが親を恨んでいたら何と言うんですか。それはいけないことだと言うんでしょう?そうやって本当の罪人がいつまでも保護され、社会に責任をなすりつけ、被害者は真犯人を殴りつけることも許されない。こういう子たちには親を半殺しにする権利があります。
Posted by やぎ at 2009年10月07日 12:39
これ、たぶん知的障害児がかなり含まれてると思いますよ。
うちの軽度知的障害の兄弟の中高生時代と大体同じくらいの知的レベルですね。
実際に接したことが無く人生を過ごしてきた場合、障害の可能性に思い当たらないんでしょうねえ。この著者もそのクチな気がしますね。
Posted by q at 2009年10月07日 12:36
>親が馬鹿

そりゃ「高度経済成長で豊かな時代に増殖した」んでしょ。
豊かな時代には、特に何も考えなくても、世間に身をゆだねてさえいれば生きていけるからね。
そういう連中が何も考えずに、適当にセックスして子供を作ったり、見栄で郊外に一軒家を買って、一人前のフリをしていただけのこと。
基本的に、温暖で食料や自然が豊かな地域の文明が発達しなくて、寒かったり自然が厳しい地域の方が文明が発達しやすいのと同じ。
Posted by ta at 2009年10月07日 11:56
これはやはり、「親がバカ」の一言につきるでしょう。
日本の義務教育制度では、教育を受けさせる義務を負っている(押し付けられている)のは「社会(国)」ではなく「親」ですから。
学力(学校のお勉強)以前に、生きていくための知恵や尊厳を持たない親が問題。
子供の貧困を作り出している心と頭の貧しい親が、いつから、なぜ増殖したのかを知りたいものです。
Posted by 親が馬鹿 at 2009年10月07日 11:32
>こういった生徒は、本来「出来るようになるまで」面倒を見るべきであろう。

これ、本気で言ってるんですか?
「特別支援学校」って知ってます?
Posted by か at 2009年10月07日 10:52
一応、地方の県下1の進学高校でしたが、大雑把に言ってクラスの20%程度は、
授業について行けなかったと見ております。
それほど、高校の授業のレベルは高かったと記憶しており、普通レベルと見られている高校生が、
授業料無償化の恩恵を受けて、問題が軽減されるとは思っていない。

勉強もスポーツと同じで、ある程度は素質・才能というような要素があるのではないか、
と思っており、努力がそのまま成績に直結しないとか。

民主の政策が、高校生や国の財政とかに、思わぬ負担や副作用を起こして、
失敗するのではないかと危惧している。

大学と高校のレベル差は、将棋で言えばプロとアマの差以上のギャップがあり、
大学全入時代は本当にいいことなのか、大いに疑問。
金の問題ではないと思うが。

本の目次から受ける印象に対しての、書き込み。
Posted by 高校実質無償化 at 2009年10月07日 10:27
簡単だが、難しい対処法が一つあります。

削られ続けていた教育費に予算をまわしましょう。

やっぱり、お金がないと教育もできないですからね。
Posted by yang at 2009年10月07日 09:28
私は中学は2年の途中から登校拒否、高校中退という過去がありますが、単純作業のバイトなどでも最低限の学力は必要なのだな、ということは身をもって経験しています。小飼さんの言う通り、本に出てくるような子達が親になったとき、どうなるのか想像がつきます。私はその後、運良く大検に合格し、短大を卒業して専門職に就くことができましたが。
Posted by 通行人 at 2009年10月07日 07:39
基本的な、マナーを知らない高校生が、多すぎる。電車の、乗り方とか。これも、学力+親が悪いのでは?
Posted by ランド at 2009年10月07日 02:42
>では〈55の次はいくつ?」と聞くと、一〇%の生徒はできない
これは知的障害である人がそう見なされない場合が多いんでかな。
(親がそうであることを認めない、というのも事例もあるらしいですが・・・。)
障害のない高校生で数が数えられないというのは全く以って想像できないことだなぁ。
先生も本人も大変な事態ですね。

×〈55の次はいくつ?」
○「55の次はいくつ?」
Posted by rin at 2009年10月07日 01:49
貧困と学力低下、様々な要因はあれど、社会全体で問題を共有していないのが解決を遅らせている。
日経新聞や文藝春秋に出てくるような昔のエリートやらエスタブリッシュメントがこういうところにもっとフォーカス当てたりカネを出さないと事態は悪くなるばかり。
早稲田や慶應も首都圏にばかり目を向けてバカなカネの使い方するのではなく、地方にもっと学校作れ。卒業生の何パーセントはその地方に必ずデカイ恩返しをするぞ。
Posted by 俗人 at 2009年10月07日 01:48
唯一ついえるのは、そういう子供たちに必要なケアが行き届いていないということでしょう。
確かに数すらろくに数えられない、それどころか基本的な生活習慣が身に付いていないという子供もいるようです。
これは単純に教育の問題というより、例えばごく軽度な知的障碍や適応障碍の子供がその事実を見過ごされて普通学校の最底辺を形成している可能性もありますね。
とはいえ、たとえそういう可能性があったとしても、弾さんが仰るとおり、
「こういった生徒は、本来「出来るようになるまで」面倒を見るべきであろう。」
という形が取られていれば、この子ができないのは貧困や家庭環境が原因なのか、それとも先天的に何らかの問題を抱えているのかということは判断できるはずなので、結局のところ必要なケアがされていないということなのです。

良く、教師の過労の話も聞きますけれども、だったら勉強を教える教師とは別にライフサポートスタッフを用意すれば良いだけなのですけどね。
こういうところに予算を投入するのは決して無駄ではないわけですから。
Posted by WATERMAN at 2009年10月07日 01:25
>S.O.
思い込みだね。

>(たしかに再分配の仕組みがおかしくなってきているのは事実でしょうけれど)
>もしそうだったら戦後日本の子たちはずっとバカなままのはずではないですか?

この自分の発言の矛盾に気が付かないようでは……。
Posted by BUYOBUYO at 2009年10月07日 01:13
小飼さんが極めて優秀な人材なのは疑いようはないのですが、
小飼さんが好きな事だけやって暮らせるだけのまとまった
大金は単にITバブルによってもたらされた事は残念でならないですね。
ライブドアに関わらないで自分で会社を立ち上げて活躍してもらいたかったですね個人的には。
会社ごっこの取り込み詐欺みたいな会社に(小飼さんの友人のE・Dサンとかw、あのタイプの人間は卑下する存在として欲しいですね小飼さんの差別や戦争に関する記述を読む限り)ITバブルマネーが流れてgooleの様なグローバル企業が何一つ育たなかったのは日本の市場、投資家の未熟さ故の事ですかね。


Posted by @ at 2009年10月07日 01:09
>S.O.
ヒント:答えはひとつとは限らない。
Posted by あ at 2009年10月07日 00:52
ちょっとショッキングすぎますが,現実なんでしょうか…

ただ,気になったのはここです.
>これをみると、十八カ国中、日本は唯一、再分配後所得の貧困率のほうが、
>再分配前所得の貧困率より高いことがわかる。つまり、社会保障制度や税制度によって、
>日本の子どもの貧困率は悪化しているのだ!

でも,こういう子たちがこうなったのは『貧困』が原因でしょうか?
微妙な論理のすりかえのような気がします.
(たしかに再分配の仕組みがおかしくなってきているのは事実でしょうけれど)

もしそうだったら戦後日本の子たちはずっとバカなままのはずではないですか?
こういう子の親にかぎって,
「ケータイやクルマに金はかけるけど、子供はほったらかしなんじゃないの?」と
思ったりするのは単なる思い込みでしょうか?

Posted by S.O. at 2009年10月06日 23:55