2009年10月13日 18:30 [Edit]

一円の壁 - 書評 - 週末起業サバイバル

出版社、著者の双方より献本御礼。

さすが「週末起業」という言葉の生みの親だけあって、同じ「週末起業家」の目から見ても使えるノウハウが多い。やや「ガチすぎる」、あるいは「こうなるともはや週末起業ではなくただの起業ではないか」と感じるところもあったが、ものを売るというのはこれくらいやってなんぼというのもまた実感なのだ。

週末に限らず、起業を考えている人は目を通しておくべきだろう。


本書「週末起業サバイバル」は、「週末起業」、「週末起業チュートリアル」に続く、「週末起業」三冊目。内容的には、前二書をあわせたような感じとなっている。

目次 - mailにて
はじめに
第1章 雇われる生き方がリスクになった
現実になった厳しい予測 / クビを切られるのは誰か? / 正社員も安泰ではない / 国への負担も増えるばかり / 企業・国には期待すべきでない / フリーエージェントという生き方 / 自信をもて / 今の仕事にやりがいはありますか? / 自力で稼ぐには? / まずは会社にいながらやってみろ / 転ばぬ先のリスクヘッジ
第2章 週末起業のまばゆい魅力
副業とは何だろうか / 最近の週末起業のトレンド / 週末起業の魅力とは / 収入はあるほうがよい / デメリットもある / 週末起業を始める上で注意するべき点
第3章 安く、早く、確実に稼ぐ
成功する週末起業とは? / 自分のアイデアをビジネスにしたJさん(50代・男性) / やりたいことで食べていくことに成功したKさん(30代・女性) / 趣味をお金に換えたSさん(S代・男性) / 資格を活かして年商1300万円(40代・男性) / 飲食店の経営者になったOさん(40代・男性) / ネットオークションをオンラインショップに発展させる(40代・男性) / ネット副業で最初の一歩を踏み出す
第4章 ネットをうまく利用しよう
週末起業にまつわる疑問㈰ 週末起業は週末だけでいいの? / 週末起業にまつわる疑問1 本当にお金をかけないのか? / 週末起業にまつわる疑問2 やっぱり会社は辞めないのか? / 週末起業にまつわる疑問3 「好きなこと」がおすすめか? / 週末起業にまつわる疑問4「できること」でやるべきか? / 週末起業にまつわる疑問5 時流に乗ることは必要か? / 週末起業にまつわる疑問6 アルバイトじゃダメなのか? / ツールの充実でハードルが下がった / 情報発信手段 / インターネットを味方につけよう
第5章 めざせ月商50万円!
4割が悩む「ネタがない!」の事情 / 分野を絞る / 起業ネタを見つける / 最悪なのは「エア起業」 / 3万円の壁 / その楽しさがアダになる / サービスの利用者に甘んじていないか / サービスの提供者になるには? / セミナー・リアルの勉強会の開催 / オフ会を開く / 自分の空きスペースを商品化する / 仕入れに挑戦する / いちばん手強い「1円の壁」 / 会員の3割以上が、週末起業家! / 「月商10万円の壁」を突破する! / 広告宣伝でビジネスを育てる / 人脈に対する投資 / 「月商50万円の壁」突破法 / 虎の子を人に払えるか? / 場所に対する投資が時間効率を高める! / 「月商50万円」が限界か? / 「月商50万円」を超えて、なお伸ばすには / 独立の壁、そして独立してからの壁 / 先輩に訊く / 独立成功のポイント / どうしてもネタがないなら
第6章 トラブル回避のための法律講座
税金リテラシーを高めよ / 開業届を出す必要はあるか? / さもしい? 無税の人 / サラリーマン法人のすすめ / 独立する人が「ダメもと」でやる作戦 / 時代おくれの「法人4兄弟」 / 気になる本業との関係 / 就業規則の法的妥当性 / 非正社員は、副業しやすい / 許可を得て回避する / 会社に黙ってやる / ばれてしまった時の対処 / 同僚への後ろめたさ / 良い面、悪い面がある

本書の中で最も重要なのは、なんといっても「一円の壁」だろう。

P. 141
それでも3万円を稼いでいる方は自信をもってください。実は、一番大きな壁が「一円の壁」だからです。アンケートでも、フォーラム会員のうち58%、半分以上の方がまだ1円も稼いでいないと答えています。

そう。0と1の違いは、1と3万より大きいのだ。

実際、人様からお金を頂くというのは、端から見ているよりずっと大変なことである。皮肉なことに、「お金がない」と言っている人ほど、人がいかにお金を払わないかを知らないというのが私の体感であるが、本書はそれを裏付けた形となっている。「最悪なのは「エア起業」」とも。

週末起業の一番の効用は、このことを肌で知ることではないか。

週末起業者は、嫌でも「裸の自分」の実力を知ることになる。会社の実力を自分の実力と勘違いすることはありえない。その意味で週末起業は本業にもプラスである。公務員にこそやって欲しいぐらいだ。

とはいえ、本書の「めざせ月商50万円」ともなると、これはもはや週末起業の段階を超え、本業の段階と言えるだろう。そこまで行ったら本当の起業と呼んでもさしつかえないし、実際そこまで行くと本業をやめる人も増え始める。が、それくらい目指してやっと月3万というのが週末起業の実体でもあることを本書は隠さない。三万を目指してゼロ円、五〇万を目指して三万円というのが、「相場」なのだ。

まずは、自分の相場を知ろう。

週末起業すれば、いやでもそれがわかるのは確かである。

Dan the Entrepreneur


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 ご存知、藤井孝一さんの最新作。「収入複線化マニュアル」に続く、副業ものですが、藤井さんの真骨頂とも言えるテーマなだけに、異様な説得力を持った一冊となっています。 「週末起業」が発売されたのが2003年。 現在、手元にある某クラスマガジン用に監修したビジネス書
”自称” ベストセラー作家【水野俊哉の日記】at 2009年10月14日 17:13
この記事へのコメント
私は、お金を生み出す仕組みがつくれないから起業に踏み切れずにいる者です。
起業=会社をつくることと考えています。志だけで生きていけると思っております。
Posted by mituhata at 2009年10月13日 21:25
私も、アフィリエーターに再起をかけたい精神疾患患者ですが、正直、そんなに自分に期待していません。

恥ずかしながら現状を白状すると、いま、チラシ配りの請負をしていますが、チラシ配りで月収1万円の壁を突破したことがありません。

まあ、そんなところが今の自分の裸の実力なのでしょう。

いまのところ、極東ブログやこのブログのコメンテーターをやっていますから、私のコメントにも評論をして、「話し相手」になってくださるコメンテーターの方々もいらしてくださいますが、自分でブログを開設したら、だれも見に来てくれないだろうし、コメントもトラックバックもまず入らないのは目に見えています。

でも、お寺で線香や灯明を立てることや、神社でお賽銭入れて柏手打つだけでも、その人がそういう行為をしなければ起こりようがなかった、新しい何かをこの世に何かしらもたらしていると考えて生きているものなので、成否をあまり気にせず「ネットビジネス」に取り組みたいと思っています。

斉藤一人社長や本田健氏みたいに、彼らの基準での大きな所得と資産に結びつかないことは社会的に無意味であるかのように騒いでいる人たちこそ、ある種の偏狭で偏執狂的な狂人たちの枠にくくれるのではないでしょうか。私はそう思っています。
Posted by enneagram at 2009年10月14日 09:24