2009年11月21日 20:30 [Edit]

折り紙の新境地 - #書評_ - ふしぎな 球体・立体折り紙

先日届いた一冊。

すごい。

言葉にできない。

これが、折り紙だなんて。


本書「ふしぎな 球体・立体折り紙」は、折り紙の天才、三谷純が折り上げた新境地。「切り開いた」のではない。それでは折り紙ではなくなってしまう。

そう。本書に登場する立体には、折り目はあっても切れ目はないのである。

まずは、これを見て欲しい。

これ、全部折って作っているのである。切れ目は一切ない。種も仕掛けもない。種も仕掛けもないのは、本書にきちんと展開図が出てくるのでわかる。それも単なる図というのではなく、きちんと自分で折って確認できるよう、型紙形式になっている。

それを見てもなお、信じられない思いがする。

著者が天才であることを確認するのに、本書は必要ない。これを一目見ればいい。

oripa34

である。このソフト、なんと展開図を与えると人に代わって折ってくれるのである。さすがに紙を折ってくれるわけではないが(それが出来たらネ申!)、折る前にどうなるかわかるというのがすごい。

これだけでも凄いのに、今度は曲線折り紙である。

出るのはためいきばかり。

折り紙は、まさに手で行う数学である。そうであることは以前紹介した「多面体の折紙」でも明らかだが、多面体の折り紙の方は、「折り出す」のは大変でも、一度展開図を得てしまえばそれほど難しくない。正十二面体の五角形が比較的大変であるが、不器用な私でも折ることができた。

しかし本書のそれは、実に難しい。そもそも曲線というのは折って作るものではないではないか。著者は折り目をあらかじめインク切れのボールペンなどでなぞっておけと言っているが、本書の型紙にそれをやるのは気が引ける。もう一冊買えというメッセージかこれは:)

天才って、いるもんだなあ。

Dan the Brain-folded


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この記事へのコメント
たまたま昨日折り紙教室のお手伝いをしてきました

普通じゃない折り紙の奥深さにのめり込んでしまいました
紙も色んな種類があるんですね


弾さんがこういう本も紹介するとは思ってなかったので
とても新鮮に思えました
Posted by みっち at 2009年11月22日 01:48
「意外さ」が「美しさ」を引き立てますね。
Posted by 浦川 真一 at 2009年11月22日 07:56
青少年の数学力を向上させるためには、囲碁をもっと普及させるとよいと申しておりましたが、折り紙の効果はそんなものじゃなさそうですね。

なんていっても、立体なのがすごい。
Posted by enneagram at 2009年11月22日 09:41
3〜4年前だったでしょうか。折り紙の幾何学というものを知って、コレすげぇマジすげぇ、と周りに言ったら誰にも相手にされず…

天才って、いるもんだなあ。の一文で、何だかほっとしました。
Posted by nya at 2009年11月22日 10:19
幾何学よりの折り紙に興味を持たれたなら、こちらもどうぞ

http://fine.ap.teacup.com/foldings/
http://www.origami.gr.jp/
Posted by yuu at 2009年11月27日 13:17