2011年05月06日 22:30 [Edit]
News - なぜ浜岡?
これなのだけど…
浜岡原発:全面停止へ 政府が異例の要請 - 毎日jp(毎日新聞)菅直人首相は6日夜、首相官邸で緊急記者会見を行い、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)について、現在稼働中の4、5号機を含むすべての原子炉の運転停止を中部電力に要請したことを明らかにした。
しばらく考えてでた結論は、「安全のため」。
ただし、政治の。
1. 止めても安全度はすぐには上がらない
まず、現在の商用炉に共通の脆弱性に関して。
我々素人が福島第一原発で学んだ最大の教訓が、これ。原発は、止めても「止まらず」、「止めたら」事故になる。福島第一原発の事故は、臨界停止後だった。1号炉から3号炉までは、臨界は停止しても余熱を捨てる機構が停止して、その結果過熱。
「それは停止直後だから。冷間停止まですればずっと安全」という意見は一理ある。が、4号炉は冷間停止どころか燃料棒が空の状態だったのに、建屋を同じくする使用済み燃料棒プールの冷却が止まって水素爆発したことを鑑みれば、結局のところ、現在浜岡4・5号炉で燃えている核燃料を全て取り出して津波の手の届かないところに移動するまで安全宣言は出せないはずだ。
2. 浜岡4・5号は福島第一1-4号炉の違い
次に、炉ごとの違いに関して。
同じ福島第一原発でも、比較的新しい5号炉と6号炉は無事だった。福島第二原発も。浜岡4・5号も比較的新しい炉で、特に5号はABWRという最新型。同形の柏崎刈羽6・7号は中越地震の時に止まったが、2年5ヶ月かけて再稼働にこぎつけている。同じような災害で同じような事故が起きるか、かなり疑問ではある。
3. 地震予知など役に立ったためしがない
それでもまだ原発は人が設計したものである以上、「こうすればこうなる」はわかりやすい。地震はそうはいかない。我々が知っているのはせいぜい「どこで起こりやすいか」程度であって、「いつ起こる」まではわからない。なのに
具体的には文部科学省の地震調査研究推進本部が「30年以内にマグニチュード8程度の東海地震が発生する可能性は87%」との分析をしていることを挙げ
というのは一体なんなのだ。もしこれが真に受けてもよいのであれば、なぜ誰も東北地震を警告していなかったのだ?「東海地震」のかけ声ばかりで阪神大震災も中越地震もスルーしてきた地震調査研究推進本部というのは、失礼ながら、原子力安全・保安院以上に役に立たない組織に見える。
要するに、科学技術的な見地からは、「なぜ浜岡」かはまるで理解できないというわけだ。
では、政治的・経済的な見地ではどうか?
1. 浜岡なら止めてもしのげる
EURO SELLERの悠遊通信 電力会社9社の原発依存度も指摘しているとおり、原発依存度は関電は5割を超え、震災前の東電も3割を超えているのに対し、中電は1割強。これなら電力確保は問題なさそうだ。営業的には大問題ではあるけれど。
浜岡原子力発電所 - Wikipedia中部電力は業界平均と比較し、原子力発電の比率が低位で推移しており、火力発電にて年間発電電力量の7割以上を賄わなければならず、業績の不安定要素として重くのしかかっており、2000年代後半の原油価格高騰の影響を受け2008年7月、29年振りの赤字に転落した
「浜岡止めても電気は止まらない」、もうこの一点だけでも、「止めるなら浜岡」となるのはなるほどではある。止めなければいけないから止めるのではなく、止めやす(い|そう)から止めるというわけだ。
404 Blog Not Found:原発萌えな私ですら、原発はオワコンと言わざるを得ない理由で述べたように、私自身は原発を徐々に廃止して行くのは賛成だしそれは充分可能だと考えている。しかしこういう形をとるのが望ましいとはとても思えない。少なくとも…
浜岡原発:全面停止へ 政府が異例の要請 - 毎日jp(毎日新聞)浜岡原発が停止した場合の中部電力管内の電力需給について、首相は「バランスに大きな支障が生じないよう政府としても最大限の対策を講じる」と説明。「電力不足のリスクは地域住民をはじめとする全国民がより一層、省電力、省エネルギーの工夫をしていただくことで必ず乗り越えていけると確信している。協力をお願いします」と呼び掛けた。
その「最大限の対策」の具体的な内容を提示すべきではないのか。「浜岡止めろ」というのが具体的な要請である以上、対価もまた具体的でなければ要請された側も困惑するばかりのはずだ。
Dan the Taxpayer
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http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20110503/CK2011050302000140.html
前段について少々。
どうせ停めても安全性は大して上がらない・・・とはいえ一基で事故発生すれば当然他の炉の安全確保にも大きな支障が生じるので、「最大限の対策」などまだ具体的に決まっていなくても(たぶんそうでしょう)、5号機とそれに隣接する炉をすべて停めてくれとお願いするのは科学的にも妥当だと考えます。
更に言えば、5号機は2009年の駿河湾地震で想定を超えて異常に揺れ、地盤沈下しました。
小規模地震でさえ想定限界に近い揺れを観測し、本番の東海大地震には耐えられないという予測が出て、運転再開が今年にまでずれ込んだのです。4号機は早々に運転再開したのに、です。5号機は炉は新しくても地盤が異常なのです。
また、東北地震が予測できなかったからといって、東海地震の予測も外れるだろうというのは狼少年の話のようで、それこそ非科学的です。ここ十年で日本中、あらゆる所で大地震が起きているというのに、最も危ないと言われている東海だけまだ大地震が起きていない・・・だから今度こそ、という方が少しは「科学的」なのでは?
元GE技術者・菊地洋一さん講演「命はほんとうに輝いている」 http://t.co/RUb71IB
停止は、色んな理由があると思います。
ようやく政府が重い腰を上げたのではないでしょうか?
枝野さんの爆弾発言とか、調べれば調べるほど危ない現状とか。
原発は止めても冷却のためのコストがかかるので、
リスクが大きく変わらないなら電気生まない分損という考え方は有りです。
ただ、浜松ともんじゅは、1%でもリスク減るなら止めといた方が無難でしょうね。
間違いなく。ヤバいですよ。
ざまあみやがれい!
: 枝野長官の爆弾発言「浜岡原発とめても止めなくても危険」は、住民は逃げるしかないと示唆する。 http://bit.ly/id4248
>同じ福島第一原発でも、比較的新しい5号炉と6号炉は無事だった。
でもこれ、弾さんらしくないなあ。5・6や第二は「新しいから・ABWRだから」無事だったのではないんですよね。1〜4との違いは全交流電源喪失かそうじゃないかでしょ? 古かろうが新しかろうが、1次系ギロチン破断などの別事象はまたおくとして、電源さえ生きていれば冷却は出来る。
鉄塔倒壊、DGも全部やられてしまった上に電源車のコネクタが、とまさに3重のバリアをいとも簡単に突破。これがもしも5・6及び第二、女川でも同じ事象が起きていれば同時多発的にやられていた可能性ありということでしょうね。某銀行のオンラインなんてなんと7重のバックアップでデータを守っていますよ。
浜岡原子力発電所の1号機と2号機は、耐震強度がないために廃炉と決まったのですが、1号機と2号機の燃料貯蔵プールにはまだ燃料が大量に保管されています。休止中の3号機も同様です。
電力供給が途絶えると、福島第一原発4号機の爆発のようなこと(それ以上?)がおきる可能性があります。
「2. 浜岡4・5号は福島第一1-4号炉の違い」に関して
浜岡原発が震源地真上ということは、地震の初期微動を感知して制御棒を入れる緊急停止ができないうちに、本震を食らうことになります。これは震源地と離れていたために初期微動を感知して緊急停止ができた福島第一原発と決定的に違うことです。
「炉の違いなどは関係ないほど危険な場所に立地している」ということになります。
(5号機は地盤が悪いとの指摘もコメントにありますし。)
「なぜ誰も東北地震を警告していなかったのだ?」と書いていらっしゃいますが、地震調査研究推進本部では、以前から30年以内の宮城県沖地震の発生確率は99%と予測していました。
99%という予測を他の場所にはしていないのですから、日本で一番地震が起きる場所だと警告していたのです。
※海溝型地震の長期評価の概要(算定基準日 平成23年1月1日)
http://www.jishin.go.jp/main/choukihyoka/kaikou.htm
そのため、宮城県は宮城県沖地震対策をしていました。
※宮城県沖地震と県の地震対策(平成19年10月10日更新)
http://www.pref.miyagi.jp/jishin.htm
地震を予測していても、県でM8クラスの対策をしていても、これだけの被害を出してしまうほどの巨大な地震だったということです。
ちなみに「その他の南関東のM7程度の地震」は30年以内に70%と予測されています。
「1. 浜岡なら止めてもしのげる」に関して
本当にその通りだと思います。
1.について
ご自分で答えを出してるじゃないですか(笑)地盤のよろしくない浜岡で直下型地震に襲われた場合、BWR型の欠点である制御棒挿入に失敗または炉自体を破壊する危険性がとても高い。この場合事故の規模は福島第一の比ではない。もちろん指摘のとおり完全に安全にはできないが、冷温停止状態にしておけばシビアアクシデントに至る確率は劇的に落とせる。水素リコンバイナーやパッシブ冷却装置を設置すればさらに安全にできる。危険だから何もしなくていいは暴論であり、今回の事故の原因そのものだ。
2.について
そりゃ福島第一5、6号機は4号機とともに定検中でしたから(笑)新しい炉型であるのと全く関係がない。
止まっていたほうが安全性が上がる実例を出していただいてありがとう。
http://kinkyu.nisa.go.jp/kinkyu/2011/03/-1446.html
確かに新しい炉はシビアアクシデントに至った場合の対応度が広いが、地震に関しては炉型が新しくとも設計想定を超えればそれ以上耐えられる保証はどこにもない。仮に対応できるとしてもシビアアクシデントは極めて重大な異常事態であり、どんな理由があろうとも決して至らせてはいけないのだ。想定される東海地震よりもはるかに規模の小さい静岡地震ですら浜岡5号機は設計想定を若干越え、持ちこたえたのは全くの幸運だった。
そもそも復旧が早かったのと炉の安全性は全く別の話であって、単に経済性の問題から出力の大きい最新炉から復旧を急いだだけの話だ。
3.について
その通り地震は予知できない。しかし東海地震は一定周期で起こる地震というところまでは完全に解明されている。つまり東海地震の場合予知できないからこそ起こると想定すべきなのだ。
一方、東北は普段から地震が頻発しており、「巨大」地震の予測は容易ではありません。
なので、当たらないから東海地震の予測は無意味という認識は、間違っています。