中村ゆきつぐのブログ

現場の声を国政へ

撤退戦 締め付ければ若者が逃げていくのは当たり前 自分が生まれ育ったところで死ぬということは、田舎ではとても贅沢?

本日のNHKスペシャル縮小ニッポンの衝撃。夕張を例にした撤退戦を紹介しながら、今後東京でも人口が減るシミュレーションを描いていました。

ある意味衝撃的な番組でした。水道、電気、医療などのインフラが常識ではなくなる時代がすでに田舎では現実となってきています。行政サービスができなくなる時代。あれだけ地方が統合したのに、その効果はわずかな延命でしかなかったのでしょうか。人口減少と高齢化・少子化を放置し続けてきた罰です。

このような状況、シミュレーションにあっても、まだ昔のような、いや年をとった今でももっといいサービスを行政に臨む人間たち。70、80で悠々自適なんて夢の世界になってきています。そして地方から自分たちの街を守りたいなら少ない金で自分たちで働けと住民組織を結成させられ権限を押し付けられます。行政のスリム化という丸投げです。

また人口が多い都会でも別の問題が出ます。20代、30代の年収がなんと200万の豊島区。それでは結婚できないし子供もできない。安い給料と劣悪な住居環境。それでもあの福岡よりマシという30代の話を聞くと、新たな仕事を作り続けないかぎりこの日本という国は滅びることは間違いなさそうです。労働力が足りないと移民政策を上げている政治家も多いですが、この状況どうにかできないのかな。 その意味では海外での投資を呼び込もうとする安倍さん頑張っていると思うのですが。

財政が厳しい各地方が夕張を手本にしたいと研修にきています。そこでわかったのは、行政の都合で全て決めること、住民の意見は聞かないという財政ありきの再建方法です。東京都職員ならもっと安定した生活ができるにに、わざわざ15万の月給で働いているあの夕張市長も仕方ないと思いますよ。医療だってごまかしいれないとあの政策はできなかったでしょうから。(夕張の病院を潰したら夕張は本当に健康になった? 高齢者の医療の制限)それでも政策空家などは非人道的?と言われてしまうでしょうね。

そして最後に出てきた中学校3年生の3割しか地元高校に残らないといった現実。そりゃ未来が見えない街に誰が残ります?彼らは未来を求めたい。今までの政策への大きなしっぺ返しです。そしてふるさと納税を使い、保育所を後回しにして高校教育にふるさと納税でお金をつける。綱渡りは続きます。

結果わかったこと。住民は最低限の生活をするためには地方によってはある程度、いやかなり我慢をしなければいけない。コミュニティーを維持する、自分が生まれ育ったところで死ぬということは、田舎ではとても贅沢なものになるのかもということです。そしてどこかで損きりしなければいけない。

それでもコミュニティーを維持し続けたいなら若者への未来の投資はやり続けなければいけない。そう彼らに合わせてあげなければコミュニティーの進歩はありません。

国を含めて自治体は経済を活性化し、金を集めてこなければいけません。自分の足を食っててもいつか死は免れません。武士は食わねど高楊枝をしながら、子供にはいい教育を与え、その教育を生かせる仕事場を作ってあげること。そういう状況に一所懸命向かわせない限り日本はジリ貧です。だからこそ少なくとも今あがき続けなければいけないのです。

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医療費無料の疾患と他の疾患 何の違いがあるの 国としての社会保障

前回の記事(長谷川さん、医学なめないで)で、私は透析患者の医療費無料は変えるべきと発言しています。今回様々な疾患の医療費について述べてみたいと思います。ちなみにDM腎不全の患者さんの態度が悪いことは確かによくありますが、全部の患者が治療していなかったかどうかは前回記事に書いた通りでわかりません。
実はすべての疾患で無料になるのは生活保護受給者。この間生活保護の男性、3割超がメタボ 女性も非受給者の3倍と挙げられていましたが、病気が原因で生活保護になる方も珍しくありません。そしてもちろん糖尿病から腎不全・透析の方もいます。この方達は生活保護、要するに最低限度の生活ができないということで無料になります。

そして長谷川さんで話題になった身体障害。こちらも障害の程度に応じて医療費が無料になります。この身体障害の認定を取ることが可能の疾患として透析が必要な腎不全というものがあるのです。それ以外にも障害の程度に応じて心臓疾患や神経疾患や運動疾患でも受けることが可能です。要するに生活をしていく上で障害があり、医療を補助すべきだという判断になります。ただ透析を受けている腎不全患者は、少なくとも今は仕事されている方が多数います。


また指定難病。以前特定疾患と言われていたもので、昨年数が一気に増えました。以前はほとんど医療費は無料でしたが、今は収入に応じて医療費が免除されています。これも難病、つまりなかなか治せない一生付き合っていく病だから、医療費を補助しようということです。

そしてあの高い薬が使われる肝炎。地方が支援し、収入が高い人でも最高月2万円の支払いでOKです。(薬代だけで月240万x3ヶ月)これは戦後のワクチン行政の影響ということで、このような施策が取られています。

それに比べて、MDS、白血病(小児は特定疾患で無料)、骨髄腫などの悪性新生物全般に医療費無料というのは存在しません。全て収入に応じて限度額が決められている高額療養制度で賄われています。

つまりどんなに医療費は高くても、1000万以上の収入がある人でも、10万/月までで医療費の払いは済むのです。そしてその差額は全て税金です。

悪性リンパ腫でのリツキサン治療、CMLのチロシンキナーゼ阻害剤を処方する際、骨髄腫の治療をする際、全ての患者さんに高額療養制度のパンフレットを渡します。そして実はこれは製薬会社が作成しています!医師が苦手な部分をサポートすると同時に、処方へのハードルを低くしています。

そして今でこそPNHという輸血が必要な疾患は指定難病に入りましたが、その薬の高さ(年間4000万)から医師が少し処方にひるんでいると(日常生活は問題ない患者)、製薬会社は処方の負担を減らすために患者さんに身体障害(頻回の輸血という理由)をとってもらうことはどうでしょうと指示されたことがありました。本当企業も必死です。

そう、日本では米国のように医療で破産してもなんとかなります。そのことを考えると、無料の医療費をつけることの意義はなんなのでしょう。欧米のようにある一定期間使用されるとそこからは無料にするという施策も以前書かせていただいた方法(医療費お薬代考察 1人から1000万とったら後は30%でどう?)として悪くありません。しかし企業は勘弁してと思うでしょう。それこそ儲けるためなら薬剤費を一気に55倍にする企業もいますので (一気に55倍も……値上げ相次ぐアメリカの薬価 問われるのは企業倫理だけか

結局、医療をどのように受けて、どのようにお金を払って、どのように予防して、どのように死を迎えるのか。そこにどのようなルールを設けて、どこまでなら許容するのか。医学の不確実性を考慮しながら、社会保障の必要性、公共性をどこまで認めながら民間に委託するのか。そういうことを決めた上でやっていかなくてはいけないのです。単純に自業自得だからとかでバッサリ切ってはいけません。 

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長谷川さん、医学なめないで

また長谷川さんが記事を書いています。(人工透析の現場と現実)今までの2つの記事に比べて理性的な部分が多く少しおとなしくはなっていますが、私が取り上げたfujiponさんの記事(長谷川豊さんの「自業自得の人工透析患者」論と「自分はつねにアリの側である」と信じられる人)を引用されてこのように発言されています。

>fujiponさん、あなた…現役の医師なんでしょ?ネットをカタカタ叩いてあんな古いデータ持ち出してないで、ちゃんと最新のデータで論じましょう。それくらい出来るでしょうが。
私のコラムを読んで胸糞悪くなってる暇があったらもうちょっと現場で人に話を聞きな。絶対に私と同じこと言うから。汗をかけ、汗を。

データが古い、私はしっかり取材している、ネットの情報ではなく自分で調べろという挑発です。 

前回、みんなの興味を引き、議題に乗せるためのわざと挑発的な記事として書かれているということ、手段として仕方ないなとやんわり書かせていただきましたが、(透析患者の医療費問題 わざと炎上させているんでしょうが、もっと他の人の意見も聞きましょう)今回のこの長谷川さんの記事に対して反論します。

まずこの文章。 

現場の医師に言わせれば、少なくとも彼らのほとんどは間違いなく「自分が悪い」ので透析になった患者です。
>医師の忠告を無視し、その後、何度も避けられる可能性がありながら、それでも改善せずに、最後の最後の行き着く先が
「人工透析」 
>「とは言え、もちろん、努力すれば残りの40%も透析じゃなくなったり、透析になるのが遅くなったりはできます
>「人口透析」を導入する所までいく人ってのは、糖尿になっても自覚がうすく、コンプライアンスが悪い人が最終的にいきつく場所だと言わざるを得ないのです」
>その半数以上が「本当に医師の言う通りの努力を怠らなければ」人工透析までいかなくて済むと感じている医師たちがほとんどだったのです。

現場の糖尿病の医師は一生懸命やっています。血糖を改善することで、長谷川さんが言っているしめじと呼ばれる合併症発症を一所懸命予防するよう信念をもって努力されています。

ただ現在糖尿病性腎症で透析を受けている方は、10年以上の糖尿病歴があります。その時代、インシュリン以外あまりいい薬がありませんでした。最近になり色々薬が出ていますが、その上でも糖尿病性腎症、つまり透析を確実に予防、改善できる治療法はまだ存在していません。学会の記事です。(糖尿病性腎症;CQ2参照)少し古いですけど、今の透析患者の糖尿病診療のレベルです。

つまり検診で糖尿病と指摘された際、もしその時蛋白尿があれば、腎症の進行を少し遅らせることができるかもしれないけど、医師の言う通りしっかり治療すれば悪くならないというはっきりした証拠のある治療は10年前にはなく、今も完全に予防する治療はまだありません。

このことを理解した上で

>「自業自得」とはっきり判断できるレベルの人工透析患者など、全額自己負担にせよ! 

という言葉。結局これが誰も判断できない。もちろん自業自得の患者はいますよ。でもね、一所懸命やってもダメな方は、薬があまりなかった10年以上前はいっぱいいたんですよ。

長谷川さんが取材された医師たちは立派な医師だと思います。ただね、高コレステロールの時と同じで、(医者、製薬会社がつくる病気)多分いいに違いないと信念持たれているとは思いますが、それは10年前の糖尿病治療では、厳密に治療しても20−30%だけ血管病変は減らすけど、腎不全への進行は変わらないとか否定されているんですよ。

私が何が言いたいか、「自業自得」とはっきり判断できるレベルの人工透析患者なんてそんな簡単に判断できないということ。そして個々の医師の意見はエビデンスとしてはレベル4!そんなに高くないし、間違っていることも多い。糖尿病専門医でない私でも知っていること。医学をなめてはいけません。

ただ私は身体障害者問題については長谷川さんと意見は共通で、医療費は払うべきだと思っています。

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