2011年09月

DrG:感染性心内膜炎

 昨日のアクセスが200人を越えました。みなさん放射能問題への関心が高いんですかね。

 昨日のDrG。感染性心内膜炎。実際の臨床でも本当に痛い目にあった症例です。

 不明熱のふれこみで、悪性リンパ腫はないですかとある病院から血液内科に紹介を受けました。働き盛りの男性で、それまで抗生剤を使えば熱は下がるも、やめるとすぐに熱が出る。そのためごまかすために長期に少量のステロイドがつかわれ、病態がさっぱりわからなくなっている状態でした。最初に熱が出てから時間は3ヶ月ほどたっていました。一度リセットするため
検査目的で入院させて精査をしようとなりました。

 入院当日、感染源検索として基本の血液培養をおこなうと、翌日検査部から連絡。心エコーを循環器にお願いしたところ、弁膜に細菌の固まりがみえ。2日目で
診断終了。患者さんからは感謝され、自分も本当に勉強になりました。

 痛い目はここからです。抗生剤の点滴だけではうまくいかず、細菌の固まりがはがれて脳梗塞を発症してしまいました。幸い命は大丈夫でしたが 後遺症が残り、治療選択の難しさを感じました。

 結核をずっと挙げていた研修医がいましたが、正解で何の問題もありません。
身体所見以外は、感染症が細菌か、結核菌の違いだけで、心臓の所見がなければ
大正解です。非定型抗酸菌でしたけど、椎体に感染した30台の健康な男性が、悪性リンパ腫のふれこみで外来にみえたこともあります。(その日のうちに幸い整形に診てもらい入院できました。今度は無事退院できたそうです)

 病気を診るのではなく、患者を診る。私も好きな言葉です。その人の歴史を理解して、その人に必要な医療を施す。これが今も昔も医師と患者に必要なことだと思います。ただし言うは易しですが。本当に患者さんの歴史までわかって医療をすることは、正しい医療をすることを否定することも起こりうるのです。

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1998年以降抗うつ薬の売り上げ増加と自殺者激増が一致:なぜ薬害ととらえるの?

 表題はサピオの記事です。

 日本の自殺者は先進国で最悪の3万人を越えています。その原因にうつ病が言われており、本当に癌と並び改善させることが望ましい領域です。以前にも書かせていただいた5大疾病に精神疾患を厚労省が指定したのもこの3万人を減らす目的からです。

 うつ病は自殺の可能性が非常に高い病気です。特に少し回復してきた時に患者さんは自分の命を落とします。本当に落ち込んでいる時には自殺をする力すら残っていないので、まわりは本当に大変です。

 社会の状況から、ここ最近うつ病患者が増加しています。(本当に患者数が多く、内科に来る人の半分近くになんらかの精神的な影響があります。その患者さん達を丁寧にみると本当に時間がかかります。)当然抗うつ薬は増える患者にあわせて投与され、売り上げ数は増加します。そして
当然
薬を飲めばいくらか改善します。そうすると改善することで自殺をする力が出てきてしまい、自殺する危険のある人が増加します。患者が増えているのですからその数は増加するのはあたりまえじゃないでしょうか。そこで精神科、心療内科がきっちりと対応できればいいのでしょうが、残念ながらいい病院もあれば悪い病院もありますし、患者も増えているため対応ができていない可能性が高いと思っています。それでも自殺者総数は増えていないのですからそこそこ頑張っていると思うのですが。(まあ不眠を主訴に病院にいったとき、初診時にもかかわらず数種類の薬をいっぺんに出す病院は基本信じない方がいいでしょう。)

 今回の薬害で自殺者が増えているというスタンスの記事は本当に腹が立ちます。もちろん以前あったインフルエンザのタミフルの問題も含めて、100%の否定はできません。だからこそメリット、デメリットを考えて医師は一生懸命やっているのです(すくなくとも私や私の知る精神科医達は)

 情報を提示することは結構です。でもこうやって皆さんの前に出すのであれば、根拠を出してください。そうでなければ風評被害と叫んでいる人たちが、立場変ればデマを流していることになります。勉強してください。
(勉強しない医師がいることも問題なんですけどね)

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原発事故は本当に収束?朝長先生(日本血液学会教育講演)の考える谷口プロジェクト

 宇都宮での原因不明のセシウム増加や、原発地域での線量増加のニュースなど、政府は原発冷温停止を早められそうだと安定を言っていますが、どうもほんとうなのか不安です。早く正確な情報を流していただきたいですね。いまだに正しい情報を出す状況はできていないようです。本日の国会でも放射線関連情報が混乱しています。

 日本血液学会の教育講演の資料で、
被曝医療に詳しい元長崎大教授の朝長先生が谷口プロジェクトに反対しています。反対の理由は医学的に本当に妥当なもので、最初の頃私が反対していた内容とほぼ同じです。

 そして反対のひとつの理由として『また作業中に致死的被曝を容認するような作業状況(労務管理)は人道上ゆるされないことなどを考えると、この方法の採用には躊躇せざるを得ない。』という理由がありました。これこそ今の東電を信用するかどうかで賛成が決まることを表しています。東電を信じることによる反対だと言うことです。

 また『これまでの同種移植が不成功であったことを合わせて説明した上で、自己の生命を救う唯一の方法としての自己幹細胞採取に関するインフォームドコンセントがはたして得られるのか、疑問もある。残念ながら自己幹細胞移植を準備することは、医学的にはいまだ未熟な治療法として断念せざるを得ないと考える。』と効果がないかもしれないからやらないと言っていますが、自家移植は今まで一度も行われていないことを考慮するとすこし疑問を呈します。同種移植よりは副作用が少ないことはあきらかなことで、谷口先生はそこからこのプロジェクトを提案していますので、今までと同じという説明にはならないと思います。

 議論が止まっていますが学会としても意見を出すべきではないかと思われます。
 
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エイズ患者増加;感染者は微減

厚労省からエイズ患者増加が報告されました。HIV感染者は少し減ってます。

 ATLもそうですが、HIVもかなりの確率で予防できる病気です。本当は0にしたいですね。

 また感染後発症するAIDSは以前は致死的な病気でしたが、様々な薬が発達し、その薬を飲み続ければ現在は慢性疾患となってます。(アメリカバスケットのマジック・ジョンソンが有名ですね。クイーンのフレディ・マーキュリーは間に合いませんでしたが)

 抗ウイルス薬の発達を促したのはこのHIVウイルスで、C型肝炎の治療薬にも応用されています。医学の進歩のひとつです。

 本当にAIDSの人は見た目なにも変りません。そういう人が突然肺炎で入院し、調べたらカリニ肺炎(今はジェロベキ肺炎)、HIV抗体陽性、CD4カウント不能、などの検査が出てきて、よくよく聞いてみたらバイセクシュアルとか、不特定多数との付き合いの病歴が出てきます。最近はなんとか助けられることが多くなっていますが、本当に苦しくて大変ですよ。

 最近ACがまたコマーシャルやっていますね。予防できることは予防しなきゃ損ですよ。

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サイバー攻撃:企業と国家

 9月19日三菱重工業がサイバー攻撃を受けたことが報道され、その後IHIや川崎重工業も攻撃を受けていたことがわかりました。

 内容はあまりコンピューターに詳しくない私的には、標的型メールによるウイルス攻撃と言われてもあまりよくわかりませんが、セキュリティー会社の訓練でもほとんど防げなかったということですので、現在のインターネット環境で完全に防ぐことはは無理なことなんでしょう。単純な写しになってしまいますが
 ●各自のパソコンにセキュリティソフトを必ず導入する
 ●ソフトウェアを最新にする(脆弱性対策、企業の場合はセキュリティ部署によるコントロール)
 ●メールの添付ファイルをクリックする前に慎重に確かめる
 
 お金と教育にしっかり手間をかける ことが重要ということです。

 今回この内容を書かせていただいたのには、実はこれらの企業は防衛装備と言われるさまざまな自衛隊用品を製造して、納入している会社です。それ故この会社のセキュリティーは、国防のセキュリティーといっても過言ではありません。そういうセキュリティー対策を一企業だけで担うことが本当に国にとっていいことかということを皆さんに考えて欲しいのです。

 アメリカではボーイング社等に軍人が企業の中に入り込んでいます。その企業の中にいる軍人が日本にその企業の製品を売りにくることもよくあります。そしてその企業のセキュリティーを軍が守っています。それが国を守っていることと同じことなのです。 日本では企業との癒着等と多分言われてしまうでしょうし、武器輸出ができない日本では文化も法律も違うのですが、このグローバル社会において情報セキュリティー、特に国にかかわるセキュリティー情報管理を一企業のコンプライアンスだけにまかせるのはどうでしょうか。いい例が東京電力だと思うのですが。
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