2012年08月

クローズアップ現代 天国からの“お迎え” ~穏やかな看取り(みとり)とは~ 道徳の押し付けはいかがなものか

 本日のクローズアップ現代。お迎えというまさに学問とはかけ離れたものです。

 麻薬等を使いながら、信頼できる緩和医師に看取られていくと、満足する事で脳内エンドルフィンが十分に増える。

 そのため多幸感を味わい安心して死を迎える事ができるということを、お迎えというスピリチュアルな内容で説明しようとした内容です。あるべき死に方をすすめています。

 信頼できる医療スタッフに巡り会えたことは患者さん達には幸せであったと思います。

 NHKのホームページには以下のようにまとめられています。
「死んだ親父が会いに来た・・・」など、死を間近に体験すると言われる“お迎え”現象についての日本初の学術調査が進んでいる。在宅医療の専門医と東北大の社会学者たちが、文科省の助成を受けて高齢者や遺族500人あまりを調査、自宅で看取られた人の4割が“お迎え”を体験し、そのうちの8割が死への恐れや不安が和らぎ、穏やかに看取られていったことが分かった。その一方で、「生」を追求する過剰な延命治療が、“お迎え”ばかりか、患者が「死」と向き合う妨げになっている現状も浮かび上がった。調査を行った岡部健医師は、「死を受け止める力」に注目した新たな在宅医療を模索している。自らも末期ガンを患う岡部医師の活動を通じて、自然な看取りをいかに実現していくのか考える。

 本当になんでここまで押し付けようとするのでしょうか。

 厚労省が医療費抑制のため等に、病院ではなく在宅での死を迎える事をすすめていることは間違った事ではありません。私も無駄な延命治療をすることはおかしいと思いますし、在宅をすすめる事は大賛成です。

 でもそれは医学的にその適応を決めることが非常に難しいだけでなく(どの人を病院で治療し、どの人を在宅でみるという基準がない。医師の裁量に任されている?訴訟は?)、今の社会に過剰な義務を押し付けます。簡単にできるものではありません。

 実際厚労省が在宅での痰の吸引を、家族以外は教育を受けたヘルパーだけにと義務付けたら、実務者の教育が追いつかず現場は大混乱で、今までなんとか間に合っていた吸痰できるヘルパーが足りなくなって、家族の負担が大きく犠牲を強いているそうです。朝のニュースではこのことを問題と言っていました。

 家族みんなにみとられて穏やかに、ということ自体、家族が介護をすることが当たり前だという押し付けです。望ましい事です。でもそれをお願いするのなら、そのための整備をしてからでしょう。仕事をやめさせることがいいこととは思えないのですが。

 宗教も教育も地域も年令も生活環境も全て異なる人間達に、一つの価値観を押し付ける。できもしない事をマスコミを使って宣伝し、できない事を道徳的におかしいと責める。

 本当にNHKいいかげんにしてください。

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野田首相会見 国土を守る 共通のルール(常識)がないということ

 竹島、尖閣諸島をめぐっての対応について野田総理が会見を開きました。

 政府の役割は平和を守り、国民の安全を維持して、国土を守ることを冷静に行うこと。土地だけなら小さい国が、6800を越える離島のおかげで日本は海洋国家として君臨している事。そのためこの離島の重要性を明言し、党の垣根を越えて以下の3点について実行していくと宣言しました。

1 離島の安定的保全管理

2 周辺海域の法律を含めて警備体制の強化

3 正当性を対外的に発信し、国際的に領土領海を守ること

 そして竹島の歴史を述べ、明確に歴史的にも国際的にも日本の領土と明言するだけでなく、尖閣諸島、北方領土も日本の領土と宣言しました。 

 もう一つ、この3つの領土問題を国民に認識しなさいと言ったこともある意味画期的です。

 親書を送り返すという外交の常識を無視した行動をとった韓国に対し、自国の正義を一方的に押し付けることは愚かな行為と非難したことも、ある意味今までの政府の対応とはかなり違います。好きな言葉です

 国際法という共通のルールに従えと言ったことに対し韓国の対応が楽しみでしたが、やはり歴史上、国際法上自国の領土と外交筋が宣言したようです。今後のマスコミも楽しみですが、裁判にもっていきたいですね。

 重要な事は法と正義に基づき、当事者が冷静さを保ちつつ外交を行っていく。共通のルールを持たない韓国ができるかどうかわかりませんが、解散間近の政党の総理にもかかわらず政治家として正しい行動と思われます。

 本当にしゃべりが上手ですね。ついこの間マニフェストをやぶったばっかりの人なのに少し信じてしまいそうです。でも民主党ですからね。この党も共通のルールを持たないと言われていますからね。

 

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中間貯蔵施設の12の候補地 最初からわかっていたこと

 政府が中間貯蔵施設の12の候補地を発表しました。全部福島第1原発の周りです。

 最終処分地を福島県以外にしたいと、以前細野原発担当大臣が言っていましたが、やっぱり仕方ないなと
みんなが思うようになる今まで待って、そして発表するというだましのテクニックですね。

 今後最終処分地も福島第1の近くになるでしょう。

 栃木でも0.6μSV/hを0.4
μSV/h
にするために、ある公園の芝生が全部剥がされました。いったいいくらのお金が使われているのでしょう。そして剥がされた芝生と泥はその場所におかれます。

 いや、福島回りの除染にかけたお金はいったいいくらでしょう。その結果人が安全に住めるようになったのでしょうか。有効にお金が使われたのか検証してください。

 日本人は、忘れやすい国民です。サリンをまかれても、そのうち心配ないと駅や新幹線のゴミ箱も復活しました。それだけ安全な国なんですが、このとんでもないお金の無駄遣い、嘘だらけの施策を行われている事にいいかげん目を覚まして欲しいです。

 事故当初からから言ってました。今回のような除染は意味がない。処理場を福島第1周辺につくり、そこに集める事で放射能汚染の広がりを防げる。福島第1回りはある程度住む事はできなくなりますが、それはまだ2号機が落ち着いていないこの状況では仕方ない。

 一部を思いきって切ってしまう事で被害を最少にする事ができる。その英断を最初にして欲しかった。いらん期待をさせた後、今この時期にやるのは最低です。

 

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生活保護費、特定疾患も見直し…概算要求基準を閣議決定 難病の方には朗報 

 民主党政府が概算要求基準を閣議決定しました。その際、生活保護費、特定疾患の見直し等、個人的には同意したい施策が存在します。

 生活保護費の医療費等改善しなければいけない点が多いのは、今までのブログでも書いてきましたが、無料の医療は性善説が取れない今の時代では難しいかもしれません。

 今回は特定疾患について詳しく書きたいと思います。
 
 今現在、有効な治療が存在しない難病は数百種類あると言われ、その罹患者は約750万人いると想定されています。

 今日本ではそのうち56種類が特定疾患として認定され、70万人が医療費は無料です。逆に言うと680万人はかなり高い医療費を払っています。

 血液疾患で言えば、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、原発性免疫不全症候群があり医療費は公費で補われます。

 また小児慢性疾患の範疇で小児白血病も医療費は公費で補われます。

 その他実は公費で補われる疾患は、身体障害を含めてかなりの数が存在します。知らないと損になります。

 高額療養制度もありますが、NGOなどから補助もあります。今民間が主導して様々な施策がなされています。

 まあ予断ですがこの公費認定診断書を毎年書く事が7月から8月の大きな一つの仕事です。かなりの枚数を書きます。本当に忙しい時期です。

 特定疾患の患者さんの中には無治療で経過を見ているだけの人もいますが、必ず毎年診断書を提出して特定疾患登録者証をもらっています。患者さんにとってはある意味悪化した時の保険ですが、効率はいいかもしれません。

 以前先輩に聞いた話では、厚労省、学会、家族会等がしっかり話し合い、特定疾患対策懇談会という会議でこの疾患達を決めてきたと講義を受けました。患者さん達はこの制度に感謝していると聞いています。

 でも以前のブログで書いたように、それを既得権益の様に扱っている人が増えてきたような感じを受けてます。

 特にある軽い症状で何の後遺症もない若い人が、「この病気で障害者年金が受けられませんか」と外来で聞かれた時には、「働け!」と怒鳴りたくなりました。

 私は病気になる人に罪はないし、病気にも特に差をつけるべきではないと言ってきました。あくまでも病人はかわいそうな人で、その人の責任でなったものでない限り、基本医療費は無料でいいのではと考えて行動してきました。

 しかし、予算の限られた中で全ての医療費を無料にすることはかなり無理が生じる(税金を上げる)ことがわかってきましたし、特に元気な患者さんの医療を無料にしてしまうと倫理がなくなってしまうこともわかりました。

 今の56疾患から、難治性疾患克服研究事業 臨床研究分野対象疾患(130疾患)におそらく増やすと思うのですが、今の疾患で程度の軽い人はおそらくお金を払うようになるんでしょうね。


 不十分な医療体制を補うための拠点病院整備など医療改革を今の政府はどんどん提案してきています。大嫌いな民主党政府ですが机上の空論にならないようにみていきたいと思います。(なお総合医の育成、認定医の第3者機関認定は、現状の医療教育状況を鑑みてかなり不可能と思うし、第3者機関と言いながら学会の下請けで天下り先を増やす意味で反対です。)

 

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日本の外交 不法入国対処

 竹島に韓国の大統領が上陸したかと思ったら、終戦記念日(韓国は独立記念日)の今日、今度あの大統領は「天皇陛下は韓国に来るなら謝罪しろ」とほざきました。(汚い言葉ですいません)

 オリンピック日韓戦の前の竹島上陸だけでもストレスがたまっていましたが、このとんでもない言葉です。いくら国内で人気がなくなったレイムダックとはいえ、国際的にやっていい事がわからない国民なのですね。

 そして続いて今度は尖閣諸島に香港の民間反日団体が上陸しました。海保、警察が今回しっかり逮捕しましたが、前回と同じように罰なしで本国へ送還したら、日本は今後も同じように国土を侵略されつづけるでしょう。だってレンガで攻撃したのですから、今度は銃かもしれません。

 前回竹島のことを書いた時に、日本国民である漁民が犠牲になったにもかかわらず、ほとんど有効な手を打てなかった自民党政府の歴史があったため、現民主党政府だけを責めるのは理に合わないと思っています。

 今回政府は、韓国大統領の行動をすぐにしっかりと遺憾と表明しています。そして米国に韓国大統領の竹島上陸に対するコメントをマスコミに出す等、外交上そこそこ頑張っていたと思うのですが、生き馬の目を抜く世界ではこんなレベルでは許してもらえないようです。

 日本政府が、総理が遺憾と言っても、「天皇陛下に謝罪しろ」、朝日の誤報である「従軍慰安婦に賠償しろ」と次々に日本国に対して失礼きわまりない態度を取り続けています。

 戦争にほぼ負けが決まった時、不可侵条約のソ連に攻められて北方4島を取られた歴史。その後も取り返せないまま人たちが年老いていく。そして既成事実だけがつくられる。

 今までの対応を反省し、英国のようには無理かもしれませんが、今回しっかりした対応をとらないと国として成り立たなくなるでしょう。

 中国はすでに手を打ってきています。

 

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