2013年07月

目標を寛解から安定へ(CRからSDへ) 骨髄異形成症候群(MDS)と多発性骨髄腫

久々の更新です。

獨協医大という大学血液内科という現場に復帰して1年半ですが、いやほんとうに忙しい。

でもいつも臨床、研究、教育の面で新しい発見があり、50になったこの年でもとても楽しいです。

もちろん臨床面ではさまざまな限界がありますが、それでも一生懸命やらせていただいています。

セカンドオピニオンもはじめさせていただきました。血液疾患のセカンドオピニオンご希望の方はどうぞ獨協医大までお問い合わせください。
(お金をかけたくなければライブドアメールでもいいですよ。)

ただこのままではどんどん選挙には出れなくなりそうです。だからこそ、その分血液内科の広報活動がんばります。

今回のテーマは血液疾患の治療の変遷についてです。

25年前に医師になった時、骨髄異形成症候群(MDS)と多発性骨髄腫(MM)は治せない病気としてとても残念なものでした。

急性白血病、悪性リンパ腫という寛解を得て完治を目標とする治療に比べて、当時支持療法という維持することが精一杯の治療しかできないこれら2つの疾患は、患者を担当することのモチベーションが保ちにくいものでした。

この1年半、様々な新しい治療をあらためておこなってきました。

そしてわかったことは、まず本当に血液内科の薬は高い。(MDSの薬 ビダーザ、多発性骨髄腫の薬 ベルケード、レブラミド、サリドマイド)骨髄異形成症候群の治療;完全には治せないがいい状態

(ちなみにCMLの薬 グリベック、タシグナ、スプリセル、鉄過剰症の薬エクジェイド、悪性リンパ腫の薬 リツキサン トレアキシン ゾリンザ アーゼラ、PNHのソリリス、ITPのレボレード、ロミプレート etc もとても高いです)

これらの大部分は、高額療養費制度で個人負担はカバーされますが、結局は税金で払われています。そして医療費は高騰します。

そして今までの薬のように病気を治癒させる薬ではなく、安定させる(腫瘍は消えない)効果しかなく、悪くなるまで一生治療を続ける薬が増えてきています。言い換えると生きている限りやめれないのです。

(ちなみに血液以外のガン関係の薬は基本安定させる薬がほとんどですし、値段も同じぐらい高いものです。だからガンと戦うなの近藤先生達に叩かれるネタとなります。)

腫瘍の安定はさせますが、副作用として免疫が低下し、帯状疱疹や肺炎を引き起こしたり、かなり外来でのコントロールは以前より難しくなっています。とても大変です。(それこそ呼吸器内科や、皮膚科の先生にいつもお世話になっています。ありがとうございます。)

でも、入院せずに自分の家でなんとか元気に生活している高齢者主体の人達をみていると、高いかもしれないけど今の治療は間違っていないとこの年になって再確認しています。

それは何も治療できなかった昔の患者と比べると、明らかに治療した事で元気になった人をたくさんみれるようになってきたからです。

そしてまた新しい薬が次から次へ出てきています。病気による死亡という残念な結果を後回しにできるチャンスが続きます。

とはいえいつか薬が効かなくなり病気は悪くなります。(特にMDS)

最後の最後まで私が大学でみているわけではない現状ではありますが(治療法がなくなった場合、紹介して後方病院でお願いさせていただいています。血液疾患の緩和医療)、それでも安定させる今の治療を医師として受け入れて患者さんにしっかり説明していきたいと思っています。

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参議院選挙終了 選挙、特に比例区は難しい

参議院選挙。予想通り自民の圧勝です。

しかし佐竹さんや、塚原さん、若狭さん等の有名な人も受かりませんでした。比例は本当に難しいですね。

自分のツイッターのTLでは、放射能関係の人の情報が飛び交っていました。でも生活、社民、みどりの党はほぼ壊滅でした。前回の衆議院選挙の時とほぼ同じです。

東京の山本太郎さんはすこしびっくりですね。しゃべりがうまければ東京の地方区では実績のある人間(鈴木寛さん、自称ネット選挙の申し子)より、受かるという、ある意味政治と選挙は異なるという証明です。

彼の当選は本当にネットと若い人を含めたボランティアの力ですね。(20万のツイッターフォロワー、常時ツイキャス、FB、1000人のボランティア)

彼の安全に関して言っている事が正しいかどうかは今後証明されていくと思いますが、6年間しっかりみていくべきでしょう。信頼している人間を裏切らないかどうかを。 

民主党は当たり前ですが、惨敗です。細野幹事長はやめるそうです。信頼していた人間がやはり口だけで実績が伴わないと怒りが倍増することは精神学的にも理解できる行為です。

選挙と政治はやはり異なります。どんなにいい政治をやっていたと思われる人間でもやっぱり落ちます。広報の大切さです。

大阪の梅村さんなんて、医療者からすれば一番仕事をしていた医療者政治家だったと思うんですけど、細野さんの応援といった民主党であったことが一番の敗因でしたね。

さあ。ねじれがなくなりました。今後は決定スピードが早くなっていくはずです。安倍さん期待しています。

そうでなければ、小泉さんが言っているような以前と同じような先祖帰りのようなことをしたらまた自民党は見捨てられるでしょう。

そこに民主党はないと思いますが。

ともあれ、みなさんおつかれさまでした。

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自衛隊と国防軍

参議院選挙も終盤です。

自衛隊出身者として、有名なヒゲの隊長自民党佐藤さんと、維新から出馬してあの田母神さんが応援している石井さんが出ています。お二人とも国防のことをしっかり考えていらっしゃる人間で間違いないと思われます。

佐藤さんのブログに自衛隊を国防軍にすべきであるという趣旨のブログがありました。「国防軍」を憲法に明記すべき

その中に自衛隊を国防軍等と言わずに災害救助隊とすればいいという事に反論されています。

私の元上司も同様のことをおっしゃていました。

「自衛隊は武力集団である。我々の任務は国防だ。災害救助はもちろん一番最初に現場に入る。しかし落ち着いたら一番最初に出て行く。それは国防という最大の任務をないがしろにすることは絶対におこなってはいけないからだ」

またこの上司は『英霊』についてもよくお話しされていました。

「国のため尊い命を捧げていただいた英霊に対し尊敬の念を常に持ち続けるべきだ」

自衛隊の人達に力を与えるとすぐに戦争をはじめる。96条改正や軍という名前に変えさせたいのは戦争をやりたいからだとおっしゃる方がいます。(あの党の幹事長もそうですね)

でも自衛隊単独で他国に攻め入る事は今の戦力では不可能ということは理解すべきです。ある国に責められた場合、米軍の力がなければ数日しか持たない事も。

自衛隊は東日本大震災の働きでみなさんにやっと認められるようになりました。災害派遣、救助として訓練をしていたわけではありませんが、警察、消防に負けない働きをした事はみなさんお分かりだとお思います。

その意味で3年前の私の一つの目的は達成されてきています

自衛隊、防衛軍。名前として国際貢献をする際において中途半端な名前より、軍で統一されたほうがありがたいのは自衛隊時代を考えると事実です。

ただ日本における今までの教育において軍という名前に抵抗が多い事も十分承知しています。

やっと自衛隊の意義が認められたこの時期、軍という名前の必要性をいかに国民に納得していただけるように行動し続けるのかが、政治家の役割です。

今の国防、自衛隊、米軍、国連の関係、軍人を信じるのか信じないのか、その監視は。そのような事をみなさんに理解させることができた時、はじめて、米軍やエジプト軍(今少し問題ですが)みたいに日本国民に認められる国防軍になれるのでしょう。名前だけではあまり意味がありません。

これは医療における広報も同じです。本当に信頼できるようになるためには広報という地道な努力が必要です。大阪選挙区梅村 さとしさんは、民主党ですがいい広報をしてくれた政治家だと思っています。

明日選挙です。みなさん投票にいきましょう。特に若い人頑張れ!

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メンタルヘルスコントロール:人が寄り添い集まる事で、人間は悲しみを共有しながらその惨事を乗り越える力を持つ 父の49日から

現在福岡に帰省中です。

昨日49日の法要と納骨をすませました。本日宇都宮に帰ります。

身内の死というものは、医療者にとってもやはりきついものです。3桁を超えている死と向かい合ってきたものとしてもやはり違いました。父の死:今の医療状況の家族としての体験

人間は、死を乗り越えるために宗教をよりどころにしています。

初七日、49日、1周忌といった各種行事は実はメンタルヘルス学でもしっかり説明されています。

人が寄り添い集まる事で、人間は悲しみを共有しながらその惨事を乗り越える力を持ちます。

日常にもどったあともエアポケットのように落ちてしまうときが存在し、それが死後7日目、49日目、1年目、3年目という分析がされているそうです。自衛隊時代メンタルヘルスを勉強していた時に聞いた話です。

葬儀の時に集まった人間で、今の時代なかなか7日目に集まる事ができないため、同日に初七日をおこないましたが、今回仏壇開き、49日と無事行事が終了しました。

この行事でかえって疲れたような感じも周りにはみえますが、メンタルヘルス的にも精神的なサポートがきっとできたと思います。

今の時代このような宗教的儀式は意味がないと感じられる人が多いと思われますが、すこしでも故人を忍ぶ機会を作り、関係者達が集まることを残された人のためにされることをおすすめします。

ちなみにお経も心を安らかにさせてくれる事を今回の一連のことで認識しました。(足がしびれて立てなくもなりましたけど)

家族に感謝します。

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生活保護具体策

参議院選も中盤です。本当に暑く、この時期に外で連呼するのは、有権者の健康を考えると明らかに間違いです。

国民のことを考えたら涼しいところで演説すべきですし、ネット解禁もされたのですから、根性演説をやめるという候補者が出てきて欲しいのですが。

う一度書きます。この気温にかかわらず外で演説を聴かせようとするのは間違いです!

選挙のテーマとして、今回医療はあまり取り上げられていません。救急問題など全然解決していないんですが。

BLOGOSでも、選挙のテーマとして憲法改正、高等教育、道州制、経済政策、子育て支援、若者雇用、原発、ブラック企業、生活保護があげられています。

そのためではないですが、
今回社会保証の一つ生活保護について大西蓮さんの記事(生活保護の水際作戦事例を検証する 大西連 / 自立生活サポートセンター・もやい)をもとに久々に書いてみたいと思います。

大西さんの記事を見ると、明らかに人道に反する行政の水際作戦の非道さが書かれています。

そのため水際作戦を止めようという結論はいいのですが、そのために何をすればいいのか具体例がみえません。

行政が悪い、人間の尊厳、生命は何よりも重いという記事は否定しません。

しかし行政が有効な手段をとる事ができない状況に対し何らかの方法を示さないと改善はせず、その結果夕張のように自治体破産というじり貧になってしまうことは明らかではないでしょうか。

その具体策として、この記事をみつけました(廃案となった生活保護法改正案の行方は? 参議院・厚生労働委員会では何が議論されたのか) 。 

具体的な釧路市の方法。行政がサポートをして、自動車免許や介護の資格を取らせる。本当にいい方法です。

そして私はもう一つ具体策を提案したい。

今東北の行政組織は人が全然足りていません。そのため働けるけど仕事がない各地の生活保護の方々を行政組織で預かり派遣してもらう。

また医療を含めたソーシャルワーカーは本当に足りていません。そのため働ける生活保護の方々に資格をとってもらい、自分たちのように虐げられないように働いてもらう。

病気のため働けないとなっている人は、一度指定された病院でしっかりとした診断を受け、治療においてもそこで正しい診療を受ける。

そのためには信頼できる医師がいることがその地域にいることが必須です。その評価が正しければもとの近医にもどす。そうでなければ、転院を含め指導をおこなう。

現在は生活保護者の医療は各医療施設がバラバラで診断、治療しています。そしてDr.ショッピングも多いため無駄な医療費が使われている事は事実です。しかしそれを評価しなければいけない行政の医療担当者も関連書類を検証できず流しているだけなのが実体です。そこも改善できます。

仕事の強制、医療施設選択の自由の制限、労働法、生活保護法などで少し問題かもしれませんが、行政はどうせお金を払うわけですから、人件費削減ができ労働力も得られるという一石二鳥だと思うのですけど。

復興にもよくないですか。お金を払わないボランティア強制するよりいいと思いませんか。

思いつきですけど、この案だれか提案してくれませんかね。

みなさんのまた厳しい意見お待ちしています。

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