2014年12月

精神疾患を持つ患者家族 個人の人権は侵されないという金科玉条による制限

明日福岡に帰省します。今年1年お疲れさまでした。

精神疾患患者の息子を殺害した父親の裁判記事(「妻と娘を守る義務がある」 三男殺害、父への判決)が朝日新聞に載り、その後の反響が本日の朝日朝刊にでています。(暴れる娘、押さえつけて病院へ 精神疾患、孤立する家族

本当に家族にとって切実な問題です。助けを求めても、助けるはずの部署は人権の名の下なかなか手が出せません。そして最終手段である警察介入の措置入院を行おうにも精神疾患患者の“他人に対する見事な対応 ”のためまた一歩を踏み出すことできません。まして精神科も措置入院のハードルは高いものです。

精神疾患患者は普段特にさほど問題ない生活をおくることができています。向精神薬を飲んで落ち着いていることだけでなく、周りがこの人の性格、特徴と認識して対応していることもあります。本当に日本という住みやすい環境であった、いやうまくごまかせていたと思います。

ただ最近の精神病院の減少、長期入院から自宅退院への流れなどの影響か、隠されてきたものが今目立ってきています。

拘束等の人権障害問題、向精神薬過剰投与問題、職場のストレス増強(これが一番?)、周りの関与減少等も多分影響していると思われます。

子供の育て方と責められ、家族が限界になりつつあります。ただそれを行政に頼るのは今までの歴史上かなり難しいものがあります。あくまで個人の人権は侵されないという金科玉条が存在しているためです。

医療においても、精神疾患患者だけではなく、認知症患者に対する対応も問題になりつつあります。

そのような方の本人の意思を尊重させようとするとものごとはすすみません。治療を受ける権利を普通は御自身で決定しますが、他の行動はずれているのに “他人に対する見事な対応 ”をとられてしまうと周りがどれだけ望んでも医学的に正しいことが行えず、そして理解ができないため説明等の手間が数十倍かかります。結果新聞で出ているような、患者は放置されます。 

組織を守るために、一部を強制させる。人権上一番嫌われる行動です。でもみんなを守るためには正しい判断をできなくなった人間を保護しなければなりません。それを自由、人権の侵害だと吠えることは責任逃れにしかすぎません。

ひとつのパンドラの箱です。朝日新聞の得意分野ですが、問題提起としていい記事でした。 

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インフルエンザ感染拡大!教科書対応では止めれなかった!

昨日で今年の勤務終了です。本日夜の当直がありますが今年もなんとか無事1年がすぎました。みなさんありがとうございました。

巷でインフルエンザ感染がひろがっています。今年のワクチンは流行株に対応しているとのことですがみなさんワクチン打ちましたか?

私たち医療従事者は
感染患者に接する機会が多いため基本毎年ワクチン接種を受けています。幸い獨協で勤務をはじめてインフルエンザにはかかっていません。

このように病院では教科書的な感染予防対策がなされていますが、地域の最高クラスと思われる静岡済生会病院で院内インフルエンザ感染拡大が報告されました。インフル院内感染97人 静岡、入院患者2人死亡 静岡 病院でインフル集団感染97人、患者2人死亡 読売

毎年の感染症対策の講義の受講が義務づけられており 、教育は間違いなくおこなわれている病院のはずです。でも残念ながらこのようなことがおきてしまうのが感染症の怖さです。

記事内の文章です。
病院内の感染対策チーム(ICT)が手洗いを徹底させ、職員の97%が予防接種を受けていたが、蔓延まんえんを防げなかったという。

対応をみる限りとても優秀な病院です。でも感染はひろがってしまいました。

さらに追加記事(<静岡・インフル院内感染>「短期間で患者急増」経路特定できず)内の文章です。

感染経路については「職員や外来・入院患者、面会者などいろいろ考えられるが、特定できていない」と説明。ただ発症者が入院患者より病院職員(62人)に多いことから、感染者と接触した職員が感染を拡大させた可能性もあるとした。

3日2人、24日18人、25日56人と恐ろしい程感染スピードが早いものとなっています。医療従事者を中心に広がっていることが普通の院内感染との違いが予想されます。そして感染者はワクチンを打っていたそうです。

想像です! 患者さん、もしくは勤務員の1人が病院外で感染をおこし、不幸にも症状が強くなく普通に行動(仕事?)し、そしてその方が俗に言う人に感染させやすいスーパースプレッダーであったため、たくさんの人が感染してしまった。

本当に感染管理は難しいです!でも念のためウイルスを調べた方がいいと思います。変異を起こしていないか、感染効率が高いウイルスになっていないか。そうしないと、現在教科書通りの感染対策では、今年のインフルエンザの拡大は防げない!ということになりますので。

国内でのデング、エボラが一段落しても、世界も含めて感染症等の戦いは今もそしてこれからもずっと続いていきます。

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イスラム国とジャーナリスト 死というものを扱うことは一部周りからは冷たくみえる

タリバン、イスラム国のニュースが巷にあふれています。本当に日本の平和を実感できるとともに、みなさん日本と世界の違いを認識していただければと思います。

子供の扱いに対する常識、イスラムという宗教、日本との比較。イラクにいった時に感じたことです。価値観の違い、常識という無意味さを実感できた時でした。

その中でこの記事の一文を紹介します。【AFP記者コラム】中東の流血写真と映像に向き合う編集者の苦悩

 

患者さんと一定の距離を置いて対応し、感情を抜いて医療をおこなう!これは実は医療において医師個人のメンタルヘルスにおいても大事なことですし、患者さんに正確な医療をおこなう上でも大事なことです。

思い入れが強くなってしまうと、冷静な医学をおこなえません。でも傍から見ると冷たく見えます。感情はあります。でもその感情を前面に出しすぎてしまうと医療者自身がつぶれてしまいますし、正しい医療ができません。

血液内科医やっていると、残念な場面を何度も経験してきています。自分より若い患者さん達、自分を本当に信じてくれていた患者さん達が命を落とすとき、若い頃も今もそのあらがえない事実に引きずられることがあります。そして最後は冷酷に思われても仕方ない態度になってしまいますが、ギリギリまで寄り添いつづけることを模索します。矛盾です。

報道陣が命を懸けながら、そして一種の冷酷さを持ち続けることでいい報道という仕事ができる。これが死を扱う医療においても必要なことです。そして感情と冷静さのバランスをどこにおくかで、他人からの見え方は違いますが、医療者という医学を施行するという最後の責任はみんな果たしていると思っています。

今後どのような医療体制に変化していくのか。多分まだ回り道ばかりかもしれません。政治に期待しながらも医療者の本分を果たして生き、周りも巻き込んでいければと思います。

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STAP細胞 科学者としての矜持

理化学研究所がSTAP検証実験の中止を発表しました。STAP現象の検証結果 2014年12月19日 理化学研究所 STAP現象の検証結果について 昨日マスコミでも大々的に報道されています。

概ねSTAP現象は再現できない、作れないとの報道で、STAP細胞はあるかないかについては解答できないとの内容です。

ここで、わかったことは小保方さんという名人の手を使っても、多能性を持つキメラマウスを作る真のSTAP細胞はできなかったということです。つまり、言い換えると論文に書かれていたSTAPは作者でも再現できない内容、まだ証明できていない仮説にすぎないものであったということです。

効率は悪いながらも、死細胞と区別できないながらも、一部遺伝子を発現するSTAP様細胞集塊はできています。論文には書かれていないATPを入れること
(特別なレシピ)で塩酸を使うより効率があがることも報告されました。でもそれでもネイチャーでの報告の10分の1以下で、まさに偶然に毛の生えたようなものでした。

そして一番大切なキメラマウスを作製できるという多能性の再現性が全くできませんでした。

面白い結果が出た際、あとはきっとこうなると効率を考えずに実験し、一度でもできた?こと(チャンピオンデータ)を用いて論文を作製することは実はあります。

見栄えをよくするためのものですが、それが許されるのは最低でも報告したい現実が再現できるという科学者の基準があります。今回のSTAP事例は多能性の細胞ができないのですから、その後のキメラマウスやT細胞受容体の遺伝子再構成などのデータはどうやって出したのか。やはり捏造としか思えません。

多能性遺伝子を(一過性に?)発現した細胞らしきものができた時に(ここまでは小保方さんが対応)、証明は後からできるからこのデータを使いなさいと指示されたかたがいらっしゃったのでしょうか。(STAP細胞「再現簡単…は重大な間違い」論文共著者が見解
そして彼女は洗脳と同様に信じ続けていたのでしょうか。

特許がからむ、ビジネスがからむと、はったりを使って研究費をとり、正しい結果が出なくてもお茶を濁すやりかたが正直存在しています。 そして再現できないといっても、完全否定できるわけではなく、可能性は否定できないという言葉でこのような科学を喰いものにするかたがいらっしゃいます。残念ながら現実です。

一部の方達が、証明できないのをいいことにやっているとんでも医学も同様の構図です。

付随的事項で、犯罪者を扱うような体制で実験をおこなわせたことを責任者が謝罪されていました。性善説での研究管理についても質問としてあげられていました。理研についての対応も取沙汰されています。

どこまで善人でなければいけないか、そして周りはどう教育しなければいけないかを含めて、ノーベル賞が出たこの年だからこそ、科学者の環境を検討する必要があります。

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選挙における組織と人 渡辺さんと小沢さんと小渕さん

選挙終わりました。ある意味予想通りの自公圧勝。維新も踏ん張り、民主も軽度増加。次世代が大きく議席を減らし、共産が比例で20議席の21議席!沖縄では自民全敗!改革0!

みんなの党がなくなった部分をわけあったことと、次世代の政治家が負けたということになりますかね。次世代と改革のように是々非々という当たり前の真面目なことを言っても票にならないのですね。選挙は難しい。

今回組織選挙が1人の有名な政治家を倒しました。栃木3区の渡辺さん。もとみんなの党の党首です。今まで応援を受けていた組織が自民に移り、まさに個人で組織と戦った渡辺さん。無所属のため比例復活もなく落選です。

敗戦の弁を聞いていて、この人はやはり人望がついてこなかった、いや味方より敵を作りやすい方だなと再確認しました。

「自分は政治家としていい施策を行ってきた。それが政治家の仕事と思っている。不器用さで理解されなかったが自分の道を曲げれなかった。 」

自民党時代を含めて、本当にいい仕事をしてきた方です。でもこの言い方じゃしらけてしまいます。
政治家はフットワークが大事なんてこともおっしゃっていましたが、実戦していません。いままで力を持っているということでついてきた人間達、それが離れ今度は自分の魅力だけで勝たなければいけない選挙では惜敗とはいえ、無理だったようです。

敗因として自民の組織選挙を批判しているようでは、お父さんの地盤が守れなかったのがわかります。前党首の浅尾さんはしっかり受かっています!

それに対し 小沢さん。しっかり当選しました。地元への影響力はまだ残っていました。

小渕さんもあの逆風といわれても圧勝です。(個人的には1回スキップしてほしかったですが)やはり人としての魅力でしょうか。

戦後最低の投票率。選挙後もそんなに代わり映えしない現実、当日の天気をみると仕方がないのかもしれません。ただ今回の審判は今の政治をかえる必要はないという判断です。自民以外にとか言っていた反対派のみなさんもしっかり受け止めましょう。

海江田さんが落ちたことを考えると、民主党は支持されていないことは間違いないと思いますが、菅さんが最後475番目に比例復活したことは、彼の運も認めないわけにはいきません。(元総理ですよ!)

何度も言っていますが、いい政治と選挙は必ずしも一致しません。

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