2015年06月

ツイッターアカウント乗っ取り!ご迷惑をかけました

昨日ツイッターアカウントを乗っ取られ、例のレイバンサングラス宣伝が大量に流されました。フォロワーから連絡を頂き、対応できましたが、300近いあのレイバンツイートが@ツイートされ、みなさんに迷惑をかけてしましまいました。

その後外であわてて作業をおこなっていたためか、携帯をとんでもないとこで落として破損させるという失態をしでかし、危機管理血液内科医と名乗っているのが恥ずかしくなってしまう事態でした。 ご迷惑をかけてしまった方、そして親切にご連絡いただいたフォロワーに感謝します。

パスワード管理の難しさを痛感しましたが、どこから漏れたのかわからないんですよね。基本変なサイトにはいかないようにしていますし、FB等も人物確認させていただいているんですが。

強いて言うと、携帯iOSとライブドアの認証の相性が悪く、マイページにいく際パスワードを毎回入れさせられることと、さらにツイッターでは新聞系のツイッターボタンをおしてツイートしようとするとパスワードを新たにいれさせられたりしていたことぐらいでしょうか。でも今思うとコンピューターでもサファリにおいてツイッターの認識が悪くなったりしていたんですよね。重くなったためと思っていたんですが。

パスワード管理難しいです。本当に長くなったためよく忘れてしまい、サイトによっては
いつも再発行ばかりw 

忙しいを言い訳にしないでがんばります。

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

今回書いたようにツイッターもやっていますので、興味のある方、そして寛容な方w
フォローしてください。@yukitsugu1963 
  

NHK特報首都圏 波紋広がる"地方移住"自治体の受け止めは なんかだましてない?

本日のNHK特報首都圏。話題になった東京からの移住の話でした。(高齢者は介護のため地方へ行け それでは自立している人も惚けさせる悪策 福島事例から学ばないの?

この番組の中で増田元総務大臣が語った一番大事なことは、東京の老人が増える時には、地方の老人は既にピークを迎えているため、地方の介護や医療のニーズは減っているということでした。だから東京からの老人の移住を受け入れることができ、それこそ人口減少の地方の問題を解消するためにも決して悪い話でもないと。

体を癒しながら生活する温泉に根付いた町、別府の取り組みを出しながら、健康寿命を長らえさせることでこの高齢化社会を乗り越えることが可能と。

そして横須賀の健康寿命改善施策、在宅医療優先施策、ある意味病因死ではなく自宅死を提示しながら費用と施設を有効活用させることも可能と。

外国人介護師や介護ロボットの使用などを提示しながら人手不足を解消すると同時に、介護職員の給与を上げ雇用を増やそうとも提示していました。

ここで、ひとつ大事なことがあります。健康寿命が伸びることによって医療、介護のニーズが一過性に減ります。でも人間はいつか命の終焉を迎えます。そうするとどこで死を迎えるのかを含めて介護、医療の必要性は先送りになるだけで絶対に減りません。自宅死を大量に検討、いや強制しておかなければ病院等は結果パンクします。

そして別の政府のグループは人口予想から1割の病床削減を2013年の医療データーを基に提言しています。(病床、10年後に1割以上削減可能…政府推計)つまり2013年からこれ以上医療技術は進歩しないと言う前提で、10年先の医療ニーズを計算しているのです。これが自治医大の永井先生が言っているのだから悲しい。現在も毎年がんの治療技術がどんどん進歩し、寿命が延びているにもかかわらず、それはきっぱり無視しています。そういう具体的なことを指摘して欲しいのに、医師会は自分達の意見を無視していることは越権行為だと手続き論ばかりです。

今の政府は医療、介護において国民を正直だましているのでしょうか。いや本当にこんな単純なこと、問題の先送りということに気付いていないだけなのでしょうか。 

別府や横須賀でうまくいったことは全国でうまくいくなんて間違いですし(地方の経済施策と同じです)、各地域毎に医療介護を検討しなければいけません。今回その計画を県がおこなうことになっていますが、獨協ですら栃木だけなら多分いくらか余裕があると思うのですが、北部埼玉、西茨城、東群馬から患者がくることで現在ほぼパンクすれすれです。多分そんな現実を増田さんは教えてもらってないでしょう。

前回のブログ(超高齢者の抗がん剤治療!自分の家族として)を含めて、それこそ何歳以上、認知度これぐらい、寝たきり度これくらいはもう病院で治療しないと言ってくるのでしょうか。(絶対に言わず、医師が判断というでしょうが)治療における免責問題、安楽死問題も含めてもっともっと煮詰めて欲しいです。 

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963 
 

超高齢者の抗がん剤治療!自分の家族として

大学病院の診療。基本しっかりした取り決めのもと行っていく必用があります。昔の何となくのさじ加減は極力行わなくなっています。

有名な日本医大の勝俣先生等もよくお話されていますが、「エビデンスに基づいて治療をおこなわないと意味がない!」「中途半端な減量や中途半端な治療延期は意味がない!」その通りです。

ただここでひとつ例を出します。

血液疾患において、骨髄中の芽球が20%を越えたら白血病、20%未満ならMDSという取り決めがあります。血液内科重鎮の田村先生等は数字は意味がないとお話しされていますが、血液疾患も含めて色々な数字が決められておりそれによって治療が変更します。

以前のJALSGのデータによると、75を越えた白血病(芽球20%越え)は抗がん剤治療しても輸血だけの支持療法と比べて生存率は変らなかったたというエビデンスがあり、JALSGのホームページには以下のように書かれています。(わかりやすい白血病の話:2011年ですので少し古い)

65歳以上の患者さんの急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病ともに完全寛解率は60%台であり、一旦寛解しても多くは再発しますので、ほとんど治癒は期待できません。
G-CSF を使用することにより感染症対策が十分出来るようになりましたので、予後成績も向上すると期待されましたが、残念ながら期待外れに終わっています。
人口の高齢化に伴い患者数も増加しておりますので、新しい治療法も求めての臨床研究が多数行われており、その成果が期待されています。
  75才以上では治癒を得るのは困難ですので、患者さんのquality of life (QOL) を考慮した治療が行われます。
  高齢者には、骨髄異形成症候群由来の急性白血病が多く、一般的に治療抵抗性です。そのため、現時点では、急性前骨髄球性白血病、(8;21)転座白血病、(16)逆位白血病、Ph陽性急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病以外では、薬物療法をしない方がよいと思われます

つまりエビデンスによると75以上の白血病患者は抗がん剤治療を行わないということになります。

ところが20%未満、例えば19.9%ならMDSと診断され、80才前後でもビダーザで治療している日本の現状があります。20%、19.9%に差があるのかなど実はまだわからないことが多々あるのですが、エビデンスに固執してしまうとその後の進歩はありません。

そして日本の高齢化社会を考えると何歳まで治療するのか、そして何歳までの治療を保険で行うのか。標準的な治療とはいったい何か?このとてもお金がかかる治療を考えなければいけません。

悪性リンパ腫でもそうです。80未満の方は型通り治療をすることで寛解に入り、リツキサン登場以降半分以上の方が治癒される時代になってきています。(高齢者悪性リンパ腫の治療:2010年とまた古い)だからといって80以上になるとまとまったデータがなく、エビデンスがない現状どのような治療を行うかは手探りです。小規模ですがこのようなものもあり、年齢はやはり重要です。悪性リンパ腫の治療(こちらも2011年)

90才以上なんてさらに悩みます。治療をすることで寿命を縮めないか、でもこのまま何か治療しないと95%数ヶ月以内に死亡する。痛いと言っている人になんとかできないか、でも型通りの緩和だと多分苦しいのは変えれない。本当に難しいです。標準的医療、つまり答えがないことは実臨床において20%ぐらい存在しています。

それこそ説明にも時間がかかります。若い人には治療しましょうだけでいいのですが、超高齢者は治療をしないこともひとつの選択肢ですと伝えなければいけません。

抗がん剤治療をすると50%位治るかもしれない。でも副作用で死期を早めるかもしれない。そしてうまく治ったとしても20%ぐらいは後遺症(寝たきり、認知症等)が出るかもしれない。それでもやらなければ数ヶ月で命を落としますと。併存症と合併症を評価して血液疾患を治療する 今の時代は難しい

そんなこんなで昼ご飯も食べずに1時間近くしっかり話し、翌週治療するかどうか決めてきてくださいと伝えたのに、次週来院しても家族が「まだ決めかねている!」と。自分達のことなんだからちゃんとしなきゃいけませんと伝えたら、「もう少し優しくして欲しい」と病院に投書される!とても疲れます。

基本自分の親に対してどうしたいかをいつも考えて治療を決めています。でも万人に当てはまる答えは多分ありません。医療とはそんなもので、薬を出せばどんな病気も治るとか、ミスがなければ悪くならないと言ってくる人間達にいつもしっかり反論しています。

答えを模索しながら臨床は進みます。

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963 





救急車有料化? 上原先生頑張っています!

本日朝の新報道2001、川越救急クリニックの上原先生が出演していました。相変らず救急車がたくさん来ると同時に、夜しか受診できない人が3時間待ち!本当に埼玉の救急体制は悲しい限りです。

その中で、救急車の有料化について議論がなされていました。上原先生は医療者しか重症かどうかわからない以上、救急車を呼ぶことがためらわれる有料化は避けるべきと述べています。本当にいい先生です。ラリーで怪我しないでくださいね。

そしてフジテレビですから仕方ないのですが、「たらいまわし」の言葉を使い問題点として上げると同時に、「かゆい」、「さみしい」、「喫茶店でおなかが痛い」、「血も出ていない指のかすり傷」で救急車を呼ぶ民度の低い内容をざこばさんに解説?していただいていました。

個人的には救急車を呼び来院することは仕方ないと思います。ただし入院の必用がない方は、あとでいくらか請求してもいいのかなと思います。家に帰れるくらい良くしてもらったのですから納得できるとは思うのでしょうが。そうすれば上記のいいかげんな人は救急車を呼ばなくなるでしょう。ただ
心配なのは、お金がかかるから無理矢理入院させてくれと言われる恐れがあることです。(生活保護の医療

ちなみに4月以降有料化されたことで大学病院に紹介状なしで来院する方、夜救急に飛び込みでくる方は激減しています。

以前2年前私が記事を書いてから(ドキュメント72時間「夜間救急 果てなき戦い」 上原先生かっこいい)政治的に大きな変化は起きていません。まあそれでもクリニックに2人目の医師を雇うことができたりとか、さいたま市では東京ルールもどきができたとか、今度順天堂大学が来るとか、いくらか改善策がなされました。でもやさしい上原先生達に頼るのではなく、救急という本当に国民の命を守るためにどんどん策を施して欲しいのですが。自民党の小野寺さんお願いします。

今の自民党政府、前回の老人を地方に(高齢者は介護のため地方へ行け それでは自立している人も惚けさせる悪策 福島事例から学ばないの?)とか、東北に医学部増やす予定にしたと思ったら定員削減提言(医学部定員見直しも リハビリ職種は充実へ)だとか、医療において筋悪い策ばかり提案しています。それもこれも医師会の力も弱いせいでしょうが、防衛と同じくらい医療、介護は大事だと思っているんですがなかなか全体として大きな流れにはなりにくいようです。

今後も血液内科を含め、広報し続けます。

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963 
 

 

韓国MERS感染対策 病院が唯一の感染経路 日本はこの失敗に学ぼう!

韓国MERS感染。WHO会見 にてMERS「緊急事態に当たらず」と報告されました。
全て病院内の感染で、韓国の院内感染管理(隔離、予防等)が悪かっただけ、そして患者が病院を渡り歩く韓国の受診体制、たくさんの見舞いの人が患者に接する文化が悪かっただけということだそうです。

その理由について、フクダ事務局長補は、韓国で感染が広がっているウイルスについて、中東でこれまで確認されているものと比べて大きな違いはないほか、感染も現段階では、医療機関の中などで起きていて地域の中で感染が広がっている事実は確認されていないことなどを挙げています。

そして現在感染拡大は収束しかかっていることが報告されています。韓国 MERS感染確認から1か月
もちろんSARS感染の時のスーパースプレッダーの問題等は言われていますが、もともと感染力は0.6(1人の患者が普通にしていたらうつす人間の数)ということなので何とか落ち着いてくるでしょう。

WHOの緊急委員会が公表した声明では、韓国で感染が広がった理由について、病院での感染の予防や対策が十分ではなかったことなどに加えて、医療関係者と一般市民にMERSに対する意識が欠けていたことを挙げています。そのうえで声明では、韓国での今回の感染拡大は航空機などで人が行き来する世界に警鐘を鳴らすもので、すべての国は深刻な感染症の流行に常に備えるべきだと指摘しています。

発熱、咳をしている人を収容する際、感染症の疑いとして本来隔離、つまり面会も制限する必用があるのですが、残念ながら韓国ではいっぱい見舞いの人が感染対策(マスク、手洗い等)をせずに患者さんに接触してしまったのでしょう。エボラのとき死者に触るアフリカでの風習が感染を拡げたのと同じです。

本当に彼の国の医療体系はと思われるかもしれませんが、日本だって今ひとつかもしれません。いや感染症に対してははっきり言って今ひとつです。

また東北大学の押谷仁教授は「日本でも、感染症の指定医療機関などを除く一般の病院や診療所ではMERSに対する意識が必ずしも高いとは言えない。患者が入ってきたときに早期に把握できなければ、韓国と同じようなことが起こりえると思う。今回の声明を重く受け止め、今後、さらに医療関係者への啓発活動などに力を入れるべきだ」と話しています。

本当にこの通りです。発熱していても仕事にいく。咳をしていてもマスクをしない。咳しぶきがついた手で手洗いもせずいたるところ触ってしまう国民と、どこか流行地域に旅行にいったか、発熱者との接触はなかったか等を聞かない医療者等はほとんど彼の国と変りません。

ただ彼の国の政府の初期対応は誉められた物ではありません。患者が発生したすぐから、MERSはすぐ収まるという言い切りをし、観光等には問題ないと発信していました。

それがこの状況ですからたとえWHOが緊急事態ではない言ったとして、学問的に正しいとしても心は晴れません。しっかりした対応をしていないのに大丈夫と言ってしまった広報戦略の失敗です。

今回も、セオル号転覆事件から言われている彼の国の危機管理能力不足、広報管理能力不足、いやいいかげんということがわかった事例です。

でもねみなさんよく覚えていてください。彼の国がしっかり管理し、感染者が2次感染で収束していたらここまでニュースになりません。米国のエボラ対応はすぐ収まりましたよね。それこそタイで患者が発生したということもニュースにはならなかったでしょう。だってサウジアラビアのMERS患者数ニュースに今までなっていました?

また今回初期対応にお金をかけてしっかり収束させていたとしたら、どこからかいつも出てくる後だしジャンケンの誰かが感染対策は過剰で無駄な税金!と責めるのです。日本でもよくあります。抗インフル薬の備蓄更新に1億円超 大流行なく大量処分:無駄な方がいい

いままで放射線対策等様々なものが全てそのいるいらないの歴史で動いていますし、危機管理の安全基準をどこに置くかはとても難しいのです。今回はとてもいいシミュレーションだったでしょう。お金を初期にかけて防止できていたらいくら、そして今回いくらかかっったかを比較し分析してもらうととてもいいデータになります。

昔のインフルエンザ記事に書きましたが、MERSを含め感染症にかかることは100%は防げませんが以下の感染症予防は共通です。

1 手洗い、うがい

付着したインフルエンザを物理的に排除する。うがいの代わりにお茶を飲むと言っている先生もいます。MERSも多分OKです。

2 人ごみへの外出を控え、外出時にはマスクを着用
ウイルスとの接触や身体への侵入を回避する。マスクは本来ウイルスを除けませんが、飛沫の予防と加湿の効果が言われています。

3 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下 適度な加湿が重要です

4 十分な休養と栄養摂取
身体の抵抗力を高める。とても大事な事です。休んで食べることが治療です

5 ワクチン接種 
感染を予防できる割合は30%台ですが、重症化を90%の確率で予防します。残念ながらMERSはありません。

そして人からうつらないことも大事ですが、人にうつさないようにすることも大切ということです。


接触したかもしれない日本人が帰国した、タイではじめて感染者が出たとマスコミは騒いで恐怖をあおり気味ですが、前も言いましたが正しく恐れて対処しましょう。H7N9型インフルエンザ:考えても無駄な事を心配するのはやめましょう

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963

Twitter プロフィール
記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

dannapapa

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード