獨協最後の外来終わりました。あとはみなさんにお任せするだけです。でも乙武さんの情報リーク問題すごいことになってますね。(松田公太さん、乙武洋匡さんの不倫旅行暴露に関し謎の釈明記事をブログにアップする)民主党という意見もありますが。自分のブログが恥ずかしいです。
自分が辞める同じタイミングで、名古屋大学の救急医、特に20代から30代の若手の医師が9人一気に辞めることがニュースになっています。(救急現場はブラックなのか? 名古屋大病院、救急医の半数9人一斉退職へ 職場環境への不満も)私も獨協を同じように止めていますのであまり立場上どうかと思いますが、少し書いてみたいと思います。
まず大学病院。もちろん臨床をする場、患者さんを診療する場所です。と同時に研究をする場でもあり、最高の医学を追求する場所であります。このことが少し一般病院とは異なります。
最高の医学がその患者さんにとって最善の医療とは限りません。それゆえ患者さんとの希望にいろいろズレが生じます。(北条かよさんのブログからわかる医療者と患者のズレ 風邪を一発で治す方法はありません)
そしてこの最高の医学はその科の教授というボスが目指す医学であり、若手が望んでいる医学とは必ずしも一致しません。現場で働いている医師たちは患者さんに向き合います。そして少しでも「いい医療」を追求しようとします。でもそれはボスの求めるものではない時があります。そうすると若手はなぜこの場所でという継続のモチベーションが薄れていきます。
また大学病院の医師は同時に教師であることも多いです。つまり大学病院の医師は、臨床と教育と研究の3つの仕事が要求されています。一般病院は臨床と研究のみで、小さいところだと臨床のみです。それだけ忙しいのに、給料は一般病院より低くなってます。それは名誉、いい医学を教えてもらっている、などの理由から医師たちはみんな受け入れてきたものでした。
今回9人が辞めた理由は正確にはわかりません。でも記事内にある言葉が本当だとしたら、わざわざ救急というきつい医療を選んでくれた若い医師たちが辞めることは仕方ないと感じてしまいます。
病院の担当者は「退職者は多いが、名古屋市と近郊には他にも救急患者を受け入れる大きな救急病院が複数あり、影響は少ないはずだ」としている。
もし病院担当者が教授だったら、二度とこの救急部に大学からの入局者は入らないでしょう。自分達のきつい仕事はなくて構わないとボスが言っているのですから。学生、若手医師たちを自分の意のままに扱うこと、昔のやり方を望む人は今の医療組織を維持できません。そんなことも解らない上司には部下はついていきません。結果損をするのは患者なんですが。
大学病院はどうしても特殊です。そのことを患者さんみんなに理解してもらいたいと診療してきました。それが今の時代と合わなくなってしまっているのか医師たちも考えなければいけません。でも超一流の名古屋大でこんなことが起きるのか。
ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。
ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963
自分が辞める同じタイミングで、名古屋大学の救急医、特に20代から30代の若手の医師が9人一気に辞めることがニュースになっています。(救急現場はブラックなのか? 名古屋大病院、救急医の半数9人一斉退職へ 職場環境への不満も)私も獨協を同じように止めていますのであまり立場上どうかと思いますが、少し書いてみたいと思います。
まず大学病院。もちろん臨床をする場、患者さんを診療する場所です。と同時に研究をする場でもあり、最高の医学を追求する場所であります。このことが少し一般病院とは異なります。
最高の医学がその患者さんにとって最善の医療とは限りません。それゆえ患者さんとの希望にいろいろズレが生じます。(北条かよさんのブログからわかる医療者と患者のズレ 風邪を一発で治す方法はありません)
そしてこの最高の医学はその科の教授というボスが目指す医学であり、若手が望んでいる医学とは必ずしも一致しません。現場で働いている医師たちは患者さんに向き合います。そして少しでも「いい医療」を追求しようとします。でもそれはボスの求めるものではない時があります。そうすると若手はなぜこの場所でという継続のモチベーションが薄れていきます。
また大学病院の医師は同時に教師であることも多いです。つまり大学病院の医師は、臨床と教育と研究の3つの仕事が要求されています。一般病院は臨床と研究のみで、小さいところだと臨床のみです。それだけ忙しいのに、給料は一般病院より低くなってます。それは名誉、いい医学を教えてもらっている、などの理由から医師たちはみんな受け入れてきたものでした。
今回9人が辞めた理由は正確にはわかりません。でも記事内にある言葉が本当だとしたら、わざわざ救急というきつい医療を選んでくれた若い医師たちが辞めることは仕方ないと感じてしまいます。
病院の担当者は「退職者は多いが、名古屋市と近郊には他にも救急患者を受け入れる大きな救急病院が複数あり、影響は少ないはずだ」としている。
もし病院担当者が教授だったら、二度とこの救急部に大学からの入局者は入らないでしょう。自分達のきつい仕事はなくて構わないとボスが言っているのですから。学生、若手医師たちを自分の意のままに扱うこと、昔のやり方を望む人は今の医療組織を維持できません。そんなことも解らない上司には部下はついていきません。結果損をするのは患者なんですが。
大学病院はどうしても特殊です。そのことを患者さんみんなに理解してもらいたいと診療してきました。それが今の時代と合わなくなってしまっているのか医師たちも考えなければいけません。でも超一流の名古屋大でこんなことが起きるのか。
ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。
ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963