2016年03月

これは絶対言っちゃいけない 大学病院の特殊性 最高の医学と最善の医療

獨協最後の外来終わりました。あとはみなさんにお任せするだけです。でも乙武さんの情報リーク問題すごいことになってますね。(松田公太さん、乙武洋匡さんの不倫旅行暴露に関し謎の釈明記事をブログにアップする)民主党という意見もありますが。自分のブログが恥ずかしいです。

自分が辞める同じタイミングで、名古屋大学の救急医、特に20代から30代の若手の医師が9人一気に辞めることがニュースになっています。(救急現場はブラックなのか? 名古屋大病院、救急医の半数9人一斉退職へ 職場環境への不満も)私も獨協を同じように止めていますのであまり立場上どうかと思いますが、少し書いてみたいと思います。

まず大学病院。もちろん臨床をする場、患者さんを診療する場所です。と同時に研究をする場でもあり、最高の医学を追求する場所であります。このことが少し一般病院とは異なります。

最高の医学がその患者さんにとって最善の医療とは限りません。それゆえ患者さんとの希望にいろいろズレが生じます。(北条かよさんのブログからわかる医療者と患者のズレ 風邪を一発で治す方法はありません

そしてこの最高の医学はその科の教授というボスが目指す医学であり、若手が望んでいる医学とは必ずしも一致しません。現場で働いている医師たちは患者さんに向き合います。そして少しでも「いい医療」を追求しようとします。でもそれはボスの求めるものではない時があります。そうすると若手はなぜこの場所でという継続のモチベーションが薄れていきます。

また大学病院の医師は同時に教師であることも多いです。つまり大学病院の医師は、臨床と教育と研究の3つの仕事が要求されています。一般病院は臨床と研究のみで、小さいところだと臨床のみです。それだけ忙しいのに、給料は一般病院より低くなってます。それは名誉、いい医学を教えてもらっている、などの理由から医師たちはみんな受け入れてきたものでした。

今回9人が辞めた理由は正確にはわかりません。でも記事内にある言葉が本当だとしたら、わざわざ救急というきつい医療を選んでくれた若い医師たちが辞めることは仕方ないと感じてしまいます。

病院の担当者は「退職者は多いが、名古屋市と近郊には他にも救急患者を受け入れる大きな救急病院が複数あり、影響は少ないはずだ」としている。 

もし病院担当者が教授だったら、二度とこの救急部に大学からの入局者は入らないでしょう。自分達のきつい仕事はなくて構わないとボスが言っているのですから。学生、若手医師たちを自分の意のままに扱うこと、昔のやり方を望む人は今の医療組織を維持できません。そんなことも解らない上司には部下はついていきません。結果損をするのは患者なんですが。

大学病院はどうしても特殊です。そのことを患者さんみんなに理解してもらいたいと診療してきました。それが今の時代と合わなくなってしまっているのか医師たちも考えなければいけません。でも超一流の名古屋大でこんなことが起きるのか。

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963     

乙武さんの取った危機管理対策 女性からみたら最悪らしい

獨協もあと2日!仕事に追われています。有給とるの忘れた!

乙武さんの不倫問題。奥様が謝罪したことがいろいろ物議を起こしています。(不倫・乙武氏、妻に謝罪させ“墓穴”…非難殺到 私生活では性豪ぶりを吹聴か

個人的には理解のある妻を前面に出し、家庭間では収束しているという情報を出すことでの幕引きは悪くないと感じていたのですが、多くの女性にはそう思えないようです。

今回のような不倫いや男の浮気自慢を、奥さんが謝罪というまあ仕方ないわねという桂春団治の世界はもう通用しないようです。それは子供を2人産みなさいと言って辞任された中学校校長問題と似ています。(「子を2人以上」校長が任用辞退・退職へ)そこまで周りが騒がなくてもという感情はあるのですが。

女性も男性も価値観が違いますので仕方ありませんが、この手の危機管理、100%正しい答えはないようです。その夫婦が納得していても、有名人や政治家になろうとする人は周りが簡単には認めてくれません。妻と母の問題を含めて究極です。昔愛人が4人いると言われて、いや5人だと言っていた政治家の時代とは様変わりです。

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963 

 

挑戦するにはどうすれば 相手だけに要求してはダメ!

尊敬する中村祐輔先生のブログです。(挑戦を許さない日本社会)KIFMECの破産(神戸のKIFMEC 破産申し立てへ)を含めて書きたいと思います。

医療は開拓の歴史です。特に医師は目の前の患者を助けるために何かできないかを模索してきました。本来保険適応でないものを保険病名という嘘の病名をつけて投与したり、欧米でいいと言われているが日本で使えないものを平行輸入したりして患者さんに投与してきました。実際それが医療を進歩させてきたことは間違いありません。(政治家は医療をやっぱり知らない 保険病名とは)(もうからないから開発しない! 結局損をするのは患者

ただし現在はそこにルールが定められています。今ガイドラインなどを含めた一般的治療とは異なるものを行う際、たとえ海外で認められていても倫理委員会を通して組織全体に意思の統一を図り、患者さん側の同意を得て対応することが義務付けられています。しかしそこに医療者側の勝手な解釈があることは事実ですし、費用の問題や書類手続きが面倒臭いことも事実で臨床側のフットワークは重くなります。そしてその結果臨床側は無理をしなくなります。今認められている治療だけすればいいやと。

難しい症例はできませんと断り、簡単な症例だけを集めて手術などを行っていれば見せかけの成績を上げることができます。そしてそれを実績としてこんなに素晴らしい病院ですと報告することができます。

またどんな難しい症例でも本人が頑張りたいと言えば一生懸命努力して助けようとして成績が落ちてしまう施設があります。そして周りはあの病院で手術すると死んでしまうという風評被害が上がり正義のマスコミが叩き潰れてしまいます。KIFMECなどはまさに後者だったのかもしれません。そして難しい症例の患者はチャレンジする機会すら奪われます。群馬大はどちらだったのでしょう。(群馬大病院、第一外科も高死亡率…肝臓手術

利益を上げるためには簡単な症例を集め、パス(決まった作業手順)で管理することが労働的にも楽です。それこそ状態が悪い患者、手術を行うことがリスクの高い患者を引き受けると病院収入に赤字が出ることすらあります。また難しい症例は訴訟の危険度上がります。一生懸命した方が赤字になり訴えられるのなら誰がやります?患者選択、癌難民と言われた問題です。

またお金が払えない、身寄りがいない、社会的に問題、などの患者はさらに一流と言われる病院は引き取ってくれません。エホバなんかもまさにそうです。今後輸血を行う可能性の患者を当院では診ることはできませんと、宛先なしの紹介状で患者に病院を探させることをする組織すらありました。(これは医師個人の問題でしょうが)

医師は本来弱い患者の味方であるべきです。この考えは常に持っています。ただ前回書いたように(北条かよさんのブログからわかる医療者と患者のズレ 風邪を一発で治す方法はありません)現場の疲弊度、患者さん側の医療に対する考え方のズレ、などの蓄積から、医療者は患者さんから見てビジネスとして冷たい態度を取ってしまっていることも事実です。それは間違ったことはしていないという表現にすぎませんが医療者にも余裕がありません。まして救急の命のやりとりで忙しい現場に自分の仕事の都合で風邪患者が来てしまうと。 

何度も言っていますが、患者さんがどのような医療をやって欲しいのか。その際お金はどれくらいまでだったら許されるのか。税金をいくらまでだったら許容できるのか。

今まで以上の負担はしたくない、でも自分に対しては自分が思う理想の医療を提供して欲しいではやはり成り立たない時代です。このチャレンジもどこまでだったら保険で許されるのか、どこまで患者さんが覚悟をしなけれなばいけないのか(三笠宮さま 96歳の心臓手術 医師の言葉 責任)(もう100歳です!)もう一度みなさん考えていただきたいと思います。やれば100%治るというのは幻想にすぎません。

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963 

北条かよさんのブログからわかる医療者と患者のズレ 風邪を一発で治す方法はありません

いや最近また忙しくて筆が止まっています。大学病院勤務もあと1週間です。

少しツイッターの医療者クラスターで話題になっているネタになります。

ライターの北条かよさんがはなったツイート。

このツイート医療者クラスターから叩かれ、北条さん自らそれをブログ(「救急外来の診療費が高い」って言ったら、皆さんの闇が現れた)にされています。noteは有料なので見ていませんw

まあこの点で医療者と患者の大きなズレを説明したいと思います。

北条さんの言い分。
1 土曜に発熱したが治らない
2 月曜どうしても外せない仕事がある
3 そのため1日は市販薬で頑張っていたが症状改善しないため日曜夜救急外来に行った
4 そこで出された薬が自分の要求を満たしていなかったのに7000円も取られた

彼女の感情のまとめはブログ中の別の方のツイートより

明日は抜けられない仕事だし、市販薬では効かなかったし、仕方ないから受診したんだけど思いの外高く付いちゃったよ、と感想つぶやいた

それを叩かれてしまったことで勘弁してよという気持ちからのブログのようです。医療者とのやりとりで北条さん病んでいることもあり疲れてしまったようです。ただそれをnoteですからちゃっかりはしています。

ちなみに医療者は反応しました。
1 風邪は1日で治す薬はない!それは市販薬でも病院薬でも同じ
2 満足度が低いのは仕方ないが、現状では一般的な処方
3 救急外来の値段は医療者が決めているわけではない
4 風邪で救急外来受診するなんてこのライターは医療を知らない
5 風邪で抗生剤出す医師はヤブ医者

一番の問題は、医療者は救急外来に風邪でくる患者さんが好きではありません。風邪という病気は治せないし、そんなに救急と思えないし、それこそ風邪の患者さんにある意味冷たい態度をとることが多いかもしれません。

インフルエンザの検査はしたかどうかは不明ですが、ラジオの仕事という密室の空間で、ウイルス感染していることをごまかして他人に移す機会をくれと言われると、なんだこのライターはと思ってしまったのかもしれません。

ここで風邪でも休めないあなたへというCM思い出しましょう。基本熱を下げ症状を緩和する総合感冒薬は、ごまかしているだけで治しているわけではありません。そして急性期をごまかしているだけですのでなかなかスッキリ良くなりません。それでも風邪を圧して仕事をして他人に移すという愚行が好きな日本人にはこういうCMが成り立ちます。基本風邪も同じウイルス感染なのにインフルだけですよ強制的に休んでいいのは。

そして一般の人はどういう時に救急外来に行けばいいか教育を受けていません。それこそ風邪の場合なんかは家でしっかり休んでいることが一番なんですが、手遅れになったらとか恐怖感しか出てきません。

でもね。働かないと食べれない。仕事はキャリアのためにも休めない。でも熱が出て辛くて仕方ない。だから一縷の望みをかけて救急外来に来たのにという患者に、優しくできない医療者を作っている今の救急の状況です。北条さんは多分そんなことは知っているだろうに。

そんな患者にこんなツイッターを流させた寄り添ってくれない救急の医療者の態度を批判することは簡単ですが、本当患者、医療者お互いが相手の気持ちに寄り添えない少しのズレが生んだ悲劇です。

期待値が得られない時、人間は怒りを覚えます。その期待値が専門的には間違っていても、患者は寄り添いたいのですが、今の救急の現場にそれを求めることは難しいです。それを厚労省はかかりつけ医に望んでいるのですが北条さんにかかりつけ医はいません。(若いですから当たり前)

このズレはそう簡単には治りません。患者、医療者が共に協力していかなければこの問題は解決できないでしょう。私のまとめツイートです。
   

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963     

清原選手入院中 治療も含めて隔離はいいと思う

覚せい剤問題の清原元選手。入院して治療(隔離?)されています。

薬物中毒。本当になってしまうと難しい問題です。最初にアルコール中毒の禁断症状の患者を見た時の衝撃は忘れられません。人間ここまで変わるんだと。それが少しづつ人間に戻る有様はある意味医療者のやりがいでもありました。

覚せい剤依存者も(ビデオで見たレベルですが)話は通じませんし、突然暴れるし、正直人間ではなくなります。そして肝炎ウイルスも併発されていることが多く、一生懸命人間に戻った後も肝硬変で全身状態悪化と言うのも一つの悪循環でした。

現在病室に隔離されている清原元選手。今回糖尿病目的での入院です。刑務所では量が足りなかったと言っていましたが、病院食のみでコントロールし、インシュリンを打ちながらとりあえずほとぼりを冷める目的の入院でしょう。報道陣への差し入れは、自分が被告であることをあまり認識していないだけだと思います。今後薬物専門の病院への転院が予定されているそうです。

でも罪を犯した人が更生するためにやっているのに、1泊5万とか(どこも一般個室は2万弱です)、2000円の弁当30個とか、警備員での厳重管理なんか悪いイメージをつけるような報道ばかりなんだけど。応援しようという報道ないのかな。特に警備はあなたたちのためですよね。選挙の演説すらできない病院回りであんな風にやっていいのかな。病院総務お疲れ様です。

今入院している千葉の病院、「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」や「恋仲」の舞台となった病院だそうです。ネットでは実名で出ていますし、患者さんを見舞う家族へのインタビューも含めて場所は特定されています。院長は心臓の専門家で脳外科を含めて救急を大事にしている病院です。

せっかくマスコミ張り付いているんですから、川越クリニックの上原先生の時のように救急の特集を含めて救急車解析でもやってくれるとありがたいのですが。(ちなみにこんな大きな病院なのに血液内科はありません。白血病やリンパ腫は他院へ紹介されます)

所沢時代に応援していた清原選手の回復を祈ります。

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963     
 
Twitter プロフィール
記事検索
プロフィール

dannapapa

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード