2016年04月

「災害被災地で取材者が守らねばならないこと」21年前から変わらない 本当日本は平和な国

たまたま録画していたNHKスペシャルを見てツイートしました。(震度7 何が生死を分けたのか ~埋もれたデータ 21年目の真実~



火事と通電火災のグラフィックなど、本当日本の災害研究は進歩していると感じましたが、今回の熊本地震で対処できたのは3つのうち1つだけだなと再確認してしまいました。

地震研究も進んでいます。GPSデータでの解析によると今回の熊本は地震が起きやすい場所という予想もされていたようです。(巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ 日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク

今回の熊本地震後、このGPSの解説がニュースで行われていました。その時のコメンテーターの会話が興味深かったため当時ツイートしました。

本当学問は進んでいるんだけど対処が間に合わないというか変えようとはしない。それは検証しようにも数年かかるため行政は立場上動きにくいからです。そのため動かないまま時は過ぎていき、気がついたらみんな忘れる。この忘れやすい日本人、危機管理が苦手な理由です。 

そんな中こんな記事を見つけました。(「ドラマ仕立て止めて」神戸の無念、熊本で再び [熊本地震]報道されないあの事、あの人(2)

本当今のマスコミにすぐ実行してもらいたいことが書かれています。 以下引用です。

テレビ報道関係者のかたへ(意見)

・避難所へ夜遅くに出かけていって、インタビューするな。ゆっくり睡眠がとれるようにしてあげなさい。

・遺体安置所にまで入り込むようなことはするな。

・言葉の使いかたに注意してほしい。レポーターなどがいっていた言葉(「すごい」「温泉街のようだ」)、被災者の身になって考えられないのか。

・報道番組はどれも過去の地震と比較して、今回の地震の悲惨さを示すのにしのぎを削っているように見えてなりません。「
過去の被災地域が今はこんなに復興しているんだからここも大丈夫だよ」というような明るい報道ができないものでしょうか。
(この安心感が被災者の体調を改善させるんですよ)

・"絵になるもの"だけを流さないで....倒壊した建築物ばかり映りますが、「無事だった建物もあるよ」と報道して少しでも安心感が欲しいのです。

・ある特定避難所のある被災者へのインタビューだけで「○○が足りません」と報道しないようにして欲しい。ある程度きちんと避難所の対策本部、区の対策本部、市の対策本部で物資の調達を用意しつつあるわけだから、情報の少ない末端の人の意見には時間のギャップがある。途中の経路も抑えて本当に不足しているものはなんなのかを伝えるようにしてもらわないと、テレビを見ている方は本当にそれが足りなくて困っているんだな、とおもうので、余っているものを一生懸命買って送ってしまう。現に某避難所では粉ミルクが山のように余っていた。総合的な報道を望む。
(今回とは少し違うかも。急性期は足りないより余ったほうがいい)

・給水場所、避難場所、火災などの場所は、地名を読み上げるだけでなく、地図などで示す努力が欲しい。住民でもちょっとはなれたところの町名など分からないもの。

・被災の報道をするときに、よってこぞって同じところを報道しないで欲しい。被害がそこだけという誤解を与える。TV局が報道するのはほとんどが同じようなカメラワークしかなく、情報収集は1局を1度見れば十分に等しかった。
(場所が集中してましたね。本当そうおもう)

・現場取材車・者についても、避難所の入り口近くで取材車を路上駐車するな。荷物の搬入の邪魔だ。
 マスコミの基本的スタンスとして、アメリカの大学の新聞学科では、まず最初に「満員の映画館で"火事だ!"と叫ぶ自由(or権利?)はない」と徹底的に教え込まれるそうです。不用意に「倒壊の危険がせまっています」「さらなる惨事が見込まれます」等の発言はしないでほしい。被災地の方々はたいへんナーバスになっているのですから。パニックを誘発するような言動はやめろ!!

・TV局各社が、競って現地にレポータ、特にメインキャスターを派遣していた事。そうした事が、現場へのアクセスの妨げになっていなかったのか。もっと、落ち着いた報道が求められていたのではないか。どの局も同じ様な場所で取材をしていたので、どこか一社だけで良かったのではないか。こういう時こそ報道管制が必要なのかもしれない。

同じような情報を横並びで垂れ流すのではなく、報道協力協定により、局間で分担できないか?

・情報の流通を担う報道が何をしたのか。興味本位の報道だけじゃないか。

・意外に思われるかも知れませんが、ヘリコプターが飛ぶと、無事な普通の家でも揺れます。あの悪夢の日以来、私達は振動に対して極度に敏感になっています。いまだに余震も続いています。どうか、無用なヘリコプターはご遠慮下さい。

・被災者の1週間を特集する番組が増えています。見ると、スローモーションの被災者の画像に、耳触りの良いBGM、もう既に「終わったドラマ」の様な印象を与えます。被災地の生活はまだまだ続いているのです。「ドラマ仕立ての番組」は止めて下さい。(特に頭にくるのは、「被災者は可哀想」という同情的な視点の番組です。同情こそすれ、共感はしてくれていない事が、レポーターの口のはしばしに感じられます)
「更新:1995年1月27日 18: 08」

赤字、()は勝手に書いてます。本当21年前に被災者に頼まれたこと今回どれだけできました?また5年前の反省はどれだけできました?

>今回批判があった報道のありようを真摯に検証する報道番組を、各局が一度は制作し放送してほしい。21年前の阪神・淡路大震災時のメッセージも参考に。


山根一眞さんの言葉、以前のブログ(マスコミはビジネス 長谷川さんの記事に違和感)で書いたように同意します。本当マスコミの皆さん検討いただければと思います

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副作用とは 因果関係が強く疑われるもの

村中さんの記事です。(放射能とワクチン 不安に寄り添う怪しげな「支援者」放射能と子宮頸がんワクチン カルト化からママを救う)以前もブログに書かせていただきましたが、私は今の裁判等を行っている方の有害事象をHPVワクチンの副作用とはあまり考えていません。(子宮頸がんワクチン問題のとてもいい解説 副作用でなくても患者は辛い 医学と医療

前回の記事が出てから村中さんは反ワクチン派から攻撃を受けています。厚労省発表へのマスコミ対応記事も書かれていますが、今回真っ向から反対派に立ち向かっている対談記事で、続編コラム(子宮頸がんワクチンとモンスターマザー自主避難したまま戻らぬ「ナチュラル妻」)もまさに正面から攻撃しています。強い方です。 

今回一番の問題点は、やはり医師である池田先生でしょう。(HPVワクチン報道;確信犯なら放送法適用してほしい)仮説の立案はいいのですが、どう考えても証明になっていないものをごまかして発表するのは学者としてどうでしょう。

そしてその科学者に研究費をつけることを良しとした厚労省。両論併記ですから仕方ないのですが、今回の討論の結果HPVワクチンの副作用とは厚労省は考えにくいとはっきりアナウンスすべきでした。この後のWHOの発表で代行されているのでしょうが、マスコミにもっと強く言わせて欲しかった。

またダメだしできない学会も問題です。前回精神的とは決め付けないようにと患者に寄り添うことの大切さを述べましたが、今回の結果でHPVワクチンの副作用とは考えにくいとはっきりアナウンスすべきでした。

そしてやはり医学を勉強しない、いや面白おかしくデマまがいを流すマスコミも問題です。しかし役所の責任回避、医者のかばいあいが見えてしまうこの状況では仕方ないのでしょうか。 

他に被害者が隠れているのでは、製薬会社の陰謀では、 未知の作用があるのでは。前回私のブログに頂いたコメントです。100%の否定はできません。でも副作用とはその物質の投与によって生じたもので、因果関係が強く疑われるものです。少なくともワクチン打つ前からあった症状を副作用とは言えません。

時間的に因果関係がないことが証明できた場合、その有害事象は副作用ではありません。

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自然に治る悪性腫瘍 いわゆるがんもどきはあるが全く医療を行わないは間違い

今日は以前話していた自然に治る悪性腫瘍の話をします。

悪性腫瘍の一つである癌と言っても数年悪くならない癌があります。甲状腺や前立腺などは有名です。また甲状腺や前立腺がんでも幅があり、人によっても進行のスピードに非常にバリエーションがあります。つまり同じ病名のがんでも多種多様ということです。

抗がん剤を使う血液内科の領域においても、治療は特に行わないで経過観察だけをする悪性腫瘍疾患が何種類かあります。そしてその方は悪性腫瘍を持ったまま腫瘍は悪くならずに天寿を完うされことが多いです。

その手の疾患はどうなったら治療しましょうという基準が決められており、そのほとんどは何らかの症状の出現、検査が悪化した時に初めて治療が開始されます。医師は患者さんがその病気が悪くならないかを注意深く経過観察を行います。

そしてこのようなタイプの悪性腫瘍に自然軽快をとる方がいらっしゃいます。なぜこのようないわゆるがんもどきのような反応をするのかはわかっていません。でも存在することは確かで私も2桁ぐらい経験しています。 

悪性腫瘍の増殖と免疫による腫瘍の排除が普段はちょうど天秤のようにバランスが取れていて、長い経過で一般に腫瘍増殖に傾くことが多いのですが、免疫が活性化されたのか腫瘍が消えてしまう方が本当たまにいます。ちなみに自然治癒は予想できないし、確率はとても低いものです。そしていったん治ってもまた再発される方もいます。ちなみにその腫瘍免疫誘導ができるかもという治療法がPD−1になります。(癌免疫治療 PD−1 究極の自己免疫誘導療法

また特殊な悪性リンパ腫において自然に良くなる疾患群が存在します。それが免疫抑制剤のメソトレキセート(MTX;大量に使用すると抗がん剤扱いです)関連リンパ腫(厳密にはリンパ増殖性疾患)です。(少し難しいですが解説です:メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患 (1)(2)

良性疾患であるリウマチがとても良いコントロールができる時代になった今、このタイプのリンパ腫は実は増えています。そしてこのタイプのリンパ腫、抗がん剤を使わないで実はMTXをやめるだけで30−60%が消えてなくなります。 もちろん抗がん剤治療を行わなければいけない時もあるのですが、免疫がリンパ腫の発生を制御しているというとてもいい例になります。

がんもどき理論は全く認める気はないですが、どのタイミングで抗がん剤治療をするのかはいつも適性を考えて行っています。がんのタイプ、進み具合、本人の状態、パラメーターはいっぱいあります。

自然に治る腫瘍と何をやっても治らない腫瘍の違いは?本人の精神、体力の状態で再発が決まる?そんなんことを考えながら、体力維持や精神的サポートの重要性を患者さんに伝えています。きっと何らかの究極の再発防止法が生まれるのではないかと妄想しています。

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マスコミはビジネス 長谷川さんの記事に違和感

長谷川さんの記事。(「地震関連の報道についてどう思うのか?」という皆様、その前に皆さんは「メディア」を何だと思ってらっしゃるのか?)いつも楽しみにしているのですが今回は少し不同意。

「メディアは金もうけをする機関です」
これを理解することこそ、メディアリテラシーの第一歩です。

ビジネスのために、金儲けのために報道をしているという今回の長谷川さんの記事。そんこともわからないメディアリテラシーのない国民は勉強不足だといつもの少し敵を作りながらの書き方です。

もちろん聖人君子という幻想を抱くなという言葉は、医療者に対する幻想との共通部分は感じます。しかし世界との比較をするのであれば、やはりとても安い値段での電波の使用を許可されている既得権益組織、少なくともテレビ局のビジネスは、このノブレスオブリージュが全くない下品な書き方で擁護すべきではないでしょう。

それこそビジネスのために、いい絵のために疲れた被災者にインタビューするのは当然と許してもらえたのは、ネットがなくテレビしかいい報道ができない時代だったからではないでしょうか。そしてその優秀な報道をするために、現場の人間は被災者のために寄り添っていたからではないでしょうか。それをこのような開き直りの書き方は、今の時代に贅沢をして叩かれている都知事以上に時代遅れではと感じてしまいます。

ある程度尊敬を得る仕事内容だからこそ、周りの人間は協力してくれます。それこそ弁当の絵を乗っけただけで叩かれることはやりすぎとしても、ガソリン割り込みを含めて何かマスコミの感覚がずれているのではと感じるのはメディアリテラシーがないからでしょうか。それこそマスコミの人間が周りの人間との調整力がさらに低下しただけでしょうか。日本人の一般国民感情とのズレを、平時のメディアリテラシーがないという言葉でこの災害時に強制を求めるのは如何なものかと感じてしまいました。

長谷川さんの言いたいことは理解できます。それでもこの災害の報道方法については少しマスコミは自分たちで考えて欲しい。それが尊敬されるマスコミのプライドと思うのだけど。
 
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これからの災害のために道州制は必要 国はどうするか

熊本落ち着いてきています。避難者も最大の半分程度になってきています。やはり津波と異なり復興早いです。今回福岡の市長の対応など素晴らしい危機管理運用が行われました。(熊本地震、福岡市が「絞る支援」に挑んだワケ 「自己完結型」は新たなロールモデルになるか

また少し覚書として書いておきます。

1 安全な避難所の確保
地震が今回のように続くときには安全な建物の確保がさらに難しいことがわかりました。搬送、船なんかもやはり検討要素ですね。もちろん前回の津波の時とはまた別です。また自主的な避難場所が把握できないことも一つの問題となりました。情報をどのように広報するかも変わらず問題です。

そして今回も車中泊、エコノミー症候群が問題になっています。今回テント、キャンピングカーなどが取り入れられてきています。もちろん津波では使えにくいですし、車は渋滞のときはむづかしいですね。

2 支援物質の運送
時間をいかに考えながら行うか。特に水、食料が問題です。そしてこのタイムラグで破棄されるものも。そして福岡の支援でも言われていますが、予定集積場所が使えない時にどうするか。それこそ被災県だけではなく道州制が必要でしょう。その際みんなが共通の目標を持ち融通を利かすことが大切です。

また人を含めた運送手段をどうするか。オスプレイ批判は簡単ですがじゃあその時の命はどうするか。イデオロギーとどちらを優先するのか。共同通信、東京新聞いらん仕事を増やすな。(左派系メディアの執拗なオスプレイ批判に温厚な中谷防衛相がイラッ「全力でやってますよ!」 記者会見詳報

3 医療支援
そしてあまりに被害が強くなるとやはり使える場所がなくなることが判明しました。つまり医療者はいるが施設がない。2日目には救急の運用ができない施設がでてしまいました
熊本赤十字の救急支援のトリアージの数です。
1日目 緑が345人、黄が42人、赤が16人、黒が2人
2日目 緑が427人、黄が91人、赤が43人、黒が4人
重症が1人増えると軽症10人にほぼ換算されると思ってください。2日目本当大変だったと思いますが自分たちで訓練の成果を出されて頑張られたそうです。このときサーバーが免震化のため維持できており、電子カルテが生きていたことも診療運営に有効だったとのことです。

ノロ感染症も素早い対応でした。こういう対応を見るとやはり医療者は応用が利く。被災した医師の活用を前もって登録することもいいのではと感じます。

4 建造物判定
判定者が少ないため素早くできない。今回総理が指示出しましたように、いかに全国から集めるかの運用が大切。

5 復興の為の資金
いかに早期に被災者の負担を軽減しながら行う。どんどん出しましょう。それこそ金を使って復興です。

自分の同級生が家に赤紙貼られたそうです。本当個別は大変だと思います。でもまた書きますが生きていればなんとかなります。そして政府、自治体はまた対応を教訓として語り続け、共有していきましょう。いいアドリブができるように。 

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