2016年10月

第2回日本メディカルジャーナリズム 日本の若手はすごい

ハロウィーンの真っ最中、第2回日本メディカルジャーナリズム勉強会に参加しました。前回の第1回も良かったのですが、今回は日本の若手が素晴らしいことを実感出来る会でした。

発表者は石井洋介さん(横浜市立病院)と加藤美生さん(東京大学医療コミュニケーション学 特任助教)の2人。特に石井先生のお話はある意味カルチャーショックでした。

医師6年目の彼の特殊性はこちらを見ていただくとよくわかります。端的に述べると検診を受けさせるためにゲームを作成したということ。(今“排便周り”がアツい!? 「日本うんこ学会」はムーブメントを起こせるか 排便記録アプリ、腸内細菌叢解析サービス、美少女ゲーム、学会…日本うんこ学会)またその前に研修医を高知に集めるために、ネットを含めた様々なコンテンツを活用したということ(高知の研修環境の改善に尽力 研修医激減の医療情勢に奮起)。本当に現場で動きまくっている若手医師です。(この研修医集め、アカデミアとは違うけど現場の教授達は講義受けた方がいいよ。)

患者に対する広報。本当に医療とマスコミとの融合について彼の実例をもとに議論が白熱しました。それこそ今の医療現場で何が問題か。それは患者と医師の間での情報伝達にズレがあること。そのためまずは正しい医療情報に飛びついてもらわなければ始まらない。そして正しい医療行為を維持させていくのはどうすれば。そして長谷川さんのように炎上しないようにするには。多分今まで誰にも相談できなかった質問が次から次に出てきました。

結論は異種の仲間と協力し楽しく仕事!

発表者を含めこんな若手(医師以外も含む)が現場にいることにある意味感動しました。まだ日本の医療は大丈夫かも。そして石井先生は今厚労省に出向中。本当頑張って欲しいです。

患者と医師の間での情報伝達のズレを補うために、患者さん達はネットとかを活用されているのですが、どうもそれがいい加減。それこそWELQ問題も議題に挙がっていました。グーグルの特性を生かして、検索サイトトップに出る戦略は明らかにビジネスとして大成功しています。ただ医学倫理として「小指の痛み」が心筋梗塞!なんていう情報を垂れ流すのは健康を扱うキュレーションサイトとしてどうなのかの良心が問われています。

加藤さんが発表された医療とメディアをつなぐ団体設立を含め、今後が楽しみです。少なくともとんでも医療をどう駆逐していくのかへの道が見えてきたかもしれません。 

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考え方は多様 ただ最後まで責任はとろう 石垣島と自衛隊

佐藤正久参院議員からの情報です。( 「中国の脅威など難しくて分からない」「災害時にはまず自分が優先」石垣市で陸自配備めぐり公開討論会 反対派から飛び出す無責任発言

>沖縄本島より西方の島嶼(とうしょ)部は陸自部隊がいない防衛上の“空白地帯”だったが、陸自は今年3月、日本最西端の与那国島に、周辺海空域の艦艇や航空機を警戒する沿岸監視隊を配備した。続いて、有事で初動対処にあたる警備部隊や地対空・地対艦ミサイル部隊を、石垣、宮古両島に配備したい方針で、地元との調整が進められている。

また別記事(石垣自衛隊配備 「外交を」「備え必要」 初の市民討論会)では

>反対派の上原共同代表は「万が一の有事に(自衛隊で)備えるのではなく、親善施設を造るなどの交流で備えた方が『安全』の成功率が高い」と訴えた。賛成派の砥板市議は「(先島は)離島の離島。大規模災害時、自衛隊の有無で初動の時間に大きく関わる」と配備の必要性を主張した。

石垣島に自衛隊。本当以前ソビエトに対して北海道にいっぱい自衛隊駐屯地を作った時と同じ流れでしょう。まして地続きの北海道と違い離島の石垣島。占領行動をされることを防ぐためには駐屯地があることは抑止力になります。

もちろんそんな占領行為はありえないと考えることは自由ですが、その理由として

「中国(の脅威)がどうのこうのと(言われても)難しくて分からない」

という医師で反対派団体共同代表の上原秀政氏の言葉は如何なものでしょうか。

そして駐屯地配備反対のために自衛隊の災害対応について

「まず自分と家族の命。(医療で貢献するには)数日かかる。(だから自衛隊配備は)意味がない」

なんて、災害医療のゴールデンタイムを知らない、医師の立場を使ってますが専門外について必要な知識を全く勉強されていないことを自ら露呈されています。

まあ記事の最後に与那国島の時の反対派の事が書かれています。

>「もう配備されたから反対運動は何もしていない」
>配備前の反対運動について「東京や大阪から教職員や鉄道系の組合員が(支援者として)応援に来た。横断幕とのぼり旗も作ってきてくれた」と振り返る。そうした支援者は普天間飛行場の名護市辺野古移設や北部訓練場(東村など)のヘリパッド移設の反対運動に加え、石垣市の反対運動にも転戦していると明かした。

ちゃんとしなよ。本当にいらないと思うのなら最後までやりなよ。混乱させるだけさせといてあとは知らないという行動は本当無責任。でもそこに医師がいるのがとても残念。 

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フィリピン大統領ドゥテルテ 小国の見事な外交 トラストミーほどいい加減でないことを

フィリピン大統領ドゥテルテ氏の日本訪問が終わりました。橋下さんも評価されていましたが、小国が大国に向かう時の外交の方法をしっかり見せてもらったような気がします。

まず中国との首脳会談。裁判で負け国際的窮地に立っている中国に対し、南シナ海問題を棚上げすることで譲歩して経済的支援を勝ち取り、その上このニュースで示すように自国の利益を得る。(中国が比の漁船妨害せず 首脳会談受けた対応か)本当したたかです。

対米国に関してははたから見てると少し危険を伴います。フィリピンで反米運動が起き米軍基地を撤退させた後、中国にスプラトリー諸島(南沙諸島)を事実上占領されたのですが、まあ彼らの中では歴史上占領はよくあることで後で取り返せばいいと考えているのかもしれません。そして日本が思っているより領土問題への潔癖性はすくなく、米国の軍事力はそれほどいらないと考えているのでしょうか。ここは沖縄問題との比較をすべきでしょう。

そして日本。対米国の考え方からは全く合わないはずなのに、「最後には日本に協力する」という言葉を言って支援を約束されて帰るこの大統領。以前の「トラストミー」の人と同じぐらい言葉の責任を取らない人でないことを祈ります。日本も当然それは理解しているでしょうが。

とはいえ、フィリピンという小国の大統領が中国、米国、日本という3つの国を、手玉にとってたくさんの経済的支援を勝ち取り、自国の利益を最大限にするという外交の成果を上げたことは本当びっくりです。

もちろん日本の首相がこれをやることは、「トラストミー」の失敗含めて国際的な矜持の部分で難しいと思いますが、ロシアのプーチンさんも含めて、強い外交とはどこまで攻めれるかを見極めることだと思っています。それこそ最初から何も攻めないというのは独立国として間違いではないでしょうか。国連で核兵器廃止に反対したこと(核兵器禁止条約制定目指す決議案 日本は反対 批判の声も)を見ても、米国に気をつかいすぎている気がします。 

最後にこの橋下さんのツイートに同意します。もちろん私も麻薬取締方法を含め当然100%彼の行動を肯定してはいませんが、ただ外交は綺麗事ではないということを示してくれたいい例だと思います。

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三笠宮さま ご逝去 医療の恩恵と限界 老衰は治癒できない

三笠宮さまがご逝去されました。6月から肺炎で入院されていましたが、心臓が耐え切れなかったようです。(三笠宮さま ご逝去 昭和天皇の弟で100歳)謹んで哀悼の意を表します。

>三笠宮さまは、4年前の平成24年、96歳で心臓の弁の機能を回復するための手術を受け、その後、外出の機会は減ったものの、去年12月に明治以降の皇族で初めて100歳を迎えられました。
ことし1月の新年の一般参賀では、妃の百合子さまとともに元気な姿を見せ、4月には、お住まいの宮邸でトルコに赴任する日本の大使と面会する公務にも臨まれていました。

96歳のとき心臓弁膜症の手術をされてからお元気に過ごされていた三笠宮さま。本当高齢者の医療を考える意味でとても良い教科書例でした。医療の進歩の恩恵をしっかり享受された患者さんだったと思います。昔の記事です。(三笠宮さま 96歳の心臓手術 医師の言葉 責任 )

そして今回お亡くなりにあたっても国民にまた良い例を示していただきました。

>三笠宮さまは、ことし5月16日、せきや発熱の症状を訴え、急性肺炎と診断されて東京・中央区の聖路加国際病院に入院されました。治療によって症状は改善しましたが、関係者によりますと、三笠宮さまは、心臓の働きの低下がみられ、胸にたまった水を抜く治療を受けたり、新たに誤えん性の肺炎を発症したりして、病室と集中治療室とを行き来される状況が続いていました。

高齢者。一つを治癒させようとすると別の症状が出てきます。ましてある治療法は別の疾患の増悪因子となることもよくあります。状況が目に浮かびます。

>そして、6月下旬には、心臓の拍動のリズムを整える「ペースメーカー」を埋め込む治療も受けられました。その後容体が悪化して、27日午前8時半すぎに亡くなられたということです。

心臓の機能を維持させるためにペースメーカーを入れ、今回の治療中持たない心臓を維持させようとしました。それゆえ今日まで苦しみながらもご存命であったのでしょう。家族、本人は4年前と同じように退院できることを信じていたのだと思います。

おそらくですが、このペースメーカーを入れなければ8月を迎えることはなかったでしょう。でも退院できませんでしたし医療費というお金はかかりましたが、ペースメーカーという機械を入れたことで今日まで生命が長らえたと思います。

でも今の医療ではここまでです。しっかり食い止めても本人に元に戻る力がなくなれば最後は死を遅らせることしかできません。老衰はどんなにいい医療でも解決できません

もし可能であれば、ご家族に手記を書いていただきたい。その手記が今の医療を考えていく上でさらに良い教科書となり、良い道しるべになると思います。

最後に医師として貴重な症例提示ありがとうございましたとお礼を述べさせていただきながら、もう一度謹んで哀悼の意を表します。

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香山リカ精神科医の発言 医療のプロとして、教育者として

香山リカさん。沖縄機動隊発言問題に関するTwitterが話題です。(罵声浴びる機動隊員「心理的影響は皆無」 香山リカ氏のツイートが波紋

医療の世界、いろいろな仮説が存在し、学会等で自分の意見を通そうと侃侃諤諤の議論が起きることがあります。(だからこそワクチン有害事象のHANSなども出てくるんですけど)

それでも最低限の知識は共有化されており、だからこそ学問として成立します。でなければ医療者は健康問題について流言しまくるただの素人の集まりにすぎません。その議論する場が以前は学会や論文だったのですが、最近マスコミを利用する方が増えてきています。近藤氏や香山氏はその代表です。

今回彼女が言った「罵声でPTSDなんてならない。そんな言葉ぐらいで心が折れるのなら機動隊なんかにならずに配置換えをしてもらえ」は2つの点で学問的問題があります。

一つはPTSDを引き起こすきっかけ。これは個人差があり、それこそストレス耐性の問題であります。そしてその耐性は機械と異なり常に一定であるわけではありません。だって人間なんですから、調子のいい時も悪い時もあります。毎回どんな失礼な行為をされても公僕として我慢しろと行動しているわけですから、そりゃ疲れもするでしょう。ちなみに発症は突然です。(公務員は我慢を強いられる 沖縄の警察官問題 被害者だから法を破ってもいいのか

そして自衛隊員、警察官はストレスマネージをやっているのでPTSDなんて起きないという発言も戦争ストレス、いや医療の考え方としてもプロとして発してはならない言葉です。それこそ、ちゃんと管理していればストレスから生まれる疾患は発症しない、つまりある意味人間は病気にはならないと言っているようなものです。

医療は不確実なものです。それでも良いと思われることをすることで限りなく疾病に陥る人間を減らそうとする予防医学が発達してきています。ただ残念ですがまだ発達途上で疾患を0にすることはできません。だからこそ現場で正しい知識を持った人間が、変化を見落とさず対応しようとしているのです。厚労省が会社でやろうとしているストレスマネージ施策はここから導入されましたが、結果は皆さんがわかっているようにまだまだ結果は出ていません。

精神科医学にも専門があり、PTSDなどは日本では特殊なものになります。戦争医療の発達した米軍などで発達し、災害医療のおいて日本でも進歩してきています。自衛隊病院医官、警察病院医師を高く評価していただけるのはありがたいですが、あなた正直何も知らないんでしょうと思わずツイートしました。




まあ精神科領域も幅広いのである程度仕方がないのですが、この発言を聞いて教育を受ける学生、診療を受ける患者さんがかわいそうでたまりません。

最低限政治の世界で利用するのなら、少なくとも教職にあるのなら、少なくとも現在学問として確立されていることを発言されることを望みます。言論の自由を制限しろと言っているのではありません。学者として事実は事実、仮説は仮説として確度を持って発言していただきたい。

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