2016年11月

手術後の準強制わいせつ事件 公判開始 やはり確たる証拠はない!

あの手術後の準強制わいせつ事件(以前のブログです:医師に対する不信 警察に対する不信 妥当性を検証 冤罪の時の保障、罰則を決めよう!)の裁判が始まりました。公判の内容はM3の記事に詳しく書かれています。以下引用。

まず検察側。
>男性外科医は手術の前に患部のある右乳房のみでなく、左右の乳房や女性の顔が含まれる写真を15枚撮影。手術終了後に看護師が鎮痛剤を投与し退出したのち、女性と2人きりになると女性の左乳首を舐めるなどした。女性は酸素マスクをしており声を出すことができず、ナースコールを押した。看護師が入ってくると男性外科医は出て行った。女性は母親に言ったが、母親は医師がそんなことをするはずがないと信じなかった。その後、男性外科医は再び診察に訪れ、母親に対して「傷口を見るから出て行ってほしい」と告げ、2人きりになると再び左乳首を舐めるなどする一方、右手を自己のズボン内に入れて自慰行為をした。
>女性はその後、母親に左乳首の匂いをかいでもらったところ、「唾のような生臭いにおい」がした。女性はLINEで知人に相談。知人が110番通報し、警察官が訪れ、午後5時37分に付着物を採取した。唾液を示すアミラーゼ反応や男性医師のDNA型が検出され、その量は「会話による飛沫などでは考えられないほどの量」だった。左胸はシートで覆われており、付着することも考えづらいとしている。
>男性医師は術前に通常は数枚で済む患部の写真撮影を、女性に対しては顔入りで両胸が含まれる形で15枚撮影。「性的興味があったと認められる」と述べ、押収したSDカードからは女性の15枚のみが削除されていたとも指摘した(※病院関係者によると、女性はタレント活動をしており、水着になることもあるため、左右の胸の大きさをそろえるように頼まれており、念入りに撮影した可能性もある)。

そして弁護側。
>「被害者の供述が詳細、鮮明、具体的であるから信用性があるとしているが、被害者の供述を根拠にしたはずの逮捕事実と公訴事実では大きく違っている。女性は麻酔から覚める途上で平常の精神状態ではない。このことを責めているのではない。しかし、供述は妄想、幻覚によるもの。検察官から唾液やDNA型の鑑定書が提出されるとしても、検体の採取法、検出法には不正確な点が多々あり、決め手にはならない。現場とされる病室では、仕切りのカーテンの下は開いており、他の患者や家族もいた。犯行は不可能である」と主張した。

正直検体をどのような状態で採取したか?そして大量の唾液とは何を表すのか?この採取した警察の証言が必要です。それこそ胸を開けて綿棒で拭ったのでしょうか?そして警察が来るまで2時間、唾液は乾かず大量であることがわかったのでしょうか?やっぱ納得できないです。

そしてあの江川さんが記事を書いてくれてました。(検察官の証拠開示のあり方が問われる~準強制わいせつ罪に問われた医師の初公判

>起訴は9月14日で、それから2ヶ月半。初公判の直前まで、証拠を準備できていない検察側のドタバタぶりは、いったい何を意味しているのだろうか。

結局唯一証拠として可能性があるのはDNA鑑定の唾液資料のみなんでしょう。その他の検察の証拠はやはり大したものではないようです。裁判への検察の証拠提出方法もいい加減だったようですが、今の所検察の出遅れは確かなようです。しかし検察が起訴した場合、有罪になる確率は99%。まだ油断はできません。ただ冤罪であることが証明された際には大きく報道されることを望みます。

>かつて、福島県の病院の産科で患者が死亡したことについて、医師の刑事責任が問われた事件では、逮捕から無罪確定まで2年半余りを要したが、この事件が産科医不足に拍車をかけた、と指摘されている。
関根医師の件も、全国の医師たちに無用な萎縮を招きかねない。そうなれば、ひいては患者にとっても不利益となる。
それを考えると、本件はできる限り迅速で中身の濃い審理を行い、早期の事案の真相解明に努めて欲しい。そのためにも、裁判官が「準備にご尽力を」と要望したように、検察官の積極的な証拠開示が求められる。 

最後のこの江川さんの文章。とても同意します。警察、検察の方に分かってるかもしれないけど一応言っときます。正しい方法で採取され、その検査の特異性と感度をどれだけ理解しているか。簡単に言うと、採取方法が不適切な DNA一致は舐めたという証拠にはなりません。 

証拠がないため勾留を続けている検察、警察。確たる証拠がない疑わしきは罰せずの原則は守ってくださいね。 

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WELQ問題 行政がちゃんとやると動きが早い 

音喜多議員からの情報です。(医学デマサイト「WELQ(ウェルク)」が全面非公開へ!人々の命を守る都の「健康安全部」も大活躍

>この都の迅速な対応が、少なくとも28日AMの時点では広告販売の停止・一部記事の非公開で逃げ切ろうとしていた運営会社に、方針転換をさせた一つの大きな要因だったのではないでしょうか。
>「医学デマ」は命に直結する大問題です。一刻も早い対応が望まれるのは言うまでもなく、この結果はすべての都民のためにプラスになったと思います。

本当今回のDeNAの動きはやはりすごいですね。音喜多議員が言うように、ただ広告停止で逃れる予定だったはずなのにここまで行ったのはやはり行政の力でしょう。

そう。グレーな部分で(永江さんに言わせると完全に黒ですが)商売されているところはどうしても行政に弱い。それは堀江さんのライブドア事件も関与しているのでしょうか。戦ったらまずいという前例ですかね。それでも医クラからいくら叩かれても何も動きがなかったDeNAがここまで早く閉鎖するとは思いませんでした。

それとも今回の医療広報問題にDeNAに一流企業としての倫理があった(上層部は重大と認識していなかった)のかもしれません。それだけ医学情報は勝手に言う輩が多く、その証明は結構難しいため、どこまで書いていいかは今の週刊誌を考えると無法地帯なのはご存知の通りです。(ポストや現代はまだ色々特集されています)まあそれと比較しても幽霊を出すWELQはやはりボロボロでしたが。以前のブログです。(WELQ問題について 医療情報広報のあり方を考える上で

今回思うことは、行政がちゃんとやればギリギリを狙う確信犯(一流企業?)はちゃんと襟を正すということ。でもネットの世界ですので、本来は国の仕事で都の仕事ではないでしょうに、都が今回素早い動きをしてくれたことはその意味で本当いい仕事だったと思います。(ちなみに都が作った地震とか感染の危機管理の冊子は本当優れています。)

最近はっきりと言ってくれる行政が増えてきている気がします。もちろん東電守るために他の電力会社から金取ろうなんてやっている経産省もありますし、地方医療のため若手を奴隷?にしようとする筋悪い施策もありますが、医師10万人の働き方実態調査 偏在対策に反映へ 厚労省なんて、医師の労働基準法違反というパンドラの箱を開ける作業なども出てきてます。(医療事故と労働基準法違反 倫理を守らせるために法律を遵守させて

まあ今まで調べただけでその後何もしないアンケートなんかも山のようにありました。(平成20年度のアンケート。図表 11によればハイリスク分娩を取り扱う施設で、勤務医負担軽減対策計画策定は半分!実行はさらに?そこから変わった?)何回も裏切られていますが今回は少しづつ変わってきている気がします。
 
きっかけを作ってくれた永江さんのクライアント五本木クリニックの院長桑満おさむ先生、そしてもちろん永江さん、医療情報広報の考え方についてとても良い実例をありがとうございました。


なんて記事を書いていたら、永江さんの新しい記事(著作権侵害を犯罪と思わないみなさんが震え上がるビジネスモデルのご提案)が出てました。WELQ叩きから、パクリ企業相手のビジネス!いやすごいな。

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犯罪が病棟を閉鎖する 新たな医療崩壊の原因

自民党が進める日本の医療体制は、今後劇的な変化が予想されています。その中でまず高齢者の医療費は間違いなく負担が増えそうです。(70歳以上医療費、自己負担増へ 年収370万円未満も

この増額、個人的には仕方がないとは思っていますが、高齢者はもしものためにとまたお金を貯めさらに国内の消費が落ちてしまうのではと心配です。(ちなみに入院中の医療費払いは年金分以上はなしとすることで老後の憂いなしとするのが私の施策です)

そこにかなりショックなニュースです。あの事件が一つの病院の機能を縮小させました。( “点滴異物混入”大口病院が入院病棟閉鎖へ)事実的には閉院です。事故後犯罪対策のための人員増強などを警察に指示されたが、経営が成り立たないということでの対応です。

この病院、いわゆる他の病院でもう治療法がないという末期の慢性期患者を引き受けてくれていたところです。そこがなくなるということは、今後この近辺の急性期病院は末期患者を転院させることが大変になり、その結果自分のところで看取る方法しかなくなります。そうなると急性期病院にもかかわらず、ベッドは慢性期患者で埋まり、その結果満床と言う理由で新たな急性期患者を引き取ることができなくなります。

高齢者が消費を抑えてもしものために備えていても、こんな風にバックアップ病院が閉鎖されると何かあっても急性期病院は患者を受け入れられない! それこそ使いたくないけど受け入れ拒否!本当この医療犯罪は医療問題に対する新たな悪化因子になってしまいました。

産業医大はカメラ含めてしっかり犯罪対策を行ったのに、2回目の事件も起きてます。政府もどうしなければいけないのか、本当に医療の体制は今より悪化しないのか、補助金だけではない抜本的対策を考えほしいです。

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HPVワクチン被害者家族の証言から 治療法についての考察 心療内科的スキルが必要

HPVワクチン被害者家族と会い、HANSの病状の進行の過程や治療過程を聞く機会に恵まれました。少数例ですが、そこから考察してみたいと思います。

1 全て症状は突然出てくる
 もちろん軽度の既往はあるのですが、基本全く問題ない状態から症状(特に痛みなど)は出てきています。その後倦怠感などが続いてくるような流れです。
 そしてワクチンに伴うむくみや蕁麻疹などはそのきっかけにはなっていますが、ほとんど関係ないと思われる3年後にも出てきているものもありました。線維筋痛症などの鑑別も言われていたそうです。

2 医師の心無い言葉が症状の悪化因子
 この症状に対し患者さんたちは全て医院、病院を受診されているのですが、必ず医師からは「どこも悪いところはない」、「気のせいじゃないの」、「家族関係は大丈夫」、など心無い言葉を浴びせかけられている事象が全ての症例にあります。そう最初に医療者の寄り添いというものがなかったそうです。心療内科の対応は基本知らないとできないから仕方ないのですが医師として身につまされます。

3 カイロプラクティック、食事療法で改善
 今回話を聞かせていただいた方々は上記の治療で改善されている方々です。その整体士の方は本当にその患者さん、家族に寄り添い、体に触り、時には厳しく、そして優しく指導されたそうです。それこそ1人に対して数時間、その日1日その患者さんに向き合い、店を貸し切りにして対応されていたとのことですが、施術後その日のうちに明らかな症状改善が認められ、日を追う毎にさらに良くなっていったようです。エビデンスはありませんが事実です!

 値段はさほど高くなく、本当良心的と感じました。それこそ一部西洋治療を使っても改善しなかった人もほぼ治癒されているそうです。 (HANSと診断された患者さんに対して、対照的にメマリー、ステロイド、血漿交換などがされているそうですが、治癒された方は報告されています?)

このことでわかることは、HANSと言われる症例に精神療法で治る症例があるということです。そしてカイロプラクティックはきっかけ、自分に寄り添い、必ず直してくれる先生がいると思い込ませてくれたことが治癒に向かわせたのだと思っています。 食事療法は良くわかりませんが、個人毎にサプリ(市販の安いもの)、禁止食品などを指定されたそうです。

先ほども書きましたが、心療内科領域は、器質的疾患を否定して、そういっぱい検査して何もないということを証明して初めて診断できます。そう検査後どう話すかで気持ちの持ち方が変わります。
「検査では何も悪いところはありません。原因はわかりません。」
というか
「検査では悪いところはありません。いろいろな状況からこの症状は出ているのでしょうが、悪いものではありませんので必ずよくなりますよ。心配しないで」
というかの違いになります。

特に大きな病院の西洋医学の医師は上の言い方が多いです。それは心療内科領域、手間がかかる上診療報酬上儲けにつながりません。それゆえ、一般病院では問題ないとこういう患者を放り投げます。また心療内科疾患、本当に症状改善させることや再発させないようにすることは難しいんですよ。私もその人に合わせていつも試行錯誤しています。

とはいえ、この家族と話せたことで、今まで自分が言っていたことは間違ってはいないなと確信しました。(池田修一教授が名誉棄損 WEDGE Infinity(ウェッジ)を訴える 本当に患者を苦しめているのは誰だ

家族会の人にお願いしたい。訴訟も含めてやることは構いません。ただ苦しんでいる患者さんにこの治療のことをもっと広めましょう。HANSがあるかないか、ワクチンの副作用かどうかは正直どうでもいい。全部ではないかもしれないけど苦しんでいる患者を助けましょう。

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WELQ問題について 医療情報広報のあり方を考える上で

WELQの医療サイトの情報がいい加減にもかかわらずグーグル検索でトップになる問題。様々なところで批判が出ています。そしてあの永江さんも第1回?として批判記事を書かれています。(DeNAがやってるウェルク(Welq)っていうのが企業としてやってはいけない一線を完全に越えてる件(第1回)

やまもと隊長もこの記事をツイートで紹介しています。私もこの問題を以前教えていただきました。(第2回日本メディカルジャーナリズム 日本の若手はすごい

まあ週刊誌と同じレベルかなと考えていましたが、その反応かWELQがこのような発表をしました。(【お知らせ】「専門家による記事確認」および「記事内容に関する通報フォームの設置」について

まず驚きが医療者以外が書いていたこと。そして誰も専門家が監修していなかったこと。(あの週刊誌でも一応医療関係者が見ている) にもかかわらず検索システムを熟知するが為に一般人が信用してしまうグーグル検索上位にきてしまっていること。本当に今の健康キュレーションサイトのあり方について考えなければいけない問題です。

まあ医師が監修している週刊誌記事でもWELQと同じレベル、いやそれ以下の内容のものもありますので情報の捉え方の問題かもしれませんが、何せグーグル検索上位は一般の方は信用してしまうんでしょうね。

DeNA という野球球団を持つ大企業が、最後の文章、「と、言われています」で責任を回避できているからといえ、いい加減なことをまとめ載っけることの責任、意義は永江さんが本当に綺麗にまとめてくれています。

>人の生き死にや不安につけ込んだり
>デマをまき散らしたり
>医学の知識のない人がウソ書きまくったり
>パクリという著作権侵害やりまくったり
>薬事法違反をやりまくったり 

一企業のモラルハザードで、健康や医学関係を検索しても出てくるのがウソばかりなっているという事実に、専門家以外は気づいていないことにかなりの恐怖を感じます。これは日本人の健康を脅かす事態。

医療関係者以外目の前に被害者が見えてきませんので、いい加減な広報者たちは健康被害を起こすかもしれないことを、デマを責任感なくまき散らすことをあまり重篤に考えないんですよね。同じ理論で金儲けだけできればいいといい加減に考えている企業は、パクリをしても、被害者が出ても、自分たちの責任回避はできていると考え倫理を無視されているんですよね。 

さあこのWELQ問題で医療情報の広報についてのルールがしっかり決められることを期待します。それこそHPVワクチン問題も。 

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