2017年02月

NHKガッテン!糖尿病に睡眠薬の番組について謝罪 他のとんでも医療にもこれぐらい素早い対応を!

自分も記事に書いたガッテン!(ガッテン!保険外使用の宣伝は?)。番組内容に一部不適切な部分があるということで謝罪と再放送中止がなされました。(「ガッテン!」でNHK謝罪 睡眠薬巡り「配慮欠けた」「睡眠薬を糖尿病治療に使えると誤解与えた」 NHKガッテン! 番組HPで謝罪)ある意味かなり素早い対応でびっくりしました。

シッカリしたエビデンスではないけれど、大学の先生が行っている研究
「いい睡眠で糖尿病が改善する」
「その睡眠評価が脳波でわかる」
「そして睡眠薬でその良質な睡眠を増やすことができる」
という3段論法において、ある睡眠薬の適応外使用をテレビで宣伝してしまったことが一番の問題です。

そして番組の中で医師が副作用を軽く喋ったこと、適応外使用をしっかり説明していなかったことも問題となったようです。まあ今の時代当然なんですが。

医師の反対意見が今回の騒動のきっかけになったようですが、製薬会社のMSDは取材に対し「糖尿病治療薬としての使用は推奨していない」との当たり前のコメントしたり、対応する学会も早くも声明を出したようです。厚労省からも厳しい指導があったとか今までの医療問題とはかなりマスコミを含めて対応が異なっています。

今回影響力の強いNHKだからこれだけ早い修正がされたのかとは思いますが、今までの週刊誌やとんでも免疫治療なんかも同じようにもっと叩けないのかなと感じます。その意味で今回の事象はこれからのあやふやな健康情報に対してはここまでやりますよという指標にするのかもしれません。

その上でちゃんとした内容であれば医療界にそこまで萎縮する必要はないと釘を刺したいと思います。なんかマスコミもNHKだから、厚労省が指導したからとみんなで責めているような感じすらします。じゃあもっとひどい今までの週刊誌も責めなよ!スポンサーだからダメなの?だったらちゃんと謝ったNHKを責める資格はないよ!本当ダブルスタンダードは現場を混乱させます。

その上で大阪の先生へ。臨床試験を計画しましょう。お年寄りの不十分な睡眠を改善すればDMが改善する。いい仮説じゃないですか。今しっかりとしたエビデンスがないからエビデンスを作ってください。そうしないと医学は進歩しません。もちろん個人的には運動をすることでの良質な睡眠がベストで薬での睡眠は本来望みませんが。

ルールをしっかり守る事は必要です。でもそのルールをどのように使うかによって進歩のスピードは異なります。今回の内容は明らかにルール上間違い。でも医学的には正しいかもしれないのだからルールにのっとり証明してください。

根拠のない免疫治療を行っている病院のCMがどうしてもブログ画面に出てしまっているようです。全く関与していませんし、彼らの治療を基本否定していることを念のため書かせていただきます。

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医療で法的責任を決めれない時代 医者もいろいろ

少し古い記事ですが、精神鑑定の記事です。(元名大生公判 2鑑定医 精神障害影響の見解分かれる)例の津久井淡路島の事件を含めて考えてみたいと思います。

この鑑定医、検察側と弁護側で診断は同じでも全く判断が異なります。それこそ弁護側医師は無罪、いや無作為すら断罪しています。

検察側です
>広汎(こうはん)性発達障害と診断
>「興味関心の偏りがあり、障害が直接影響している」
>事件時は双極性障害(そううつ病)の軽度のそう状態だった可能性が否定できないとしつつ、「事前に手順などを考えており一定の計画性がある。事件に一定の影響を及ぼしたが、限定的」

よって罪は問えるとの考えです。

それに対し弁護側医師は 
>「重度の発達障害と双極性障害で(その影響は)抑止力が働かない程度だった」
>「児童精神医学の犠牲者。中学の時に私のクリニックに来ていれば全ての犯罪がなかった」

罪は問えないレベルであるとの診断になります。

どちらも双極性障害は共通なのですが、その程度は医師によって判断が異なるといったものになります。今の精神疾患の難しさです。それこそ津久井の自己愛性パーソナリティー障害とかもそうですし、どうも精神疾患にはこのようにはっきりとしない境界型が存在しているため、医療で法的責任を捉える根拠とするには今の時代ほとんど不可能な時代になったのかもしれません。

精神科は専門でないため素人意見になってしまうかもしれませんが、このパーソナリティ障害等をどう扱うのか、法と精神科医学が統一すべき時代なんだと思っています。そうでないとこのように医師によって判断が異なり、結果犠牲者の権利が軽すぎることとなります。

医療者の社会的責任が問われていると感じます。そして程度に差があったとしても、事件を犯したのであればやはりなんらかの罰が必要と個人的には思います。

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オプジーボ 1年前からどこまで進歩した?

ほぼ1年前にiRONNAに書いたオプジーボの記事(「奇跡のがん治療薬」オプジーボに立ちはだかる5つの現実。この1年でどう変わったのか考えてみたいと思います。

昨日血液疾患の難治性ホジキン病に保険収載されたことから、オプジーボの講演会が東京で開かれました。全国から血液内科医が集まり、医学的、学問的に議論がなされました。その中で1年前の下記の問題がどうなったかをまとめてみたいと思います

1 高額な値段
2 投与するまで効果の予測が難しい
3 やめ時がわからない(Until PD)
4 副作用が今までと違う
5 併用薬がまだ不明 

1 政府主導の下すでに報道されているように半額になりました。そして値段はもっともっと安くなるでしょう。しかし今後も適応はどんどん拡大され患者は増えていきますし、また同じPD-1抗体MSDのキートルーダともライセンス契約が結ばれていますのでの、特に会社の利益的には問題ないでしょう。そして使われる医療費は全体として高いままということです。ただ他の抗癌剤が減る可能性はあります。

2 相変わらず完全にはわかっていません。ただしホジキン病のように間違いなく効く症例や、抗がん剤の効果が乏しいと言われているNKTリンパ腫に100%の効果を認めただの、PD-L1が陽性の腫瘍は効果が高いということは間違いないようです。
 しかし肺がんなど陰性でも効果がある症例がいるのですが、治療効率と費用を考える必要があるのかもしれません。リンパ腫でのリツキサンは後になってCD20陽性が義務付けられましたので、そのような制限がかかる可能性はあるでしょう。そう実際キートルーダのようにオプジーボでもPDL−1陽性の確認が義務付けられるのではないでしょうか。

3 これはまだそのままで、悪くなるまで投与が続きます。ただし間質性肺炎を起こした症例はやめても効果が維持されているとのことで、そういう臨床情報から何らかの指標が出てきています。ただこの間記事に書いたように医学的にやめることの決定も時間がかかります。

4 多くはないのですが、劇症型1型糖尿病(しかも日本人に特有?)などのまだまだ自己免疫性疾患の発症が起きています。そしてそれは元に戻らないしいつ起きるかも予測できない。命を助けるためとはいえ大変です。ただその上で少し慣れてきたのか副作用マネージメントがだいぶうまくなってきたようです。以前5割が副作用で中止になっていた抗CTLA-4抗体(ヤーボイ)とオプジーボの併用は1割程度に減少しており、本当大変ですが治療がうまくいくようになり、そして一番大事ながんに対する効果も上がっているようです。

5 単剤でもある程度の効果があるのですが、先ほどの抗CTLA-4抗体(ヤーボイ)、局所放射線治療との併用(多種のガン)、iMIDとの併用(多発性骨髄腫)など様々な併用が効をなしています。それゆえまだまだ副作用が少なくガンをコントロールできる時代が期待できます。

多分来年にはもっともっと改善するでしょう。本当楽しみです。 

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VX使用!情報をちゃんと整理して北朝鮮という国を世界に正しく広報しましょう

金正男暗殺事件。VXの関与が証明されたようです。これで少なくとも大きな組織の関与が間違いないことがわかりました。今まで書いていませんでしたが、少し記事にします。

このVX、オウム事件でも使用され、あの小林よしのりさんも襲われそうになったことを以前漫画にかかれています。自衛隊においてはその対処が化学兵器として研究されており、サリンと同様使用の可能性が高いものと考えられ常に検討されています。それこそすぐに使用がわかる簡易検知器なんかも持っています。(ただ戦闘中の環境因子に使用するものですが)

化学兵器、その大量破壊兵器としての性格やある程度知識があれば使えるものとして、テロ組織含めてその危険性が高まっています。条約で制限されていますが、シリアのマスタード含めて実際うまく制限できていません。

今回のマレーシアの発表、仕方がないことなんですがマスコミの勝手な思い込み報道から色々情報が錯綜していました。

素手での塗布、実行者の障害なしから新たな毒物ではないかとか、10分以上元気だったのに青酸だとか、本当毒物専門家として紹介されている人でも実務を知らないとんちかんなことを言う人とか多かったです。1次情報自体が錯綜していたので仕方がなく、FAKEニュースではないのですが、それこそちゃんとした人を選場なければいけません。

その中で、昨日の情報ライブ ミヤネ屋の昭和大の沼澤聡先生は素晴らしい! このような宮根さんの思っている間違った知識を的確に否定できる(VX同定の発表が遅いとか)実務含めて正しい知識を持った方を選びましょう。

正しい情報を報道することで無知からの不安が減少します。それこそ今になって実行犯にも軽度のVXによる障害が出ていたとの発表もありました。いかに正しい情報を流し周りを落ちつかせるかが政府と報道のあり方でしょう。その中でこの北朝鮮という国を正しく世界に報道しましょう。それがきっと抑止力になるはずです。(ただ金正恩には効かないかもしれませんが)

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ついに平均寿命が90越え!最期の時の準備をしっかり!

まあ日本の寿命は世界最高と考えていましたが、どうも2030年には韓国に抜かれるという予測が出たようです。2030年に生まれる子どもの平均寿命予測が韓国女性で90越え!いやはや本当医療や社会は進歩してますね。

>韓国は食生活の向上や高血圧対策が評価されたほか、肥満率の低さも順位上昇につながった。

最近話題の北朝鮮とは段違いなんでしょう。政府が行った健康政策が功を奏したとも書かれています。

>日本は女性が88・41歳で3位、男性は82・75歳で11位だった。

日本のデータも負けていますがなかなかのものです。ピンピンコロリであればいいのですが、今後延命医療を考えるとどうするかとても悩ましいデータです。だって平均ですよ!まあ女性は男性より長生きなのは当然なのですが、日本での男性の順位が11位と考えるとはみんなが思っているより日本男子は強くはないですね。

救急医の記事にこのようなものがありました。たぶん全部は見れないと思いますが、107歳に救急処置をするかどうか悩ましいという医師の悩みです。以前私が愚痴ったように、臨床医はみんな考えています。
 
>(1)心停止状態で、蘇生できる見込みが明らかにない場合
 (2)疾病・傷害が心停止に至る程の重症で、現在の治療が奏功せず心停止した時にはそれを受け入れ
  ようという場合
 (3)加齢性変化を考慮すると心停止に至る可能性が十分高いが、心停止時にはそれを受け入れようと
  いう場合 

記事の中に描いてある救命処置をしなくてもいいじゃんないかという一医師の提案です。本当このような時代だからこそみんなで話し合い、いざという時の処置を決めておく必要があると思っています。 お金の問題だけでなく、どのような死を迎えたいのか。そううまくはいきませんが話し合いましょう。

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