2017年10月

ヒルドイド 薬品と化粧品 保険と自費のいい例:一番は医師と患者の倫理観

ヒルドイドソフト問題が話題です。(「ヒルドイド」を美容目的で処方してもらうのは違法だ

>「数万円する高価な美容液より美肌効果が高い」と噂のクリームが、1500円そこそこで手に入るのだ。美と節約に敏感な女性たちがヒルドイドを求める気持ちも分からなくはない。

薬剤料は590円!本来これだけを薬局で買えれば一番いいのかな。でもこう見ると本当医療者の手間賃多いね。(これが患者の質で変わらないからダメなんだよな)

>子どもがアトピー性皮膚炎などで医療機関を受診した際に無料で手に入れたヒルドイドを、親が美容目的で使っているケースが見受けられる

そして1500円を払うのを嫌がって子供に合わせて無料にしようとする方がどうも多いようです。払うのは無料でも5180円の医療費、つまり保険料や税金!が使われていることを基本みなさんわかってないんですよね。(いわゆる高齢者医療も1割だから本当医療費がどれくらいか感覚がわかっていない。)

そして子供に合わせて出してもらうとすると、あなたの美容液を全額地方自治体がもつということになります。それも法律違反で。それって税金の無駄遣いをいつも言っている人にどう言い訳するの。

>ヘパリン類似物質を主成分とする市販薬は、他にもいくつか発売されており、後発品ならさらに安い価格設定のものもある 

先ほども書いたようにやはりこれ。あの桑満おさむ先生がとても男っぷりのいいブログを書かれています。(怒号飛び交う「ヒルドイド逆ギレおばさん」、どうして処方してくれないのよ!!

>◎マルホさん、ヒルドイドに絶対的な自信があるのならOTCにスイッチしたらいかがでしょうか?
 
本当これでしょう。それでも倫理の低い人は薬局で買わないし、客離れが気になる開業医は出し続けるでしょう。

全て倫理上の問題です!

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加齢と言う不公平な事実 たゆまない医療の進歩 医療と介護の不都合な境目

昨日のブログ
>様々な原因で弱る高齢者をすべてリハビリで元気になるというのなら、人間は死ななくなるでしょう。
と書いたところ、BLOGOSでコメントがありました。

>疾病と、その回復のための必要的安静(要するに"寝たきり")以外で"弱る"ことがあるのでしょうか?

その答えは加齢です。どんなに鍛えていても年月は人それぞれ体を蝕んでいきます。そう普段普通に過ごしていた高齢者が、体力的ダメージ(疾患等)、精神的ダメージなどから突然悪くなるのは医師としては当たり前のことなのですがなかなか一般の方はイメージできにくいようです。

また正しい治療を行えば結果が必ずついてくると思われていることも同様です。40歳の人と80歳の人では同じ治療に対する反応が違って当たり前なのです。それでも医療者は一所懸命やっていますが高齢になるに従い100%の結果は絶対望めません。

この点が医療者と患者、家族がトラブルの元になります。私はいつも、
「この年齢なら明日何があっても不思議ではありません」
「普通の治療を行なって改善するかどうかはやってみないとわかりません」
ある意味無責任のように聞こえる話をしっかり行なっています。当然医療的には最善の対応をおこないますが、ある意味微妙なところは予想がつかないのです。

なんども言ってますが加齢は医療で治せません。リハビリ、筋トレなどでいくらか改善しますが元には戻すのは大変です。だから高齢者医療をどのようにするのかを説明なしに医療費だけ削る財務省にちゃんと説明をして欲しいと書いたのです。

金儲け優先でさほど必要のない頻回の外来や無駄な投薬を続ける医師がいることも承知しています。そしてどの世界にも一定の割合でいる悪徳業者が介護の世界にもいるのも承知してます。だからこそ高齢者医療を曖昧にするのではなく、今後どういう医療を行うのかを社会前面に出して欲しいと思っています。

前回のブログからですが

>まあ治らなかったものが治せるようになってきている今の医療の進歩を考えると、あと20年は高齢者医療は混乱が続くと思っています。

今までは治療対象外だった疾患がどんどん治療対象となる医療の進歩。それわかった上で医療と介護をしっかりお金の面で統率してくれればと思います。

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医療者だけに決めさせては今後の医療はうまく運用できない

前回の記事から日本の医療を今後どう運用するのか、いかに医療費を減らすのか。そんな中こんな記事を見つけました。「こうすれば日本の医療費を半減できる」 武久洋三著

高齢者に対する医療を今後どうするかそしてその財源は。ここに主題が存在します。

>著者はこう説明する。平均的な入院日数は、欧米諸国では1週間に対して、日本では1か月に及ぶ

まあこの文章を見る限りいつの話やねんと突っ込みたくなります。少なくとも大学病院や総合病院クラスでは14日以内の退院に患者さんや家族に文句を言われながらも数年前から動き続けています。

>入院医療費は1人1日2万~4万円以上かかるが、介護施設なら1日1万円ですむので、病院での長期入院は負担を増やす。本来は不要な医療費が相当な金額にのぼる。

一部正解です。ただ欧米では医療費が高いため患者自ら退院し、近くのホテルに滞在し外来に毎日かかり続けます。それこそ幹細胞移植の患者ですら移植翌日に退院という日本では考えられない状況だそうです。日本の医療費がどれだけ安いのかをわざと教えていない記述になります。ましてがん患者を施設で診てくれるのかについて現実をわきまえていません。(それでも最近看取りをする施設や在宅も増えてきていますが。)

そして長期入院すれば入院費用は安くなっていき病院は損をします。それでも病院で長期入院が出てしまうのはなぜか。患者さんの病状、社会的適応(家族が引き取らない、施設の準備等)から退院させられないからです。この点においても医療が得意な病院に任せても医療費の問題は解決はしません。

>「寝かせきりにしておくと、心肺機能や筋力はどんどん低下し、鼻から入れた管などから栄養を取るようになると、口から食べる力も低下してしまいます。回復するには、濃密なリハビリが必要なのですが、病院でも在宅(治療)でも、リハビリを提供する体制が不十分なのです」

これは正解です。ただすべての高齢患者が正しいリハビリをやれば元気になるというのは明らかに間違いです。そして今なぜ全員にリハビリができていないのか、料金が安いためリハビリの人を雇えないという医療の値段の問題も出てきます。

>「病院で寝かせきりにせず、治療と徹底したリハビリで自立を促すことで入院日数を減らし、その結果、元気な高齢者が増えれば、医療費を半減できる。」 

これも絵に描いた餅です。様々な原因で弱る高齢者をすべてリハビリで元気になるというのなら、人間は死ななくなるでしょう。まあ半減と書いてあるのは、厳密な意味であまり医療のニーズがさほど高くない対象が入院していることは事実のため妥当な線なのでしょうが。

>本書は、「高齢者の健康の増進」と「医療費の削減」という二つの観点から、一石二鳥の改善策を示している。「日本の医療の最大の問題は、病院が寝たきり高齢者を作っていること」

これも一部正解です。ただリハビリの専門家として自分たちの限界を知らない、いやわざと言わないことで今の自分の病院の利益体制を維持するためのミスリーディングを誘導しているかのように思えます。事実この記事を見ると患者が入院して悪くなったのは病院が正しい医療を行わなかったからだと必ず間違った解釈がなされ訴訟の対象となるでしょう。

この作者武久洋三氏は、慢性期医療協会の理事長で地域包括ケアシステムの提案者だそうです。こうやって一部正しい医療を政治的に推し進めていくことは、必ず現場にひずみが出ます。絶対に例外はあるのです。

その意味でも元気な高齢者をできる限り維持することと同時に、尊厳死含めた延命治療、そして医療の値段をまとめて決めていかなければいけないと感じています。とても難しいことなのですが、結局その個人ごとに合わせて医療を行うしかないのだろうと今は結論付けています。

そして筆者の言うようにリハビリは最大限おこない、家族のサポート、行政のサポートを活用しながら対応するしかないと思っています。そこには医療者の医療以外の知識も必要となり、医療者同士の協力も必要です。一番大事なのはそこに正しい値段をつけ、いいことをすれば正しい報酬が得られるようにすることです。それを税金で行うのか、それとも自己負担からとるのか。所得に応じて決めればいいのかなと思っています。

まあ治らなかったものが治せるようになってきている今の医療の進歩を考えると、あと20年は高齢者医療は混乱が続くと思っています。

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財務省、厚労省主体 国として社会保障をどう考える?医療のレベルを落としたい?

選挙終わったら出てきました。まあいつも通りです。
財政審 診療報酬の大幅下げ要求 医師会、強く反発

>2018年度予算編成での財務省の主張
・診療報酬を2%台半ば以上、引き下げ。介護報酬も引き下げ

・診療報酬のうち2割を占める調剤報酬の大幅な引き下げ

・19年度以降、75歳以上の医療費の窓口負担を段階的に1割から2割に引き上げ

・企業主導型保育所の整備を進めるため、事業主拠出金の法定上限を引き上げ 

まあ財政審ですから仕方ないのですが、医療者の給料について

>財務省は「民間の賃金や物価水準に比べて高い水準となっている」

というのなら労働基準をしっかり守ることを明記してほしいですね。であれば個人的には少し給料落ちても納得かな。ただ残業代含めて適正に医師の労働時間を運営しようとしたら人件費はさらに上昇し、結果病院は潰れ、地域医療は再編が必要となるでしょう。多分財務省はそれわかって言ってるんだろうな。

あとこんなものもあります。
「1年延命」既存薬との差額 500万円以上で薬価下げ 厚労省方針、医療費抑制へ

>費用対効果の評価は、新薬を使って完全に健康な状態で1年延命するためのコストを、同じ病気の治療で使う既存薬と比べ価格に反映させる仕組み。

厚生労働省が提案するこの言葉の意味するところは、完全に健康な状態でなければ高い薬は使えない?と言った議論にもなります。それこそ高齢者のがん治療、集中治療などは必要ないとなるかもですが、ただそれを医師個人に判断させてはいけません。それこそ本当トラブルの元。それに付随し安楽死、尊厳死問題も議論が必要です。希望するなら自費にすることなどの条件も必要になるでしょう。本当お金のことしか考えないとこういうひずみがいっぱい出てきます。

そしてオプジーボ、血友病などの高額医療治療、救急の適正使用についてどう考えるのかの議論も必要です。補助金がなければほとんどの病院が赤字であることを踏まえて、公的なサービスと考えるのかビジネスと考えるのか、保険でやるのか自費でやるのか。課題は山積です。昔の記事です。(医療の値段 保険でどこまで保証 英国を手本?

ただ今回選挙前に安倍首相は述べていました。「全世代に渡る社会保障」。つまり高齢者にも相応の負担をということです。

正直団塊の世代の負担2割は仕方ないでしょう。高額療養、低所得の人や生活保護は別枠です。それなりの対応はされているため、そこまで問題にはならないはずです。ただ医療費削減のために医療を落とすのではなく医師達はできる限り生活習慣改善を促し、薬を減らせるものは減らす努力が必要でしょう。

当然既得権益としての医師会は反対するでしょう。ただここではっきりと言っておきたい。お金を減らすということは医療のレベルがある意味低下するということ。それは仕方がない事実でそれを国民にしっかり財務省、厚労省から伝えてほしい。そんなこと日本の大学の研究レベルの低下と同じことです。

もう日本にはお金がないから医療の質は今までのレベルは保てませんので低下します。もしそれが嫌なら税金や保険料が上がります。どちらにします?

それを病院や医師達に広報させるのではなく、財務省が医療の質はこうなるということを国民に周知してほしい。でもどうせ地方や現場に丸投げだろうけど。

今回のような医師の給料が高いから減らすという印象操作は間違っているし、今の状況でさらに医療者のモチベーションが下がると、しんどい現場から逃げることで最終的に医療が崩壊する。いや崩壊させようというのならそれも仕方ない。ただその広報含め医療者のボランティアにこれ以上頼るな!

専門医制度含め、医療現場を知らない官僚が上にいると本当今の日本の医療レベルは潰れるだろうな。まあ一部は変えなきゃいけないけど。

正直自民党の医療政策は下手だとずっと思っています。だから以前新党改革だったのですw

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決心したことに責任を取らず前へ進まない民進党 それを正しいと感じる政治文化

産経新聞記事です。(民進参院総会「どれだけの人間が泣いたのか」「想定外もいいところ」 除名要求も…前原誠司代表への不満爆発で大荒れ

>「9月の両院議員総会で希望の党への合流を『代表一任』と決めて失敗だった。みんな一緒に合流することを一任したのに想定の範囲外もいいところだ」

桜井充氏の言葉ですが、自分は騙されたと言いたいのだと思います。ただ同じ医師として言いたい。あなたは自分の決心で決めた治療で患者が亡くなったら他人のせいにするんですか。それで患者は元に戻ります?まあ心療内科だから死なないと思っている?

>辞任までのプロセスを「マスコミに醜態をさらさず、平和裏に収めたい」と説明した。しかし、その小川氏にも「なにが平和裏か。党がなくなって解党した。前原氏の説明と違う展開になり、どれだけの人間が泣いたのか」との批判が飛び、会場は緊迫した。

あなたが選挙中に言った希望の党乗っ取り発言は責任取らないのとは思いますが、周りの議員は自分達も同意したのに執行部だけの責任にして非難するの?だったら一生懸命反対していなよ。

>「理念、政策が一致しているなら、個人として加わってもらうのは歓迎すべきことだ」
その意味で枝野さんの発言は筋が通っているのです。

松原さんがテレビで「消費税増税反対を掲げ筋を通して民進党を離党したらみんなが希望の党に合流した」と嘆いていましたが、政治家が決心したことを後になって誰かのせいにし、前へ進まず後悔ばかりする人間に国を任せていけません。その意味で松原さんはまだ信用できる政治家です。

その意味でもこんな自分の決心を失敗したら他人のせいにする政治家たちがいっぱいいることを見せてくれた前原さんの行動、失敗しましたが評価しています。

さあ今日希望の党でも情けないものが見れるのか、潔いものが見れるのか。謝罪したかと思えばジェンダー批判に持っていた小池さんの発言注視しましょう。政治家を判断するチャンスです。楽しみです。

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